逃げ上手の転生記 〜かぶき町のちゃらんぽらん侍と〜 作:虹武者
万事屋
いつものように暮らしていると銀時がボソッと呟いた。
「そろそろ銀魂実写化第3弾やってくれねぇかなぁ。」
「いきなりどうしたんです?」
「だって『銀魂2 掟は破るためにこそある』が公開されてからもう6年以上経ってるんだよ。そろそろ銀時実写銀魂化が来てもいい頃だろう。」
銀時が座り直すとフリップを出した。
「ということで銀魂の次の実写化をここで会議したいと思いまーす。」
「二次創作作品で実写化の会議が始まったァァァ!」
新八がツッコミする。時行は分からず首を傾げる。
「あの、実写化というのは?」
「俺達は二次元の存在だ。それを三次元の現実にいる人間が俺達を演じる。それが実写化だ。」
銀時はフリップを用意しながら答えた。
「まず、過去実写化したのは紅桜編と真選組動乱編だ。なので、ここで一旦真選組が出ない長編を実写化させたい。」
「そうネ。中村勘九郎もなかなか出れないからもう真選組はいいネ。」
「神楽ちゃん。そんなこと言わないで。」
「ということで次の銀魂実写化はこうだ。」
銀
魂
吉原大火編
「ちょっと待てやァァァ!」
新八が叫んだ。
「それ、完全にるろ剣の実写化パクってますよね!」
「るろ剣だって5回も実写化しんだ。銀魂だって5回実写化してもいいだろ。」
「そこじゃねぇよ!吉原といったら吉原炎上編でしょ!」
新八がツッコミする。すると、今度は神楽がフリップに書いていた。
「既存の実写化もいいアルけど実写限定の話もいいアル。」
「神楽、それは作品に愛があるかどうかで大きく評価が変わるやつだぞ。」
「だから、信頼出来る監督にやらせるネ。」
そう言って神楽はフリップを立てた。
シン • 銀魂
「庵野監督に乗り換えたァァァ!」
またしても新八が叫びツッコミする。
「なんでそこで庵野監督に変えた!?福田監督でいいだろ!」
「甘いアル新八。シン・ウルトラマン、シン・エヴァンゲリオン、シン・ゴジラ、シン・仮面ライダーとシンシリーズを手掛けた庵野監督に媚を売るチャンスは今ネ。」
「最低だよ神楽ちゃん。」
「弱いな神楽。」
新八が引いていると銀時が神楽のフリップに付け加えた。
シン • 銀魂 序
「完全にエヴァンゲリオンに乗っかりにきたァァァ!」
また、新八が叫んだ。
「何四部作にしようとしているんですか!?うちはもう福田監督に任せましょう!」
「ダメだ。庵野監督がガンダムに手掛けている今、銀魂も参入するしかない。」
「何の理由にもなってませんよ!」
新八がツッコミを続けている。その間も時行は首を傾げていた。
「あの、私はどうすれば…」
「時行の場合は逃げ上手の若君の実写化を考えてみるべきだ。」
話は銀魂の実写化から逃げ上手の若君の実写化に変わる。
「逃げ若は実写化しやすい。何故ならハガレンやドラゴンボールみたいにCGを使った派手な必殺技がない。そのため演者のアクションが決め手になりやすい。」
「よくわかりません。」
「普通はそうですよ。」
銀時はフリップを取り出し説明した。
「まず実写化成功の例としてるろ剣が挙げられる。るろ剣はCGを使わないといけない必殺技はなく現実的な動きが多い。そのため演者のアクションを魅せやすい。」
「二次創作で実写化について語るなんてここしかないでしょうね。」
銀時が時行に説明する。そこに神楽も入って来た。
「やっぱりその演者も大切ネ。人気ない実写化は演者がキャラクターのコスプレしているみたいでダサい言われてるネ。私も千年に1人の美少女が心配などとほざかれてたが人気出たネ。」
「神楽ちゃん、橋本環奈さんに喧嘩売るの止めてくれる。」
新八のツッコミが増える。
「逃げ上手の若君もその点においては実写化しやすい。だが問題はお前を演じる役者だ。」
銀時が逃げ上手の若君の第1話で頼重に抱きついているシーンを見せる。それを見た時行は顔を赤くさせた。
「これを演じれる子役が思い付かん。」
「確かに...」
「無理ネ。」
新八と神楽も納得してしまう。
「まぁ、時行の好きなようにやってみろ。」
「好きなようにですか?」
「そうだ。紅桜編とか2とか好きなようにやってみるといい。」
銀時が時行にフリップを渡す。時行は考えながらフリップに書いてみた。
映画 逃げ上手の若君
「う~ん。弱いな。」
「何の面白味もないネ。」
「す、すみません。」
「謝らなくていいですよ。」
新八がフォローする。
「俺だったらこうするな。」
銀時が時行のフリップに付け加えた。
映画 逃げ上手の若君
アンダー・ニンジャ編
「福田監督に媚売ったァァァ!」
またまた新八が叫んだ。
「あんた、さっきまで庵野監督に媚売ってたでしょう!なんでここで福田監督に媚売った!」
「もし、庵野監督が断った場合、福田監督にやってもらわないといけないだろうが。」
「福田監督も忙しいの!」
「ゴリラ原作者も才能のある福田監督と庵野監督を泥舟に乗せるつもりネ。」
「纏めて沈めようとするな!」
新八がツッコミをする。
「そもそも、銀魂も逃げ上手の若君も実写化しなくても充分人気じゃないですか。銀魂も20周年として2Dオンシアターで今みでの長編とか好評ですし逃げ上手の若君もアニメ2期が決定しているじゃないですか。」
新八が説得するも銀時と神楽は納得していない。
「だからこそだ。ここで3Dや4Dで新しい銀魂を提供しないと忘れ去られてしまう。ジャンプはワンピースや鬼滅の刃のようなでかい一発を出さないと何れ新しい作品によって埋もれてしまう。」
「ゴリラ原作者も新作やるつもりらしいネ。そこに私達銀魂も突撃しないと消えてしまうアル。」
「だからこそ実写化を復活させる必要がある。」
「そこまでしなくてもいいじゃないですか?銀魂ももうジャンプ界では有名ですよ。」
「じゃあ、新八はもう菅田将暉にならなくていいのか?」
「それとこれとは話が違います。」
「新八さん!?」
ついに新八までもツッコミを放棄してしまった。代わりに時行がツッコミする。
「だろ。実写化することで新しい魅力が出るものだ。」
「私も橋本環奈になったことで違う魅力出たネ。」
「神楽ちゃんの場合、橋本環奈さんに変な扉を開かせただけだよね。」
「俺もジャニーズ系が良かったが小栗旬が演じた結果、実写銀魂が成功したようなもんだしな。」
「銀さん。今、ジャニーズって言葉は危険なので止めてください。」
銀時が纏める。
「つまり、実写化が成功するには無理のないアクション。違和感のないストーリー。ちゃんとした配役。そして監督と脚本家の原作への愛だ。」
「つまり、どれだけ私達を理解しているかってことですか?」
「そうだ。時行も分かってきたじゃねぇか。」
銀時がニヤリと笑いながらフリップを渡す。
「今のお前なら最高の実写化のタイトルが思い浮かぶだろ。」
「はい!」
時行は頷くとフリップに題名を書いた。そして、みんなに見せた。
シン ・ 逃げ上手の若君
「結局、庵野監督頼みィィィ!?」
新八の叫びが万事屋に響いた。