これだけチートで成り上がれないって嘘でしょ!? 作:かりん2022
ダンジョン攻略をちまちま行ってきたおかげで、アイテムボックスがだいぶ充実してきた。
そろそろ交易星リリルカでもお金稼ぎをしたいと思う。
ということで、魔道具を質屋で売り、デバイスとリリルカの商人用アカウント、小さな店を買った。ガチャ屋である。お金を入れると、カプセルに入れた物が買える仕組み(時間停止効果付、3G使用)。ガチャ装置を3台置き、そこに新鮮な食材やレトルト、魔道具、魔石、ホカホカ料理など、いろいろ入れてみた。
接客の人員がない為、苦肉の策である。
ガチャは一週間に一回補充。
お店の壁一面に信者募集のチラシをぺたり。
後は1年に1回の公開料理イベントの告知をするのも忘れずに。
初めのイベントの食材……それは竜の親子丼!
ダンジョンの奥まで入っていた私は、竜を発見していたのだ。
私は水精霊。私が体に入り込む事で、生き物を操る事ができる。
何より大きくて見るからにパワー! なのがいい。
これなら五条夏油が負けても違和感はないだろう。
私はこれを支配し、五条と夏油としめしあわせて2人をノックアウト。天内と黒井を口に入れて転移を発動して、逃げたのだ。
ダンジョンコアは絶対取るなって法律はあるけど、ダンジョンボスを攫ってはダメだという法律はないからね。
5月1日。
私は、ドラゴンを操り、パラパラとしか人がいない会場で存分に見せびらかした後、樹の前に首を伸ばして跪いた。
樹は、どでかい包丁を振り回し、私の首をスパッと……
「やめて〜!」
「?」
「僕のアオくんを虐めないで〜!」
子供が飛び出してきた。
樹に銃が突きつけられると同時に、走ってきた執事が頭を下げた。
「どうか、この生き物を譲っていただきたく!!」
「洗脳してるだけで、本来はめちゃくちゃ凶暴で危ないので、ダメです」
「そこをなんとか……!」
『責任取るのと、きちんと代価を払うならいいわよ? この世のものとは思えない親子丼が品目なのだし、コカトリスに変えましょう。どうせこの少人数ですもの。竜は勿体無いわ』
「わかりました。きちんと責任を取ってアオを引き取るのと、相応の代価を頂けるなら、品目を鳥の丸焼きに変えましょう」
「爺! いい子にするから、お願い。アオくんを助けて!」
「かたじけない……!」
執事さんは深々と頭を下げる。ドラゴンに睡眠薬をしこたま仕込み、執事さんは相応の支払いを竜と卵にしてくれた。
執事さんも大変だな。でも、ドラゴンは子供心に刺さるからね。仕方ない。
「珍しいものを仕入れたなら、是非当家へお持ちください」
もらったデータは、この星の領主の名刺だった。
それから、コカトリスの親子丼の食事会はそこそこ盛り上がった。
ガチャ、超高額ガチャも作ってみようかなー。
卵シリーズとか良さそう。ドラゴンやコカトリスなどの不思議な卵をしこたま集めるのだ。
楽園は天内と黒井に任せているし、術師だけの世界がどんなもんか夏油にはしっかりみて欲しいので、夏油には異能世界に侵入をお願いしようか。彼なら早々死なないだろう。
そろそろ七海と灰原にはベロベロを出て、ガリベーの方に移動してもらいたいし。
それから、数年が過ぎた……。
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