僕らのヒーローアカデミア―One For Allを完遂せよ―   作:眼鏡熊@ヒロアカ完走

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戦闘訓練

“個性”届けの時を思い出した。

 

 

“個性”届けどうしようか。となってオールマイトに相談してた時のことだ。

 

『“個性”届け?ああアレ更新できるよ』

「そうなんですか!?」

 

 

『そうそう。小一と中一で一斉診断、登録するだろ?しかし、たま~~~に思ってたのと実は違った。なんてことがあってね。だから1、2回の更新はOKなのさ。突拍子のないのはダメだけど。ナシなら多分大丈夫。なんなら絶「ただいまー」』ブツッ!!

 

母さん帰ってきた!あ、やべ思わず切っちゃった!?後で謝んないと

 

「おかえり!!」

 

「出久、あのね」

 

ごそごそとカバンから出したのは

 

「入学祝い!早とちりかもだし、このままじゃ様にならないんだけど……」

 

「ジャンプスーツ!?」

 

「勉強中寝落ちしてた時、出久の“ノート”目に入っちゃってね」

 

「え!?」

 

見られてたのか!!!

 

「お母さんね……酷いこと言ってしまったって……ずっと引っ掛かってたの……あの時、私は諦めてしまった。なのに、出久は諦めないで夢を追い続けてたんだもんね」

 

 

「ごめんね。出久」

 

「これからは手放しで応援するからね」

 

 

嬉しかった。母がくれた気持ちが。

 

これを着ずしてどうする。

 

 

―――――どんな人でも“笑顔”で助けちゃうんだよ

 

利便性なんていい。最新鋭がなんだ。

 

 

―――――超カッコイイヒーローさ

 

 

この“応援”が、僕をヒーローたらしめてくれるんだ。

 

 

「行くぞ!」

「これ以上は遅れらんねぇ」

「……うん!」

 

 

これが僕のコスチューム!!

 

「始めようか“有精卵”ども!戦闘訓練開始だ!!」

 

「あ!デクくん!」

 

「……ほんとに呼んでんのかよ」

「良いじゃねえか。『頑張れって感じの』デク」

「るっせ、こっちは黒歴史ほじくり返された気分だ」

「俺には助けて貰ったような目に見えるけどな」

「……潰す」

「相手になったらな」

 

仲良いなぁ2人とも

 

「かっこいいね!地に足着いた感じ!」

「麗日さ……うおおお!!」

 

「要望ちゃんと書けばよかったよ……パツパツスーツんなっちゃった」

 

そんな照れた顔にドキドキが止まらなかった

 

「ヒーロー科最高」

「え!?」

 

何言ってるの!?峰田くんだっけ

 

「キョドりすぎだろ」

「なんでなんだろうな」

「……ッ!!……!!!……なんでだろうなぁ」

「爆豪がわかんねぇならわかんねぇか」

「何でわかンねンだよ同い年かホントにこいつ……!!!」

「?どうした?」

「なんでもねぇよ」

 

 

―――――――

 

「良いじゃないかみんな。カッコイイぜ!!」

 

「ムム!?」

 

オールマイトの視線の先には緑谷出久のヒーロースーツがあった。

 

てっぺんの二本角……!

 

「(わかりやすい……!!)」

 

思わず笑いをこらえた。

 

「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」

「(あ、いいだくんだったんだ。カッコイ……!)」

 

「いいやもう2歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!」

 

真に賢しい(ヴィラン)は、屋内(やみ)に潜む!!

 

 

「君らにはこれから「(ヴィラン)組」と「ヒーロー組」に別れ、2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

「基礎訓練もなしに?」

 

「その基礎を知るための実践さ」

 

「ただし今度はぶっ壊せばオーケーなロボじゃないのがミソ」

 

「勝敗のシステムはどうなりますか?」

 

「どこまでぶっ飛ばしゃいいですか?」

 

「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか……?」

 

「分かれるとはどのような分かれ方をすればいいですか!?」

 

「このマントヤバくない?」

 

「ちくわ大明神」

 

「誰だ今の」

 

ほんとに誰??

