僕らのヒーローアカデミア―One For Allを完遂せよ―   作:眼鏡熊@ヒロアカ完走

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ユニバじゃない方のUSJ

この日、1-Aの全員はバスに乗っていた。

 

 

 

―――――災害水難なんでもござれ。レスキュー訓練だ。

 

 

その言葉と共に準備がスタートした。

 

 

いまバスの中である。

 

 

「くそぅ……!こういうタイプだったか……!」

 

「意味なかったねぇ」

 

「しっかし緑谷の“個性”すげぇよな。シンプルな増強型かと思えば搦手も出来る。まぁ、おれの“硬化”も良い“個性”だけどな」

 

と。ニッ!と笑いながら腕に“個性”を発動した。

 

「やっぱり切島くんの“個性”さ。『硬化』とは言いつつも鋭さを兼ね備えてるよね。シンプルに固くなるんじゃなくて、鋭く、硬くなる。って感じだ」

 

「難儀だぜ?これ。ガキの頃の“個性”初発動で瞼切っちまったからな」

 

「やっぱりそういうのあるあるなんだね……」

 

「僕の“ネビルレーザー”も凄いよ☆派手さも威力もある」

 

「でも、お腹壊すのは良くないよ」

 

「しかし、派手さっつったら爆豪と轟だよな」

 

「そうか?」

 

「舐めんな。威力もピカイチだわ」

 

「……爆豪ちゃんはお口悪いから人気でなそうね」

 

「ンだとコラ出すわ!!!!」

 

「かっちゃん意外と子供に人気だよ?師匠のとこの子達に良く懐かれてるもん」

 

「そうなの?」

 

「つうかやっぱ師匠とか居たんだな。動き良かったし」

 

「そうだよ。今の僕がいるのは師匠のおかげでもある。かっちゃんはカッコイイからね。ストイックだし。特に男の子人気すごいよ」

 

「男の子って『つよい』の好きよね」

 

「まぁ、そりゃね」

 

「(いやぁ、楽しそーだな。かっちゃん)」

 

ニコニコしちゃうよ。

 

 

「お前ら、そろそろ着くぞ!」

 

 

――――――――

 

コホー

 

「皆さん。待ってましたよ!」

 

「スペースヒーロー13号だぁ……!災害救助で目覚しい活動をしてる紳士的なヒーロー……!!」

 

 

なんだかんだ言って『人をたすける』ヒーローが特に好きなんだよな。僕がオールマイトに憧れたのがそれだったから。

 

 

「うわぁー……!私好きなの!13号!」

 

「さっそくなかにはいりましょうか」

 

『よろしくお願いしまーす!』

 

 

――――――

 

「うおおおお!すげぇ!USJかよ!」

 

そこには様々な地形を再現したドーム型の施設があった

 

「ここは水難事故、土砂災害、火災、暴風etc……あらゆる災害を想定して僕が作った演習場です。その名も」

 

ウソの(U) 災害や(S) 事故ルーム(J)!!!!

 

 

「「ほんとにUSJだった……!」」

 

 

「そういえばオールマイトは……?」

 

「実は……」

 

 

あっ、これ限界まで活動したな。

 

 

「不合理の極みだな……オイ」

 

「仕方ない、始めるか」

 

「始める前にお小言をひとつふたつーみっつーよっつー……」

 

『(増える……!)』

 

「皆さんご存知かと思いますが、僕の“個性”はブラックホール。どんなものも吸い込んでチリにしてしまいます」

 

「その“個性”でどんな人も救い上げるんですよね……!」

 

「ええ、しかし。()()()()()()()()()です。みんなの中にもそういう“個性”を持つ人がいるでしょう。この超人社会では“個性”使用を資格制にし、どうにか回してる……ように見えます。しかし、行き過ぎた力を、個々が持ってることを忘れないで下さい。相澤さんの体力テストで自身の力を知り、オールマイトのテストでそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。ここでは、()()()()

 

 

この“個性”で人をどう助けるか考えましょう。

 

 

「私たちの力は()()()()()()()()でなく。()()()()()()()()()()()のだと。心得て帰って下さいな」

 

 

「(13号……!やっぱりカッコイイなぁ)」

 

 

「ご清聴ありがとうございました」

 

 

「ブラーボー!!」

 

 

「よぉし、んじゃあまずは……」

 

 

瞬間。虚空に“黒”が現れた。

 

 

「全員ひとかたまりになって動くな!!」

 

 

13号、生徒を守れ!

