ダンジョンにダイの代わりに爆死した兄弟子がいるのは間違っているだろうか(なおヒュンケルでもポップでもない)   作:規律式足

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 本日2話目です。
 前話がまだの方はそちらからどうぞ。

 フリュネの容姿が変わらない理由。

 ゼノンがフリュネの容姿に頓着しないから。
 ゼノンにフリュネが自分の何処を気にいってると訊ねて「頑丈なとこ」と答えられたから。
 あの外見の方が強そうだから。
 作者がスキル名を考えたり、新しい容姿を考えるのが苦手だから。
 などです。

 あと作者は美少年美青年×ブサイク、が結構好きなんですよ(性癖の開示)。汚っさん×美少女があるのに少ないジャンルですよね。



第51話

 

 面倒なことになってんのな。

 俺はアバン先生ではない。

 俺はダイではない。

 だから困っている人達を見かけたからといって好き好んで助けてまわったりしないし、頼まれてもないのに動いたりはしない。以前の英雄呼びされる活躍も名声欲しさにやっていたことだ。

 けれど今回は別でいいのか?知り合いであるロキ・ファミリアが厄介事解決の為に動いているのなら何もしないわけにはいかないとも思う。アイズはなんか妹みたいなもんだしな。

 だからシャドーを使ってこの港街メレンを調べさせたのだが、なんというか漁業自体が壊滅の危機にある状況だと判明した。

 そもそも俺は勘違いしていたのだ。

 これだけ神が降りてきているのだから、元の世界では教会で普通に売っていたモンスター避けの聖水が当たり前に存在するものだと思っていたのだ。

 満月の夜、銀のひしゃくで泉からすくいとった水を、神の祭壇で清める。

 そうして創られる聖水が、この世界にはない。

 ばら撒けば低レベルモンスターを寄せ付けず(効果は蒸発するまでぐらい)、ぶっかければメタルスライムにもダメージが入る便利な道具(飲水として使える)がどこにもないのだ。

 俺が思っていた以上に実は人の神は仕事をしているのかもしれない。こんな便利アイテムや治癒呪文を人に使えるようにしたのだから。

 まあこの世界の神々は道楽で下界に降りてきているのだから仕事するわけがないか。

 

(どうすっかね)

 

 メレンの漁業問題。

 モンスター大量繁殖に対して対処できず、漁師は死に、漁獲量は落ちる。

 その対策の為に此処の神であるニョルズは食人花を放ち魔石あるモンスターを食わせていたわけで、漁師達は加工された魔石粉末を撒くことで襲われなかったわけだ。

 ただ、テイマーが従えてるわけではないから人に被害は出るし、育ち過ぎた食人花を対処する術もない、という問題がある。

 

「幽霊船でも拵えて海に放つかな」

 

 廃船も死体も海底にゴロゴロしてたからいけるだろ。エネルギーの暗黒闘気も現地で回収できるし(マグマの類が放つ気は暗黒闘気に類似していて海底から補充可能)。

 

「何を言ってんだお前」

 

 俺の呟きに桜花が反応するが聞き流す。

 対策としてはマホカトールも一つの手段だがアレは長期間展開するには地脈とのリンクが重要な為、場所は限られるから焼け石に水だしな(デルムリン島は世界有数の霊地)。

 それにこの呪文を知られて人類に奉仕を強制されるのは御免だ。

 まあ、美味しい魚はこれからも欲しいから、幽霊船、キラーウェーブ、殺人錨、シーゴーレム(珊瑚なのでコストは高いが強い)なんかをこっそり大量に生み出して放流するか。

 

「よし桜花。夜釣りに行くぞ」

 

「絶対に他に目的あるよなお前」

 

 あとカーリー・ファミリアとかいうのとロキ・ファミリアが揉めてるみたいだけど、面子的に介入しちゃ不味いよな。

 シャドー共の数が限られてるからそちらまでは調べきれんし。

 

「さあ、行くぞ」

 

 と、意気込んで外にでたらアマゾネスの集団に襲われるのであった。

 

「なんでだよ」

 

「本当にな」

 

 どうやらカーリー・ファミリアとロキ・ファミリアは既に交戦を開始していて、俺達もロキ・ファミリア認定されてしまったようだ。

 

