ネットミーム・アーカイブ 作:一酒の過ち
6.このゲーム開発部には問題がある!
アビドスでの授業を終えて、シャーレに戻って来た私。
何故か書類仕事と依頼に追われていて、授業どころではない。
「・・・生。」
しかも書類仕事も外交メインだし・・・
授業のプリントとか、そういうものは一切見てない。
教師の姿か・・・これが?
「先生・・・アリサ先生?聞いてますか?」
『う、うん!どうしたのユウカ?』
「どうしたのじゃありません・・・!やっぱり聞いてないじゃないですか!」
『ご、ごめんて・・・ちょっと最近激務続きだったからさ・・・』
「もう、今回だけですからね?全く・・・」
ユウカは公私をしっかり分けてくれるので信頼できる、少なくとも表面上は。
もしここで「先生好き好きビーム♡」とか言われたら理性を保てる自信がない。
ぶふっwwいや、それは無いか。
「それで・・・ちょっと先生?また変なこと考えてませんか?」
『ううん、大丈夫だよ。それで、用件って?』
彼女が何を考えているのかは、他人である私には完璧には理解できない・・・
何かこんなのほんへにもあった気がする。
や、知らんけど。
「それでですね・・・ゲーム開発部の子達が先生に一度会ってみたいと。」
「もし先生さえよろしければどうでしょうか?ミレニアム総出でお迎えしますよ?」
『うん。そんなに歓迎してもらわなくてもいいけど、折角だからお邪魔しようかな。』
ミレニアム・サイエンス・スクール。
ユウカが所属する学園でもあり、科学技術に力を入れている学園らしい。
キヴォトスで最も影響力のある3学園の一つらしく・・・生徒も沢山いるとか。
わっ・・・私が教えられるのは普通科だけだぞ!?
えっ?授業はBDでやるから先生として授業をする必要は無い・・・?
あっ・・・うん・・・なんかごめんね。
ここに呼ばれたという事はおそらくメインストーリー絡み。
一体どんな敵が私を待ち受けているというんだ・・・!
意気込みと共に、ゲーム開発部と書かれた部室を開く・・・うわ。
「あっ、ユウカじゃん!先生連れてきてくれたんだ!」
「モモイ・・・また貴方、食べたお菓子を散らかしっぱなしにして・・・!」
モ・・・モモイ!?あのデスモモイのモモイ?
実在したのか・・・いや、実在はするんだろうけど。
それにしても、所狭しと並べられた本棚とフィギュアの並んだガラスケース。
部屋の隅にあるロッカーとテーブルの上に鎮座する携帯ゲーム機とコントローラー。
天気も良いのに締め切ったカーテン・・・凄く住みやすい。
『私の
「せ・・・先生?」
「FATALITY・・・」
それと、何故かペット用のケージに入れられている見覚えのある包丁を持った生首が2匹。
・・・2匹ィ!?何故増えてるんだ・・・?自力で脱出を!?
とりあえずアイサツしないと、アイサツは大事・・・古事記にも書いてある。
『コホン!私はシャーレの胡桃沢アリサ!それで私に用事って・・・?』
「えっ?私はユウカがうるさいくらいに話してる先生に会ってみたかっただけだけど・・・」
「そっ・・・そんなに話してないでしょ!?」
「私は先生に個人的に興味があって・・・噂で聞いた通りとっても可愛いですね?」
『えへへ、ありがとう!それじゃあ借金があったり、廃部の危機とかじゃないの・・・?』
「いや、全然?どこから聞いたのさ、そんな話。」
おっおっおっ?
何かどっかで聞いた話と違うぞ、それに何故かピンクと緑っぽい子の二人しかいない。
何か四人くらいいなかったっけ。
「そっ、それはそれとして・・・そろそろ部としての実績を作りなさいよ!」
「え~あし・・・来週から本気出すから!」
「本当でしょうね?約束だからね!」
「う、うん!さっすがユウカ!話が分かる~!」
あっ・・・・ふーん?そう言う事ね、完璧に理解した。
『ユウカはさ・・・小っちゃい子だったら誰でも良いの?』
「ち・・・違うんです、先生!話を聞いてください!」
『へ~?ユウカ・・・私、お腹減っちゃったなぁ。』
「い、今買ってきますから・・・!」
『冗談だよ、でもちょっとだけ反省してほしい。』
「うっ、それは・・・その通りです。」
珍しくしおしおのユウカが可愛くて、少しだけ悪戯をしてしまった。
こいつ筋金入りのロリコンか・・・手とか出してないよな?
