これだけチートで成り上がれないって嘘でしょ!?   作:かりん2022

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ルート1
チートの目覚め


転生した。現代。

二度目の人生なので、趣味に走ろうと決意。

絵とか裁縫とか、色々手を伸ばしてみた。

なお、学生生活は失敗した。コミュ障は生まれ変わってもコミュ障よ……。

断固として高校進学を拒絶し、漫画家になると豪語した。

エイプリルフール、4月1日に15歳になり、頭の中で声が響いた。

 

『アカウントが封印解除されました』

『ステータスが解放されました』

『全データ及び通貨がGコインに変換されています』

『Gコインがカンストしたので千両箱に変換します』

『クエスト:ステータスと唱えてみよう! クエスト報酬:世界転移の腕輪』

 

 ?

 

「ステータス?」

 

『アカウント名:ルナ

 種族:小神

 Gコイン:223Gー封印中

 祈り:0ー封印中

 魔核:魔王核 ー封印中

 ナノマシン:マザーマシンー封印中

 血清:水精霊 ー封印中

 魂石:水操術 ー封印中

 スキル:なし

 アイテムボックスー封印中

 箱庭ー封印中

 チュートリアルクエスト』

 

『世界転移の腕輪を手に入れた!』

 

 ルナ……あー!

 前世でやってたゲームのアカウントだ!

 私が死ぬちょっと前にサービス終了した!!

 確か、SFゲームとファンタジーゲームと近未来ゲームとおまけ要素の箱庭の四つのゲームをやってたやつだ!

 水精霊の異能持ってた!

 えっと、順に見つめていく。チュートリアルクエストを開く。

 幸い、今日は休日だ。

 

『アイテムボックスから世界転移の腕輪を使おう! 報酬:100G

 コインをアイテムと合成して特殊アイテムを作ろう! 報酬:1000G

 魔核を生産しよう!(ランクS確定) 報酬:鑑定眼

 ナノマシンを生産しよう!(ランクS確定) 報酬:翻訳

 血清を生産しよう!(ランクS確定) 報酬:病毒耐性

 魂石を生産しよう! (ランクS確定)報酬:隠蔽

 魔核を与えて魔法使いを作ろう! 報酬:基礎知識(魔)

 ナノマシンを与えてサイボーグを作ろう! 報酬:基礎知識(機)

 血清を与えて超能力者を作ろう! 報酬:基礎知識(異能)

 魂石を与えて術者を作ろう! 報酬:基礎知識(術式)

 信者を獲得して祈りエネルギーを得よう! 報酬:神器1個

 聖印を設定しよう! 報酬:聖印100個

 祈りエネルギーで奇跡を起こそう! 報酬:権能一つ

 箱庭を設定しよう! 報酬:1000G

 オールミッションコンプリート 報酬:10000G』

 

『すべての封印が解けました!』

 

 ふむふむ。

 しばらくして、私はリュックを背負って異世界の街近くの草原にいた。

 リュックには弁当を入れている。

 

『アカウント名:ルナ

 種族:小神

 Gコイン:2218G

 祈り:0

 魔核:魔王核

 ナノマシン:マザーマシン

 血清:水精霊

 魂石:水操術

 スキル:鑑定眼 病毒耐性 翻訳 隠蔽

 アイテムボックス

 『千両箱 5

  世界転移の腕輪

  聖印 100個

  魔核の小箱

  ナノマシンの小箱

  血清の小箱

  魂石の小箱 

  魔法の腕輪

  水魔法の杖

  魔石』

 箱庭(浮遊島)

 チュートリアルクエスト

『魔核を与えて魔法使いを作ろう! 報酬:基礎知識(魔)

 ナノマシンを与えてサイボーグを作ろう! 報酬:基礎知識(機)

 血清を与えて超能力者を作ろう! 報酬:基礎知識(異能)

 魂石を与えて術者を作ろう! 報酬:基礎知識(術式)

 信者を獲得して祈りエネルギーを得よう! 報酬:神器1個

 祈りエネルギーで奇跡を起こそう! 報酬:権能一つ

 オールミッションコンプリート 報酬:10000G』』

 

 小箱は1Gと小箱を合成して作った。生産したものが自動で箱に入る素敵システムだ。

 小箱の中には、Sランク1個とC〜Eのものが五つばかし転がっている。

 あと、Gコインで作ったものは水魔法が出る杖。その辺の枝と水道水で作った。

 箱庭は100Gを注ぎ込み、一番いい土台にした。

 広い、何もない島だ。建物等は自分で用意しないといけないので大変である。

 

 異世界転移の腕輪を使った所、行ける世界というか場所は四つ。

 交易星リリルカの首都と、ダンジョン都市ベロベロと、都市ザリザと、私の世界の東京駅である。

 チュートリアルの街ばかりなので、これもゲーム世界転生という奴なのだろう。

 私の世界の街は、術式とやらの世界だと思われる。

 そういえば、現代ものをやるって噂もあったな……。呪術廻戦みたいなのを作りたいと。その前にサービス終了しちゃったけど。

 

 せっかくなので、楽しませてもらうこととしよう。

目標としては、宇宙船をリリルカでオーダーメイドで購入だ。人型巨大ロボットも一緒に買いたい。進んだ世界のゲームなんかも試してみたい。

 魔法世界の学術都市ガリベーで飛空船も欲しい。ダンジョンコアの所有だってしたい。冒険者もしてみたい。

 農園も作りたいし、食事やコスプレを楽しみたい。もちろん、魔法とかだって楽しみたい。

 異能世界の都市ザリザは治安クッソ悪そうなので特にしたい事はないな!

