ハイスクールD×D 憧憬をつきすすめ   作:Nm

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5話 立ち上がれ!?何度倒れようとも 2

 キィー、カタン。

 

僕は静かにドアを閉めて、退出した。

 

「アイツも少しは肩の力を抜けるといいな、真面目過ぎるところが、昔のお前を見ているみたいだったぜ、サーゼクス。」

 

静かにサーゼクスに語りかけたのは、表立っては、距離を置いている、堕天使勢力神の子を見張る者(グリゴリ)の総督アザゼルだった。

 

「君も気になって?」

 

「まぁな、七海のやつ、思い詰めすぎていたからなぁ・・・、普通の奴なら、有頂天になっているところだぜ、あいつは優しすぎる。」

少し照れくさそうにアザゼルは言った。

 

「だが、転生者ってのは、極端だとは思わないか?」

 

「確かに言いたいことはわかる、七海君のような友愛を大切にする者たちと、方や、呂布と名乗っていたもののように自分の欲望だけを優先しようとする者たちもいる、それが、光と闇のようにくっきり分かれているからね。」

 

歩きながら、アザゼルに自分の考えを伝えた。

 

「しかし、人間の進歩ってすげぇな、あいつらのスーツ然りそのほかの、スマホってツールもめちゃくちゃ興味深いぜ!」

 

病室から離れたところでアザゼルは興奮していた。

 

「彼らが言うには、前世ではそんな珍しくないツールだって言っていたね。」

 

「覚えていても、確かな基礎の技術がなきゃ、再現なんてできねぇよ。」

 

「ちょっと見ないでいたら、あんな、ツールを作っちまうんだから、人間って面白いな。」

楽しそうにアザゼルは話す。

 

「その技術が、友和や守るために使われたのはうれしく思うよ、でも、まだ、子供の七海くんに重い十字架を背負わせてしまった・・・。」

悲痛な面持ちでサーゼクスはつぶやいた。

 

「心の傷は時間が経たないと癒せないからな、だが、ようやく、あいつは転びきることができたんだな。」

 

「そうだね、転ぶ途中では、なんともできないが、転びきってしまえば、後は立ち上がるだけだ、彼なら立ち上がる力があると信じている。」

 

「俺たちも早いとこ、和平を結ばないとな、あいつらに愛想尽かされる前にな。」

少し、おちゃらけながら、アザゼルは言った。

 

「あぁ、そのためにも、私たちにできることをやらないとね、ということでシェムハザ、アザゼルは頼むよ。」

 

「連絡ありがとうございます、任されました。」

 

「げぇ、シェムハザ!お前、もうちょっと、ここはしんみりする空気だろ!」

 

「知りませんよ、そんなこと、それより、仕事をしてください、仕事を。」

呆れたようにシェムハザは言う。

 

「わかったるよ、子供が、立ち上がろうともがいてんだ、俺たちはもっと、もがかないと、でないと、申し訳が立たねぇ。」

 

「珍しいですね、アザゼルがやる気を出すなんて。」

 

「お前もお見舞いか、ミカエル?」

 

「はい、先ほど七海君のご両親とお話をしてきましたので、今からお見舞いに行くところです。」

そこには神々しいローブをまとった、金髪の青年ミカエルがいた。

 

「じゃあ、俺たちもご両親に話したら行くぜ。」

 

 

 

 

「皆さん、七海を元気づけてくださって、ありがとうございます。」

アライアンス代表の早田君から連絡をもらった。

 

「わたしで、お役に立てたのならうれしいね。」

 

「七海の奴、責任感大きすぎるやつで、今まで、今日言ったみたいな、長い休み取らずにいたんですよ、でも、今日、サーゼクスさんと話をして、ゆっくり休もうと思ったらしいです。」

 

「君たちは三大勢力だけじゃない、この世界の未来だ、この先、もっと過酷な状況に陥るだろう、だから、休める時には休んでおいてほしいんだ。」

 

「ありがとうございます、ご期待に沿えるよう奮闘します。」

 

「それでは、失礼します。」

 

ピッ

 

「本当は一丸とならないといけないに、ままならないな。」

 

「サーゼクス、あなたも無茶しないで。」

そう言って、普段着のグレイフィアが部屋へ入ってきた。

 

「そうだね、七海君にあぁ言った手前、僕が無茶するわけにはいかないからね。」

 

「あの小さな勇者たちは、きっと大きな壁にぶつかるでしょう。」

 

「うん、この事件はその壁の一つだ、でもね、僕は信じているんだ、皆が一丸となれば、きっと、その壁を何とかできる方法が見つかるはずさ。」

 

「普通は壁を乗り越えるものでなくて?」

 

「普通じゃダメなんだ、僕たちも、普通の出会いをしていたら、こんな関係にはなれなかったろ?」

 

