転生エスパー少年の極秘レポート 作:ポケモンにてエスパーは最強
見切り発車です。
作者は執筆初心者ですが、なんとか頑張ります。
応援よろしくお願いします!
◯月◯日 こんにちは異世界
ポケットモンスター。縮めてポケモン。
そう呼ばれる不思議な生き物と、この世界の人々は共存してきた…………らしい。
いや、知ってるよ。ポケモンでしょ?
ランクマとか、孵化厳選とか、そういうやり込みはしてなかったけど、ストーリー本編とDLC外伝なんかはやってたよ。
子供の頃は気に入ったポケモンのレベルは100まで上げてたし、成人して働き始めてからはストーリークリアしたら離れちゃう程度のエンジョイ勢だった。
アニメもね、ダイパくらいまでは観てたかな。シリーズ進むごとにサトシの画風が崩れていったらしいことは知ってる。
種族値は大まかな傾向だけ。この子は攻撃種族値が高かった気がする〜この子は耐久型だったような〜みたいな。
ふんわりした覚え方でも大体は合ってるはず。
そんな色粘りすらしたことのないエンジョイ勢の俺がどうしてポケモンの居る世界に転生してしまったのか。これが分からない。
もっとさ、廃人は心が死にそうだから止めて差し上げたほうが良い*1かもしれないけど、図鑑完成やら色粘りやらしちゃうくらいポケモンが大好きなガチエンジョイ勢が転生するなら理解出来る。主に執念とか、情熱で。
外伝含めてストーリークリアだけで満足する程度の情熱しか持たない俺みたいなのは、ちょっと違うんじゃないって思う。思うだけなんだけど。
まあ、嫌なわけではない。むしろ嬉しい。当たり前だよなぁ?
だってポケモンだぞ?前世では生まれた時には既にあったもので、多感な子供時代に散々遊んだし、大人になってからも楽しませてもらっていた。
酸素と同義とまでは言えないけど、友達と遊ぶかポケモンで遊ぶかを選べと言われたらポケモンを選ぶくらいには親しんでいる。
友達と一緒にポケモンすればいいじゃんって?……聞こえねえなぁ!
そんなこんなで、ポケモンの世界に転生しましたとさ。
幸い家は裕福で両親はこんな捻くれたクソガキのことを目一杯愛して、可愛がってくれている。
前世に未練がないと言ったら嘘になる。だらだらと未来に展望もなく日常を謳歌するだけのつまらない日々だったけど、決して悪いもんじゃなかった。捨てたもんじゃなかった。
それこそ思い出せば涙が出そうになるくらいには、そんな世界を愛していたと思う。
でも、今の世界に転生して五年も経てば折り合いもつくというもの。
こっちだって悪くない。そう思えるようになった。
だから、改めて。
五年越しで申し訳ないけれど。
「こんにちは異世界、さようなら前世!」
今後ともよろしく、ってことで。
明日からはこの世界を存分に楽しませてもらうとしようかね!
◯月△日 ポケモン(のタマゴ)ゲットだぜ!
ポケモンゲットだぜ!
というわけで、はい。俺氏、八歳に成り申した。
誕プレはまさかのポケモンのタマゴで御座いました…………いやっふー!パッパ、マッマ、サンッキュー!心の底から愛してるぜ!
いやねー、まさかねー、誕プレでタマゴがもらえるとはねー。
俺のテンションは宛らコイキングのたきのぼりの如く有頂天に達した。マルマインのだいばくはつにも劣らない衝撃である。
なんでもこの世界では比較的に余裕のある家庭に限るが、情操教育の一環として子供にポケモンのタマゴを与える慣習があるのだとか。なるほどなー。
十歳で成人になるから、ある程度は分別がつき始める七、八歳くらいに渡されることが多い模様。なるほどなー。
肝心の卵は大体にして親のポケモンのタマゴだったりする。成人してるのにポケモン持ってない大人とか皆無だから、やろうと思えば普通に可能な範囲らしい。なるほどなー。
そんなわけで、このタマゴは両親のポケモンのタマゴという話なのだが、さてどのポケモンじゃろうな?
両親の手持ちは、父がエルレイド(♂)、ネンドール(不明)、フーディン(♂)、ヤドラン(♀)、タマタマ(♂)に加えて、母のキュウコン(♀)、ウインディ(♀)、ブースター(♂)で合計八匹になる。
母の手持ちは全員ほのおのいしで進化させる必要がある。珍しい進化の石をよく集めたものである。
更に言えば、父のエルレイドはめざめいしだ。これもかなり珍しい部類だと思う。タマタマは…………うん、リーフのいし見つかるといいね。
バトルは父の方が強い。手持ちの数を合わせて3対3のバトルなのは当然として、なお圧倒するほどのレベル差がある。
昔はエスパー少年としてジムに関わる仕事をしていたというのも満更嘘ではないのだろう。今では母の尻に敷かれた優しい良き父です。
そんな二人は見て分かる通り、エスパータイプとほのおタイプに特化したトレーナー。
もれなく俺にも遺伝してエスパー、ほのおとの相性が頗る良い。
かなりサイコパワーも強いらしく、エスパー少年を名乗っても恥ずかしくない程度には超能力も使いこなせるようになった。
それとは別に転生チートと思われる能力もあるんだけど…………これはまた機会があれば書くかも。文字通りズルの極みって感じで好きじゃないけど、ずっと現実逃避していても仕方がないだろうしね。
何はともあれ、両親からポケモンのタマゴを誕プレでもらって嬉しいという話です、はい。
どんな子が産まれてくるのか、ってのは本当は超能力やチートで分かるんだけど、後々の楽しみに取っておいてある。
ちなみに二つもらった。一つずつってことだ。
個人的な希望は、ラルトスとロコンの二匹だったらいいな。
ガーディ、イーブイも捨て難いけど…………あーでも、ヤドンのぬぼーっとした顔はクセになる可愛さなんだよなあ。
結論、誰でも良き!