「だっ・・・出してませんから!そんな目で見るのはやめてください!」
一応はゲーム開発部らしくゲームを作る事にはなったが・・・
それも期限はゆるっゆるだし、困らない程度には資金が出ている。
会計曰くポケットマネーによる”個人的な投資”らしいが・・・お前それでいいのか?
「それでね!良いゲームを作るのに必要なすべてが詰まったG.Bibleっていうのが、廃墟にあるらしいんだけどさ・・・」
「まあ今夜は、とりあえず部費も入ったし遊び倒そうよ!」
「お姉ちゃん・・・まあ、親睦を深めるのには反対しないけど。」
「眠くなったらお布団もありますし・・・先生、どうですか?」
ふ・・・2人とも距離が近すぎる・・・距離感とかどうなってらっしゃる?
『あっ、うん・・・?お、お邪魔しようかな。』
流れでお泊りになってるが大丈夫なの???
まあ移動するのも疲れるから助かると言えば助かるんだけど・・・
「えへへ、やったぁ。先生とこうして遊べるの・・・楽しみにしてたんですよ?」
『う、うん?』
何処かしっとりとしたミドリちゃんと、言動がナチュラルにカスっぽいモモイ。
彼女達との生活はこうして始まったのであった・・・あれ、部長とかいらっしゃらない?
その日はもう遅かったので、ご飯を食べて就寝する事になったのだが・・・
「・・・生。」
誰かが私を起こす声がする・・・休日なんだから遅く起きても良くない・・・?
『あっ、後五分・・・』
「起きてください、先生!」
『ん・・・君は?どうしたのこんな時間に。』
時計を見ると、もう既に0時を回っている。
こんな時間に起こして一体何を?
「私は花岡ユズと言います、このゲーム開発部の部長です。」
『う、うん・・・どうしたの?』
「ほら、先生。もう二時ですよ・・・早く起きてください。」
『なっ・・・何かあったの?』
「・・・早く寝ますよ。」
???
『あっ、はい。』
そう言ってロッカーに戻っていく彼女、私何か恨まれるようなことしたっけ???
個性的な子達が多いけど・・・私は馴染めるだろうか。
少しだけ心配である。
1日目
「SNSで進捗だけ呟いて・・・「G.Bibleを取りに行くなどする」・・・っと!」
「これで外から見たら活動してるように見えるはず!今日だけ遊んで明日から頑張ろう!」
『モモイ・・・しょうがないなぁ、今日だけだよ?』
「決まり!じゃあスマ〇ラやろ!ス〇ブラ!ユズvs全員で行こう!」
『私のピカチューは・・・強いよ。』
さ・・・三人に勝てる訳ないだろ!
と思ったが、普通にぼろ負けした。どうなってるんだこれ・・・
2日目
『喰らえッ!私のイドンプ*1をよぉ!!!』
「私のレジスチルが!?急所当てすぎでしょ!というか略称キモッ!」
急所を狙って当てられるトレーナーは「存在しない。」
この私、胡桃沢アリサを除いて・・・!
真のデュエリストは急所すら必然!
「先生はゲームもお得意なんですね?すっごくかっこ良いですよ。」
『そ、そう?えへへ~褒められると照れちゃうなぁ・・・』
「ふふっ、全く先生ったらこんなに馴染んで・・・ふふふ、眼福ね。」
3日目
『計算の結果・・・私の太ももは・・・きわめて太い!』
「あははははwちょ、お腹痛いww先生ちょっと似すぎ~!」
『せ・・・先生?⤴き、来てたなら言ってください・・・!』
「あ、あはっ・・・せ、先生?後ろ・・・」
『全く、そんな古典的な手には引っかから・・・』
「・・・先生が私の事をどう思ってるかは、よ~く分かりました。」
『ゆ・・・ユウカ!?違くて・・・!』
「続きは私の部屋で聞きますから・・・!モモイ、ちょっと先生借りるわね?」
『モ、モモイ・・・!助けて!』
「私、今日中に走らないといけないイベントあるから・・・」
「モモイィィィ!」
『ミ・・・ミドリ助けて・・・!』
「ふーん・・・そこで私より先に、お姉ちゃんの名前が出るんですね?」
『あっ・・・ユズ・・・起きて・・・あっ。』
そんなこんなで遊び続けて・・・6日目
「よし・・・それじゃあそろそろ・・・!」
「!」
「先生の歓迎会の意味も兼ねて、焼き肉に行こう!ユウカのお金で!」
「全く・・・今回だけですからね?」
恐ろしく速い財布の取り出し、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
でも、生徒にたかるのはよくないからしまってね?それ。
プルルルと通知音が鳴る・・・
お?こんな時に携帯に着信・・・非通知だ、誰だろ。
「はっやっくっ・・・!来なさいよォ!!!」
「いつまでぇ!王女を待たせる気なんですか!?」
いきなり大声がするもので、ビックリしてポテチを落としてしまった。
ばっちいけど三秒ルールだし大丈夫かな・・・?
