ここはガイア連合道南支部、丸かじりニキのことをカス子ネキへ報告しにきた霊視ニキに声をかける少女たちがいた。
「ヤッホー霊視ニキ」
「こんにちは、命子がいつもご迷惑をおかけしています」
「ハワイの一件ぶりですね師匠」
報告のために道南支部を訪れた霊視ニキを迎える3人の少女たち。
彼女たちこそ、道南が誇る最高戦力。
人形使いにして最高峰のネクロマンサーであるカス子ネキこと命子。
最高クラスのデビルシフターにして最高クラスの高速アタッカー邪視ネキことシオリ。
そして、道南が誇る支部長にして最高戦力である魔人ネキことカレン。
以上3名、道南3人娘である。
「んで?今回は何の用?ただ挨拶のためにきたわけじゃないっしょ」
「あぁ、実はカス子ネキに紹介したい子がいてな...あ?」
霊視ニキは先程まで丸かじりニキがいた場所を指差したが、そこには誰もいなかった。
「誰もいなくね?てかさっきからこの前人形越しに感じたやべぇ気配をめっちゃ感じるんですけど?」
「確かにこの気配は異常ですね、師匠この気配の持ち主はいったい」
「すまん、その気配の持ち主のことをカス子ネキに報告するために来たんだが、どうやら目を離した隙に離れてしまったようだ」
「まずいわ命子、気配が杏子ちゃんのほうにどんどん近づいてる」
それを聞いた霊視ニキはかなり慌てた様子で走り出した。
その様子を見た3人娘もまた後に続いた。
「そんなに慌ててどうしたん?霊視ニキらしくないじゃん」
「今回ばかりは洒落にならんからだ!杏子という少女のことは報告で聞いているが、あいつがその子と接触したらまずい!」
「もし接触したらどうなるんです?」
「...最悪骨も残らず食いつくされる」
「「「!?」」」
ことの重大さを理解した3人娘のうち邪視ネキが凄まじい速度で杏子の元へ駆け出し始めた。
「杏子!」
「!?どうしたんだよ皆」
邪視ネキが1人の少女に駆け寄る。
この少女こそ、元メシアンにして3人娘に保護された少女杏子である。
「どうやら無事だったようだな、全く冷や冷やしたぜ」
「霊視ニキ、あのデカイのなに?」
カス子ネキが指差す報告には、巨大な狼のようなものが気持ち良さそうに昼寝をしていた。
「あっこいつか?さっき急に現れたと思ったらここで昼寝し出したんだよ、なんか近づいても吠えないし、あたしが触っても良いか聞いたらこっちを横目で見ながらまた寝だしたから撫でてたんだよ」
「おいおいまじかよ、丸かじりニキに近づいてよく無事だったな」
「師匠これは」
「あぁ、こいつがカス子ネキに紹介したかった丸かじりニキこと俺の義理の息子だ」
「「「え!?」」」
霊視ニキの言葉を聞いた3人娘は、全員もれなく凍りついたように固まってしまった。
「このデカイ狼みたいなのが霊視ニキの義理の息子!?いや聞いてないんですけど!!!」
「だから今回、挨拶ついでに報告しに来たんだ」
カス子相手に堂々とした面持ちで衝撃の事実告げる霊視ニキに魔人ネキが近づく。
「師匠、丸かじりニキとおっしゃりましたが、この狼はもしや」
「あぁ、新しいスレ民だよ、この前北欧へ出張した時に拾ってきたんだが、メシアンが嫌い過ぎて北欧中で連中を殺し回ってたらしくてな、レベルもめちゃくちゃ高いぞ」
「ちなみにどのくらいなん?」
「レベル99だ」
「たっか!!!」
カス子ネキが驚くのも無理はない、なにせ修羅勢と呼ばれる自分たちでもまだレベルは80である。
「えっ?てかなんでこんなおとなしく撫でられてんの?」
「俺にもわからん、丸かじりニキはまだ謎が多いからな」
霊視ニキたちがうんうん唸りながら考えを纏めていると、丸かじりニキが起き始めた。
「あっ起きたぞ」
「杏子、一旦その狼から離れて私の後ろへ」
杏子が邪視ネキの後ろに下がると同時に、丸かじりニキは完全に目を覚ました。
「よぉ丸かじりニキ、気持ち良さそうに寝てたじゃねぇか」
『ヒサビサニイヤナニオイノシナイタマシイヲモッタモノヲミタラクラウキガウセタ』
「「「嫌な匂いのしない魂?」」」
カス子ネキたち3人娘は疑問符を浮かべながら丸かじりニキを見た。
『メシアンドモハタマシイカラウスギタナイドブガワノヨウナニオイガスル、オレガクラウノハソウイウケガレタタマシイノメシアンダケダ』
「丸かじりニキは匂いで人の魂の本質がわかるのか、凄まじいな」
