僕らのヒーローアカデミア―One For Allを完遂せよ―   作:眼鏡熊@ヒロアカ完走

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それは事実と自負。


爆豪勝己の“厳しさ(やさしさ)

「うおおおお……」

 

 

ザワザワ……ザワザワザワ……

 

 

「何事だぁ!?」

 

そこには、人の波ができていた。

 

 

 

「出れねーじゃん。何しに来たんだよ」

 

「敵情視察だろチビ」

 

 

「……!……!!」

 

「ごめんね。まだ心に壁があるから」

 

あと峰田くんのスケベなとこあんまり得意じゃないっぽい。ごめん!!!

 

 

(ヴィラン)の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭(たたかい)の前に見ときたいんだろ」

 

 

 

「意味ねえから退け。アホども」

 

 

「こら!!!人にアホとか言うんじゃありません!!」

 

 

「どんなもんかと見に来たら随分と偉そうだな」

 

 

そこには

 

 

「ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?」

 

「ああ?」

 

 

「こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ」

 

紫髪で前髪を上げた少年がいた。

 

 

「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴、結構いるんだ。知ってた?」

 

「?」

 

「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科への編入を考えてくれるらしいよ」

 

 

逆も然り。だってさ。

 

 

「敵情視察?少なくとも普通科(おれ)は」

 

 

調子乗ってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつーー

 

 

宣戦布告しに来たつもり

 

 

あ、かっちゃんの顔すんごい無関心だ。なんなら見下してる。うわー考えてることわかるけどそれ絶対言わないでよ?

 

 

「隣のB組のモンだけどよう!(ヴィラン)と戦ったっつうから話聞こうと思ってたんだがよぅ!!エラく調子づいちゃってんなオイ!!!本番で恥ずかしいことになんぞ」

 

 

そうして、かっちゃんは1つため息をついて。

 

 

「で?」

 

 

「ぺらっぺらぺらっぺらおべんちゃらタレんのぁ良いけどよ」

 

 

 

「テメェらはなんか努力してきたのかよ?」

 

 

 

「は」

 

 

 

「ソコの紫髪のテメェ。テメェは見るに直接戦闘向きの“個性”じゃねえな?」

 

 

「ああ。そうだよ。だから入試の―――――」

 

 

「入試のロボ壊せなくて入れませんでした。とか言うんだったら今すぐ尻尾巻いて帰れ」

 

 

「な、にを」

 

 

ああ、言っちゃった。

 

 

「別に戦闘向きじゃなかろうがヒーロー科に入ってる奴ァ居るんだよ。ここのチビとか、あそこの透明のヤツとかな」

 

 

「……非生物に何の意味も無い“個性”はどうするんだよ」

 

 

馬鹿か?それこそプロになったらてめぇの“個性”なんざ全部モロバレして強みも弱みもスケッスケなんだよ」

 

 

そう。例えば。

 

 

「ウチの担任、イレイザーヘッドは形質由来の所謂『異形系』には効果を持たねぇ。だが、せんせーはそれでもサポートアイテムの捕縛布とフィジカルだけで対応した」

 

 

プロになったら“個性”が通じないんでどうしようも無いですは通じねえんだよ

 

 

「おい出久」

 

「えっ!?今僕に話振るのかっちゃん」

 

 

『(かっちゃん!?!?)』

 

 

「腕まくってそこらのヒョロガリに見せろ」

 

「口悪いよかっちゃん」

 

「“必要”なこったろ」

 

 

ああもうホントに。優しい(厳しい)人だね。かっちゃんは

言葉に答えて腕を見せる。

 

 

「例えばコイツは分かりやすい増強系にサポートも複合してるが、“個性”無しで入試ロボをスクラップにできる」

 

「時間はやっぱりかかるよ?」

 

「配線引っこ抜いて5秒で壊したらしいな?」

 

「誰に聞いたんだよばかっちゃん」

 

「後で校舎裏」

 

「ヒェッ」

 

 

んで、

 

 

「それだけじゃねぇ。入試じゃ撃破ポイントに加えて()()()()()()。人を助けた分も加算されてた。重ねて言うぞ」

 

 

テメェは、テメェらは今まで何をやってやがった?

 

 

突き付ける。お前は何をしていたのかと。ヒーローになりたいと嘯き、そして、()()()()()()()()()()()()()

 

 

緑谷出久は“個性”を持たずとも体を鍛えた。

 

爆豪勝己(おれ)は“個性”と体を鍛え続けた。

 

じゃあ、お前は?

