ネットミーム・アーカイブ   作:一酒の過ち

7 / 17
お久しぶりです・・・毒ユウカ・・・流行ってますね。
今更、毒ユウカなんて回収できませんよ!?
あの、代わりに「融カ毒」を書くので許してください、なんでもしますから。
というわけでそれでは本編どうぞ。


これは・・・私が最高の先生になるまでの物語だ(大嘘)


7.祝え!新たなる女王の誕生を!

私の名前は花岡ユズ、このゲーム開発部で部長を務めています。

 

突然ですが今、このゲーム開発部は解散の危機に陥っています。

それは・・・私のミスで引き起こされたモノでした。

 

私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。

結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて・・・

 

 

「どどど、どうしようミドリ!?」

「おおお、落ち着いてお姉ちゃん!こういう時は再起動を・・・!」

 

 

「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎます!」

 

 

『やめなよアリス!そもそもネットミームを日常会話に使うのは恥ずかしい事なんだよ!!』

「お前よく自分の事を棚に上げて・・・」

 

 

「これも全部、陸八魔アルって奴の仕業なんだよ!」

 

「よ・・・よくも王女をこんな風に・・・!絶対に許しませんよ、陸八魔アル・・・!」

 

「ど、どうしようユズ・・・!?」

 

「ミドリ・・・どうしようね・・・あは、あはははは・・・」

 

 

もし、過去に戻れるとしたら伝えたい事があるんです。

PCの検索履歴はこまめに消した方が良いよ・・・って。

 

 

何故こんなことになってしまったんでしょうか。

その発端は・・・昨日の昼の部室にまで遡ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「本機の名前はAl-1S・・・ではなくアリス。記録しました。」

 

「すごい!何でも覚えるよこの子!」

 

ミレニアムの廃墟に、G.Bibleを回収しに行った私達は。

そこで見つけた寝ていた裸の少女を発見した。

そのままにしておく訳にも行かず、どうしようか迷っていたのだが・・・

 

 

「その前に・・・何で連れて帰ってきてるのよ。」

 

「だ、だって!私達の部活3人しかいなくて・・・部活規定を満たせずにユウカに迷惑かけてるでしょ?」

 

「も、モモイ・・・貴方って子は・・・!ちゃんと部活のことを考えてたのね!」

 

「(ちょっろ)それに言う事を何でも聞いてくれる後輩が欲しかったんだよね・・・」

 

「お姉ちゃん・・・」

 

「?」

 

モモイが強く推すので、部室に連れてきてしまった。

随分と大きな拾い物をしてきてしまったな。

何処かで見た事がある顔つきなんだけど・・・思い出せない。

 

 

「とはいえこのままだと、生徒として言い張るには受け答えが・・・」

 

「ふふーん!私にいい考えがあるよ!」

 

 

 

「とある偉人が残した言葉にこんなものがあるんだよ―――「クラ〇ドは、人生だと。」

 

「つまり、「人生はク〇ナド」とも言える・・・QED。良質なゲームはその人に感性を作る。

 

 

「一理ありますね。それにしても、そのゲーム何処かで聞き覚えが・・・」

『ケイちゃん、それ以上はいけない。』

 

何故かしれっと部員面している彼女はケイちゃん。

本当の名前もあるそうなのだが・・・

”貸し”の代償としてモモイに名前を奪われた上に、スマホに閉じ込められソシャゲの周回をやらされている。

こいつ湯婆婆かよ。

 

「お姉ちゃんがまともっぽい事言ってる・・・?」

 

「それ・・・どういう意味?まあいいや、というわけで・・・」

 

 

「用意したのがこちら!私たちの作った「テイルズ・サガ・クロニクル」だよ!」

「モモイ!?そのゲームは・・・!」

 

 

キヴォトスのKOTY*1大賞作品じゃねえか・・・!?