明かされた事実に、霊視ニキは感嘆の声をあげる。
『メシアンニセンノウサレタモノノタマシイハ、スカスカデアジガウスイカラマズイシカガヤキモナイ、ソコノオレヲナデテイタヤツノタマシイカラハウスギタナイニオイガシナイ、ダカラクワナイ』
「良かったですね杏子、歴戦のメシアンハンターからのお墨付きですよ」
丸かじりニキの反応を見て安堵した魔人ネキであった。
『ダガ、ソノコヲネラッテナニカガコナイトハカギラナイ、ユエニオクリモノワタス』
「贈り物?」
杏子はキョトンとした顔をしながら首をかしげた。
『フン!』
少し強めの掛け声と共に、丸かじりニキは自分の爪を1本切り落とした。
「なにやってんだよお前!今手当てしてやるから早くその足見せろ!」
「まぁ待て、あいつなりの考えがあるはずだ」
慌てて駆け寄ろうとする杏子を制止したのは霊視ニキであった。
『フム、コレデイイ』
丸かじりニキがそう呟くと、すでに傷は塞がっており、その足元には先程まで切り落としたばかりの爪が落ちていた。
丸かじりニキはその爪を咥えると、杏子のほうに歩みを進めた。
『コレヲ』
「えっ?あっありがとう」
杏子の手に乗せられたその爪は、まだ肉体と繋がっているかのように脈打ち、まるで黒曜石のような光沢を帯びていた。
『アブナクナッタラ、ソレヲニギリシメワレノナヲサケベ、ワレコソハヨウジュウフェンリル、カミグライノタイロウデアル』
「はっ?今フェンリルつった?超ビックネームじゃん!」
驚くカス子ネキをよそに話は進み、霊視ニキと丸かじりニキは帰る時間になった。
「それじゃ俺は丸かじりニキを連れて帰るぜ、またな3人とも」
「しっかり面倒みなよ霊視ニキいや、お と う さ ん (^_^)」
「こら命子、からかわないの!」
そして、霊視ニキと丸かじりニキが帰ろうとしたその時である。
「支部長!」
慌てた様子の道南支部職員が駆け寄ってきたのだ。
「どうしましたか?」
「支部の入り口にメシア教穏健派と名乗る集団が押し寄せています!」
「!?やべぇ皆丸かじりニキから離れろ!!!」
メシア教、その言葉と同時に奴らにとっての悪夢は顕現した。
『アオォォォォォーーーン!!!』
そう、カス子ネキにさんざんでかいでかいと言われていた丸かじりニキだが、挨拶のために若干力を抑えていつもより小さくなっていたのである。
だがそれか元に戻れば。
「いやでっか!でか過ぎっしょこれ!!!」
なんということでしょう、先程まで少しでかい狼程度だった丸かじりニキが一瞬にして見上げるほど巨大な化物に変貌を遂げたではないですか。
「キュゥ」
「なんじゃこりゃ!!!」
「ありゃりゃ、気絶しちゃった」
それを見た道南支部職員は気絶、杏子は絶句した。
『ニオウゾメシアンノニオイダ、ウスギタナイドブガワノヨウナニオイガスル』
これぞ対メシアン絶対殲滅兵器『丸かじりニキ』である。
・カス子ネキ
バッパラ氏の作品『今更転生ごちゃまぜサマナー』の主人公、1人だけダークギャザリングしてる人
・邪視ネキ
こちらもバッパラ氏の『今更転生ごちゃまぜサマナー』から、ネタバレは避けるが色々あってカス子ネキと仲が良い。
・魔人ネキ
この人も『今更転生ごちゃまぜサマナー』より道南支部の支部長、歩くマップ兵器みたいなお方。
・杏子
この子も『今更転生ごちゃまぜサマナー』出身、カス子ネキ含む3人娘に保護されてる元メシアン、なんか魂がめちゃくちゃ綺麗らしい、丸かじりニキの丸かじり対象外。
・丸かじりニキ
昼寝してたらくっそ久しぶりに綺麗な魂の持ち主が近寄って来たのでおとなしくしてた。
どうも皆さん、再びのアンケートです。今回のアンケートですが、この先の展開に大きく関わるものになります。内容ですが、私としてはこの先かなり暗い展開を想定しており、何人かオリキャラを死亡させる予定があったのですが、作者仲間と相談した結果、まず読者の皆様の意見を聞くべきというアドバイスを受けましたので今回のアンケートを取るに至りました。どうか皆様のご意見をお聞かせください。
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暗い展開(オリキャラ死亡あり)
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明るめの展開(オリキャラ死亡なし)