 

 

「“ヒーロー向きじゃねえ”、“戦闘に向いてない”、大いに結構じゃあねえか。なら、尚のことだろ。テメェはどんな努力をした」

 

 

“個性”を磨いたのか。

 

“身体”を磨いたのか。

 

 

「俺はスポットライトにあたるヤツら(あいつら)には叶わねえ。なんて諦めんのは大層楽だろうよ」

 

 

「諦めて、なんて」

 

 

「諦めてんだろ。少なくともてめぇは“ずっと”身体を鍛えてた。なんて風体じゃねぇ」

 

 

見ればわかる。()()()()()だ。

 

 

「そこのそいつも、奥で悔しそうにしてる奴らもな」

 

 

そう。そうだ。羨むのはいい。目指すのもいい。

 

 

「調子づいちゃってんな?調子乗ってる?馬鹿言えコイツは」

 

 

“自負”だ

 

 

「俺は今まで憧れ(オールマイト)を超えるために鍛え続けた。ガキの頃から出久や焦凍(あいつら)と死に物狂いで鍛え続けたっつー“積み重ね”に対する。な」

 

 

そう。これは事実の提示。お前らは足踏みして俺は歩き続けたという、残酷なまでの突き付け(正論パンチ)

 

 

「足元掬って足引っ張って、てめぇらの鼻明かしてやるなんて考えてるんなら好きにやれよ」

 

 

真正面から鏖殺して轢殺しててめぇらの曲がった臍345度回転させて真っ直ぐに戻したらァ。

 

 

 

自然と、彼らは道を開けていた。

 

 

()()()()()のだ。爆豪勝己(かれ)の在り方に。生まれてこの方オールマイトの“勝利する姿”に憧れて。

 

 

ずっとずっとトップをめざして走り続けてきた男の“意志”に。

 

 

 

まぁ、ちょっとはフォローしないとね。

 

 

 

「えーと、みなさん。かっちゃんの言い方は本当に厳しいし。言い過ぎなくらいだと思う。でも」

 

 

彼の言ったことを間違ってるとは思わない

 

 

「かっちゃんは厳しい(優しい)からさ。分かりにくいけど発破掛けたつもりなんだよ。今は一年次だから」

 

 

今から本気で死に物狂いで頑張れ。って言いたかったんだと思う。

 

 

「うん。勿論言い過ぎなんだけどさ。それはそれとして“事実”を突きつけたのは見下す為じゃないんだよ」

 

 

“事実”(それ)を見た上で、ぶつかりに来いって言いたいんだ。

 

 

「え?ホント……?」

 

 

「いやぁ、爆豪はキツイけどそういうとこあるぜ」

 

 

「いや言い過ぎだろ!!チビとかチビとか!!」

 

 

「お前のツッコミどころそれでいいの?峰田」

 

 

頑張ってプラスの方に解釈してもらってるから頼むから邪魔しないで!?

 

 

「まぁ、何にせよ。体育祭でぶつかる以上は全員ライバル……」

 

 

 

本気でぶっ飛ばしに行くから、本気でかかってこい

 

 

「って事だよ。それじゃあ、校舎裏行かないといけないから。またね」

 

 

 

 

 

―――――――

 

あっ待ってかっちゃんクラスターは

 

 

ぴぇっ

 

 

 

 

 

この後僕達は相澤先生に説教された。

 

 

 

僕悪いことしてない!!!!!

 

 

 

 

―――――――――

 

 

酷い、顔をしている自覚がある。

 

 

あの爆発頭の言葉に。何も言えなかった。

 

 

その通りだとすら思ってしまった。

 

 

ああ。そうだ。そうなのだ。入試の後、鍛えてればよかったと身体を鍛えた。

 

 

そう。()()()()だ。ああ。ほんとに。

 

 

 

俺は何をしていたのだろう

 

 

そして、あのモジャモジャの言葉。

 

 

嬉しかった……見下すでも、脅威に感じないでもなく。

 

 

ただただ対等に。ライバルとして。

 

 

お前を倒す。とそう見て貰えた。

 

 

「俺も――――俺だって」

 

 

あいつらみたいに

 

 

燻っていた火種が、熱く熱く燃え上がった。




因みに僕は心操君大好きです。
「俺と戦おうぜ!!」も好きだし初期心操くんの斜に構えた感じも好き。
普通科から成長して本編軸にとってなくてはならないキャラクターになっていくのがすごいいいんですよ。
物間君との絡みも大好きです。
だから今焚き付けて強くします。
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