 

「んんん〜〜〜〜聖徳太子ィ!」

 

「いいかい?設定は「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理しようとしている!」

 

『(設定がアメリカンだ!)』

 

「「ヒーロー」は制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」の回収。「敵」は制限時間まで「核兵器」を守るか「ヒーロー」を捕まえること」

 

「コンビ及び対戦相手はくじだ!!」

 

「適当なのですか!?」

 

「プロは他事務所との急造チームアップもよくあるからそういうことじゃないかな」

「そうか……!先を見据えた計らい……失礼致しました!」

 

「いいよ!!早くやろ!!!」

 

そして、チーム分け

 

かっちゃんは飯田くんと。轟くんは障子くんと。

 

僕は……

 

「凄い!縁があるね!よろしくね!!」

「うん!よろしく!!!(マジか……ちゃんと喋らないとな)」

 

「続いて最初の対戦相手は……コイツらだ!!」

 

緑谷少年、麗日少女(Aコンビ)がヒーロー!爆豪少年、飯田少年(Dコンビ)が敵だ!」

 

 

――――――

 

「入試前以来か」

「そうだね……最近は師匠とも時間取れなかったし」

「なんにせよだ。受験は引き分け。ここで負けるなんざ死んでもゴメンだ。」

 

“勝つ”ぞ。テメェらに

 

「爆豪くん……!」

「メガネも本気でやんぞ……!やるなら2-0完全勝利だ……!!」

 

飯田は、自分よりもすごいと思った彼が、始めから勘定に入れてくれることに、言葉にできない嬉しさを感じた。

 

「“負けない”よ。かっちゃん」

 

“勝つ”のは僕達だ

 

「デクくん……」

 

短い言葉でも伝わる。僕たちで勝つのだ。という意思が。

 

 

「いいね……熱いじゃないか。さて、敵チームは先に入って準備。ヒーローチームは5分待機だ。基本とめないけど、やりすぎたら止めるからね」

 

「「「はい!」」」

「うっす」

 

 

―――――――

 

 

「作戦はどうする?」

「どーするもこーするも俺が先に行って出久を止めるしかねえよ」

「1人では危険だろう?」

「あいつを野放しにしたら秒速で数的均衡ぶち破られて不利させられる可能性が高ぇんだよ」

「……俺では、足でまといだと?」

「そうだ」

 

「(……やはり、まだ届かないか……だが!!)」

 

「つうか俺でも持久戦持ってかねえと普通に勝てねえんだからクセも手の内も知らねえお前じゃなお不利だろが。適材適所だバカ」

「……!そうか。わかった!任せてくれ。核は僕が守る……!」

「……頼むぞ」

「……っ!ああ!!」

 

ああ、負けられない

 

 

―――――――

 

「相澤先生みたいに除籍ないなら安心だね!って、安心してないね!?」

「うーん、やっぱりどうしてもね。かっちゃんが相手だと」

「仲良さそうに見えたけど……違うの?」

「仲はいいよ。それ以上に、“負けたくない”からさ。かっちゃんは昔から凄いやつだった。“個性”も、勉強も、運動もなんでも出来た。だから」

 

 

――――――“勝ち”たい

 

 

「男のインネンってやつだね!」

「ごめんね。巻き込んじゃって」

「いいよいいよ!チームじゃん!」

 

 

『じゃあ、ヒーローチームも突入してくれ』

 

訓練開始だ!!!

 

 

 

「侵入開始だ……!」

「死角が多いから気をつけよう」

 

 

周りに気をつけながら進んでいく。

 

 

“危機感知”があるとは言え、油断はできない。

 

 

 

「(かっちゃんなら多分奇襲―――――)」

 

 

ザッ!と頭に刺さる感覚―――――危機感知!

 

 

「ああ゛!!!」

 

Boooomb!!!

 

 

 

麗日さんを抱き抱えてそのまま後退。すぐ下ろす

 

 

「よォ―――――()()

 

ああ。これはしっかりなり切ってるな。

 

「避けてンじゃねぇよ」

 

 

すんごい昔の――――――かっちゃんだ。

 

 

 

「麗日さん……単独で核へ。かっちゃんに掻き回される訳には行かない」

 

 

「ソッコーでぶっ飛ばしとたらァ!!!」

 

 

パチパチ、と粒だった閃光が十字に輝く。

 

「(クラスター!!最初から本気ってマジじゃんか!!)」

 

 

即座に黒鞭を出してバンテージへ。とはいえ出力は出しすぎちゃまずい。殺してしまう。

 

「スゥーーーーー」

 

 

右の振りに合わせて、籠手の先にある腕を掴み、投げ―――――

 

 

「チッ!!!」

 

 

Boooomb!

