ネットミーム・アーカイブ   作:一酒の過ち

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大きく 分厚く 重すぎた


8.それは 銃というには あまりに大きすぎた

「とりあえず、アリスちゃんのためにも銃と学生証を用意しないといけないわね。」

「学生証は任せてください、私がセミナーで手続きをしてくるので!」

 

 

そう言って走り去っていたユウカ。

アリスちゃんは生徒どころか人間じゃないんだけど、その辺りは良いんだろうか?

 

 

「・・・私の顔に何かついているのかしら、先生。」

 

 

そういえば管理側が全員こっちサイドなのか・・・

職権乱用も良い所だろこれ、資金横領とかしても許されるんじゃないか?

そんな訳で残されたのは、ゲーム開発部と自称全痴と一応セミナーの会長。

 

 

「アリス・・・剣が良いです!邪剣・・・『夜』。」

 

 

邪剣じゃねぇか、却下だ却下。

 

『剣はやめとこうね〜』

 

「え〜!アリスは剣がいいです!聖剣『月』なんてどうでしょうか!勇者にぴったりです!」

 

 

んにゃぴ、僕は王道を行く・・・聖剣ですかね。

いや、だからキヴォトスの王道は銃なんだってば。

 

 

「やはり、破壊すべきだと思うわ・・・」

 

「愚かな人類め、私の王女になんてものを・・・!」

「・・・成程。」

 

 

おや、雰囲気が怪しくなってきた。

 

 

「・・・そうね。確かに愚かなのは機械ではなく、()()を生み出したヒトなのかもしれないわ。」

 

「話がわかりますね、愚かな人類を共に破壊しましょう・・・!」

 

「少し選民的すぎるけれど・・・それも、合理的かもしれないわね。」

 

 

なんかとんでもない共鳴が起きている気がするが、まぁ二人ともポンコツっぽいし大丈夫だろう。

いや、良くないが?学園のトップが・・・

 

 

「フォンダンホシノだよ〜」

「フハハハハッ!銃撃の瞬間の・・・胸の震えよ!」

 

 

考えてみれば他の学園のトップも大概だったか。

何時かまともな学園のトップに出会うことはあるのだろうか。

いや、ない。

 

 

「あのねアリス!このキヴォトスで銃を持ってないのはおかしい事なんだよ!」

 

 

「ふむ、それもそうですね。一説には服を着ていない人の方が、銃を持っていない人より少ないと聞きますからね。」

 

 

確かに、皆銃で武装している人間が殆どだ。

人型で銃を持っていなかったのは、それこそ私くらい。

 

私?私は良いんだよ、あっても意味ないし。

前一発撃っただけで肩を脱臼したのを忘れたのか?

「忘れたのか?じゃねえよ。お前・・・うちがいなけりゃ100回は死んでるからな。」

いつもありがとねアロナちゃん♡でもそれは流石に盛りすぎじゃない?

「はぁ・・・皆が皆、お前みたいなおめでたい頭をしてれば・・・世界から戦争は無くなるんだろうな。」

 

 

「なのでここは一つ、銃を持って服を脱ぐというのはどうでしょうか?」

 

 

ここは一つじゃねぇよ、何をどうしたらそうなるわけ??

この私がツッコミに回らざるを得ないなんて・・・

 

 

「・・・そういう事ならエンジニア部の子達が適任だわ。」

 

『エンジニア部って・・・?』

 

 

「説明や解説が必要ですか!?」

 

うわっ、ビックリした。

急に後ろに現れないでほしい。

この子もセリナみたいな特定状況で出現系の生徒か・・・?

 

『じゃあお願いできる?』

 

「説明しよう!」

 

『えっと。』

 

「説明しよう!!!」

 

 

結局エンジニア部の部室に到着するまで、コトリと名乗った彼女が説明してくれることは無かった。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

無事にエンジニア部の部室に辿り着いた私達は、ウタハと名乗る少女に案内を受けていた。

そこらかしこに工具や、見慣れない最先端機器が置いてありミレニアムの部活だなって感じがする。

ゲーム開発部からはサイエンス感が全然感じられなかったからね・・・

 

「それで、アリスの聖剣は何処にあるんですか・・・!?」

 

「まぁ、百聞は一見にしかずと言うだろう?案内するよ。」

 

 

*1

 

だが、それは武器と言うには あまりにも大きく 分厚く・・・卑猥すぎた。

 

 

「王女になんてものを渡そうとしてるんですか!?」

 

 

『ね・・・ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねぇか、完成度高ぇなおい。』

 

「ふふっ、よく知っていたね。これはかの有名なネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だよ。」

 

 

「ご立派ァ!」

 

「アリス!やめなって言ってるでしょ!」

 

「モモイ・・・実はそれは淫夢じゃなくて・・・」

 

「えっ、あっ・・・そうなの?詳しいね、ユズ。」

 

「ひゅっ・・・し、死にたい・・・」

 