「確かに、そうね、普通じゃない対応をしたから、今の私たちがあるのよね。」

 

「あぁ、だから、どんな困難があっても最後まで、匙を投げることはしないよ、それに、彼らの存在が時代を速めている気がするよ。」

 

(そうだ、彼らのおかげで、もうじき和平を結べるところまで来たんだ、こんなところであきらめてたまるか。)

 

サーゼクスはグレイフィアの手を握りながら、未来へ思いを馳せるのだった。

 

 

 

 

「ふぅ、僕たちの話だけだと、きっと、七海は無茶するよね。」

電話を終えた早田は会議室にいるメンバーに声をかけた。

 

「やっぱ、サーゼクスさんたちはすごいなぁ、あいつ、真面目で優しいから俺たちのために頑張っちまう。」

北斗星司がうれしそうな口調に少し、悔しい思いを乗せて話す。

 

「そうだな、でも、これで、少しずつでも七海も心のしなやかさを持てるといいな。」

郷秀樹も嬉しそうに答える。

 

「こんなときだからこそ、俺たちが頑張らないと、でも、実際問題、技術開発はどうするんです?」

東光太郎が質問を投げかける。

 

コンコン。

 

突然、ドアをノックする音が会議室に響いた。

 

「来たようだ、お入りください。」

早田は来た人がだれか、心当たりがあるみたいで、入室を許可した。

 

「失礼します。」

短髪の10代後半位の真面目そうな雰囲気の青年が入出した。

 

「みんなに紹介するね、彼は芹沢和也さん、新たな技術部門の長官をしてもらうことになった人だよ。」

早田はさらりと紹介をした。

 

「もしかして、彼が、以前から七海君が言っていた?」

秀樹が尋ねてきた。

 

「そうだ、彼もまた、我々と同じ転生者で、やっと見つけた技術職の職人だ。」

早田が答えた。

 

「はじめまして、芹沢和也です、実家は町工場をしています、10歳の時工場を見学していた際、記憶が思い出しました。前世でも、技術者やっていました、宜しくお願いします。」

和也が元気よく挨拶する。

 

「彼には七海に代わって、技術局の長官に配属になった、七海もそのことを了承している。」

 

「七海が問題ないっていうなら大丈夫だと思うけど、芹沢和也って、まさか?」

 

「そう、まだ、設計段階だがULTRAMANSUITverHIKARIの装着者にもなってもらう予定だ。」

星司が代弁して尋ねると早田が答えた。

 

「七海さんはすごいです、一から学んでULTRAMANSUITを試作段階までこぎつけたんだから、七海さんは憧れです!」

 

「まぁ、ワーカーホリック気味なところがあるけど、そこは真似ないでね。」

和也が興奮気味に話すと、茶化すように光太郎が言う。

 

「これで技術面は補強された、問題は肉体面と精神面だ、七海だから、今回は何とかなった面がある、肉体面は和也も含めてきびしい特訓をすることになるが、精神面は難しいな、何か意見はあるか?」

 

「やはり、ひそかに三大勢力に力を借りるだけでなく、こちらからも、他神話勢力へ技術協力が必要だと思う。」

 

「そこは七海が上手く交渉したよな、大王派だけじゃなく悪魔全体でULTRAMANSUIT一つでアトムのことだけじゃなく、医療関係の技術も提供してもらえるようになるんだよな。」

早田が質問を投げかけ、星司と秀樹が順に答えた。

 

「医療設備も発展させないと今のままじゃあ破綻することは目に見えている。」

 

「医療関係の技術を持った知り合いを連れてくるのはどうだ、俺の知人に南夕子って子がいて、その子も転生者みたいなんだがどうかな?」

早田の質問に星司が提案を出した。

 

「みたいってのはなんで疑問形なんだ、もしかして、完全には記憶戻っていないの?」

 

「そうなんだ、俺が怪我した時、処置が的確でその処置の説明もよどみなく、理路整然としていて、気が付いたらやっていたって感じだった。」

和也が早速質問をして、星司が答えた。

 

「いつ怪我をして、どんな、怪我だったんだ?」

早田が尋ねた。

 

「数カ月前かな、夕子さんは体操クラブの所属なんだ、俺が足をひねったとき、すぐに処置してくれたんだ、その時の処置が今の時代じゃなく、もっと未来で認知されていた治療法だったんだ、そして、処置が終わると自分のやったことを大層驚いていたよ。」

 

「まさしく、体が勝手に動いたってことですね。」

星司が状況説明をして、光太郎がつぶやいた。

 

「調べてみる必要があるね。」

早田がつぶやいた、それから、三大勢力側にコンタクトを取って、調査することになった。

 

 

 

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