 

 

「なんだ……?入試の時みたいにもう始まってんぞパターン?」

 

「動くな!!あれは……」

 

 

(ヴィラン)

 

 

 

―――――――

 

 

奇しくもそれは、命を救う訓練で、僕らの前に現れた。

 

 

 

 

「13号に、イレイザーヘッドですか……先日頂いた資料ではオールマイトが居るはずだったのですが」

 

「やはり……前日のはクソどもの仕業だったか」

 

「どこだよ……せっかくこんなに大衆連れて来たのにさ……オールマイト。子供を殺せば、来るのかな?

 

瞬間、けたたましくなる“危機感知”。この、敵意は――――

 

 

「(あの時の!!!)」

 

 

でも妙だ。チグハグささえ感じる。なんで僕はアイツの声と目から――――――

 

 

迷子の子供のような印象を受けたのだろう。

 

 

 

 

―――――――――

 

「はぁ……?(ヴィラン)……!?アホすぎんだろ!?」

 

「侵入者用センサーは!?」

 

「ありますが……」

 

「現れたのはここだけか、学校全体か。なんにせよ向こうにゃそういうことを出来るやつがいるってこった。アホだがバカじゃねえ。校舎と離れた隔離空間。そこを狙うってことは……相当練られた()()だぞ」

 

「13号!避難開始。電波系の妨害が考えられる。上鳴。お前も“個性”で連絡試せ」

 

「っす!」

 

「先生は!?ひとりで戦うんですか?先生の得意戦法と多対一は……!」

 

 

「プロは一芸じゃやって行けん」

 

 

 

そこから、イレイザーヘッドの戦闘が始まった。

 

 

多対一をいなし、“個性”を消し、異形型の相手には『得意』を使わせない。

 

 

 

「……凄い……!っと、避難しなきゃ」

 

 

そして、踵を返して入口に戻ると

 

 

「させませんよ」

 

 

「はじめまして。私たちの名前は(ヴィラン)連合。この度は僭越ながらヒーローの巣窟、雄英高校に侵入(はい)らせて頂いたのは、『平和の象徴』オールマイトに息絶えていただきたいと思ってのことでして。本来から変更があったのかは分かりませんが……私の役目はこれ」

 

 

 

瞬間――――――黒鞭。

 

モヤの敵の、明らかに身体がある部分に黒鞭をまきつけて。

 

 

「2人とも」

 

「おう」

 

「わかってる」

 

 

フルカウルで黒鞭を繰り、モヤの敵を引き上げてから地面に叩きつける。

 

 

「警戒するよ……モヤと共に現れた敵に、不定形の身体。()()()に似たようなやつを見たからね。でも、お前はモヤ以外は()()。完全不定形じゃないなら対策も何とかなる」

 

 

ヘドロ敵が居たからこそ。こいつの身体を疑ってかかれたようなものだ

 

 

「ぐぅ……!しかし、私の役目は……!あなたたちを散らして、なぶりごろす!!!!」

 

 

瞬間、モヤが拡散した。

 

 

「(範囲攻撃!?くそ!間に合わないか)」

 

 

 

――――――気づけば、水難ゾーンに堕ちた。

 

 

7th(浮遊)

 

 

峰田くんに蛙水さん!

 

黒鞭で抱えて船に着地する。

 

 

「さんきゅー緑谷!」

「ありがと。緑谷ちゃん」

 

「2人が無事でよかったよ」

 

「っと、まずは相手の目的だけど」

 

オールマイトを、殺す。そう言っていた。

 

「でもよ!オールマイトがきたらあんな奴らけっちょんけちょんだぜ」

 

「峰田ちゃん。()()()()()()()()()()()()アイツらは来たんじゃないの……?そんなヤツらが私たちをなぶりごろすと言っていたわ。オールマイトが来るまで、もt」

 

 

「大丈夫」

 

その言葉に、2人は振り向いた。

 

「オールマイトは、“平和の象徴”。混沌とした黎明期を切り開いて平和をもたらした、No.1ヒーローだ。殺せる算段があっても、それを上から叩きのめしてきた」

 

オールマイトは負けない。なぶり殺しにもさせない。

 

 

「アイツらの思いどおりにはさせない」

 

 

震える手を無理矢理にでも握って、宣言した。

 

 

怖くないわけじゃない。『本物の(ヴィラン)』に。殺意を向けてくる相手に、恐れを抱かないわけが無い。それでも。

 

「僕たちは負けない」

 

奴らに、僕らの憧れ(オールマイト)は殺させない

 

