僕らのヒーローアカデミア―One For Allを完遂せよ― 作:眼鏡熊@ヒロアカ完走
さて、あの後の事だけど、相澤先生は肘の怪我と打撲や裂傷。13号先生は背中の裂傷。
2人とも大事なく直ぐに復帰できるらしい。
因みに僕たち3人はドチャクソに説教された。
まぁ当たり前と言えば当たり前で、相澤先生達プロを抑えて勝手に個性使用したのは擁護できない。ただ――――――
「お前らのお陰で被害は減ったし怪我もしなかった。良くやった。と言ってやりたいが俺の立場では言えない。お前たちを導かなきゃならない先生としては、お前達の行動をしかってやらなきゃいけない。だからこれは、
ありがとう。ヒーロー達
即効で泣いた。相澤先生もかっちゃんも呆れてたけど、焦凍くんは微笑ましそうにしてた。
「じゃあ俺も。
俺の友達助けてくれてありがとな。マイヒーローズ!
また泣いた。プレゼントマイク先生は照れ臭そうに頭を撫でてくれた。
ああ、走り出してよかった。
そうして、僕達の奮闘は。表に出る――――――
なんて、ことは無く。全てオールマイトのお陰です。ということにしてもらった。
僕たちが動くのは良くないことだったし、大立ち回りはしてない。身を守るのみ。ということにしてもらった。
子供が大立ち回りしたら、子供を叩く様な輩もいる。というのが先生達の言葉だった。
それは間違いなくその通りで、言葉を文字に乗せるのも、それを広めるのも楽になってしまったこの現代で。
心無い言葉を叩きつけるだけの人達もいることは確かだったから。
ただ親や恩師には話がいったそうで。
僕達は親と師匠からお説教part2が始まった。
母さんに泣かれたのが一番堪えたかもしれない。
この事はクラスメイトにも伝わり。みんなも残念そうにしていたが、話の全てを聞いた頃には納得していた。
そうして、今日―――――
「ねーねー!昨日のニュース見た!?」
「うん」
葉隠さんと尾白君の会話から、それは始まった。
「クラスのみんな写ってたでしょ!?なんだか私、全然目立ってなかったね」
「たしかにな」
「……!?あのカッコじゃ、目立ちようないもんね」
「しっかしデカく扱われてたな」
「仕方ないよ。プロヒーローを輩出するヒーロー科が襲われてたんだから」
「全くだぜ……あん時お前らと先生たちが動いてくれなきゃどうなったことか……」
「やめろよ!思い出しちゃうだろ!?」
「しっかしやべぇよな緑谷達……あのクソつええ
「嗚呼……負けてられない」
「うお、熱いな常闇」
「当たり前だ。共に学び舎で育つ身。羨望よりも競争が勝つべきだろう」
「良いじゃねえか。漢だぜ!常闇!!!」
「皆ァアアアアアア!朝のHRが始まる!私語を慎んで席に着け!!」
「ついんてんだろー」
「ついてねーのぁお前だけだ」
「ッぐぅ……しまったァ!」
「ドンマイ!」
「おはよぉー」
『相澤先生おはよぉー(ございます)!!!』
「お前ら、まだ戦いは終わってないぞ」
「戦い……?」
「まさか」
「まだ
雄英体育祭が迫っている……!
クソ学校っぽいの来たぁああああああ!!!
「待て待て!!」
「侵入されたばっかでやっちゃっていいんですか?」
「また侵入されたら」
「敢えてやることで雄英の危機管理体制が磐石だと示すんだと。警備も例年の5倍。加えてなんでか知らんが『レディ・ナガン』に加えて格闘系の武闘派ヒーロー、属性系の武闘派ヒーローがオフで参加するついでに警戒にも当たってくれるらしい」
あ、これ絶対ナガンさんは僕たち見に来るし師匠とエンデヴァーがなんかやったな。
「何よりうちの体育祭は最大のチャンス。
「いや、そこは中止しよう……?体育の祭りだよ……?」
「え?峰田くん体育祭見たことないの……?」
「あるに決まってんだろ!そういう事じゃなくてよ」
「ウチの体育祭は日本のビッグイベントのひとつ。かつてのオリンピックにとって変わったイベントな訳だ」
「全国のトップヒーローだってみますのよ……?」
「知ってるって」
「卒業後は事務所に入って、そっから自立ってのがセオリーだしな」
「何人かはそのまま万年サイドキックになっちゃうけどね……上鳴。あんたそうなりそう」
アホだし
「!?」
「当然、名のあるとこに入った方が話題性も実力も上がる。時間は有限。プロに認められれば、道が開ける訳だ。年1回。計3回だけのチャンス。ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ」
その気があるなら準備は怠るな……!!!