 

爆破で復帰!だと思ったよ!!!

 

そのままの勢いで僕をたたきつけようとするかっちゃんを見きって腕を離し――――

 

「デラウェア・スマッシュ」

 

クロスチョップ気味に風圧で飛んで、()()()()()。反動で踏み込み―――――

 

反動をつけて!!!OFA瞬間30%

 

 

「……セントルイス」

 

 

SMASH!!!

 

Boooomb!!

 

 

「ガッ!!!」

 

 

ゲッ!蹴りの勢いに合わせて爆破して威力殺された!!

 

「やるじゃあねぇかよ……!クソデクが!!!」

 

うわぁノリノリじゃん

 

「負けないよ。かっちゃん……いまは」

 

『頑張れって感じの』デクだ!!

 

 

 

――――――――

 

警戒しながら走って行く中で、声が聞こえた

 

『頑張れって感じの』デクだ!!

 

嬉しかった。なんとなしに言ったセリフが、こんなにも力になっていることが、すごいヒーローの、力になれたことが。

 

「私も……私だって」

 

――――――――

 

モニタールームでは

 

 

「え……!?」

「嘘だろ……?あの一瞬で何回攻防挟んでんだよ」

「やっぱすげぇな……アイツら」

 

「(……嘘だろ?強いな少年たち……!もう頭ひとつかふたつは抜けてるぜ……!?)」

 

 

 

 

――――――

 

 

「舐めんなぁ!!」

 

Boboboboboom!!!

 

 

クラスターの加速力での攻撃。たしかに、すごく強い。けど!!

 

 

「そっちこそ!」

 

 

フルカウルの15%で、しっかり対応していく。“危機感知”を使いながら、時に%を上げて。

 

 

「しっ!」

 

忘れた頃に黒鞭を出して捕縛に入る。

 

「甘ェ!!」

 

爆破で迎撃!しっかりしてんなもう!!!

 

でも、これで“溜まった”!!!

 

 

「(“発勁”解放!!)デラウェアスマッシュ」

 

 

拳で空気圧をぶち当てる。

 

 

徹甲榴弾(A.P.ショット)!!!」

 

「そうだよねチクショウ!!」

 

 

空気圧を爆破でねじ伏せられた

 

―――――

 

一方その頃――――

 

 

 

「俺はァ……!至極悪いぞォ……!」

 

「ブフォ」

 

 

 

麗日お茶子は、爆笑した。

 

 

 

―――――――――

 

 

「麗日さん……どう……?」

 

『ごめん!飯田くんに見つかっちゃった』

 

「今どこ?」

 

『五階の……真ん中フロア!』

 

「了解!!」

 

「余裕かよクソが!!」

 

「そんなもん無いよ!!!」

 

 

ここ数分千日手になっていた。クラスターで的確に迎撃されたり、逆にしたり。正味突破口は、“変速”しかないけど、リスクがデカすぎた。でも

 

 

「(麗日さんも見つかったなら―――――)デラウェアスマッシュ!!」

「チッ!!!」

 

爆破迎撃!そうだよね

 

 

「“変速(2nd)”――――――トランスミッション」

 

 

瞬間、拳が爆豪を貫いた。

 

 

 

―――――――

 

「えっ?」

「はぁ!?はやすぎだろアイツ!!」

「あれは緑谷の“個性”、“七つ道具”の2個目だな」

「七つ道具?」

「あいつは身体のエネルギーを、身体強化含めた七つの方法で出力できるんだ。だから“七つ道具”」

「ほえ〜……」

 

「チートだ、チート個性だ」

 

「そうでもねぇ。あれは短期決戦向きだが、反動が来ると」

 

 

たしか動けなくなる

 

 

 

―――――――――

 

 

「ガッ……あ」

 

くそ。畜生……!負けんのか……?嫌だ。嫌だ。嫌だ……!

 

 

「“まだだ”ァ!!!」

 

 

瞬間、全身から―――――

 

 

爆炎の華が咲いた

 

 

「ぉおおおああああああ゛!!!」

 

 

かっちゃん――――速ッ!!!