開発元ここかよぉ!?たまげたなぁ・・・

クソゲーには大まかに2つの種類があるとされている。

虚無ゲーか、問題作か。

幸運な事に・・・そして悲しい事に。

この作品は後者に分類されるらしい。

 

 

曰く、やたら難しい。

曰く、プレイしたゲームの中でダントツで絶望的。

曰く、一番足りていないのは正気。

 

 

最初の一つに関しては納得がいった。

恐らくこのゲームの基礎は・・・製作者の感じる普通くらいの難易度で作られている。

つまりは、スマ〇ラで1vs3クラッチを決めるような(ユズ)にとっての普通。

逸般人の普通は、一般人にはクリアできない。

 

 

『先生は後ろで見てるね。』

 

 

キヴォトスのKOTY受賞作・・・

正直どんなゲームなのか気になってはいた。

アリスちゃんがやると言うなら、その挑戦を見届けよう。

 

オープニングは極めて王道的なレトロゲームRPG。

グラフィックも綺麗にまとまっている。これは悪く無いのでは無いだろうか。

そんな期待と共に始まった、その旅路の幕開けは・・・あまりに唐突に幕を閉じた。

 

「Bボタンを押す指示に従ったらGAMEOVER・・・?」

「どうして勇者が剣でスライムが銃を・・・?」

「ヒロインが母親で前世の妻って・・・あががががリブートします。」

 

『こっ・・・これは・・・!』

 

イラストは問題ない・・・ただこれは。

奇抜さを履き違えている。

一般から逸脱させれば面白いってもんじゃないんだぞ?(ブーメラン)

 

 

「ちょ、ちょっと!止めてください!王女になんてものを・・・!」

 

「うぁ・・・エラー発生。この感情は・・・」

 

「ほら、ちょっとずつ流暢に喋れるようになってるから・・・」

 

 

「これのっ!何処がっ!〇ラナドなんですか!?」

 

 

実際ストーリーは頭に入ってこないだけで展開は面白いと思う。

ただ、ここまで読み進められる人間がどれだけいるか・・・

 

「ケイ・・・私は・・・私が生まれた意味とは・・・ががが・・・」

 

「王女っ!?!?離して・・・離してください!王女が私を呼んでいます!」

 

 

累計17度のリブートを得て、物語を終えた彼女の顔は・・・

 

「面白・・・かったです・・・きゅう。」

「王女ッ・・・!王女ォ!!!」

 

まるで死んでいるかのように安らかだったという。

 

 

 

その日は夜遅く、解散しようという事になった。

・・・はずだった。

 

 

「・・・インターネットでの情報収集のクエストを開始。」

「円滑な会話パターンを収集中・・・」

 

想定外だったのは、彼女はあくまでロボットであり。

睡眠を本来ほとんど必要としない事。

 

 

「・・・これは。」

 

真夏の夜の・・・淫夢?シェイクスピアのオマージュ作品でしょうか。」

「閲覧を―――開始。」

 

そして、検索履歴を消し忘れた事だった。

 

 

 

 

 

そうして冒頭に戻るわけです。

本当に死にたい。違うんです・・・!

普段から見るわけじゃなくて、動画のランキングに載ってたから偶々・・・!

なんて誰に聞こえるわけでもない言い訳をしてみる。

 

あはは、終わった・・・先生からもこいつ淫夢厨かよって思われてるんだろうな〜あぁぁぁぁ・・・死にたい・・・

 

と思ったら、みんなの様子がおかしい。

 

 

やっべ、これ指摘したら・・・淫夢厨ってバレる。

 

これ指摘したら淫夢厨ってバレちゃうよ・・・

 

これ指摘したら淫夢厨ってバレてしまいます・・・

 

 

何処か挙動不審な三人。

天才?達のゴミみたいな心理戦が今・・・始まる!(始まらない)

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「ふん、反論がないならアリスの勝ちですが???」

 

「こっ・・・このガキ・・・」

 

モモイが元気にレスバに負けている。

随分と、感情豊かに育ったなぁ・・・最近の機械ってすごいのね。(老人並み感)

 

 

『全く・・・何処からそんな言葉覚えてきたの・・・』

 

「先生が携帯で偶に見ている掲示板?って所で見ました!私もこれで論破王です!」

 

『あっ・・・ふーん・・・』

 

 

わ、私が癖でスレ立てなんてしたから・・・!