『はい!!』
「HRは以上だ」
―――――
昼休み
皆でだべっていると。
「皆……すっごいノリノリだね」
「君は違うのか……?ヒーローを志しているなら、燃えるのは当然だろう」
「飯田ちゃん、独特な燃え方ね」
ダンスロボットダンスって感じだ(絶対違う)
「君は違うのかい……?」
「勿論燃えてるよ!!でもなんか……」
「デクくん、飯田くん……頑張ろうね……!!体育祭……!!!」
「顔がアレだよ麗日さん……!」
「どうしたの?全然麗らかじゃないよ麗日?」
「生r」ビシン!バシン!
僕のデラウェアスマッシュと蛙s……梅雨ちゃんのベロが炸裂した
セクハラだよ峰田くん。
「うううううおおおおお……」
「皆ァ……!私頑張る……!!」
「「「おぉー……」」」
「私頑張るゥー……!!」
「「「「おぉー……」」」」
けど、どうした。キャラがふわふわしてんぞ。
そう言えば、聞いてなかったっけ
――――――
「ね。麗日さん。麗日さんはどうして雄英に……ヒーローになろうとしてるの……?」
「そ、それは……」
「お金……!?お金欲しいからヒーロー目指してるの?」
「き、究極的には……」
「なんかごめんね……!不純で。飯田くんとか立派な動機なのに……私恥ずかしい」
「どうして!?生活の為に目標を掲げることの、何が立派じゃないんだ……!?」
「うん。でも、意外だね」
「ウチの実家、建設会社やってるんだけど……全然儲からなくて、素寒貧なの。あ、こういうのあんま言わん方がいいんだけど」
「建設……」
「あ、麗日さんの“個性”なら許可取れば重機要らずだね」
「どんな資材でも浮かせることが出来る。重機要らずだ」
「でしょ!?それ昔父に言ったんだよ……!そしたら」
――――――――
―――――ウチに就職する?
幼い日の自分は、涙ながらに言っていた。
―――――うん!大きくなったら父ちゃんと母ちゃんのお手伝いする。
すると、父は少し笑って
―――――気持ちは嬉しいけどな。お茶子。親としては、お茶子が夢叶えてくれる方が、何倍も嬉しいわ
そしたらお茶子にハワイ連れてって貰えるしな!!
そうして、父は笑った。
―――――父ちゃん……
―――――――
そうして、手を握りしめて。
「私は絶対ヒーローになる。そんで、お金稼いで父ちゃん母ちゃんに楽させたげるんだ」
「ブラーボー!!!!」
憧れだけじゃなくて、現実を加味して……
「HAーHAHAHA!!緑谷少年が――――居たァ!!」
―――――ご飯、一緒に食べよ?
「乙女や!!」
―――――――――
「1時間半……ですか」
「うん。もしあの時戦闘してたらもっと少なくなってたかもしれない。マッスルフォーム維持だけならなんとか3時間は持つかな。君達のおかげだ」
ホントに戦ってよかった……!
「さて、本題に移ろう。ぶっちゃけ、私が“平和の象徴”としてたっていられる時間って、あんまり長くない」
「そんな……」
「そして、悪意を蓄えてる奴らの中に、それに気づいてる奴がいる」
―――――
「君に力を授けたのは
「……はい!」
「……ならば、それを示すときだ」
「えっ……?」
「雄英体育祭……プロヒーローが……いや、全国が注目しているのは他でもない。次世代のオールマイト……!“平和の象徴”の卵、緑谷出久が……」
“君が来た”って事を世の中に知らしめて欲しい……!!
言葉を咀嚼して、そして
「――――――はい」
笑顔で応える。なればこそ。
「優勝……ですね?」
「そうなる!!」
「分かりました。でも、少しだけ訂正させて欲しいんです」
「訂正?」
そう。訂正だ。たしかに“平和の象徴”を継ぐことは、OFAを継いだ僕の、成すべきことだろう。ただ、それでも
「僕は、貴方に、貴方だけじゃない。
「……」
オールマイトは、真剣に見つめて、待ってくれている。僕を“見て”いてくれている。
「だからこそ。僕は僕と一緒に、“憧れ”を追い続けてくれる人達と、僕と過ごしてくれる人たちと。“理想”のその先に行きたいんです」
いずれ僕だけでなく、“僕ら”が、“平和の象徴”と呼ばれるように。
「僕は
僕と手を繋いで、僕と一緒に進んでくれる人達と。“平和の象徴”になります
「生意気……ですかね?」
なんて、笑ってしまう。
「……いや。そんなことは無いさ。そうだ、そうだよな。“1人は皆のために”。なんて言うけど。“1人1人が皆のために”動けば、よりよい未来に繋がるんだ。……緑谷少年。気負うことはない。君の決意は素晴らしいものだ。君はきっと……」
私よりも凄い、ヒーローになれるよ
「……っ!!!」
ああ。嬉しい。嬉しいな。自分の決意を認めてもらうことがこんなにも嬉しいなんて……
「ありがとう……ございます……!」
「ハハッ、でも!その泣き虫は直さないとね?」
「ハイッ……」
かくして、聖火の火種は強く、熱く、より確かに輝いた。
象徴宣誓