 

一人オーバーキルされていったが、まあいつもの事だろう。

それと、深夜三時に起こしてきたの忘れてないからな。

 

 

「え、えっと。そのネオアーム何とか砲?って・・・」

 

「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲ね。」

 

「こんな卑猥な大砲があるわけ無いでしょう!?アームストロングって2回言ってますし!!王女を騙してなんて物を装備させようと・・・!」

 

「なら、ケイには何に見えるのか教えてよ!」

 

「そっ、そんなの。お・・・」

 

「お~?」

 

「おち・・・」

 

「・・・」

 

「愚かな人類は・・・ここで滅ぼしますッ!!!」

 

「あはは、またケイが怒った~!」

 

 

ガタガタと揺れるスマートフォンを煽り散らすモモイ。

モモイのスマホから動け無いのが可哀そうだな・・・

 

 

「とりあえず装備してみるかい?とても重たいが・・・」

 

 

重たいというか、持ち運べる重量じゃ無いだろう。

そして、()()()()()を持ってキヴォトスを練り歩く意味が分かっているのだろうか。

 

「アリス・・・行きます!ふんっ!」

 

そう言って砲塔を担ぎ上げるアリス。

身の丈の三倍はあろうと言うそれを持ち上げて、クルリと回転させてみせる。

 

 

「あの銃身を振り回せんのかよ・・・!」

 

『み、ミドリ?』

 

唐突に変な事を言うものでビックリしてしまった。

言うはずが無いだろう!私のミドリが!そんな事を!*2

 

 

「いや、何でも無いです。忘れてくださいね、先生。」

 

『そうだよね、聞き間違いだよね・・・』

 

 

 

「アリス、気づいてしまいました!」

 

赤い ! マークを物理的に出現させて驚いた様子の彼女。

え、それどうやってんの?そっちの方が気になるんだけど。

 

 

「これは・・・銃ではありません!」

 

 

そりゃそうだ、銃じゃなくて大砲だもん。

 

 

「ふっ、よく気づいたね。()()()()()を用意してあるからそっちを紹介しようか。」

 

 

そう言って案内されたのは、もう一つの個室。

そこにいたのは確かにレールガンだった。

でもこれは・・・レールガンはレールガンでも・・・

 

 

「なに?ジロジロ見て。」

 

 

常盤台(ときわだい)超電磁砲(レールガン)じゃねぇか!?

ブルーアーカイブだからここ!

 

 

ブルーアーカイブのコーナーはこっち!

とあるのコーナーはあっちよ!

 

 

「・・・それについてはわりぃな先生。一応ブルーアーカイブの範囲なんだよな。」

嘘でしょアロナさん?

「マジもマジ・・・大真面目だぜ。一時的なものだがな。ちなみに歌姫も居るぞ。」

 

ミクちゃんもいるの!?サインもら・・・

いやでも、一生徒を特別扱いするのは先生としてどうなんだろう。

「・・・そいつは今更って奴じゃねぇか?」

 

「あの・・・さ。」

 

うわぁ!?美琴ちゃんが動いてる!目の前で!!すっごい嬉しい!!!

 

「用がないならもう帰っても良い?」

 

『あ、どうぞ・・・』

 

「な、なんで敬語なの?まあ良いけど・・・」

 

あ、ありがとうございました。

やっぱここ学園都市なんじゃねえか?そんな気がしてきた。

 

 

気を取り直して、次の部屋に案内された私達。

今度こそまともな武器が出てくると良いのだが。

この短い付き合いで、既にエンジニア部の皆に対して悪い意味での信頼が芽生えている。

 

 

「お待たせしたね。これが正真正銘・・・今回のメインだよ。」

「本来は、宇宙船の武装用に作っていたんだが・・・残念ながら予算の都合で武装しか作れなかったんだ。」

 

それは 銃というには あまりに大きすぎた。

先ほどの大砲よりも小さいが、確かにそこにはレールガンがあった。

 

レールガンは銃と言っても良いんだろうか・・・

「ガンって言ってるんだから良いんじゃねぇか?撃てて当たれば一緒だろ。」

それもそっか。

 

「アリス・・・これにします!」

 

『うん、良かった良かった。』

本当に良かった、あまり生徒の教育に悪いモノを持たせるわけにもいかないからね。

 

 

 

「せんせーお腹すいた〜!」

 

『そうだねモモイ、そろそろお昼にしよっか。』

 

 

とは言え、お昼の事を考えてなかった。

学食があればそこで・・・

 

 

「料理なら任せてちょうだい。」

「適切な分量と火加減を情報通りに処理するだけ、何ら難しい事はないわ。」

 

「無名の司祭の技術を結集して作られたこの私に、人間の食糧程度が用意できないはずがありません。」

 

頼もしい、見直したぞリオ会長・・・と若干一名。

何か今・・・さらっと凄い事言わなかったか?ままエアロ。

 

