【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
エルリックとシミスター加入
「俺がエルリック、こっちがシミスター……大将よろしくな」
「ああ、こちらこそよろしく」
俺は馬の扱いに長ける2人の戦争奴隷と契約を済ませて家の牧場施設を紹介する。
「厩舎は種牡馬用が1馬房に繁殖牝馬が5馬房か」
「鉄製で出来ているから脱走の心配もいらなそうだな」
「幼駒の馬房は10馬房……数からしたら妥当か……んん集団馬房になっているな」
幼駒用の馬房は中で10頭、詰めれば15頭ほどがある程度動き回れる馬房と病気だったり性格面で隔離した方が良いと思う仔馬を入れる個別馬房が2馬房ある感じであった。
集団馬房だと他の幼駒と共同生活をすることで成長が良くなりやすいと言われている。
馬房のすぐ横は放牧地になっており、種牡馬は種牡馬の、繁殖牝馬は繁殖牝馬、幼駒は幼駒と別々の放牧地が用意されていた。
まぁ牧草を植えて周りを柵で囲った場所であるが地面を深くまで魔法で掘り起こしてから肥料を与えてから牧草を育てていた為に緑色の絨毯が放牧地全体に広がっていた。
エルリックとシミスターが放牧地に入ってみるとしっかりとした牧草が根を張っていることに驚いていた。
「綺麗だな……新品の放牧地だからか?」
「手入れが行き届いている……水を毎日かけているのか?」
実際牧草が育つまで水魔法を使って散水を繰り返していた。
他にはサイロの飼料と藁を見せる。
「へぇ、配合飼料にドライフルーツも入れているんですか……結構金かかりません?」
「迷宮で取ってきている魔法の果実で、この頭数なら混ぜても大丈夫だろうと思いましてね。メインは大麦と糠、大豆にカブラ(飼料用のカブ)、菜種の絞り粕を混ぜたのがメインですがね。それに甘みをつけさせたのでドライフルーツを入れますが」
「悪くない……エルリックどう思う?」
「うちの国で使っていた軍用飼料より断然良い。ただ値段が高いでしょ」
「ええ、1トン普通の餌が500Gのところ、これ1000G近くしますからね。まぁ必要経費ですけど」
「この藁は麦のでは無いね……白色の藁?」
「俺達は精神米って呼んでいる米の藁だ。小麦の藁より太いのが特徴かな。食いつくかどうかは馬次第だけど」
エルリックとシミスターは藁の束を嗅いでみたり、触ってみたりする。
「たぶん食べると思いますよ」
「質の良い藁だ。寝藁としても良さそうだ」
「こっちは乾草か……乾草は普通だな」
「乾草と稲藁を混ぜて食わせて欲しいと思ってます。この藁には精神のステータスが上がる成分が含まれていますので」
「なるほど……」
「キチガイは減りそうだな」
最後に社宅に案内する。
「おいおい1人1軒かよ」
「滅茶苦茶太っ腹じゃねぇか!」
2人はトイレや台所、小さいが風呂が付いていることや寝具等や食器等の生活に必要な物が一通り揃っていることにも驚いていた。
「給料は1日100G、基本2人で回して欲しい。一応サポートに家の奴隷のマリーも手伝いには行けるけど、彼女は家の事で結構忙しい。俺達も休みの日はなるべく手伝うようにするが……週1日か2日になってしまうと思う」
「大将大丈夫だよ。仔馬ができたら話は別だが、種牡馬と繁殖牝馬5頭程度なら1人でも回せる」
「互いに休みを調整しながらやるし、放牧中馬房の掃除が終わったら休んでも良いんだろ?」
「それはもちろん」
「なら問題ねーよ」
「仕事終わったら町で食べてきても良いか?」
「仕事に差し支えなかったら全然OK、食事も言ってくれれば毎日用意するけど?」
「ではお願いします」
