間桐の親戚さん   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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お久しぶりです。
モンハン楽しいですね。


歪み

 僅かな音のみを発してアサシンは森を駆ける。

 

「悪いな、お前さんは此処で終わりだ」

「キ!?」

 

どうやら無理矢理な召喚であったらしく、アサシンの知能は欠落しているようである。

そのため通常であれば気がつけたであろう、追跡者であるランサーの先回りに気づくことができずに回し蹴りを防御することもできずにくらう。

 木々をその身でへし折り、アサシンは森を突き抜け池に落下する。

 

「ギギ・・・」

「そう睨んでくれるなや。恨むなら殺しの瞬間を見られたてめぇを恨めや」

 

戦うべき英霊ではなく、アサシンをただ狩るだけの獣であるとランサーが槍を構えアサシンに踏み込もうとする。

 

(パスが変わりやがった!!)

 

この瞬間に、言峰からアナへとランサーのマスター権が移り変わる。

 

「カァッ!」

 

一瞬生じたランサーの硬直を見逃さずにアサシンは、ダガーを投擲するが、それらは目眩ましであった。

右腕を覆っていた布が解かれシャイターンの腕が解放され、ランサーへと真っ直ぐに向かっていく。

 

妄想(ザバー)・・・心音(ニーヤ)・・・」

「コイツッ!」

 

ランサーを屠るまで止まらぬ様子を見せるシャイターンの腕は、彼の縦横無尽な動きを追従する。

 

「ゲイ――!!!」

 

使うつもりなど無かったがランサーはアサシンを倒す為に、宝具を解放しようとしたその瞬間に、水面が盛り上がり影で作り上げられた龍の頭が飛び出す。

 

「んだと!?」

 

見た瞬間にランサーは理解した、あれはろくでもない呪いの塊であると。

シャイターンの腕と龍の二者がランサーへと迫る。

 

「良いぜ、超えてやるよ。この程度の逆境なんてよ!!」

『私の元に来なさいランサー』

「ハァ!?」

 

ランサー的にはこれからと言う時に行われた、令呪による強制招集。

 

「預けとくぜアサシン」

 

そう言うとランサーは令呪に従いアナの元へと向かった。

 獲物を失った事で再び布の下にシャイターンの腕を封じたアサシンは、木々の間に身を隠し気配遮断を発動する。

アサシンが身を隠した事で、此処にはもう何も居ないと判断したのだろう、龍の頭は細かな影となり夜の闇に消えた。

 

 

 

 

 

 

 「あそこで呼びつけるって事は、てめぇ見てたな女」

「マスターとは呼ばないのね」

「生憎だが、俺を呼んだのはてめぇでも言峰でもないからな。言峰の奴を殺して俺を取ったか?」

「殺す?おかしな事を言うわ、あの男はとっくのとおに死んでいるのに」

「確かにな、心臓が動いてねぇ奴は生きてるとは言えねぇな」

 

長らく人が居なかったであろう家屋の一室にて、ランサーは自身を呼びつけたアナと向かい合っていた。

 

「士郎を殺しかけた時から貴方を見てたから、貴方が英霊の中でも上澄みであるという事は私は理解している」

「まぁ妥当な評価だな」

「ランサー、そんな貴方をあんな些末事で失うのは痛い」

「何が言いてぇ」

「怪物退治は英雄の花じゃない?」

「てめぇがそれを言うのか」

「そう、私だからこそ言った」

「・・・。良いぜその花貰ってやるよ。それで何をすりゃ良い」

「しばらくは待ちのターンね。そのために私もこっちに拠点を移したのだから」

「そうかい、んじゃそれまで好きにさせてもらう」

 

そう言いランサーは霊体化するのだった。

 

「ごめんね二人とも、もう少しだから」

『マスター、士郎がライダーと接敵したがどうしますか』

「なにかあれば守りなさい。いくら母といえど英霊、理解してくれるわ」

『了解』

 

士郎の側にて潜んでいるのだろうアルターエゴからの報告にアナは返答を返すと、ソファに身を沈めた。

 

 

 

 

 

 

 夜明け間近の街をセイバーと共に、自宅へと帰っていた士郎であったが悲鳴が聞こえた事で、何を考えることもなく駆けだしていた。

 

「慎二・・・お前何をしてんだよ」

「誰かと思えば衛宮じゃないか。どうしたんだよこんな時間にさ、ジョギングには早すぎるぜ?」

「俺は何をしてんだって聞いているんだ!!」

「見て分からないか?使い魔への餌やりだよ。ま、一般人から搾り取っても効率悪いんだけどさ」

 

足元に転がる女性を見下した目つきで見た慎二に、士郎の怒りが沸点に達する。

 

「慎二ッ!」

「マスター止まってください」

「セイバー!」

「サーヴァントです」

 

告げられたその言葉に士郎は目を見開き、慎二は面白そうににやついた微笑みを受かべる。

 

「なんだよ・・・衛宮もマスターなのか・・・。そうかい、だったらどっちのサーヴァントが強いのか勝負しようじゃないか!!」

 

笑っているのにどこか苛立ちが込められた声で慎二はそう言いながら、偽臣の書を開くと霊体化していたライダーを実体化させる。

 

「は・・・!?」

「驚いただろ?僕もさ、なんせお前の姉さんにライダーがそっくりだったんだからさ」

 

慎二の側に現われたライダーは、アナにそっくりであった。

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