【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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和田春奈の騎手人生 4 受勲と爵位

 ノーブルロックの引退は残念だっが、和田は気持ちを切り替えて騎乗を継続する。

 

 先輩のシゲの有力馬の乗鞍が被ってしまった事があり、ヴィザの指示で片方の馬に和田が騎乗し、有力と思われてなかった馬を3着に持っていき賞金を獲得してきたことで、ヴィザ先生からフリーに回していた馬は和田に回すと言われ、馬質が更に向上。

 

 重賞の騎乗件数も増えて秋だけで重賞を6勝することに成功する。

 

 その1つがガイアの騎乗でもあり、秋初戦2000メートルのG4のレースだったが、これを余力を残した状態で勝利し、現時点での2歳馬での最有力馬として紹介されることがしばしばであった。

 

 ユニコーンで2歳G1を勝てば30年ぶりの快挙らしいので気合も入る。

 

 他にはミシシッピという牝馬もなかなか強く、調教にもほぼ毎日乗っているが現時点で重賞を1勝。

 

 賞金が足りるため2歳牝馬のG1ジュベナイルマイルに出走登録を行った。

 

 

 

 

 

 

 

 12月に入りミシシッピのG1ジュベナイルマイル(1600メートル)の時期になり調教と作戦を話し合う。

 

 ミシシッピの脚質は差し馬で一瞬の切れ味が特徴。

 

 長い脚は使えないので差すためのタイミングとポジショニングが大切になってくる。

 

「初G1を獲ってこい」

 

「はい!」

 

 この日は大雨で馬場の土が水を吸って硬くなっている……いつもとは違う馬場になっているが、雨でもミシシッピは元気そうである。

 

 その日は絶好調で4鞍の乗馬があったが、4連勝で良い流れでミシシッピに乗ることが出来る。

 

 他の騎手もG1で気合が入っているが、和田は負ける気は無いとミシシッピに乗ってスタートを待つ。

 

 20頭のレースで、ポーンとスタートを決めると徐々に後ろの位置取りにペースを落として一定のペースで走らせる。

 

 不良馬場という事で1ハロン(200メートル)12.2秒ジャストのペースで刻んでいく。

 

 1000メートルの通過タイムは61秒雨が降ると土が固まっていつもよりスピードが出やすい事を考慮すると前から12頭目で61秒通過だと前は結構なハイペースになっている。

 

 道中泥が顔面にかかった馬がやる気を無くして失速し、それに巻き込まれる形で不利を受けた馬が一緒にズルズルと下がる中、その空いたスペースに和田はミシシッピを誘導することに成功する。

 

 最終コーナーを回り坂が始まるが、和田は前の馬が左にヨレるクセを他の馬に乗っている時に数度見ていたので、左にヨレた瞬間にミシシッピを内ラチギリギリの1頭空いたスペースを鞭を叩いて全力疾走させながらねじ込んだ。

 

 坂で失速する馬がいる中、ミシシッピはガイアとよく併せ馬をしているため坂路トレーニングをよく行わせていたのが功を奏し、坂でも減速すること無く登りきり、前に出た状態で直線に入る。

 

 鞭を連打しながら減速を必死に堪えさせてミシシッピ1着でゴールイン。

 

 和田は初めてG1のタイトルを手に入れることに成功するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 その3週間後にガイアと2歳クラブカップに出場し、ここであっと驚く騎乗を見せる。

 

 この日のガイアはレース2週間前から飼葉の食べる量を調整したりし、いつもの8割仕上げでは無く100%に仕上がりきっており、ガイア本人も絶好調と言っていた。

 

 そこで和田はガイアと協議して現状で出せる最大限の力で勝とうと言い、どこまでガイアの能力があるのか確かめる意味で100%の力を出すことを約束。

 

 和田はなるべくガイアの邪魔にならない騎乗をするとガイアに説明し、スタート地点に移動する。

 

 和田の得意技となっていたロケットスタートを決めるとそのまま勢いよく逃げを行う。

 

