これだけチートで成り上がれないって嘘でしょ!?   作:かりん2022

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縛りを簡単に結んではいけない(奴隷ルート)

それは奇しくもハロウィンの日だった。

 

警報が鳴り、暴れる何かが入ったラッピングされた袋を三つ浮かせた男が正門に現れた。

 

「悟様ー!  葵です! 世界転移可能になりました、褒めてください!!!」

「え? あ、うん凄いね? 凄い凄い」

 

 その言葉に、じぃんと浸る男は、捲し立てた。

 

「それで、教祖様の右腕に昇格しました! それでですね。以前お願いしてたように、異世界間人材派遣会社のお客様第一号になって頂きたくて。悟様なら安心ですし。料金ですけど、教祖様が前々からお願いしてたように、呪胎九相図の1〜3番を借り受けたいんですよ。宿儺討伐の折にはお返しします! 代価として、こちらからも人材をお貸しします。ですが、すみません!! 私をご指名いただいたのは大変ありがたいですし、五条家分家としていい加減戻れと言う話も尤もですが、今、仕事がどうしても抜けられなくて! 次点の真依さん、樹さん、妹の椿もそれぞれ役目を振られていて……。新人を1人入れさせていただく事となりました。でも将来有望な子ですから! 鍛えてやってください! 後の2人はご希望通りです! こちら契約書になります、サインをお願いします!」

 

 事ここに至って、周辺のもの達はなんとなく理解した。

 この人、世界間違ってるな、と。

 

「なるほど。伊地知、僕が責任取るから指定のものを持ってきて」

「えええええええええええええ!? 五条さん!?」

「持ってきて」

 

 そして五条は契約書を確認して読み上げる。

 

「えっと、縛りとして、1年間、虐待禁止の条件を守った上で、なんでも命令をしていいって事ね。……うん。例も全部読んだけど、この条件ならOKだよ」

 

サラサラっとサインをする。

 

「ありがとうございます!」

 

 そして、葵と名乗った男は消えた。

 五条はラッピングを開封する。呪具で縛られた夏油が中から出てきた。

 

「大丈夫? 傑」

「さ、悟……。クーリングオフをする気はないかい?」

「ないね!」

「うう……。やっぱり、出て行ったこと怒ってる、よね?」

「そうね。ちょっとだけ」

「はぁ。1年間、お仕事頑張るよ。直哉とリールも開封していい? 後、直毘人さん、すごく怒ってるだろうけど、直哉が殺されそうになったら止めてあげてくれないかな」

「いいよ」

 

 そして、直哉と黒髪の尖った耳に褐色の肌の男の子がラッピングされた袋と箱から出てきた。

 

「ここが夏油と直哉の住んでた所?」

「そう。私は黄金世代、私の一個下が黄金世代第2期って言われててね。あそこにいるのが、いつも話している五条悟と家入 硝子。で、後輩が……あそこにいるのが真希。私が勧誘された側なのに妹を返せってすぐ蹴ってくる。怖い」

「あ?」

「で、そこにいるのが研究を強要してくる一個下の乙骨。婚約者さんを生き返らせたいって無理難題を言って圧をかけてくる。怖い」

「えっ」

「そこにいるのが伏黒で、なんで計算はパソコン並みに早いのに思考はクソ雑魚ナメクジなんですか? とか言ってくる。怖い」

「は?」

「野薔薇と虎杖はいないみたいだね……。顔に口がある虎杖って子は、宿儺の器で、宿儺っていう凄く強い化け物を宿しているから気をつけてね。野薔薇も結構イケイケな性格だから気をつけたほうがいい」

「怖くない人いないの? もしくは夏油がビビリなの?」

「私は呪霊操術を持ちながらザリザの幼稚園の保父さんが務まらなかった男だよ? そうだね、パンダと狗巻が比較的優しいかな。一個下の後輩達は皆、アクが強くてね。七海先生が手こずるくらい。皆、この子はダークエルフのリール。族長の5番目の子供で優秀なんだよ。虐めないであげてね」

 

 そして、しばらくして夏油は首を傾げた。

 

「狗巻、縮んだ? まるで学生の時みたいじゃないか。っていうか悟は見ない間にまた背が伸びた?」

「なんや葵、間違えて過去に飛んじゃったとか言わんよな? にしては悟くん老けとらんか……? 自分と同じくらいの歳に見えるで」

 

 直哉も訝しげに見る。ハッとした2人は、質問した。

 

「硝子の得意な技は!」

「反転術式」

「だよね。気のせいかな……?」

「禪院直毘人の術式は? そもそもおるんか?」

「投射呪法。真依が振られてる仕事ってなんだよ」

「樹と一緒にいつものお仕事やで。構築術式持ちはひたすら物資作成担当やろ」

「先生、良かったんですか?」

「相手の欲しい物は間違いなく渡したし、僕虐待しないし、大丈夫でしょ」

 

 その言葉に夏油はハッとした。

 

「君の術式は!?」

「六眼無下限」

「じゃあ悟か……」

「まあ五百年に一度の術式やしな」

 

「クソ雑魚ナメクジ」

 

 違和感を感じつつも、質問がちっとも的を居ていない夏油にぼそっと誰かが言って、夏油はショックを受けた顔をした。

 




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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