◯月□日 ハッピーバースデー!
はいっ、遂に産まれました!
元気な赤子のラルトス(♂)とロコン(♀)です!やったね、家族が増えたよ!
ニックネームは基本的に付けない方針で行くけど、この二匹は俺にとっての相棒になる予定なので名付けました!
ラルトスの方がラル。ロコンがコン。シンプルだけど、分かりやすくて親しみも持ち易い感じで我ながら良いニックネームだと自負している。
二匹も嬉しそうだったしな。
ポケモンは人間よりも自我の形成が早いのか、既に大まかな性格は分かってきた。
ラルは『さみしがり』、または『いじっぱり』だと思う。俺を探してそわそわした後、仕舞いには泣きそうになるけどグッと堪えて泣くのを我慢する辺りから推測した。
ゲームならどっちにしても攻撃上がりになるので、ラルはエルレイドに進化させたいところだな。
コンは『ひかえめ』っぽい感じがする。これに関しては他にも『れいせい』、『おとなしい』との判別が難しいのだが、何となく自己主張が控えめという印象があったので暫定で『ひかえめ』としている。もっと甘えてくれてもええんやで……。
こちらもゲームと同じなら攻撃下がりの特攻上がりだったはずなので、アタッカーとしても起用出来るかもしれない。
あとは超能力とチートで読み取った限りでは個体値もかなり高そうだった。
ラルは攻撃、特防、素早さの3V。コンはまさかの攻撃抜いて他全部Vなので5Vというイカれ具合だ。
どちらにひても希少性はかなり高い。
個体として極まった素質を持っているというのは、本当の意味で天才と呼ばれるような存在だけだ。
四天王やチャンピオンとかの上澄のトレーナーの手持ちと同レベルと言えば凄まじさも伝わるだろうか。
というか、ラルは恐らく親である父のエルレイドが同じく4V個体なので納得の才能だが、コンは完全に突然変異的な鬼才だと思う。だって母のキュウコンはVもUもない程度の平凡な個体値だし。
何にせよ、まだヨチヨチ状態の二匹だけど将来有望そうで良きかな、良きかな。
取り敢えず、二匹は離乳期間が過ぎるまでは本格的なトレーニングなどをする必要はないかな。
今はよく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休むことが仕事だ。
ちなみに学ぶと言っても本当に勉強するわけではなく、父と母のポケモンたちがしているトレーニングの様子や映像媒体からポケモンリーグなどのバトルを通して見取り稽古させるってこと。
要するに、英才教育ってやつだな。特に知能の高いエスパータイプには有効らしい。
試しに何度か観せたところ、反応に差はあれど二匹とも興味を示していたので一先ず安心した。ポケモンの中には戦うことを嫌う子も居るという話だったけれど、今のところ二匹は問題なさそうだな。
それより最近は俺自身のトレーニングの方が本格的になってきている。
基本的に父が監修として付き合ってくれているのだが、これがまたなかなかハードなのだ。毎日ヘロヘロになるまで扱かれる。
ここまでする必要はあるのかって俺も疑問に思ったけれど、ポケモンバトル一つ取り上げてもトレーナーは常に危険と隣り合わせなのだ。
対戦相手のポケモンからの流れ弾が飛んでくるかもしれないし、野生のポケモンに至ってはダイレクトアタックだって躊躇せずにやってくるだろう。
旅立つのはこの世界で成人とされる十歳だが、ぶっちゃけ大人と比べれば未熟極まりない肉体で山を越え、谷を越え、川を砂漠を密林を荒野を雪原を海原を踏破することなんて不可能だ。
だからこそ、まともな親なら必ず旅立ちの前にしっかりと子供を見送れるようにトレーニングを課すのだとか。
そもそも成人の年齢を十五歳くらいまで引き上げれば解決する問題じゃないのかという疑問は胸の奥にしまっておくことにする。
大人にも事情があるんだよ、きっと……。
というような理由もありまして、最近は毎日弱音を吐きそうなくらいキツいトレーニング漬けの日々。
あの子達が癒してくれるから何とか頑張れている感じ。
慣れれば少しは楽になるだろうと思っていた時期もありました。でも、Lv.1の強度に順応したと判断されたら即座にLv.2の強度に上がるので、結局のところ俺がLv.100になるまで続くのかもしれない。
そうと分かればもう一刻も早く合格範囲まで鍛え上げるしかない。
二匹を撫で撫でもふもふして活力をもらいながら、父が問題ないと思うレベルまで頑張ろう。
-追記-
両親に決意表明をしたら大層喜ばれた後に、興奮によって全身からサイコパワーを噴出させる父が今まで以上の『すごいとっくん』を約束してくれました(白目)
最終目標は生身でエルレイドに、超能力でフーディンに勝てるくらいとのことですが、言葉を選ばず言わせてもらおう。パッパ、阿呆なんか!?
母も爆笑してないで暴走した父を止めてくれません!?あーもうめちゃくちゃだよ!
やっぱ無理かもしれねえ…………俺もう頑張れそうにないよ…………たすけてラル、コン…………。
主人公の名前は『ヤマト』です。
特に意味はありません。なんとなくですね。
日記形式って需要ある、のか?
好きな作品が日記形式だから書いてみたけど、なんか思ってたよりも難しいなぁ……。
取り敢えず、二話書いて三話目途中なのでそこまでは投稿します。
その先も続けるかは反響次第かな?