人生前向きエクストリーム   作:ポジティブ足りない

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適当に暇つぶしで書いた。


第1話

 

 

 

「──あー、彼女欲しー」

「まーた言ってるよ。相変わらず飽きないねー」

 

お昼時間の学校屋上。

アスファルトの上で柵を背にしながら天を仰いで言った言葉に隣の"ソイツ"はいつものように呆れた様子で反応した。

 

「くそ、どうしてこんなグッドルッキングガイなスーパーミラクルデラックスエクストラな完璧少年こと俺に彼女が出来ないのか。世の中ってのは分かんないもんだな」

「そういうところじゃないの?」

 

「何言ってんだ。脊髄が優しさで出来てる、人としての鑑のような存在の聖人君子な俺だぞ?モテモテになってもおかしくないはずだ」

「ソーダネー」

 

顎に手を当て考える。

俺がモテない理由はなんなのか。

 

「……やっぱり俺の魅力が輝きすぎてみんな目がくらんで見れないだけか」

「自己肯定感もそこまで高いともはや狂気じゃない?」

 

「……この際だ。"瑞希"、俺の彼女に立候補しないか?」

「冗談キッツ……"こんなんだけどそっちの気は"ないからね?」

 

なんてこったい。最後の砦に断られた。

 

「知り合いの女の子は?紹介してくれたり」

「別にしてもいいよ?まあ一癖も二癖もある人達だし、"先輩"のこと苦手だろうなって人ばっかだけど」

 

「大丈夫だ。面が良くてそいつが女の子なら俺はいける。嫌われたんならしつこく付きまとう」

「とりあえず110番と…」

 

「ははは、冗談に決まってるじゃないかベイベー。だからポリスメンはやめようねー」

 

スマホを取り出す後輩に釘を刺す。

 

"暁山瑞希"。出会って間もない後輩。不登校気味で学校には不定期にしか来ない不良ちゃん。

ピンクのサイドテールに女物の制服。一見すれば可愛らしい女の子なんだが……まあ端的に言えば"男の娘"だ。

 

初めましての頃から考えれば……仲良くなったもんだよほんと。出会いの頃、正確には出会って少し経った頃か。男の娘という事実を知った時は一悶着あったが……そんなトラブルを経たせいか、かなり懐かれてしまった。

 

ま、男の娘はいいものです。損どころか得しかない。

こんな可愛いのにチ〇チ〇付いてるんですか!?ヤダお得…!

 

「……ねえ、変なこと考えてたでしょ」

「なに、気にすんな。可愛い上にチ〇チ〇ついてるとかお得だよなって思ってな」

 

「玉潰れた方がいいと思うよ」

「やるならトンカチあたりで一思いにお願いしたい」

 

「……乗ってこられると逆に反応に困るんだけど。先輩ってマゾなの?」

「俺はマゾとサドの両方の性質をあわせ持つ……」

 

「ダメだ、この先輩まともな会話が出来ない…」

「ふっ、まだまだだな。お前にこの境地は早すぎたようだ」

 

やはり俺のスピードについて来れるのは"司"と"類"だけか。

ただ、あの変人2人と一緒にされるのはいささかくびをかしげるものがある。俺が変人だと?そんなわけないだろう。

 

それだけならまだしも、変人ワンツーフィニッシュのケツ持ちのラスボスなんてのを聞いたぞ。そいつは後で遠投ボンバーの刑に処さねば。

 

「彼女欲しいって言ってたけど、"幼なじみ"さんとかは?この街にいるんでしょ?」

「あー、"戻ってきて"から顔合わせてないんだよなあ。連絡も中学の初めの方で途切れたままだし」

 

小学校までこの街にいた。が、中学で離れたところに転校。高校になって戻ってきた。そんな経歴を持つ俺氏。

 

小学校までの幼なじみは確かにいる。

文武両道、眉目秀麗。完璧超人な女の子。

 

小学校の頃からそれだったし高校生になった今はもはや女神にジョブチェンジしてるのでは?久しぶりに顔を見てみたいものだ。

 

「顔良し、頭良し、体良しの三拍子揃った完璧な超人だ。まさか俺とタメを晴れる実力者がいると知って驚いたもんだ」

「……先輩、成績ってどれくらいだったっけ?」

 

「ん?ほぼ赤点ギリギリ。あ、英語はガッツリ赤点だな」

「顔は?」

 

「イケメンだろ。まあ周りからは可もなく不可もないとはよく言われるけど」

「運動神経は?」

 

「めちゃくちゃいいね。超人的だと自負してる。だがまあ1位を取ったことはないな。よくて2位3位ってとこだ」

「……ポジティブすぎて逆に引くレベル」

 

失敬なヤツめ。

人生前向きに行け。そうすれば世の中のありとあらゆるものを楽しめるようになる。

この後輩にも見習ってもらいたいものだ。

 

そんな時だった。

 

 

──キーンコーンカーンコーン

 

 

「あらヤダチャイム」

「5時間目が始まるね」

 

「んー、めんど。もうちょいだべっとくか」

「やーい、先輩不良ー」

 

「いいだろ不良。お兄さん不良のことは意外と好きだぞ。なんかかっこいいだろ不良」

「……厨二病とかなの?」

 

「その発言はブーメランにならないか?大丈夫か?」

「うぐ……」

 

顔をしかめる我が後輩。

 

さてさて、放課後は何しようかな。今のうちに考えておこう。

 

「てか、お前の食ってるパン、ちょっとくれよ」

「えー、じゃあ先輩の弁当のおかず少しくれるならいいよ?」

 

「仕方ねえ、くれてやってもいいがポッキーゲームならぬおかずゲームで食わせてやろう」

「……それ、最終的にチューしちゃうじゃん」

 

「余裕だろそんなん。俺は行けるぞ。ディップディップのぶっちゅぶちゅの奴いけちゃうね」

「あの、ほんとに反応に困るからやめない?それ」

 

呆れてため息をこぼした後輩。

 

とりあえずリップクリーム塗っとくか。よし。

 

 




やる気が残って好評だったら続くと思うよ。
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