ようこそ龍園至上主義の教室へ   作:仮令

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携帯から投稿しているので、めちゃくちゃ読みにくいと思います。もちろん1話からです。段落とかめっちゃ変ですが、読んでいただけると幸いです。
では、どうぞ。


CHAPTER4 龍の成果

俺の名前は綾小路清隆。

この学校史上初の、0クラスポイントという記録を叩き出したDクラスの生徒だ。退学のかかったテストを乗り越えるべく、放課後図書室へと来ていた。

この場にいるのは俺だけではない。

クラスメイトの堀北、櫛田、須藤、池、山内、沖といったメンバーが揃っている。

堀北の上から目線の発言により、一時は勉強会そのものが成り立たなかったが、櫛田の協力、そして堀北の少しばかりの成長により復活を果たした。テストまでは1週間を切っているが、ここに集まった者は皆、絶対に赤点を取るまいと必死に勉強している。

 

「数学って面倒臭いとばっかり思っていたけど、この公式とかをしっかり使えば全然そんなこと感じないぜ!」

「だよな、こんなことならもっと早くしておけばよかったぜ。」

 

池の言葉にそう返した山内。この勢いのままテストまで保ってほしいものだ。須藤や沖も池と山内の言葉に納得しているようで、頷きながらも励んでいる。

 

「当日のテストにこの問題がそのまま出る訳でないのよ。何回もやってこそ身につくものよ。」

 

堀北のその言葉にビビる池と山内ではあるが、その通りだと言わんばかりに次の問題へと進んでいく。…ふむ、このペースならなんとか赤点は回避出来そうだな。

 

「池くんも山内くんも出来るようになってきたね!この調子で頑張ろう!」

 

櫛田がそうフォローすると、もちろんだぜ櫛田ちゃん!と言いながらも手を止めてはいなかった。

 

「…おいおいうるせえな、図書室でデカイ声出すんじゃねえよ。」

 

とある生徒がそう言いながら近づいてきた。同じ1年生ではあるもののDクラスの生徒ではない。

 

「わりィわりィ、ここの問題にこの公式を当てはめたら、解けやすくてな!気持ちよくなっちまってたぜ!」

 

池の言葉にその生徒はこう告げた。

 

「は?なんで範囲外の所をわざわざ取り組んでいるんだ?…お前らもしかしてDクラスか?その範囲は訂正前の所だろ。わざわざそんなとこをやってるなんて、お前らはよっぽど自信があるみたいだな。」

 

範囲が違う?いや俺の記憶が正しければ、ここはテスト範囲で間違いない。

 

「…どういうこと?ここはテスト範囲のはずよ。」

 

堀北はその生徒に対してそう答える。

 

「いやいや、1週間前に変更されたって言われてただろ。…お前らはやっぱりDクラスだな。せいぜい一生0ポイント生活をするんだな。」

「あ?なんだとてめえ。舐めてんのか?」

 

須藤がそう反論する。

 

「変更されたことも知らないとか、さすが過ぎて笑えて来るぜ。」

「ぶっ殺す!」

 

そう言いながら席を立ち上がり、掴みかかりに行きそうになる須藤。だが、突如登場した1人の女子生徒によってこの場が一旦止まった。

 

「―――ストップ!ここは図書室だよ。他の人の迷惑にもなるよ?」

「お前は…一之瀬か。お前に用はねえぞ。」

 

一之瀬と呼ばれた女子生徒はその返しを聞いてから更に続けた。

 

「ここはカメラのある場所だから、少なからずCクラスには影響があるんじゃないかな?…龍園くんはこのこと知っているの?」

 

…龍園、その言葉を聞いた生徒はバツの悪そうな顔をし、舌打ちをしてその場を離れた。しかし俺は見ていた。龍園という言葉に反応した2人の女子生徒を。片方は明らかに動揺の顔が見られたのと、片方は一瞬だけではあったが、少し目を見開いていた。

俺もその名前に聞き覚えがある。入学式の時、少しぶつかった程度ではあったが、その男も龍園と名乗っていた。

堀北と櫛田は龍園について、何か知っているのか?

 

「ごめんねー、見逃せなくてつい割り込んじゃった。」

 

申し訳なさそうにしながらこう続けた。

 

「私は一之瀬帆波!Bクラスだよ。ここにいるみんなはDクラスの生徒で合ってるかな?」

「…ええ、そうよ。Dクラスに何か用―――んんっ、それよりも聞きたいことがあるのだけれどいいかしら?」

 

一之瀬の言葉に対して、1つ咳払いをしながら質問に質問で返す堀北。恐らくテスト範囲のことであろう。堀北の言葉に一之瀬は頷いた。

 

「テスト範囲が変更されている、というのは本当かしら?」

「…え?もう1週間も前に変更されたよ?私たちのクラスは、担任の先生からそう聞いたけど、Dクラスは聞いてないの?」

 

一之瀬の言葉に愕然する6人。俺も少し驚いていた。茶柱からそんなこと聞かされていない。

 

「…よかったら変更範囲を教えてくれないかしら?」

「うん、もちろん!退学のかかったテストだしね。ここから―――」

 

堀北の言葉に返事をしながら、範囲を伝える一之瀬。

 

「ありがとう一之瀬さん。助かったわ。」

「ううん、困った時はお互い様だよ!頑張って乗り越えようね!」

 

堀北の言葉にそう返しながら、その場を去ろうとする一之瀬。しかし俺はどうしても聞いておきたいことがあった。

 

「…待ってくれ一之瀬。龍園と言っていたが、どんなやつなんだ?」

 