 

 

「“五速(オーバードライブ)”!!!」

 

 

最高速で攻撃を叩き込む。けど、

 

 

全て紙一重で避けられたり迎撃されたり。逆に僕も全ての攻撃に対応する。

 

 

ああクソ!!手の内わかってるのはこれだから!!!

 

 

「まだだ……!負けられねぇ!!!!」

 

 

クソ!ほんとに速い!!!つうか土壇場で覚醒ってなんだよもう!!主人公かよ!!

 

 

なら――――――

 

 

 

距離をとって!!!

 

 

パンチモーションに入った瞬間、迎撃姿勢を取ったかっちゃんの意表を着いて

 

 

 

「スマッシュ!!」

 

 

()()()()をぶち壊した。

 

 

そして――――

 

 

浮遊で上の階にダイナミックエントリー!!!

 

 

 

そのまま

 

 

「麗日さん!今行く!!」

『わかった!!!』

 

最高速で中央へ!!!

 

 

 

――――――

 

「んの、クソデクぁああああああ!!!」

 

 

くそ!考えりゃそうだ!俺と勝負する意味なんてねぇ!核を抑えりゃ勝ちだ!熱くなっちまった!!

 

なら!!

 

 

「行くぞ麗日さん!!」

「うん!!!」

 

 

そのまま合流して飯田くんを――――

 

 

瞬間、地面が爆ぜた

 

 

「逃げんじゃあねぇ!!!」

(ヴィラン)似合いすぎなんだよばかっちゃん!!!」

 

 

そこに、かっちゃんが現れた。

 

 

「デクくん!!任せて!!」

 

 

そこには、()()()()()()()()麗日さんがいた

 

「へ?」

「は?」

 

「必殺!彗星ホームラン!!!」

 

「ホームランではなくないかぁああああ!?」

 

いや、好機!

 

弾丸を避けたり迎撃しながら、隙をついて―――――!

 

 

「SMASH!!!」

 

「がっっくそがぁ!!!」

 

 

黒鞭で拘束しながら下に叩きつけて―――――

 

 

「麗日さん!」

 

 

飛んできた麗日さんを加速させる。

 

 

「!!!」

 

 

そのまま麗日さんが核に抱きつき。

 

「確保!!」

 

「あぁーーー!!!核ゥーーー!!」

 

 

 

『ヒーローチーム、Wiiiiiin!!!!』

 

 

「――――クソが」

 

 

まだ、勝てないか。

 

 

 

―――――――

 

 

「では、講評に移ろう……今回のベストは、飯田少年だな!」

 

「勝ったお茶子ちゃんや緑谷ちゃんじゃないの?」

 

「何故だろうなぁ〜〜?分かる人!?」

 

「はい!」

 

あ、八百万さん。

 

「それは、1番状況設定に適していたのが飯田さんだからですわ。爆豪さんは緑谷さんを抑えるにしても単独先行しすぎです。緑谷さんは最初から終盤のような動きをするべきでした。麗日さんは中盤の気の緩み、最後の攻撃は、緑谷さんに当たってたら本末転倒です」

 

「……(思ってたより言われた!)まぁ、飯田少年も硬すぎるきらいはあるが、そんなところだね」

 

 

「常に下学上達―――と言いたいですが、あのレベルの戦いを見たあとでは、むしろ」

「ホントだよ!やばすぎだろ2人とも!はええしつええし判断はバグってるし!!」

「そうか、な゛っ!?」

 

あっ、やべ反動きた!!黒鞭!!!

 

 

全身を強制的に動かしてなんとかする。

 

 

「うお!?どうした緑谷!?黒いの走ってんぞ!?」

「ごめんごめん。こせ、いの反動で。加速した、後は全身動かないし呼吸もままならないんだ。だから無理やり動かしてる」

「はよ言えよ!!休め!!!話しかけてごめん!!」

 

 

 

そして、次の戦闘訓練に移る

 




爆豪勝己は光の殉教者に等成れず。成る気もなく。超人社会の、少し才能のある只人として。生まれながらの英雄の幼馴染として。先を歩く光に手を伸ばし続け、共に憧れの灯火をなす。“勝利の権化”である。
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