「はああああああああああああああああああああああ!!」
私は光の剣と刀を振るい、魔族達を切り裂く。
魔法攻撃が飛んでくるけど、全て切り裂き、無効化する。
次々と敵を魔族を倒していくが、数が多い!!
だけど、ここで止まるわけにはいかない!
ここで止まったら、多くの人が死ぬ!
それだけは絶対にダメ!
「やるな、お前」
魔族達を次々と切り裂いていると、一人の魔族が私に近付いた。
その魔族は兜で顔を隠しており、身体が大きい。
強い……あの時、戦った魔族の少女よりも。
「人間……名前は?」
「……カンネ」
「我はレイ。お前を殺す魔族の名だ」
「そう……話は終わり?なら……死んで」
私は一瞬で兜を被った魔族の懐に入り、二本の剣で首を切り裂こうとした。
しかし、私の剣撃は魔族の右腕で防がれる。
金属音が鳴り響き、私は手が痺れるのを感じた。
硬い……それも尋常じゃないくらい。
「なるほど……硬くなる魔法かな?」
「正解だ」
兜を被った魔族は拳を振り下ろした。
私は後ろに下がって、拳を躱す。
魔族の拳が地面に激突。
地面は大きく陥没する。
なるほど……硬くなるだけじゃなくて、パワーも強化する魔法も使っているんだ。
私が使っている“筋力を強化する魔法”よりも強力なの使っているみたい。
とてもやっかいだね。
だけど、
「勝つのは……私だよ」
「ぬかせ」
鎧を纏った魔族は怒涛の連打を放つ。
私は迫りくる連続攻撃を紙一重で躱し、刀と光の剣で受け流す。
敵の攻撃を躱し、受け流しながら、剣撃を叩きつける。
しかし魔族の身体があまりにも硬すぎるあまり、傷一つつかない。
このままじゃあ、魔力と体力を無駄に使うだけ。
なら、
「“魔力を無限にする魔法”」
私は奥の手の魔法を発動。
オレンジ色の粒子が身体から発生する。
それを見て、兜を被った魔族は距離を取った。
警戒している。
正解だよ。私を警戒して。
だけどもう遅い。
「“狂戦士の鎧を纏う魔法”」
私は別の魔法を発動し、赤黒い鎧を纏った。
赤黒い稲妻を鎧から発生させながら、私は目の前にいる魔族を睨む。
「一分で……あなたを倒す」
私は地面が粉砕するほど強く蹴り、魔族に突撃した。
魔族は両腕をクロスさせ、防御の構えをする。
だけどそのぐらいで私の攻撃は防げない。
「はぁあ!」
赤黒い稲妻を纏わせた刀で魔族の身体を切り裂く。
魔族の両腕に深い斬撃の跡が刻まれた。
それを見て、兜を被った魔族と周りの魔族達は驚く。
「むん!」
兜を被った魔族は蹴りを放つ。
だけど私はそれを躱し、一瞬で魔族の背後に移動する。
「背中ががら空きだよ」
私は光の剣で魔族の背中を切り裂こうとした。
しかし魔族は一瞬で振り返り、光の剣を弾く。
「はああああああああああ!」
「うおおおおおおおおおお!」
私は二本の剣を振るい、魔族は拳を放つ。
剣と拳が何度もぶつかり合い、火花が飛び散る。
くっ!この魔族の拳……想像以上に硬い!!
なら!
「“一撃必殺を放つ魔法”」
私は魔法を発動。
白く輝く刀を力強く、素早く振るう。
私の渾身の一撃、
「喰らええええええええええええええええええええええええええええ!!」
私の全力全開の一撃が兜を被った魔族の拳に激突。
魔族の拳は真っ二つに切断される。
「バカな」
驚愕する魔族。
そんな魔族の胸に、光の剣を突き刺す。
魔族は黒い塵と化して消滅していく。
それを見ていた他の魔族達は逃げ出す。
「逃がさない!」
私は稲妻の如き速さで動きながら、光の剣と刀で魔族達を殺した。
何匹か魔族は逃がしてしまい、追いかけようとした時、“魔力を無限にする魔法”の効果が切れる。
身体から発生していたオレンジ色の粒子は止まり、纏っていた鎧は消えた。
魔力と体力を全て失った私は地面に倒れ、唇を噛んだ。
「守れなかった」
悔しかった。
もっと早く動いていれば、街の人達は助けられたのに。
魔族を逃がさずにできたのに。
「強く……なりたい。もっと……強くなりたい」
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一週間後、街を襲ってきた魔族達をほとんど倒したカンネ。
彼女は人間や魔族にこう呼ばれるようになった。
『魔剣のカンネ』と。