 あっという間に10馬身近く離すと道中スピードを少し緩めて溜めを作り、コーナリングも内ラチギリギリを通って全くロス無く進め、坂を減速無く登り切ると鞭を1発。

 

 ガイアは溜めを解放して逃げていたのにも関わらず再び加速し、8馬身差を着けての圧勝であった。

 

 後続と1.6秒近く離し、勝ちタイムも2歳クラブカップの勝ちタイムを1秒更新するという大記録。

 

 ガイアは走り終わってもケロッとしており

 

『やっと腹いっぱい飼葉が食える』

 

 と言っていた。

 

 これならば来年のクラシックレースはダービーまでは勝てるとヴィザ先生とも話し、ガイアのダメージが少ないので調教レースとしてクラシック初戦のプリンスカップと同条件の重賞を挟んで本番を挑もうという話しになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 和田は3年目のシーズンを騎乗数985回中146勝を勝ち取り、重賞も9にG1を2勝と大躍進。

 

 賞金レーティングでも12位、そして勝利数のリーディングでは2位にまで一気に飛躍した。

 

 この功績を称えられて公国の王子(公爵は現国王の為公国は王子が運営している)から勲章を受勲され、女男爵の爵位も贈られた。

 

 女性の男爵なので女男爵であり、1代限りの貴族位である。

 

 普通の騎士よりは上の階級であり、王子から

 

「外国出身なのに身1つで成り上がる貴女は素晴らしく思う。今後もより良い騎乗を心がけるように」

 

 と言われるのであった。

 

 会場からは大きな拍手が贈られ、和田は感涙を流すのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 4年目となった和田は序盤から絶好調。

 

 ヴィザ先生から任された7歳馬の気性が荒いとかではなく終わってるとかキチガイと言われていたユニコーンで初週重賞を勝利すると3週連続重賞勝利、1ヶ月連続勝利(30日で全敗無し)という幸先の良いスタートを切り、1月時点で勝利数が40勝と勝利数2位の騎手と25勝差も付ける絶好調っぷり。

 

 年間480勝ペースという異次元状態は流石に続かずに2月は20勝、3月は21勝と落ちたが、それでも勝率2割半ばを推移。

 

 そのため観客達からは

 

「最低人気でもワダを買えば財布が空になる事は無い」

 

 と言わしめる程であり、和田に緊急で乗り替わりが起こった時にはオッズが下がるという不思議な事が起こっていた。

 

 そしてミシシッピ、ガイア共にクラシックの前哨戦を勝利すると2頭共に無敗でクラシック戦線に殴り込みをかけた。

 

 3歳クラシック1番手牝馬限定G1プリンセスカップ(1600メートル)にミシシッピが挑み、ミシシッピにマークが集中していると見るや、和田はミシシッピのポジショニングをいつもより後ろにし、全体のペースを落とすことに成功する。

 

 前残り展開となりそうだったので道中からまくりを開始し、ポジションを1つ1つ上げていく。

 

 コーナリングで皆外に膨らむ中、一気に内側に入り込みイン突き強襲を決めて初戦を勝利。

 

 ミシシッピは適正距離が1600メートルであると騎乗していて感じ取り、1600メートルであれば古馬とでも戦えるが、それ以上の距離は騙せても1800メートルが限界、2000だと脚が残らないとヴィザ先生に進言して、次走はオークスではなくマクロマイルカップという3歳牡馬牝馬混合G1(1600メートル)に出場することが決まった。

 

 そこでも勝つようなら古馬との戦いである春季マイルカップへの出場も決まった。

 

 一方でガイアの方は全く心配要素は無く、前走からプラス5キロ……2歳クラブカップの時から30キロ増加の520キロまで馬体重が増えていたが、成長分であり、引き締まった馬体をしていた。

 

 このレースでもスタートが決まれば勝ちみたいなレースで、あとは2歳クラブカップの同じレース展開となり、逃げて5馬身差を着けての圧勝であった。

 

 ガイアの方はこのまま公国ダービーに向かい、3冠を目指す事に決まった。

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