もう嫌なんだ自分が・・・頼む・・・殺してくれ・・・

というかセキュリティはどうなってんだよセキュリティは!

 

「そりゃあ、わざわざこのアロナちゃんがお前のプライベート端末まで守る義務は無ぇよ。」

そっ・・・それはそう。

 

「守ってほしけりゃ別料金だ、プリンでも買ってきな。」

お前金とんのかよ!クソったれ!それくらいなら良いけどさ・・・

 

 

 

「心配しないでください、先生!著名なねらーの多くは話をこう結ぶと言います!」

「「考えるより先に、スレ立てをしていた。」・・・と。」

 

『・・・はっ!』

 

 

その時、私は何故かあの日の母の言葉を・・・思い出していた。

 

「ごめんね、アリサ・・・!健康な子に産んであげられなくて・・・!」

 

違うんだ、お母さん。

私が・・・私が本当に言って欲しかった言葉は・・・

 

確かに私はなんJ民で、2ちゃんねらーで・・・

中学生の頃から、ほんへを見ながら猿スレを立てるようなどうしようもない人間だったけど

そんな・・・そんな私でも・・・・!

 

 

「君は―――先生になれる。」

 

思わず、涙が零れる・・・主に情けなさで。

私・・・先生になっていいんだ!

 

「オールマイトォ・・・!」

「アリスはアリスです!」

 

「オールマイトォ!!!(鋼の意思)」

「アリスは・・・アリスです!!!(天下無双)」

 

 

「・・・お前マジで一回死んだ方が良いと思うぞ。」

それは私もそう思う。

 

 

そんな・・・齢()()にして完全に()()()しまった、アリスちゃんを横目に転校生徒用の書類を作成する。

こういう時シャーレの権力って偉大だなと思う、ミレニアムの会計もシャーレ側だし。

 

 

書類をまとめ終わって大きく伸びをする、

作っている間クッション代わりにしていたが、ドスミドリは何も言わない。

もちもちとした弾力がとても触り心地が良い。

ドス(包丁)にさえ目をつむればゆっくりミドリみたいなもんでしょ。何も言わないし・・・

 

「どうして私にじゃなくて、ドスミドリにばっかり構うんですか!?」

 

『や、生徒をクッション代わりにするのは抵抗があるというか。』

 

「ずっ・・・ずるいです!そこをどきなさいドスミドリ・・・!」

 

 

ドスミドリは何も言わない、そこが良い。

もちもちとした触り心地が心地良い・・・こういうおもちゃあったよな、スクイーズだったっけ。

見た目がデカいデフォルメされた生首な事に目を瞑れば人気が出そうだ。

 

うちにも一匹・・・匹か?人なのか?分かんないけど欲しいな。

 

 

そんな心温まる?触れ合いをしていたのだが・・・アリスの様子がおかしい。

いやまあ、様子は元からおかしいのだが。

目とかヘイローとか紫色だし、先ほどまで三割増しで常識人を感じる。

 

「あ、アリス・・・じゃないよね?誰?」

 

「はい!私は超絶優秀で頼れる王女の相談役ことKeyではありません!アリスです!」

 

「え?どう見ても目とか紫色・・・」

 

「アリスはアリスなので!今からモモイを殴ります!」

 

「ぐえぇぇ!?い、痛い!見てないで助けてよ先生~!?」

 

 

唐突に馬乗りになってモモイを殴り始めるアリス?ちゃん。

まあ、口からネットミームを垂れ流してないだけ相対的にマシである。

 

 

「やってもない!ソシャゲの周回が!面白いわけないでしょうが!死ね!」

 

 

魂の叫びが聞こえるが、しかしこれに関しては・・・

 

『これは・・・自業自得だね。それに先週はモモイ助けてくれなかったし、私いじけちゃうし。』

 

「ぐっ!そっ・・・それでも先生かぁ~!?」

 

『生徒の自主性を信じるのも先生の務めだし・・・』

 

「あっ、ちょっと先生っぽい!じゃなくて!」

 

 

そんなしょうもないやり取りを続けていると、ガラリと扉が開く。

 

 

「お初にお目にかかるわ、先生。私はセミナーの会長を務めている調月リオよ。」

 

