ダンジョンにダイの代わりに爆死した兄弟子がいるのは間違っているだろうか(なおヒュンケルでもポップでもない)   作:規律式足

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 本日2話目です。
 なんか書けました、流石は正月パワー。いつもより短いですが、キリが良いので。

 あと感想で見たフリーレンを検索しました。
 この長命の切なさがエルフですよねって思いました、ディードリット(ロードス島戦記)もこうだったんだらろうな(ホロリ)。ミミック尻も新境地です。

 ゼノンがベル達にルーラとリレミトを教えない理由は、契約の適正と習得の難しさ、そして何よりいざという時に当てにならない印象があるからです(劇場版でのどこでもドアの扱い)。
 バーンパレス、破邪の洞窟での使用不可が尾を引いてます。

 あと、原作キャラアンチ(ヘルメスではない)があります、閲覧注意です。



第33話

 

「彼女は助っ人だよ、超強い。心配しなくて大丈夫だ」

 

 胡散臭い神のヘルメスが戦力の当てとして連れてきたのは、腰まで届くフードの付いたケープ、下はショートパンツを腿を半ばまで隠すロングブーツで組み合わせた格好の女。

 

(まあコイツなら)

 

 この胡散臭い神が戦力と言うからどんなゲテモノかと思ったら(フリュネ以上のゲテモノはオラリオにもそうはいないが)、存外マトモな人物だった。

 フレイヤ・ファミリアと関係の深い酒場『豊穣の女主人』で働くエルフ、ベルとも親しいリューというウェイトレス。

 オッタルやアイズそしてフリュネほどではないが、確かに強者ではあるか。

 そんな存在がなんで(けっこうドジな)ウェイトレスをやっているかは気になるが、あんまり親しくない俺が詮索したら向こうも不快だろう。

 心配していた人格面も潔癖気味なコイツなら問題はない。むしろそこら辺は他のウェイトレス連中の方が不安なくらいだしな。

 

「なあ、大丈夫なのかゼノン?タケミカヅチ様からヘルメスには気をつけろと言われているんだが」

 

 桜花が謎の人物(覆面ウェイトレス)を見て警戒しながら俺に告げる。

 

「問題ねえよ。胡散臭い神が連れてはきたが、ベルを助けたいのは本心だろうよ」

 

 客の男どもに塩対応のリュー。

 だがベルには口調は厳しいが助言したり、気にかけている様子だった。いずれシルと修羅場になるんじゃないかワクワク、もとい不安になるくらいの距離感だ。

 

「お前がそう言うなら信じるが」

  

 完全には納得できないが、自分に言う資格はないと桜花は引き下がった。

 

「戦闘は俺がやる。お前らはヘスティアの安全とベル達を見落とさないように気を配っていてくれ」

 

 近づけばシャドーかフレイムがこちらに合図をくれるだろう。こんなことならダンジョンにシャドー達を潜入させるべきだったが、ギルドの主神であるオラリオの実質的支配者のウラヌスという神がダンジョンに祈祷とやらをしている以上は手を出すべきではないと判断してたんだよな。

 

「・・・・・・貴方に一つ言っておきます」

 

「ん?」

 

 正体を隠しているのに話しかけてくるとは意外だな。

 

「あまり、自分の実力を過信しない方が良い。ダンジョンを舐めるな」

 

「プッ」

 

 だがフードで見えないが真剣な表情で告げられた言葉には思わず吹き出してしまった。

 

「アーハッハハハハ、ヒヒヒヒヒヒィ、ブフッ、ゲホッゲホッ」

 

「何が・・・・・・、おかしいっ(ギリッ)」

 

 あー、きつい。オラリオ来てから一番の大笑いだコレ。

 

「いやお前さんの気遣いを馬鹿にする気はねえよ。ただな」

 

 不快そうに睨みつけるエルフに俺は笑いながら返す、そう今までの人生を振り返りながら。

 

「はじめてでな」

 

「はっ?」

 

「俺は自分を過小評価し過ぎだと、いつもいつも、会うやつ全員に言われてよ。

 実力を過信してるなんて俺が俺として生きてきてはじめて言われたんだよ」

 