俺は一之瀬を見ながらそう答えた。すると一之瀬はこちらへと振り返りこう言った。

 

「Cクラスのリーダーかな?自分のことを王だと名乗っているらしい。なんでも、Cクラスは不良っぽい生徒が多かったみたい。私たちのクラスでもCクラスに絡まれたと言ってる子がいたからね。でも5月に入ってからはパッタリとなくなった。龍園くんがCクラスをまとめあげ、統率したみたい。」

「そうか、情報ありがとう。」

 

気にしていないよ、と言いながら手を振りそのまま去っていった一之瀬。池と山内はなにやら盛り上がっているようだ。

 

「(…龍園か。)」

 

俺はそう心の中で呟いた。

口角が少し上がっていたことは、自分でも気づいていなかった。

―――もちろんその説明を聞いていた2人の女子生徒の反応にも。

 

 

 

 

 

 

 

テストまで残り3日と迫っていた日。

帰りのホームルームが終わって坂上が教室を去り、さあ自分たちもテストに向けてのラストスパートだ、と意気込むCクラス。そんな中、1人の男が教壇へと立った。

 

「全員座れ。今からとある物を配る。石崎、金田、順番に配っていけ。」

 

龍園の言葉を聞いた2人は、1枚1枚Cクラスの生徒たちへと順番に配っていった。

 

「…よし、全員に回ったな?これはとある問題文だ。ただの問題文じゃねえ。―――今回のテストの問題文だ。」

 

龍園の言葉を聞いたCクラスの生徒は、一斉に配られた用紙を見る。そこには確かにテスト範囲である内容がズラリと書かれていた。中には、金田から対策用にと解かされたいた問題や、似たような問題があった。

 

「間違いなくテスト当日この問題が出る。一言一句違わずになあ。安心しろ、裏はキッチリ取った。残り3日、死ぬ気で覚えろ。最低でも80…いや90点以上を取るんだ。」

 

龍園の言葉を聞いたCクラスの生徒の目は、これでもかというほど輝いていた。

 

「間違っても他クラスに渡るようなことはするなよ。発覚すれば、どうなるかわかるよな?この教室と自室以外ではこの問題を解くな。―――最初であろうこの戦い、俺たちが勝つぞ。」

 

龍園のその言葉に沸き上がるCクラス。もはや認めなければならない。いや、認めざるを得ない。龍園がこのクラスの王であることを。

 

「以上だ。しっかり頼むぞお前ら。」

 

そうして当日を迎えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「みなさん本当に素晴らしいですね。必ず乗り越えられると確信していましたよ。」

 

テストが終わり、2日が経過したある日。坂上はその言葉と共に、先日行われたテストの結果を貼り出す。Cクラスは貼り出された結果を見た。

 

「クラスの半数以上が満点。しかも最低でも90点…もちろん退学者などいるはずもありません。見事、としか言いようがないですね。」

 

坂上のその言葉を聞いてCクラスの生徒は沸き上がる。ホッとする者、喜びを分かち合う者、様々であった。悲しい顔をしている者はひとりもいない。

 

「みなさん今回の結果に満足せず、継続を怠らないようにしてください。」

 

龍園自身もこの結果にとても満足していた。自分を含め、石崎、アルベルト、伊吹も満点を取っている。

…その後Cクラスは、少し浮かれていながらも、その日の授業にて、そのことを引っ張るようなことはず、真面目に取り組んでいた。

そして帰りのホームルームも終わり、一同が席を立ち教室を後にする中、この男だけは教室に残っていた。

 

「(王に即位して初めてのクラス闘争…出だしは良好、いや完璧とも言っていい。他クラスの結果も開示されていたが、俺たちCクラスが圧倒的にトップだった。…だが。)」

 

龍園はそう心の中で言いながら朝のホームルームを思い出す。Cクラスは各クラスの平均点よりもずっと上だった。あのАよりもだ。しかし龍園には引っかかる部分もあった。

 

「(Dクラス…恐らくこいつらも過去問を手に入れてる。Dクラスはテスト1週間前まで、範囲が変更されたことすら知らなかったと、うちのクラスのやつから聞いている。)」

 

そうなのである。あの短期間にも関わらず、退学者が出ていない。つまりそれは龍園と同じく、Dクラスも過去問を入手したと決定づけるものであった。

この結果をもたらしたのは、鈴音か、桔梗か、それとも綾小路か。はたまた、別の誰かなのか。

 

「(綾小路の可能性が高いが…まあいい。今まではクラスをまとめあげ、俺の立場を高めることに注いできたが、ここらで他クラスの動向について調べ上げていくか。テストが終わって一息ついた今、試したいことをするのはこのタイミングしかない。)」

 

まだまだこの学校について分からないことが多い。龍園はその性質を理解していく上でも行動を起こそうと考えていた。

 

「(まずは、Dクラスだ。0ポイントを取ったり高得点を取ったり、読めないことが多すぎる。)」

 

正直不気味以外の何物でもないと考える龍園。Dクラスで誰がどう動くかの目星もつけたいところであった。

 

「そういえば、Dクラスに1人短気なやつがいたって話だ。確か…須藤とかいう野郎だったな。…クク、よし決めた。」

 

龍園はそう言い、帰るために荷物を整えた。

 

「―――Dクラス…お前らはどう対処する?」

 

そうぽつりと言い残し、龍園は教室を去った。

 

 

 

 

 

 

 

アラーム音とともに目覚めた龍園は、アラームを止め、携帯を見る。とある画面を見た龍園は、口角を上げていた。

そこには、1ポイントたりとも振り込まれてはいなかった―――。




これで一応入学編は終わりです。
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