ハイスクールD×D 憧憬をつきすすめ   作:Nm

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2話 特訓!研究!!家族を守るため 2

 「姫島さん、僕の鍛え方、教えてください!」

 

話がひと段落してから、七海君が悲壮感漂う表情で私に頼み込んできた。

 

「七海君、落ち着いて考えて。」

 

「待て待て!七海、お前まだ5歳なんやぞ、」

 

「そうや、お願いやから、無茶せんといて。」

 

ご両親も七海君同様の悲痛な顔つきだった。

当然だ、エスパーで転生者ってだけでも前例がなかったのに、この世界が物語の世界で、七海君の子供もしくは親戚が亡くなってしまうと聞けば、取り乱すに決まっている。

 

私も、にわかには信じられなかったが、リアス・グレモリーという名前で嘘ではないことが分かった。私の家も人外退治を生業としている為、悪魔のことは普通の人よりは知っている。

 

グレモリー、ソロモン72柱の悪魔で公爵位の大悪魔の名前が何も知らない子供から出るものじゃない。それに、私の血族もかかわりがある。これはもう、他人事では済まされない。

 

「確かに、僕は無力な子供です!でも、未来の子供か親戚が危ない目に合うと知っているのに何もせずにはいられない!!父ちゃんや母ちゃんも僕のことを信じてくれた。僕はただ家族の命を守りたいんじゃない!!家族の命も幸せも含めて守りたい!!それにやらなくていいことと、逃げていいことはイコールにならない、だから、お願いします!僕に自分の力の向き合い方を教えてください!!」

 

七海君は土下座までして、私たちに頼み込んだ。

 

・・・私はこの覚悟に答えたいと思うと、同時に七海君のご両親の懸念についても理解した。

七海君は自分ひとりで何とかしようと頑張ってしまうタイプなんだわ。ご両親も七海君自身の研究に没頭して友達と遊ばなくなった七海君を心配していたが、七海君自身のやりたいことを尊重させた。

 

記憶を封印するという方法もあるが、それは、問題を先送りにするだけだ。

確かに七海君のいうこともわかる。けど、ご両親の心配も理解できる。

これは、困ったわ。

 

「なら、課題を出します。その課題を突破することができたら、改めて、七海君の力の向き合い方を教えます。ただし、学校や私生活やご家族のことも大切にすること。それができなければ記憶を消します。」

 

七海君の覚悟に答え、私も真剣に答えた。

 

「わかりました、その課題とは何でしょうか?」

 

「ある人に弟子入りして、その人に私に力の扱い方を教えてもらうに値するか認めてもらうことです。」

 

事後承諾にはなるけど、鱗滝くんには面倒をかけることになるわね。

鱗滝くんは姫島宗家でも戦いの達人として恐れられていたが、宗家のやり方に嫌気がさし、姫島家を出たあの子に無茶をいうけど、七海君の師匠としてはぴったりね。

まぁ、地獄を密でしょうけど、そこも鱗滝くんのやさしさよね。

 

「父ちゃん、母ちゃん、頼む!俺に、チャンスをください!!」

改めて七海君は両親に頭を下げた。

 

「半端は許さんよ、けど、つらかったらなんか言ってや。」

 

「なんかあったら、父ちゃんたちを頼り。」

二人とも涙を流しながらも、笑って課題に取り組むことを許した。

 

 

 

 

あれから、7年と長い付き合いになるが、七海君の根性を舐めていたわ。

あの子、鱗滝の修行にまだ続けている。

 

鱗滝くん曰く「優しすぎるところと一人でなんでも背負うところは欠点でもあり、美徳だが、あきらめない根性は一級品だ、大の大人でも逃げ出すという俺の修行をまだ続けているんだからな。」

 

あの鱗滝くんがほめるなんて珍しい、槍でも降るかしら。

 

しかも、なんでも、戦うための鎧も自作計画をたてて、そのために、技術革新の真っ最中って言ってたわね。

 

この前もらった、すまーとふぉんっていう電話といろいろ調べられる機械をもらったんだけど、すごいわね、ちょっと前の携帯電話は方につるすタイプの大型なのに七海くんにもらったものは手のひらサイズでとても軽いわ。

 

でも、最近七海君思い詰めて元気がなくて心配だわ。

戦うための鎧作成でどうしても必要な素材が外国で手に入りにくいもので困っているといっていたな。

 

学校や私生活もなかなか楽しめていなくて、これはまずいわねぇ。

 

あれから、数週間後、七海君が友達を連れてきた、名前は早田進君といって、とても誠実そうな少年だった。自分の友達を紹介する七海君は年相応の少年だった。

 

「はじめまして、早田進です。」

 

私はその姿を見て、とても安心した。

 

「ご心配、お掛けして申し訳ありませんでした。」

七海君が腰を折って、最近のうまくいってなくて、イライラが募って心配かけたことを謝ってくれた。

 

「心配かけるのは子供の務めよ、ただ、元気がなかったのはとても心配したわ。」

 

「早田君のおかげです、彼のおかげで自分ひとりでなんでもかんでもやらなくていいことに気づきました。」

 

七海君は朗らかに笑い答えてくれた。

 

「それと、姫島さんにご相談があるのですが、相談に乗っていただけますか?」

 

「もちろん。」

 

そういって、二人は真剣な表情でとんでもないことを話してくれた。

 

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