【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
ギータ爺さんの畑の収穫作業を手伝ったりもし、収穫作業が全部終わったのを記念して前田先生が去年仕込んで完成させた日本酒を貰ってきたり、ウォッカ鳥のウォッカやグレープ蛍で作られたワインを含めて中園さん、宮永さん、パンドラとハートと一緒に乾杯した。
その日は飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをした翌日……起きたら股が血だらけになっていた。
「え? え?」
俺はパニックになったが、女性陣は生理が今来たんじゃないかと言っていた。
「1年半も生理が来てなかったし、私達もなんか生理来てるわ」
「ウォッカ鳥のお酒飲んだからじゃないかな……性欲剤としての効果があるって鈴木君前に言っていたし」
「あー、中っちたぶんそれだわ」
ちなみにパンドラとハートは2人で抱き合ってベッドの中でいちゃついていたので風呂に叩き込んだ。
「酔い覚めた?」
「「すみません、覚めました……」」
俺、宮永さん、中園さんは状態異常に耐性を取っているので全然平気だったが、パンドラとハートにはウォッカ鳥の酒はだいぶ劇薬だったっぽい。
ちなみに2人も股が血で凄いことになっており、直ぐに全員下着を洗う羽目になった。
「水魔法で子宮内も洗浄したら血が出なくなったけど……生理周期とかって実際どうなんだろうか」
「これから毎月来るのかな? 毎回血だらけは勘弁して欲しいけど……」
宮永さんと中園さんは生理について詳しいから直ぐに対応しているが、俺は体からドバドバ血が出るので結構ビビった。
とりあえずウォッカ鳥の酒を飲むと翌日凄いことになるのでウォッカ鳥の酒は美味しいけど飲むのは控えようと思う……。
ちなみにこの事をルシア師匠に言って長寿の種族の生理周期ってどうなっているのか聞いたところ
「私は1年に1度くらいの頻度だな。エルフでも子供が出来やすい時期、出来にくい時期があるし、それを調節するために性欲剤を飲む事があるが……」
「ウォッカ鳥のウォッカ飲んだら朝凄いことになりまして……」
「あぁ、あれの効果は凄いからな。原液で飲んだらヨボヨボの爺さん婆さんでも子供が出来る代物だからな。エルフの国でも国策としてウォッカ鳥のウォッカを各地から買い漁ってるくらいだし」
エルフはそういう性欲剤が無いと繁殖行動が難しいのだとか……というか男のエルフの息子が性欲剤が無いと全然立たないらしい。
「そうだな……せっかくだし今日は各種族の繁殖行動について勉強するか」
という流れになり、魔法の練習をしながらルシア師匠の常識面での授業が始まった。
「まず人類と呼ばれる種族は人族、獣人、エルフ、ドワーフ、竜人の5種族が基本となる。この他に魔王の眷属の魔族とかも居るけど、魔族は基本の5種族の裏切り者……魔王に忠誠を誓い、人類の枠組みから外れた者なので考えなくて良い」
「人類の寿命は人族、獣人が50から70、長くて100歳、エルフ、竜人が短くて500歳、長いと1000歳を超える。ドワーフは100歳から150歳程度になる。ちなみにハーフとかになると短命種族の方に引っ張られる事が多く、人族とエルフのハーフだと寿命が200歳程度になってしまう」
「魔族は寿命が無い事が多いが、それは魔王が眷属の寿命を肩代わりしているからで、魔王を殺せば配下の魔族も朽ち果てる」
「カネが行ったパンドラとハートの眷属化も恐らく魔王が行う眷属化と同じ括りだろう。カネが死なない限りパンドラとハートも死ぬことは無い……ただドラゴンという種族だから寿命があるとすればパンドラとハートは長生きは出来るが人類として死ねるかもしれない……そこは私にも分からない」
「不用意な眷属化は相手の寿命まで縛り付ける呪いとなる。それは忘れてはいけないよ」
「……話は戻って本題の繁殖行動についてだ。人族、エルフ、ドワーフは1年1産が基本で、獣人は1回の妊娠で3人から5人孕む事がある。竜人はお腹で育てるのではなく卵で育てるらしい。私も直接見たことは無いけどな」
「人族とドワーフは繁殖期が無く、何時でも子供が出来る可能性がある。エルフは生理周期が長く、薬を使わないと殆ど出来ない。獣人は繁殖期があり、その時期でしか子供が出来ず、竜人は体内に出来た卵に精液をかける事で受精した卵が産まれてくる」
「皆は体内に卵が出来ない限り性行為をしても子供は出来ないということだ」
「まぁドラゴンと竜人が違うかもしれないからあくまで仮定だがな」
そう言われた。
試しに透視で俺の腹の中を覗いて見ると……あったわ……卵。
子宮の中に卵らしいのがある。
「ちなみに竜人の無精卵は数日程度で体外に排出される。錬金術の素材になるらしいが、取っておいても仕方がないから捨ててしまえ」
と言われた。
そんなこんなで今日の授業が終わり、家に帰ると腹痛がしてトイレに駆け込むとゴロンと卵が産まれた。
そのままトイレの中に落下してベチャっと音がしたので、底で割れてスライムが食べてしまったらしい。
ライトのスキルで見てみたが、スライムがモゾモゾ動いているので確定だろう。
生理から始まった体の不調は直ぐに収まるのだった。
冬となり、俺達が馬小屋の準備を進めている頃、勇者コニーが再びバーガータウンに凱旋してきた。
ただ王様から帰還命令が来ているらしく、急いで帰らないといけないので直ぐに旅立って行った。
俺達もコニーから武勇伝を聞きたかったが、命令ならば仕方がないと諦め、普段通りの生活が続いた。
そうして1年が終わり、新しい1年が始まる……。
皆との別れの季節も近づいているのだった。