「り・・・リオ会長!?どうしてこんなところに・・・」

 

来訪者は黒い長髪のきりっとした顔付きの女の子。

ミレニアムの会長がわざわざこの部室に・・・?色々としていた悪さがばれたのだろうか。

 

 

「早速だけど本題に入らせてもらうわ・・・その子は一刻も早くリセットするべきよ。」

 

アリスを指さすリオと名乗った少女。

殴り続けていたアリス?がぴたりと動きを止める。

唐突に告げられた、衝撃的な提案。

一体、どうして・・・

 

 

『ど、どうしてそんな事を・・・』

 

「合理的に考えて頂戴、先生。」

 

 

 

 

 

 

 

「淫夢は・・・危険よ。」

彼女はキメ顔でそう言った。

 

 

そっ・・・それはそう。

 

 

「間違いなく、子供の健全な教育に悪い影響をもたらすわ。」

 

『それはそうだと思う・・・けどリセットはやりすぎなんじゃ・・・』

 

「先生とやら・・・!初めて見直しました!王女の為にも、もっと言ってやってください!」

 

 

お前マジで後で覚えとけよ。

 

 

「そもそも・・・同性で好き合う事に何の生産性があるのかしら、合理的じゃないわ。」

 

 

こいつ・・・流れるように俺を馬鹿にしやがった!

この多様性の時代に・・・不味いですよ!

 

 

「そんな事を言って可愛い声で鳴いていたのは、何処のどなただったでしょうか?」

 

「・・・ッ!あの時の私は・・・合理的じゃなかっだけ。」

 

 

更なる来訪者は白い髪をたなびかせた、車椅子に乗った少女。

 

 

「初めまして先生、ミレニアムにはもう慣れましたか?」

「それと・・・ユウカちゃんにももう慣れましたか?ふふっ。」

 

 

流れるようなセクハラ、こいつ・・・出来る。

 

 

『なんでもお見通しって事・・・?』

 

「何でもは知りませんよ・・・エッチな事だけです。」

 

『そ、そう・・・ところで名前は・・・?』

 

「そういえば、自己紹介がまだでした。」

「ミレニアムにおける()()の異名を欲しいままにする、高嶺の花系清楚派美少女とは・・・」

 

こいつ1行で矛盾したぞ!?

 

「そう!私こと・・・明星ヒマリです!」

 

『あっ、うん。よろしくね。』

 

 

そんな自称全痴さんをスルーして話を続ける彼女。

 

 

「とっ・・・とにかく、被害の浅いうちにリセットするべきよ。」

 

いや、微妙にスルーしきれてない。

顔とか態度がさっきよりもぎこちない。

 

「淫夢はキヴォトスを滅ぼしかねない異分子・・・イレギュラーよ。」

「そもそもこのキヴォトスで、あんな男性の人型・・・何処にいるのかしら。」

 

それは本当にそう。

犬とロボットしかいない、

 

 

「ところで・・・その・・・初歩的な疑問なんですけど。」

 

「どうしたのかしら、ユウカ。」

 

「・・・淫夢って何なんですか?」

 

「なっ・・・それは・・・!」

 

うっそだろお前!?(驚愕)

いや、高校生だし当然だわ。

 

「それは・・・」

 

ユウカの素朴な疑問に、見るからに狼狽えるリオと名乗った彼女。

そりゃあそうだ、一般の人にどう説明すればいいんだよ、こんな・・・こんなもの!

 

「それは?」

 

「それは・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

「なんでも・・・ないわ。忘れて頂戴。」

 

「何でもないことは無いですよね!?どっ、どういう事なんですか先生・・・!」

 

『そのままの君で・・・居て欲しい。』

 

「はぐらかさないでください・・・!」

 

 

 

ユウカのおかげ?で、有耶無耶になったリオの訪問。

それはそれとして、あの・・・ゲーム開発とか・・・なさらないんですか?

*1
クソゲ―オブザイヤー 本家は現在休止中




我が名は「全知」さんと、迷ったけどこっちにしました。

ミームの(すく)ないキャラは基本的に、特徴を某芸人さん並みに誇張して書いています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。