人生前向きエクストリーム 作:ポジティブ足りない
俺は俺のことが世界で一番好きだ。
人はそんな俺をナルシストと言うだろう。だが、それでいい。
人より劣ってる部分なんて多々あるのは理解してる。それでも俺は俺であって、俺以外が俺になることは出来ない。まさしく唯一無二の存在なのだ。
自分のことを自分自身が一番認めるというのは誰もが持つべき精神的スタンスだと思っている。自分を愛することこそ人生を楽しく過ごすコツだ。
──人生の主役はいつだって己であれ。By俺
そんな座右の銘を胸に刻み、今日も俺……"五十嵐律"は自由に生きていく。
「…………」
「…………」
「…………」
「……こうか?」
「…………」
「あの……」
「ん?」
学校のとある場所でとあることをしていた俺の背中に声がかかった。
そこに居たのは1つ下の学年、後輩の男2人。
"東雲彰人"と"青柳冬弥"。
相変わらず派手派手な髪色をしよって。素晴らしい、もっと個性を出していけ。ピアスとかタトゥーもバチバチにキメてやれば尚良だ。
「どうした可愛い後輩どもよ。俺に見惚れたか?」
「いや、何してるんです律先輩…」
「見てわからんか?廊下に設置された鏡を使ってかっこいいポーズを研究していただけだ」
「えぇ…?」
「相変わらずですねほんと…」
自己研鑽は怠らない。やはり日々の積み重ねが自らの魅力を引き出すのさ。2人も是非やった方がいい。
「そういや先輩、杏が探してましたよ?」
「また何かやったんですか?」
「んー?……あ、そういえば忘れてたな」
「「?」」
「司と類と校庭で実験してたら風紀委員と教師に追いかけられて掴まったんだよねー。で、反省文書けって。今日提出日だったわ」
「ちゃんと書いたんですか?」
「書いたぞ。反省文50枚」
「多すぎないですか…?」
「俺はただで起きないタチだ。50枚提出して、それを俺の目の前で音読してくれるまで張り付いてやるつもりだ」
「「うわぁ…」」
ドン引きの表情ありがとう。
2人揃って十時切ってる。さて犠牲者は杏か、それとも別の風紀委員か。もしくは教師の誰かか。覚悟しろよ、うへへへ〜。
「さて!早速提出してくるわ。地獄というのを教えてくる」
「程々にしてくださいよ…」
「……変なところでやる気がすごいなあの人」
歩き出した俺の背中にそんな声が聞こえた。
とりあえず……杏は強制で付き合わせるか。よし。
「まさか、ほんとに音読するまで粘るとは思ってませんでしたよ…」
「俺が書いた崇高な反省文を音読せずしてなんとなる」
「……あの、反省文ですよね?崇高も何もないと思うんですけど」
反省文を提出し、杏を含めた風紀委員2人と教師1人を交えて回し読みの音読をさせた放課後。
終わった頃にはみんなゲッソリとしてたな。元気出して。
「これに関しての反省文も書けって言われると思ってもう一組書いてきたのにいらないって言われてショックだったなあ」
「いやもう二度とごめんですよ……五十嵐先輩には反省文以外の罰を何かしら用意しとかないと」
そんなボヤキを零すのは風紀委員の杏こと"白石杏"。
勝気でサバサバした性格の1年生。こうしてよくお世話になっている可愛い後輩だ。
「反省文以外……なるほど、俺には特別待遇って訳だ。見る目あるな」
「いや、誇れることじゃないですからね?ちゃんと反省してくださいよ」
「何を言う、俺は神様のような全知全能の男だ。当然反省だってできるさ」
「会話が成り立ってるようで成り立ってない感じ…!」
お前もそんなことを言うのか。まあ致し方ないか。俺について来れるのは今のところ司と類だけだからな。
……一応、幼なじみもか?いやだが今はわからんな。小学校の頃ならいざ知らず、成長したことで俺についてこれなくなってる可能性も微レ存ってやつだ。
「五十嵐先輩はほんとに自由って言葉が似合いますよね」
「逆に俺から言わせれば周りの奴らは不自由すぎるぞ。余計なことで悩みすぎなのさ。もう少し肩の力を抜くべきだ」
「それが出来れば苦労はしないんですよ…」
「よし、じゃあ俺の肩の抜き方をご教授してやろう」
「いや、大丈夫です。なんか取り返しつかないことなりそうなので」
ふっ、恥ずかしがり屋の子猫ちゃんめ。
さてと、今日の学校も終わり。この後はどこに行こうかな。司と類誘って遊びに行くのありだな。
「じゃ、律くんはこの後も遊びに忙しいからお暇するぜ。寂しくて泣くんじゃねえぞ」
「泣くわけないでしょう……あ、またカフェに顔出してくださいね」
「おうさ。来店の際は杏のメイド服姿でお出迎えしてな」
「しません!」
なんでぃ。似合うと思うのに。
やっべー、時系列あやふやになってるなあ。
……フィーリングでカバーや!(ストーリー読み直し)