 とにかく、お金と信用を稼ぎたい。

 

 私は早速ダンジョン都市ベロベロへと向かった。

 

「入場料は銀貨1枚だ」

 

 うーん、ゲームではなかった要素。お金稼ぎは急務。

 信用も稼ぎたい。信用がなくば武器とか売ってくれないからだ。

 私は、写真を撮りつつ魔法の杖でスライムを退治しまくって魔石をリュックいっぱいに集め、帰る事とした。

 

  

 お金がない。全然ない。奮発して小箱とかリュックとか買ったからマジでない。

 とりあえず、地道に稼ぐしかないかぁ。

 

 基盤となる世界では派手に動くつもりではない為、表向きの仕事も必要になるしなー。パソコンとペンタブ、スマホはある。

 

 ここで弟の出番である。

 マイブラザーに鑑定を使う。ふぅん。魔核適正Sランク、異能適正Cランク、ナノマシン適正Cランクねぇ。

 それに術式もう持ってるじゃん。構築術式かぁ。漫画で見た。色々作れるんだよね? ほぉん、使えそうじゃん。

 

「おお、樹。我が弟よ。お姉様のお願いを聞いてくれる?」

「はぁ。何なの、桜ねぇさん」

「私教祖になったから、これあげる」

 

 私は聖印を渡した。

 

「何それ」

「小さき邪神ルナ様の聖印」

「はぁ?」

「まあ、肌身離さず持っておきなさい。ご利益あるから」

「何の神様なの」

「力の神様かな。邪神様だから信者にする人間以外に言っちゃダメよ」

「怪しいな……新興宗教にハマってるわけ?」

「毎日祈って力を望んだらくれるかもね。一緒に祈る? 一日3分も祈れば敬虔な信徒よ」

 

 2人で祈る。

 弟の祈りエネルギーで神器が手に入った。邪神っぽい指輪である。

 お、おお……。邪神って言ったからか。エネルギーを吸い出して奪うらしい。まあいいや。

 祈りエネルギーを早速使い、弟の術式? の力を微増させる。

 奇跡を使った事で、力の権能が手に入った。要はバフデバフである。

 

『力が欲しいか……くれてやる!』

 

 更に、聖印を光らせてころんと小瓶を転がす。

 

「何、さっきの声!? この小瓶は!?」

 

 弟は驚く。

 これでナノマシンの知識ゲット。

 

「な、何!?」

「それがルナ様の操る4種の力、その中の一つ、知よ。信者や信者となる者以外には決してバレないようにね……。つまり、聖印をルナ様から貰えるまで、私以外には力は見せないように」

 

 私は得たナノマシンの知識で、テレビに触れずにつけたり消したりしてみせる。

 

「さ、飲んで見て」

 

 弟はごくりと喉を鳴らして、意を結したように小瓶を呷った。

 

「これで機械はあなたの僕よ。悪用はしないように。あと、勉強が得意になるわ」

「他にもあるの? 祈れば貰えるの?」

「ふふふ。ルナ様に力への渇望が認められたらね。ただし、ルナ様の力の中には身も心も化け物と化す力もあるわ。だから気をつけるのね」

「ねぇさんは? 何ができるの? 見たい!」

「まずは独学で色々やってみるのね。敬虔な信徒たる私には、ルナ様から下された仕事もあるから、忙しくてね」

「仕事も任されたりするの? 何してるの?」

「色々あるわ。資金稼ぎ、教団の設立、楽園の構築、四天王の誘致……。そうそう、貴方には四天王になる才能があるわ! ルナ様から認められれば魔の四天王になれるかも」

「さ、最終目標は世界征服とか?」

「ルナ様はそんな手垢のついたものはいらないそうよ。目指すは大宇宙の貿易とテラフォーミングによる1からの惑星開拓よ」

「おおおおおおおおおおおおおお!!! 機械を従えるだけあってスッゲェSF!」

「まあ、ルナ様寛大だから、祈ってさえいれば野望に協力せずとも文句は言わないわ。そもそもすぐ出来るような事じゃないし。でも力を頂いたからには毎月5分のお祈りくらいはするのよ。毎日一回以上の頻度や3分以上の長さの祈りはいらないそうだけど」

「俺も協力したい」

「与えられた力を使いこなして忠誠を認められて聖印を下賜されたらね。ゆうて私も修行中だし」

 

 さて翌日、私は門番にスライムの魔石を売り、ダンジョン都市ベロベロに入っていた。冒険者ギルドと商業ギルドで登録し、ダンジョン攻略開始である。

 

 当たり前だが、ゲームとリアルは違う。ダンジョンも街も人々もゲームと違った。

 だが、全く知識が使えないわけでもない。

 知識を駆使してダンジョンで色々と採取する。

 リュックが空だと怪しまれる為、アイテムボックス以外にもリュックにも荷物を詰め込む。

 異能、術式、魔法、ナノマシンを満遍なく使って訓練をする。

 ダンジョンから戻ると、戦利品をお金に変えて、さらに買い物をする。

 パンパンのリュックを持って帰ると、めざとい弟はリュックの中を見たがった。

 

「ふふ。ポーションいる?」

「いる! 順調?」

「さてね。三年は修行に専念するつもり。さ、これからイラスト描かないと」

「ええ……。ねぇ、俺も修行行きたい。学校休む」

「はぁ? 入信したばっかな上に受験生になったばっかじゃない。日曜日に散策に連れて行ってあげるから、それで我慢しなさい」

「もう高校内定貰ってるんだよ。友達も一緒に行きたい」

「マジで? いや、聖印増やすまで言うなと」

「いつ貰えそう? 2個欲しいんだけど!」

「あんたが口が硬いかとやらかさないか見守られてると思いなさい。1ヶ月は待て」

 

 そうして、私はダンジョンをせっせと攻略した。

 

 聖印から弟の血反吐を吐くような祈りが届いたのは2週間後のことだった。

 

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