 

『ちなみにご経験とかは・・・』

 

 

「無いわ、でも問題ないはずよ。」

 

「データは完璧です、安心して見ていなさい。」

 

 

・・・急に心配になってきた。

 

 

 

「適量・・・適量とは一体何グラムのことを指すのかしら。」

 

 

「栄養バランスが悪いです。人間の一日の摂取栄養素を考えると・・・このサプリメントがいいでしよう。」

 

 

「弱火で5分・・・?5分も待つなんて合理的じゃないわ。」

 

 

「強火なら・・・1分。」

 

 

そうして出来上がったものは、料理というには あまりに黒く・・・何回やんねんこのネタ。

 

 

「こ、こんなはずでは・・・データは完璧だったのに!」

 

『あはっ、あははは・・・お昼ご飯どうしよう。』

 

 

「・・・人類の敗北よ。」

 

人類は負けてねぇよ。

 

 

「あの、私が作るので片付けておいてください。」

 

 

そう言ってキッチンに向かっていったミドリを、悲しそうな目で二人?のポンコツが見ていた。

 

それから少しして、オムライスを作ってくれたミドリが恐らく人数分をお盆に乗せて運んでくる。

何故か、私のオムライスにだけハートマークが描かれているが他意はないのだろう。

 

 

「それで・・・お口に合いましたか?先生♡」

 

『とっても美味しいよ、ミドリは良いお嫁さんになれるね。』

 

「えへへ・・・ありがとうございます、先生♡」

 

 

本当に美味しい、姉より優れた妹は此処に存在した。

 

 

「妹属性で料理までできるなんて。卑しい・・・卑しい〜!」

 

「それはお姉ちゃんがサボってただけでしょ。ほら、ドスミドリ、デスモモイ~ごはんですよ~」

 

 

 

「・・・私の分がないのだけれど。」

 

「ああ、忘れてました・・・自分で盛り付けくらいはできませんか?」

 

「・・・それくらいなら出来るわ。侮らないで頂戴。」

 

 

顔だけは無駄にキリっとしているが・・・

あの顔で黒焦げのナニカとサプリメントが出てきたことだけは忘れてはいけない。

 

 

「私、私の分もありませんよミドリ・・・!」

 

「ケイちゃんには必要なんですか?どうやって食べるつもりだったのか知りませんけど・・・」

 

「確かに必要ではありませんが、娯楽としての食事を摂る機能がAL-1Sには存在していて!」

 

「すみません、具材が流石に・・・」

 

「そ、そんな・・・オムライス・・・!」

 

まるでこの世の終わりみたいな顔で・・・顔で?

スマホが悲しそうに震えている。

意外と表情豊かだなこのポンコツAI。

 

「そ、そんなに落ち込まなくても・・・ほら、一口要りますか?アリスちゃんと変わる・・・?事になるんですよね?」

 

『私のも一口いる?流石に可愛そうになってきちゃった。』

 

 

「ミドリ!先生・・・!この恩は忘れませんから・・・!」

 

「う・・・うん?」

 

 

最終回は暴走したケイちゃんが泣きながらオムライスを食べて連載終了・・・ってコト!?

そ、そんな泣くほどオムライスが食べたかったのかな・・・

 

 

「ありがとうございました王女。それでは私は遺憾ですがモモイのスマホに戻るので。」

 

「そういえばアバンギャルド君の身体でよければ使っていいとリオ会長が言っていました!」

 

「・・・私はモモイのスマホに戻るので。」

 

「遠慮することは無いわ。アバンギャルド君は・・・」

 

「戻りますね。」

 

そう言ってモモイのスマホに戻っていった彼女。

 

「・・・どうしてかしら。」

 

あまり人様のセンスに文句をつけたくはないが、どう考えてもダサいからだと思う。

それにしても・・・

 

『良かったの?無名の司祭って言うのが何かは知らないけど、危険なモノなんじゃ?』

 

「・・・合理的に考えて頂戴、先生。」

 

 

 

「王女・・・!だからゲームのし過ぎはいけないと何度・・・!」

 

「うわーん!ケイがうるさいです!お母さんみたいです!!」

 

「私の名前はケイではなく・・・!」

 

 

 

「・・・あの子に世界が破壊できる訳が無いもの。」

 

『そ、それもそうだね・・・』

 

「それくらいは少し考えれば、分かる事だと思うのだけれど。」

 

『あっ、うん。そうだね・・・』

 

えっ?これ私が悪いの???

*1
そう言って通された先にあったのは確かに武器では・・・あったのだが。

*2
言った




これをクロスオーバーと言う勿れ。

作中のミームってどこまで把握してますか・・・?

  • 0-19%そのままの君で居て欲しい
  • 20-39%一般人の範疇
  • 40-59%オタク君さぁ・・・
  • 60-79%マジで危機感持った方が良い
  • 80-100%キッショなんで分かるんだよ
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