僕らのヒーローアカデミア―One For Allを完遂せよ―   作:眼鏡熊@ヒロアカ完走

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昨年はご愛読いただきありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。
言い訳は文末にて。


積み上げた“イシ”と鍛えた身体

さて、レクリエーションで峰田くんと上鳴くんがボコボコにされることが確定した上で。トーナメントが始まる時のことだ。

 

「最終種目はサシでのトーナメントか」

 

「去年もそうだっけ?」

 

「だいたいサシだな。去年はスポーツチャンバラだったか」

 

 

「レクの参加は個人の自由よ。さて、1位のチームからクジを…」

 

「あの、すみません…俺、辞退します」

 

 

その時、尾白くんが手を挙げた。

 

 

「えっ!?」

 

 

「折角プロに見てもらえる場なのに?」

 

 

「終盤まで記憶が無いんだ。その状態でトーナメントに参加するなんて嫌なんだよ。愚かなことだってわかってる。けどさ!みんな本気で挑んでる場なんだよ。こんな訳わかんないままここに並ぶなんて、俺にはできない」

 

 

「本戦で結果見せれば大丈夫だよ!?」

 

 

「そんなん言ったら私だってそうだよ?ほぼ何もやってないもん」

 

 

「違うんだ…俺のプライドの話さ…俺が、嫌なんだ」

 

「後なんで君らチアのカッコしてるんだ」

 

 

ギクッ

 

 

「B組の庄田二連撃です。同様の理由で辞退したい。このような理由で種目に参加するのは、理念に相反するのではないか」

 

 

「クッ…なんだこいつら。男らしいな…!」

 

 

「…そういう青臭い話はさァ」

 

 

好み!!棄権を認めます!!!

 

 

好みで決めたよ!!!

 

 

そう心がひとつになった。

 

 

「僕は参加するよ」

 

「…」

 

 

「そういうことならあれだよな?…最後まで上位だった鉄哲チームじゃね?」

 

 

普通に。

 

 

「お、お前ら…!」

 

 

 

そうして、対戦は決まる。

 

 

 

「…僕の相手は心操くんか」

 

 

確か。

 

 

「あんただよな。緑谷出久って。1回戦。よろしく」

 

 

ビキッ!!

 

 

「(危機感知…?)」

 

 

「緑谷。やつに答えるな」

 

 

 

「アアン?麗日か」

 

 

「…マジ?」

 

 

そうして、そうして。

 

 

楽しい楽しいレクリエーションを済ませて。

 

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

 

 

 

『ヘェエエエエイガイズ!!!アーユーレディ!?最後はこれだぜ!ガチンコ勝負!!心・技・体!全てを使って勝ち上がりやがれ!!』

 

 

 

「…ふぅ」

 

「やぁ。遅れちまったけど、間に合ったな」

 

 

「オールマイト」

 

 

「頑張れよ!」ニッ!!

 

 

そう彼は笑った。

 

 

「ハイッ!!」ニコッ!!

 

 

 

 

――――――

 

 

 

『第一競技からトップを走るこの男!!!ヒーロー科緑谷出久!!!!!』

 

 

『対して、ゴメン!ここまで目立つ成績なし!普通科心操人使!!!』

 

 

『ルールは簡単!場外か行動不能!!!もしくは降参宣言な!!ただ!命に関わるのはクソだぜ!ヒーローは“敵を捕まえるため”に拳を振るうのだ』

 

 

 

「これは心の強さを問われる戦い。強く思う将来があるならなりふりかまっちゃダメなんだ。()()()はプライドがどうとか言ってたけど」

 

 

『レディイイイイ!!?スタート!!』

 

 

「チャンスをドブに捨てるなんて、バカだと思わないか?」

 

 

そっちこそ。

 

 

 

“個性”にかまけて戦闘丸投げなんて。

 

 

馬鹿じゃない?

 

 

 

「おい。応えろよ腰抜け!!」

 

 

 

 

そうして。僕はただ歩き出した。

 

 

“個性”も使わず。構えも取らず。ただ。

 

 

 

「このっ!!!」

 

 

そうして彼はやっと向かってきた。だから

 

 

 

「猿知恵でも掴まされたか!?」

 

 

『なんか緑谷“個性”使ってなくねぇか?』

 

『当たり前だろ。タダの生徒にあの出力はキツすぎる。“クソ”判定を受けかねん』

 

 

ただ。ただ。掴みかかる手を抑えて。

 

 

背負い投げた。

 

 

『一本背負いだああああああ!こいつァいてぇ!』

 

『まぁた上手く投げるなこいつ』

 

 

 

「ッァ…!!」

 

 

 

バウンドする彼の身体を掴み。そのまま歩き出す。

 

 

「離せ!!!おい!!!!離せよ!!」

 

 

 

いいよ。

 

 

そうして。場外に投げた。

 

 

 

 

『試合終了ーーー!!!!緑谷出久!“個性”を使わず使わせず!!!一撃勝利ィ!!!』

 

『まぁ、心操の“洗脳”くらったらタイマンじゃあ負けるからな。フィジカルで勝ってる分フィジカルの押しつけをするだけでいい。“個性”を使わなかったのだって止めるために“個性”がいらない判断をしたからだ』

 

 

『厳しくね?それは』

 

 

()()()()()。むしろ甘過ぎる。何が足りないか懇切丁寧に説明する為に“個性”使用ワンパンチでゲロ吐かせりゃ終わる勝負を長引かせたんだぞ』

 

 

――――――――

 

 

長引かせた。そう。長引かせた。

 

 

俺の“個性”を知った上で、フィジカルでも何でも手も足も出なかった。惨めにすら思った。

 

 

俺は、俺は。

 

 

 

俺は何をしていたのだろう

 

