魔族との戦いで負った傷は癒え、両親から外出の許可を貰った私はラヴィーネと一緒に街で遊びに来た。
「うわー!ラヴィーネ!この髪飾り……綺麗だよ」
「そうだな」
気になって入ったお店で、可愛らしい髪飾りを見つけた。
蒼い花の形をした髪飾り。
「ラヴィーネ。つけてみてよ」
「え?いや、私は」
「いいから、いいから!」
私は蒼い花の形をした髪飾りをラヴィーネの髪につけた。
すると思っていた以上に似合っており、私は素直な気持ちを伝える。
「かわいい」
「え?キモイ」
「なんで!?」
素直な気持ちを伝えただけなのに、酷い!!
キモイってなに!
「思ったことを言っただけなのに!酷くない!?」
「事実を言っただけだ……これ、似合っているか?」
「だからそう言ってんじゃん」
「ふ~ん。そうかよ……ならこれ、買ってくる」
ラヴィーネは頬を少し緩めながら、店の人に金を渡した。
なんだ。かわいいって言われて嬉しかったんだ。素直じゃないな~。だけどそこもかわいいいいいいいいいいいたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!?
「ちょっと、ラヴィーネ!髪を引っ張らないで!!」
「……」
「無言で引っ張るのやめていたたたたたたたたたたた!!」
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あ~もう。酷い目にあった。
なんで髪を引っ張られなくちゃいけないの。
ラヴィーネのこういうところ、嫌い。
「好きにならなくて結構だ」
「心の声を聞くの、やめてもらえる?」
「それはそうとカンネ。飯はどこで喰う?」
「ごはん?ん~……あそこのパスタ屋さんでいいんじゃないかな」
「そうするか」
私達はパスタ屋でごはんを食べようとした時、
突然、建物が爆発した。
人々は悲鳴を上げ、戸惑う。
「な、なに!?」
「カンネ!あれ!」
ラヴィーネが指を指した方向に視線を向けると、そこには鎧を纏った男達やフードを被った女達がいた。
だがその人たちは普通の人間ではないものを頭から生やしている。
角だ。
全員、角を生やしている。
「魔族!」
「なんでこんなところに!」
魔族たちは街の人々を襲い、殺していった。
赤い血が飛び散り、血の臭いが充満する。
それを見て私は怒りが湧き上がり、ガリッと歯噛みした。
「“
私は魔法を発動し、一瞬でロングコートとプロテクター、魔法刀—――影月を装備した。
“武装を装備する魔法”。指定した武装を一瞬で装備するオリジナル魔法。
いつでも戦えるようにと思って作った魔法だったけど……まさかこんなに早く使うことになるとは思わなかったな。
「ラヴィーネは避難して」
「あ、おい!」
私は“
一気に距離を縮め、人々を襲う魔族の一匹の首を斬り飛ばそうと鞘から刀を抜く。
「“
無数の魔法を発動し、己を強化した私は刀を素早く横に振るい、魔族の首を斬り飛ばした。
仲間を一人を失った魔族は私に向かって炎の球や氷の刃を飛ばす。
迫りくる無数の魔法攻撃。
だけど私は恐れない。
私に襲い掛かる全ての攻撃を刀で切り裂く。
「……」
私は地面に倒れている人たちを見て……唇を噛む。
もっと……もっと早く動いていれば、この人たちも助けられた。
「あなた達は絶対に許さない」
私はロングコートのポケットから新しく作った金属の小さな魔法の杖―――三日月を取り出す。
「“
杖から光の刃を形成し、新たな剣を作り出す。
光の剣と刀を構え、私は魔族たちを睨む。
「来なよ。全員……相手してあげる」