「大盛りで頼むぜ!」
エルリックとシミスターは夕食後にエルリックの家に集まって話し合いを行っていた。
「想像以上にいい職場だ」
「ああ、戦争奴隷であるから冒険者と同じ事をさせられると思ったが、当たりを引いたらしい」
「それに給料が1日100Gだと奴隷身分を買い戻すのに5万Gかかるとは言え、こりゃ長く雇ってもらったほうが良いな」
「その為には良い馬を育てるしか無いが……今度ユニコーンの捕獲に向かう時に一緒に迷宮に潜る必要があるらしいが、危険な事はほぼ無いらしい」
「綺麗な嬢ちゃん達で胸もデカくて可愛いときた。クソったれな前の職場に比べたら天国だよここは!」
「休みの日にも100G支払われるのはありがたいな……どういうユニコーンを引っ張ってくる?」
「元がキチガイは論外……まぁこれは野生の動きを見ればわかるだろう。できればなるべく賢い方が良い、それでいて馬格がある奴だな」
「脚が真っ直ぐなのは牝馬の方が良くて種牡馬に求めるのは馬格と筋肉の付き方……だろ?」
「エルリックと意見が合致していて良かったよ」
「繁殖牝馬の方はどうする?」
「うーむ良いのが居ればユニコーンでも良いとは思うが……」
「性格が温厚なユニコーンなら買い手はどこでも付くからな。精神力が上がる稲藁とやらがどれほど効くのか未知数だ。それも考慮していこう」
馬の話はほどほどに、バーガータウンの事や雇い主である金田の事を話し始める。
「夕食の時にビビったがみーんな美少女ばっかり。マリーちゃんは竜人じゃないけど酒場とかで働いていたらアイドルになれる顔をしているし、今日作ってくれた料理もほとんどマリーちゃんが作ってくれたんだろ? 料理上手で良い奥さんになれるだろう」
「俺的には他の竜人の人達も凄かったな。食後の筋トレ軍人並みに鍛えていたぞ」
「なんでも迷宮の深層で稼いでくるらしい。冒険者じゃないマリーちゃん以外はレベル50超えているんだとよ。ミヤナガさんに至っては130レベルだと」
「130ってうちの国の将軍並みじゃねぇか……かぁ……竜人っていう種族が強い証なのかねぇ」
「というか俺達の国は大丈夫かね? ライン王国の領主と小競り合いをして大敗していたけど」
「しーらね、奴隷に落とされた俺達を買い戻してくれない国だぞ。そろそろライン王国に吸収されて終わりだろ。やなこと思い出させるなよシミスター!」
「悪い悪い……しっかし今日食べた米って言う主食とポークステーキ美味かったな」
「あれ食べたら確かに精神のステータスが上がったわ」
「まじか……本当だ1上がってる」
「夕食は基本米らしいな」
「パンもいいけど米も美味いからな。昼飯もマリーが居る日は作ってくれるらしいな」
「本当ありがたい話だぜ……休みの日はどうする? 数週間は2人で動いて、慣れてきたら交代交代で休むか?」
「それで良いだろ。ああ、1週間で1日だけは2人で働く日にしよう。引き継ぎとか翌週の計画とかするのに必要だし……種付けとかは1人でやるのは危険だからな」
「種付けは回復魔法を使える大将達にも立ち会ってもらおう。暴れて蹴られたら俺達普通に大怪我だし……というか種付けシーズン来年まで無くね?」
「あー確かに、今年の種付けシーズンは終わってるからな。ただ空胎にしておくのはもったいないから付けられそうだったら付けるで良いんじゃね? 俺達も種付けの経験増やしたいし」
「それもそうだな……というか当て馬(牝馬を発情させるための馬)が居ないから難しくねぇか?」
「確かに……やるべきことは多いな」
「だな」
こうしてエルリックとシミスターの2人が奴隷として金田ファミリーに加わるのだった。