これだけチートで成り上がれないって嘘でしょ!?   作:かりん2022

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1年間奉仕ルートです!


特級術師「持てるものに私の気持ちなんてわからないよ」一般術師「」

「ここが元の世界じゃないってどういうこと!?」

「どーするんやそれ? 悟くん、悟くんじゃないんか? 命令権持ってる人が予定と違う人ってやばくあらへん?」

 

 ワタワタする2人を五条は宥める。

 

「大丈夫だーいじょうぶ。僕虐待したりしないし、料金はちゃーんと払ったから」

「ほな、ええんか……?」

「契約はされてしまったんですし、僕達は命令に従うのみではないでしょうか。葵さんは後で教祖様と五条悟に叱られてもらいましょう」

「そういうこと。それより、君達の話、聞きたいな。ほら、七海先生もいるからさ」

「七海先生……そうですね。七海先生がいるなら悪い事にはならないかも」

「ちょっと何、七海の方が僕より良いってこと?」

「いや、教師だよ? 担任じゃなかったけど、助けてくれた事も相談に乗ってくれた事もあるし」

「僕も教師だし!」

「えっ こっちの悟は私の担任だったのかい!?」

「びっくりやな!」

「お待ちなさい。初対面のつもりで改めて自己紹介と学校と知り合いの説明をしましょうか」

 

 お互いの簡単な自己紹介や簡単な紹介をする。

 

「凄いね、黄金世代パート2!」

「そうなんだよ、もう私達、すっかり影薄くなっちゃってさ。自信無くなっちゃうよ」

「ちらっと見たけど、凄いよね、葵。あの目は僕の上位互換って言っていいんじゃないかな。部分的に僕を余裕で越してるよ」

 

 悟は葵を筆頭とする傑の後輩達を褒め称える。人数、術式。全てに恵まれていて豊富な年だと断言できる。

 

「悟もどんどん強くなったけどね。私は正直インフレについてけなくてさ。私の術式、羂索の方が上手く使えるって知って、ショックだったし」

「誰それ? 乙骨と同じような術式なわけ?」

「羂索っていうのは、私の同僚で、私の体を狙ってるんだ。脳みそくり抜いて自分の脳みそ突っ込む事で体と術式奪えるからさ」

「は???」

 

 五条の声に殺意が宿った。

 

「ルナ様の予言では、私の体を奪って、1000万の呪霊を使役する羂索が見えたって。羂索がルナ様に降って潰えた未来だけど……。私とは桁が違うよ。しかも、視界共有もできるって。結局私は、術式だけが凄くて、私自身は無価値の落ちこぼれなんじゃないかって、しかも虎杖の中に宿る宿儺は強くて、いずれ悟を殺すってルナ様も言ってて、それを防ぐ為の怪獣頂上決戦に、私は参加チケットを買えそうもなくて」

「傑……」

「分かってたんだよ、邪神様に力を求めるという事の意味は。でも私は……君に置いていかれたくなかった。宿儺に怯える私を、知られたくなかったんだ。バカだよね、私は」

「わかるでぇ! わかる! 向こう側に行かれたらどうしようもないやん! 自分も甚爾くんを追いかけたくて取引したんや! でももう合わせる顔あらへんけどなぁ!」

「私も、一族を捨ててまでも力を欲しいと願いました。モテるものにはわからないんですよね!」

「貴方達が言うな、って気もしますが……。教団に力を求めて、隷属と引き換えに力を得たというのはわかりました。その神とやらは、術式の強化などできるのですか?」

「大事なのはそういう事じゃないでしょ」

 

 五条は静かな声で言う。

 

「傑は無価値なんかじゃない。呪霊操術の使い手は過去にもいたけど、全員が特級術師になれたわけじゃない。自分を卑下するのは良くないな」

「悟に何がわかるんだよ。そもそも、私の知ってる悟も君の知る傑も別人だろ」

「じゃあ知りたい。知らないといけないんだ」

「悟……。私、邪神様に色々力もらってさ。とりあえず、リモコンの代わりができるよっ」

 

 わざと明るい声を作って傑は言う。

 

「は? 何それ」

「ナノマシンを埋め込むことで、全身がコンピュータになるんや。構築術式とか、メチャクチャ使い勝手が良くなるんやで! 葵くんもな、目の情報量多すぎて具合悪くなってたのが無くなったんや。使いこなせばめっちゃ強いんやけど、傑くんの場合はリモコンがわりがせいぜいやな。高性能パソコンを持ってても、電卓アプリしか使われへんと意味ないのと一緒や。エクセル使うには知識と技術が必要って事やな。ナノマシンの持ち主同士での通信も出来るけど、会話は普通に時間かかるしな。メール送信は一瞬やけど、メールに書く内容を考えたり、届いたメールを読んで内容理解するのに時間かかるのと一緒や。傑くんはテレビのリモコンぐらいしか使われへん」

「そ、それだけじゃないよ!? 戦闘時の相手の行動のシミュレーションだってできるよ!?」

「それだけやろ。訓練サボっとるくせにー」

「直哉だってそんな成績良くないじゃないかっ」

「自分は大人になってからの施術だったから適応できなくて当然やろ。術式にはバッチリ活用しとるわ」

「夏油さん、直哉さん。普通の人はナノマシンを組み込めば、メールを読んで理解するのも、メールを書くのも、大幅時間短縮するんですよ……。苦手意識が強すぎだと思います」

「とりあえず、生徒達と組んで軽めの依頼からどんどん受けてもらおうかなー」

「「「はーい」」」

「リールくんも戦えちゃう?」

「余裕です!」

「いいね、やる気! 僕も強くなるの手伝うからさ、特訓なら任しといてよ。傑の僕を驚かせてやろうぜ」

「悟……」

 

 傑は、安心したように笑った。




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