 

 

ヒーローになりたかった。憧れたから。でも。それで。

 

 

俺は何をしてきただろう。

 

 

身体を鍛えた?否。“個性”を鍛えた?否。俺はその実何も積み重ねられなどしてなかった。

 

 

対面してわかった。掴まれてわかった。

 

 

純粋な筋力差。こいつが今まで積上げてきた、“証”。

 

 

夢への“本気度”。

 

 

俺は、俺は、

 

 

 

どうして、もっと早く本気になれなかったのだろう。

 

 

 

「…心操くん。“君に本当に足りないもの”がなにか、わかった?」

 

「敗者に説教かよ。勝者様」

 

「そんなつもりは無いよ。君は、なりたいんだろう?ヒーローに」

 

 

「…あぁ。そうだよ。なりたいよ!!!なりたいに決まってんだろ!!!こんな“個性”でも。憧れちまったんだから仕方ないだろ!!!!!」

 

 

「なら、鍛えよう、“身体”を、“技”を、“心”を、“個性”を。大丈夫。君ならきっと」

 

 

最高のヒーローになれる。

 

 

「…ンだよ。ほんとに。ああ。ちくしょう…!!!」

 

 

なってやる。なってやるよ!!お前に言われなくても、保証されなくても!!!! 

 

 

「…いつか、お前よりすごいヒーローになってやる」

 

 

「負けないぜ。心操くん」

 

 

そう、彼は笑った。

 

「…ったく。少しは警戒してくれよな」

 

 

―――――

 

 

 

カッコよかったぞ!!!心操ォ!!!!

 

 

「普通科なのにここまで残っちまってよ!!すげえよ!!!」

 

 

「ここまでトップのやつに“個性”ガチ警戒されるとかヤバすぎだろ!!!」

 

 

「俺ら普通科の星だな!!!」

 

 

それによ。

 

 

「…使用範囲は分かってないが、答えるだけで敵鎮圧可能なのは凄まじいな」

 

「雄英も馬鹿だなぁ。あれ普通科かよ」

 

 

「聞こえるか?心操…!お前すげえぞ!!!」

 

 

「…結果によっちゃヒーロー科に編入できる。覚えてろよ!お前らに勝って、絶対ヒーローになってやる!」

 

「…うん!!」

 

 

あっ、洗脳かかった!?

 

 

「…プハッ!ホントに警戒してくれよ!」

 

 

そうして、そうして。燻る熱は燃え上がり、煌々と輝く。

 

 

 

―――――――

 

出久が勝ったか。

 

 

 

「オイ。なんでここにいんだバカ親父」

 

 

「いや。息子にエールを…」

 

 

「帰れ。土に」

 

 

「焦凍ォオオオオオ!!!」

 

 

「黙れ」

 

 

「まぁまぁ。父さんも焦凍が可愛いんだよ。俺みたいにさ」

 

 

「…燈矢兄」

 

 

そこには、白くなった髪に青い瞳の燈矢兄が居た。

 

 

「なっ」ニカッ

 

 

「でもくせえし」

 

 

「なっ…!」

 

 

エンデヴァーは崩れ落ちた。ついぞ子供の誰にも言われなかった最悪の言葉『パパ臭い』を受けたのだ。

 

 

「…おっ、おお…!ぅおおおお…!」

 

 

「おい親父倒れちゃったろ」

 

 

「うるさい。燈矢兄のバカ」

 

 

「あぐっ…!!!弟の反抗期…」

 

 

くすんくすん。うぉおおお…!

 

 

2つの呻きと泣き声がフィールド前で合唱し、轟焦凍のストレスゲージはマッハでPlus Ultraした。

 

 

表情筋は消え、顔は凄みを増し、ガンギマリと言われても文句のつかない怖さだ。

 

 

 

―――――

 

 

「さて、次の試合はどうだろ」

 

 

『さぁ行くぜ!!優秀!優秀だが拭いきれないその地味さはなんだ!!!ヒーロー科瀬呂範太!!』

 

 

「ひっでェ」

 

 

『予選2位続きと強すぎるぜ!!!推薦入学は伊達じゃないってか!?ヒーロー科轟焦凍!!!』

 

 

 

「…!」

 

 

 

―――――――

 

 

「んっ?」

 

 

あれ?これ焦凍くんキレてない?

 

 

―――――――

 

 

「あ?」

 

 

あれ焦凍キレてね?

 

 

―――――――

 

 

 

「「あっ」」

 

おわた。

 

 

 

 

―――――――

 

「ま、勝てる気はしねぇんだけどさ」

 

『さぁ最終種目第2試合行くぜ!?レディーーー!!ファイト!!!!!』

 

 

「負ける訳にも行かないのよねぇ!!!」

 

 

 

そうして、セロテープを轟に向ける。その時

 

 

 

バキィオン!!!!!!

 

 

 

眼前に氷山が湧いた。

 

 

 

「あちゃー…」

 

 

「ンのバカ…!!」

 

 

 

――――――

 

 

「…や、やりすぎだろぉ…」

 

 

「瀬呂君…動ける?」

 

 

「無理…」

 

 

「瀬呂君戦闘不能!!轟くんの勝ち!!!!」

 

 

『ド、ドンマーイ』

 

 

 

ドンマーイ!!

 

 

 

「…っとにすまねぇ…瀬呂。冷静じゃなかった」

 

 

「お、おう。早くとかして…」

 

 

 

 

―――――――

 

 

「…どう見る?」

 

「エンデヴァーがコミュミスったんじゃない?」

 

 

「妥当だな」

 

 

ああ。バカ親父。

 

 




すみませんでした!!!

コミケ回って酒飲んで酒飲んで酒飲んでたら時間終わりました!!!!!!ころして
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