 

「あのヤロー……!殺してやる……!」

 

 

「来たね……2人とも。個性の詳細を教えて欲しい。僕達は、戦って勝たなければならない」

 

 

 

 

各地で、皆が立ち上がる。

 

 

 

――――――

 

「おいおい。しっかりしろよ。大人だろ?」

 

 

そこは一面の銀世界となって、敵を拘束していた。

 

 

「あめぇんだよ!!!!!」

 

 

クラスターの面爆破によって、敵は全て撃破された。

 

 

 

他の場所でも、A組は敵と戦っていた。

 

 

 

―――――――

 

 

 

「私の“個性”はカエルっぽいことならだいたい出来るわ。舌も伸びるし身体も引っ付く。胃袋を出せるし、弱毒性の粘液も出るわ」

 

「オイラの“個性”はもぎもぎ。もぎるとくっつく。おれには弾く」

 

 

「……!峰田くん!くっつくのってどれくらい!?」

 

「調子良ければ1日!!」

 

 

「最高だよ!!!君の力があればほぼ完封で行ける!」

 

「つうかそもそもお前の浮遊ならノーダメ突破できるだろ!!」

 

「遠距離攻撃があるだけで前提が瓦解するからダメだよ」

 

「ケロ。範囲攻撃でもアウトよ」

 

「ちくしょー!!!!」

 

 

そう。作戦はこうだ

 

 

「さぁ、行くよ!!!」

 

「お、おう!!」

 

「ケロ!!」

 

 

黒鞭で2人を抱え、浮遊で飛ぶ。

 

 

「黒鞭バンテージ!オーバードレス!!OFA瞬間100%!!」

 

 

デラウェアスマッシュ!!!

 

 

黒鞭で過剰に保護した指で空気弾を放つ。

 

 

瞬間。水面は割れて水底をあかし、

 

 

「う、うぉおおおおお!!!」

 

 

戻る作用で敵が団子状になる……!!

 

 

 

―――――

 

 

ああ、畜生!!俺はモテたかっただけだぞ!そんなあっさい理由でここに来て、敵に襲われて!!

 

 

つうか戦うって、突破するってなんだよ!!出来るわけねえだろ!俺たち、つうか俺はお前と違ってただのエロガキだぞ!!!

 

 

でも、あいつは

 

 

「(俺がいたら完封できるなんざいいやがって!!!)」

 

 

怖い癖に、それでも拳に握って!!

 

 

「(ああ、畜生!畜生!!!()()()()()じゃねぇかよ!!)オイラも……!オイラだって!!!」

 

 

 

頭からもぎりまくって水面に投げる

 

 

「うお!?なんだコイツ!!」

 

 

「くっついて離れやしねえ!くそ!お前ら来るな!!」

 

 

「てめぇこそ来んな!!おい!!!まて!!!」

 

 

「(そうだよな、そうなんだよ!!オイラは)」

 

 

 

モテたいだとか、そんなことよりも前に。もっと前に。

 

 

「(カッケーヒーローになりたかったから!)」

 

 

雄英(ココ)を目指したのだ。ヒーローを、志したのだ

 

 

だから

 

 

カッコ悪いやつには、なりたくない!!!!

 

 

 

モギモギが敵全てを固め、動きを封じた。

 

 

 

「―――――一網打尽。すごいわ……!二人とも!!」

 

 

 

 

―――――――

 

 

 

 

 

「蛙水さん」

 

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

「峰田くんと2人で避難してて」

 

 

―――――――

 

 

そこには、敵と対峙する相澤先生が居た

 

 

 

「……無理をするなよ。イレイザーヘッド」

 

 

イレイザーヘッドの、肘が崩れた。

 

 

「ッ!!!!!」

 

 

OFAフルカウル―――――20%!!!

 

 

そして瞬間35%

 

 

「先生から」

 

 

デトロイト

 

 

「離れろ!!!」

 

 

スマッシュ!!!!

 

 

「ガッ……!!!」

 

 

腹への一撃が手だらけの敵を吹き飛ばし

 

 

「黒鞭全開!!!」

 

 

夥しい量のムチが敵を一網打尽にまとめあげ

 

 

「黒鞭、レッグバンテージ!!OFA75%」

 

 

カロライナスマッシュ!!!!!

 

 

蹴りの一撃で全て打ちのめした

 

 

 

「……緑谷」

 

「先生は休んでいてください」

 

 

こっから先は、

 

 

「僕が止めます」

 

 

 

――――――

 

 

「脳無……!!!」

 

 

 

ぶっ殺せ!!!

