これだけチートで成り上がれないって嘘でしょ!? 作:かりん2022
「入学おめでとー!!」
「おめでとう」
「黄金世代パート2って言われてるらしいね。よろしく」
先輩が全力で祝ってくれる。三年生は京都に出張中らしい。
同級生は、と。
「伏黒デス。よろしくお願いします」
『ファーw w w 五条先輩と夏油先輩と家入先輩に伏黒恵一年生とかwww』
ルナ様は動揺していたようだった。
『先生世代とwww 生徒世代が一緒とかwww いいとこどりwww ちょっと待って敵もスペシャルセットって事? そりゃあかんでしょ……』
なんだか動揺しているようだった。敵がスペシャルセットってなんだろ?
嫌な予感……。
「傑、硝子! 紹介するな。 俺の分家! 百瞳家の葵と椿。 それと、一般出の樹! 双子で、落ちこぼれ三人衆って言われてたんだけど、今回の試験で3人揃ってすげー鳴り物入りで入って来たの。術式が強化されてるし、増えてるし、出現してるし、謎がいっぱいなの! しかも事前に聞いた戦い方と術式がちがーう! 教えて!」
「それは凄いね。私も話は聞いているよ。信仰のおかげだって」
「こっちの子は禪院家なんだってね。ちゃんと仲間に入れてあげなよ」
「気をつけます」
「邪神信仰に興味ある?」
「ないっす」
「料理は?」
「それは、少しなら」
「じゃあ今度一緒に料理しましょ! 樹は料理得意なの!」
「僕は食べる専門だけどね。入学祝いに桜義姉さんからクッキー貰ったんだ。食べる?」
そこで、ガラッと扉が開く。
「禪院 真依、です」
「禪院 真希だ。よろしく」
「明太子!」
「こいつの名前は狗巻棘。俺はパンダ! よろしくな!」
「すみません、遅れました。担任の七海です。今年は8人と、多くて優秀で何よりです」
「一般出って俺1人なんですよね? 皆、足引っ張るかもだけどよろしく」
「一番等級高いやつが何か言ってる……」
そうして、宴は盛り上がっていく。
ルナ様もなんだか盛り上がっているようだ。
そして、深刻そうな顔をした真依は笑顔を作っていった。
「樹くん、私を妾にしてくれないかしら? 構築術式について教えて」
俺にもわかる。無理した笑顔だって。頑なに伏黒を見ないあたり、きっとこの子は伏黒が好きなんじゃないかな、と思う。
「構築術式については裏技使ってるんだよなぁ、俺。妾も妻も無理だけど、なんでもするっていうなら手助けしてもいいよ」
「……何でもするわ」
「じゃあ、小さき邪神ルナ様にお祈りして、資金作り手伝って」
「それ! ルナ様ってどんな神様なの!!」
「力をくださいって言ったらくれる神様ですよ、悟様」
「は?」
全員の声が揃う。
「失敗すると身も心も化物になったりするらしいけど、俺達は大丈夫だったかな」
「最終目標がどこかの惑星のテラフォーミングっていう野心的な女神様なんです。その為には研究者を探して投資をしないと何ですけど、人脈も資金も人手もないない尽くしで、人手と資金が欲しいなって話してたんですよね」
「化け物になってでも力が欲しいと思うなら、歓迎します」
「要はお金を払えば力をくれるって事?」
「言い方。手伝いもしてくれよ。構築術式なら、金策にピッタリだし。あ、えっちな仕事はないから安心しろよ」
「金策に使えるほど私の術式が強くなるなら、何だって信仰するわよ」
「では、私から真依さんに神様にいただいた聖印をあげます。毎日3分、しっかり祈ってくださいね」
「僕から悟様に一つ渡しておきます。悟様には必要ないでしょうが、そういただけるものでもないので揉めそうですし」
『天内理子の護衛依頼を受ける事があれば私を頼りなさいと伝えて』
どうにかできるかは全然わからんがな!!
「ルナ様のお告げです。天内理子の護衛依頼を受ける事があれば頼れと」
「ふぅん? わかった」
そんなわけで、まず真依が祈る事になった。
祈りを捧げると、小瓶が出る。
なんとなく皆が拍手する。
「これを飲むの?」
「そう。次の日から、勉強が進むようになる。構築術式は分析力が大事だからな。作れるものの幅が広がる。力の授与は4種類あって、これは知の譲渡。安全度ナンバーワンの力だよ」
「わかったわ」
こくりと飲むと小瓶が消える。
「無味無臭ね……」
そして、放課後。
リモコンなしでひたすらテレビをつけては消しをする真依と、樹に聖印を強請る真希なのだった。
聖印? 無事順番待ちとなった。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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