「しかし、一々マヌーサをかけるのも面倒だな。どうするか」

  

「一撃で伸してるヤツが言うことか」

 

 単純作業こそ楽したくなるのが人間よ。

 

「ひえ~」

 

「ん?」

 

 この聞き覚えのある幸薄そうな平凡声は。

 

「なんで自分がティオナさんの大双刃を運ぶんすか〜、重くてマトモに戦えないっすよ〜。ああアマゾネスの皆さんも妨害しないで殴らないで欲しいっす〜!!」

 

 武器の運搬ということはティオナが危機なのか、アイズは奇跡の剣は肌身離さず持ち歩いているみたいだから優先するのはこっちだな。

 

「桜花は適当に宿に戻ってくれ。お前がアマゾネスに惚れられたら千草に悪いからな」

 

「千草に?なんでだよ」

 

 アマゾネスに放るぞこの野郎。

 

「俺はちょっとラウルを手助けしてくる。変身呪文・モシャス(ボウンッ!!)」

 

「もうツッコまねえけど、お前って本当になんでもできるのな。ってなんだソレ!?」

 

 ツッコんでじゃねえか。

 煙が晴れたそこには、ホイミスライムのような間の抜けた顔、鍛えられた筋肉質な上半身(ムダ毛付き)、が馬の頭部の辺りから生えた異形ナマモノ。

 あえて名をつけるならば、ケンタウルスホイミってとこだな。

 

「ホイミミミーンッ!!」

 

「変な鳴き声だなオイッ!?」

 

 さて、この姿なら存分にアマゾネスをぶっ飛ばせるな。こんなモンスターに惚れるヤツなんて流石にいないだろう。

 ただドラゴラムと違ってモシャスは衝撃に弱い。ダメージを受けないように立ち回る必要がある。

 

「ホイミミミーンッ!!」

 

 パカラッパカラッと走り出す俺。

 四足歩行、意外と悪くはない。

 

「うわ〜!!へっ?」

 

 ガシっと逃げ惑うラウルを掴み背に乗せる。

 

「助けてくれてありがとうございますっす!す?ってなんすかアンタ、モンスター!?」

 

「(グッ!)」

 

「親指突き上げられても意味わかんないっすよ!!自分は大双刃をティオナさんに届けないといけないんす!」

 

「「「待て、逃げるな情けない雄が!!」」」

 

「なんで自分はこんな扱いなんすか」

 

「性格じゃね?」

 

「あれ、今普通に喋った?」

 

「ホイミミミーンッ!!」

 

 追いすがるアマゾネス達を殴り倒し蹴飛ばしながら夜のメレンの街を駆ける。

 

「探索呪文・レミラーマ。こっちか」

 

 ところどころで地図を広げてレミラーマを発動。海蝕洞ってのはこっちか。

 

「あの・・・・・・もしかしてゼノンさんなんじゃ」

 

「ホイミミミーンッ!!人違い馬違いアバンの使徒嘘つかない」

 

「誤魔化そうにも普通に喋ってるんすよアンタっ!!助けるんならもっと普通にやって欲しいっす!!」

 

 普通に助けたら惚れられるだろ。アマゾネスは娼館で間に合ってるんで結構です。

 

「とにかくしっかり捕まってろ急ぐぞ」

 

「ゼノンさんて考えてるように見えて、本当は行き当たりばったりを力技で解決してるだけなのでは?」

 

 なんかラウルがぼやいているが聞こえんな。

 





 本日2話目です。
 話の進みが遅いなら2話投稿すれば良いのだ。

 あとティオナヒロイン化の為に次話をどうするかな悩んでます。
 でも助けに行く時はケンタウルスホイミ姿。
 せいすい、の作り方はドラクエ1のやり方を採用しました。効果の割に低コストですね、神力満ちた世界なんでしょうか。
 なお海には大量にモンスター放流予定。魔王名乗っても良いですよねコイツ。
 そういえば魚を食い荒らす海のモンスターですが、なろう小説で、ゴブリン達低レベルモンスターの主食が昆虫で昆虫食が贅沢品になる作品がありました。
 栄養豊富なんで雑食なら食いますよねって思いました。

 アイズサイドにも触れるべきか。あの骨賢者はどうするか。
 出来れば次でメレン編を終えたいです。
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