 俺としては言われる度に首を傾げたもんだがな。アバン先生、マトリフ師、ブロキーナ老、ロン・ベルクに、キルバーンに、ミストバーンに、ザボエラに、バーンに。俺より凄えトコがある連中が口を揃えて一度は言いやがる。

 当然、ダイやポップも言ってたけどアイツラは自分達がどれだけとんでもないのかを正しく理解してなかったからな。

 

「・・・・・・・・・それは見る目がないだけです」

 

「それだけはねえ。

 知りもしない連中をテメェの狭い見識で侮辱すんなら手足圧し折って酒場に捨ててくぞ」

 

 俺しか知らないからこその言葉だろうが、聞き捨てならねえ。

 

「・・・・・・すいません、私は昔から言葉が過ぎる」

 

 自覚あんなら直せよ命に関わるぞ。

 大魔王バーンみてえに強いのに無礼を笑って許せる度量の持ち主なんざそういねえぞ。

 

 しかし大所帯だな。

 俺とヘスティア。

 桜花、千草、命。

 ヘルメス、アスフィ、覆面(リュー)。

 神二柱に、六人か。

 

「ま、なんとでもなるか」

 

 戦力は俺だけで過剰。

 問題はベル達の方だ。

 

「・・・・・・だから貴方は」

 

「いいじゃないのリューちゃ覆面ちゃん。井の中の蛙ってヤツだよ。すぐにボロがでるって」

 

「ヘルメス様。いくら事実とはいえ」

 

「(実際ゼノンさんってどれくらい強いんですか?組手では片手ですら勝てませんでしたけど)」

 

「(確かに気にはなりますね、やはり実戦と組手では違いが)」

 

「(・・・・・・・・・タケミカヅチ様の見立てだと極東を個人で滅ぼせるらしいぞ)」

 

「ところでゼノン君、このボクに背負わせてる大きな籠はなんだい?ベル君を入れてもボクだと運べないよ」

 

「すぐにわかる、荷物になるが我慢してくれ」

 

 覆面のウェイトレスを加え、捜索隊はバベルを出発する。

 ベル達を救出する為、俺達は広大な地下迷宮へと侵入した。

 

 が、

 

「レベル1の貴方が中層で捜索なんて認められるわけないでしょーー!!」

 

 心配だからと仕事時間外なのに待ち構えていたお人好しで生真面目なハーフエルフアドバイザーを説得(メダパニ)するのに少しばかり時間がかかった。

 

「オッタルをぶっ倒して市中引き回せば強さを認められるかね?」

 

 実力認められてないって面倒だったのか。

 しかしこの街はレベル至上主義。

 見るだけで俺の実力が理解できたヤツは殆どいないんだよなあ。

 しかしステイタスやレベルって上がる気がしないんだが。

 

「嘘ついてないよねヘルメス」

 

「俺にもそう感じたぞヘスティア」

 

 どうすっかね。

 





 本日2話目です。
 前話を見てない方はそちらから。
 
 捜索隊合流してからさあ行くぞで終わりですが、なんかキリが良いので。
 ルーラ、リレミトは使えますが使用しない予定です(ネタバレ)。
 この呪文を知られたら面倒なことになると判断しています。命に関わる場合にザオリクの使用は躊躇いませんが、リレミトは他所のファミリアがしつこそうなので。

 リューさんにアンチ発言ありでファンの方はすいません。ただ彼女のゼノンの印象は良いものではなく、それでも命を落とさぬように気を遣った感じです。彼を知る者達からしたら爆笑もんな勘違いですが。

 ヘルメスは純粋に見下してます。
 上手く他所のファミリアに取り入って小金を稼いでるヤツ認識ですね。そこはアスフィも同様です、ただ雷鳴の剣はかなり気になってます。

 ちなみにゼノンはダンジョンでドラクエでもドマイナーな武器を使う予定です。下手したら買わないで終わるけどかなりの頻度で武器屋に並ぶヤツです。
 理由は色々楽だから。
 
 
 ところで原作でもこの一件、どこまでヘルメスの仕込みなんでしょう?アスフィが冒険者依頼書を取った様子からタケミカヅチ・ファミリアの怪物進呈からベル達が中層に落ちるまでも、彼の仕込みなんでしょうか?
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