 

 

その言葉と共に、黒い人型が襲いかかってきた。

 

 

“危機感知”が反応しない?

 

 

なら

 

 

拳を避けてカウンター!!

 

 

ズドッ!!

 

 

「……効いて、いない……!?」

 

「そいつの“個性”はショック吸収。打撃は効かない」

 

 

成程、そうか。

 

 

「なら!!!」

 

 

ミーズリースマッシュ!!!

 

 

チョップで削る。手荒になるけどダメージを通すならそれしか……

 

「なっ!」

 

 

削った肉が再生した。

 

 

「そいつは“複数個性”持ちだ」

 

ニヤニヤと笑いながらそいつは言った。

 

 

「オールマイトの全力に耐えうる身体に、ショック吸収と超回復」

 

 

ただのガキに勝てる代物じゃない。

 

 

「―――――なら」

 

 

「ガキどもならどうだクソが!!!」

 

 

 

業火と爆炎が脳無を襲った。

 

 

「2人とも!!」

 

「無茶してんな。出久」

 

「とっととコイツらぶちのめすぞ!!!」

 

「……なら2人はあの『モヤ』と『手』を相手して欲しい。『モヤ』は不定形のところ以外には当たり判定がある。『手』は触れた相手を崩壊?させるっぽい」

 

 

「なら俺が『手』とやる」

 

「『モヤ』は俺がやる……“勝て”よ。出久」

 

 

「勿論」

 

 

2人が来た。なら、大丈夫……!

 

 

震えは止まった。しり込みなんて消えた。

 

 

更に向こうへ……!限界の先へ……!!!

 

 

 

――――――

 

 

「っつーわけでェ!邪魔はさせねえぞモヤカス!!!」

 

 

クラスターの爆破によって『モヤ』を翻弄しながら爆破する。

 

 

「ヌッ、ぐ……!(速い上に、この火力……!!)恐ろしいですね、ですが……」

 

 

モヤから、複数の敵が現れた。

 

 

「この数を――――「舐めんな」

 

 

BOBOBOBOBOBOBOBO!!!!!!!

 

 

KABOOOOOMB!!!!!!

 

 

“クラスター”による超速爆破から敵の全ては瞬殺される。

 

 

「なっ……!(こう……なれば!!!)使いたくはありませんでしたが……」

 

 

AFO、ドクター……新たな脳無を使います

 

 

――――――いいだろう。

 

 

 

そこより現れたのは、もうひとつの『黒』

 

 

「ハッ……面白くなってきたじゃねえか!!!」

 

 

身体の至る所から蒸気を放つ『脳無』が出てきた。

 

 

「『脳無』……!」

 

 

脳無は蒸気を推進力に向かって来る。クラスターを超えるスピード。

 

 

両手なら、の話だが。

 

 

「こっちもやっとトップギアなんだよ!!!!」

 

 

瞬間、全身から爆炎の華が咲いた。

 

 

「まだ……速く……!!!」

 

 

全身爆破のスピードで、『脳無』の攻撃を避けながら交戦する。

 

 

「眠てぇスピードしてんじゃねえぞ!!!」

 

 

BOOOMB!!!!

 

――――――――

 

 

 

「お前の相手は俺だな」

 

 

赫灼熱拳……

 

 

「ジェットバーン……!!」

 

 

「甘いんだよ…!」

 

 

瞬間、()()()()()()

 

 

「不定形も崩せんのか……甘くねぇな。なら」

 

 

赫灼熱拳

 

 

「燐」

 

 

心臓を起点に赤と青が混じり合う。

 

 

「……はぁ?強化形態とかズルだろ」

 

「メドローア。とか言ってやろうか?」

 

「漫画版かよ。俺はゲーム派だ」

 

「俺もちょっとしか知らねぇ」

 

「ならなんで言ったんだよ……」

 

「親しみやすさ?は大事らしいぞ」

 

「にわかは逆効果だろ」

 

「……そうなのか?ありがとな。参考になる」

 

「おい俺ら戦ってんだよな……?」

 

 

―――――――

 

2人とも……!大丈夫そうだな……うん。『手』のやつと仲良くお話してる焦凍くんはあれだ。情報戦だ。

 

 

「――――行くぞ」

 

 

言葉に帰るものはなく。僕は静かに出力を上げた。

 

 

交戦、開始――――――




誰も敵を強化しないなんて言ってないよな???
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