「どうでもいいんですよ!ポテチなんて!もっと大事な事があるでしょう!」
「G.Bibleを手に入れるんですよね?ゲーム作りの為に!わざわざツイートまでして!」
「何時まで遊び惚けてるんですか???来るなら早く来てくださいよ!」
「え~でも急ぐ必要もないし・・・」
「電源がぁ!もう切れそうなんですよ!!」
そぉれは大変だぁ~うんうん、明日行くから待っててね。
今日はこれから焼肉だから。
「なっ・・・ぐっ・・・!い、良いですか?絶対に明日来てくださいね?絶対ですよ!」
「待っててよ!G.Bibleは・・・私達のモノだ!」
「ふん・・・分かればいいんです。全く・・・人は本当に愚かですね。」
結局誰だったんだろう・・・まずは名乗れよ。
一日飛ばして・・・8日目
「先生、今日は恋愛ゲームなんてどうですか?これ、私のおすすめなんです・・・」
『あ~気になってたやつだ!ありがとね、ミドリ!』
「先生のお役に立ててうれしいです・・・♡」
ヒロインの女の子が可愛んだよなぁ・・・あれ、でも何処かこの子ミドリに似てるような・・・
と思ったら電話が鳴っている、非通知だ。
メッチャ震えてるけど今良い所だし・・・
「あ・・・?シッテムの箱をハッキングなんて、百年早えんだよボケナス!」
非通知だから暫く無視していたら、唐突にPCの画面が切り替わってスピーカーから声が流れる。
「一日中待ってたんですけど!?人との約束とか守らないんですか!?」
『だって、知らない人だし・・・』
「愚かな人類・・・!やはり滅ぼす・・・!」
「あっ、説教おやじみたいな人!」
「だぁれがリセットさんですか!」
『あっ、ごめんね・・・私どうぶつの森とかやらないからわかんないや・・・』
「えっ、あっ・・・」
『あのさ、あんまり内輪ネタで盛り上がるの良くないと思うよ。』
「その・・・うぅ、ごめんなさ・・・・・・あれ?」
「分かってるじゃ!ないですか!どうぶつの森だって!」
「あはは~リセットさんが怒った~電源もそろそろリセット?」
「こいつううううううう!ここで滅ぼすッ!!」
「こんな時間に大きな声出さないでください・・・まだ朝の8時です・・・よ?」
「あっ、ごめんなさい・・・じゃなくて!良いから早く・・・」
「でもさ・・・言っちゃ悪いんだけど・・・」
「時間も資金もあったら、あるかわからないG.Bibleに頼らずに地道に作るよね。」
「・・・え?」
「ちょ、ちょっと待ってください・・・!このままじゃ電源が・・・」
「は~態度が悪いなぁ・・・頼み方ってあるよね?」
「こっ、この・・・!足元を見て・・・!」
「眠くなってきたなぁ。今日はこのまま・・・だらだらしようよ先生!」
「良いですね、ほら先生こっちに来てください。お布団・・・あったかいですよ?」
「私も混ぜてくれるかしら!きわめて学術的な興味があるの!」
「・・・す。」
「ん~?何か言ったぁ~?」
「お願いしますッ!王女を・・・迎えに来てください!」
「しょうがないなぁ・・・”貸し”だよ?」
「ぐっ・・・こいつぅ・・・!あ、ありがとう・・・ございます!」
結局G.Bibleを取りに行くのは10日目になった。
裸の女の子がいたし、管理AIっぽい奴は滅茶苦茶発狂してた。
モモミドの内訳
モモイ ゲーム開発部のカス担当 口は栗
デスモモイ ゲーム開発部の良心担当 喋る
ミドリ ゲーム開発部の卑しさ担当 よく腰元に手を伸ばしてくる
ドスミドリ ゲーム開発部の良心担当 喋らない