【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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いざマクロへ!

 マッシュルーム迷宮も最下層まで行けた事で、バーガータウン周囲の3つの迷宮を完全攻略したことになる。

 

 まぁマッシュルーム迷宮は今回の探索で見つけられなかったモンスターも居るだろうが……。

 

 パンドラとハートも全種類の上級魔法や土魔法と水魔法の聖級魔法を使えるし、レベルもそろそろ70になる。

 

 ステータスも俺達には劣るが十分に1流のステータスをしている。

 

 こうなってくるとやりがいみたいなのが薄れてくるなぁという気持ちが湧いてくる。

 

 とりあえず直近の目標にしていた迷宮探索とパンドラとハートの育成が一段落したし、後は畑の世話と強い馬を育てることだが、馬房数が限られているし大レースで勝てる馬とかは流石に出せないと思うので趣味の延長線である。

 

「やりがい……やりがいかぁ……」

 

 そんな事を俺は考えるが、中園さんと宮永さんはどうなんだろうと思い、2人はやりがいの喪失みたいなのは無いかと聞くと

 

「私は無いかな……ようやくこっちの絵の具の性質が分かってきて迷宮内を題材にした絵を描けるようになったばっかりだし……絵は描けば描くほど上手くなっているって実感があるし、昔よりも手先が器用になって細かい表現が出来るようになってきたからね!」

 

 宮永さんは絵を描くのが楽しいらしい。

 

 将来的には自分の作品だけで画会が開ければ良いなぁとも語っていた。

 

 やる気に満ち溢れている。

 

「私は編み物が楽しいかな……この世界の医療についての勉強もしているし、やりがいが無いみたいな事は無いかな〜」

 

 どうやら2人はやりがい不足みたいなのは無いらしい。

 

「でも意外だね。金田君こそ馬の事や畑にパンドラちゃんやハートちゃん達の育成とやりがいあることばかりだと思っていたけど……」

 

「うーん、なんか目標にしていた事がほぼほぼ達成できちゃったからやりがい……というより目標を喪失してしまった感じがするんだよね……」

 

「なるほど、じゃあ錬金術でも学んでみれば?」

 

「錬金術かぁ……確かに道具もあるし良いかも……でもバーガータウンには先生がいないんだよなぁ」

 

「公国の首都マクロにせっかくだから行ってみようよ。錬金術の書籍や先生とかもマクロなら集まるんでしょ?」

 

「今農作業も落ち着いているし少し見に行くくらいだったら良いんじゃないかな……私も2人と旅行に行きたいし」

 

 確かに中園さんが言うように旅行に行けるのは夏と冬しか無い。

 

 マクロまで距離は150キロ。

 

 飛行中の寒さとかを考慮すれば1時間半で行ける距離である。

 

 バーガータウンに2年と少し……その間バーガータウンの近辺だけしか動いてなかったと思い、宮永さんも中園さんも行きたいと言っているし、旅行の計画をするかと俺は準備を始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 出発は1週間後に決めて、公国内の地図を冒険者ギルドから貸して貰う。

 

 ベアトリーチェさんから

 

「地図は軍事機密の場合があるので貸し出しますが写しを持つのも気をつけてください」

 

 と注意された。

 

 本来都市間を移動する時は乗り合い馬車を利用するのが普通で、特別冒険者ということで見せますとも言われた。

 

 借りた地図は宮永さんに渡して写してもらい、パンドラ、ハートの2人には畑の管理を、マリー、エルリック、シミスターの3人はいつも通りの事を続け、何か困った事があれば前田先生を頼る様に言っておくのだった。

 

 前田先生にも中園さんと宮永さんの3人で旅行に行き、その際に困った事があれば奴隷達が伺うかもしれないと伝えると

 

「ええ、分かりました。マクロの観光してきた話で手を打ちましょう」

 

 そう言ってくれた。

 

 こういう時に前田先生は本当に頼りになる。

 

 あとは冒険者ギルドから10万Gほどお金を下ろしておく。

 

 マクロの冒険者ギルドでもお金は下ろせるらしいが、信用できる所から下ろした方が安心出来る。

 

 冒険者ギルドからはマクロにある冒険者ギルドが公国の冒険者ギルドの元締めらしいので、できれば特別冒険者として顔出しだけはしておいて欲しいとも言われた。

 

 ちなみに公国と王国の地図を両方見せてもらったが、王国の6分の1が公国領土と他の貴族と比べて頭1つ抜けた領地があることが分かる。

 

 そして西側にサイレンス帝国、東にバロン東方帝国、南の地域が危険地帯に面し、北が海が広がっている。

 

 あとは南東や南西、北西に中堅国家と隣接していて南東と北西の中堅国家とは紛争が絶えないらしく、エルリックとシミスターの祖国は南東の国家だということもわかった。

 

 まぁ南の危険地帯が一番広いが、他の地域にも所々危険地帯があり、人類の拡張の邪魔な位置にあるなぁという印象である。

 

 まぁそのおかげで大国同士の戦争が起きないのかもしれないが……。

 

 こうして準備を整えていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 迷宮探索にも使うバックパックを俺が背負い、その中に皆の荷物を入れていく。

 

 まぁ殆どが着替えだ。

 

 バックパックは宿に到着したら宿に置いてきて、バックパックに入れているハンドバックに持ち替える。

 

 その中に財布が入っていたりもする。

 

 マクロの物価が分からないので一応それぞれ10万G……3人で30万G持って行くが、錬金術の本の値段次第では足りないかもしれない。

 

 そんな事を考えながらも俺達は家から出発するのであった。

 

 

 

 

 

 

 飛行中にもマッピングのスキルを発動しながら宮永さんに移してもらった公国の地図とコンパスを頼りに移動していく。

 

 だいたい30キロに1つ町があり、その圏内に村が10箇所ある感じだろうか。

 

 バーガータウンの場合は迷宮都市として地方都市としては大きな都市なので、付属する村の数も20箇所近くあったが、他の小さな町はそんな感じである。

 

 道中にも迷宮都市があったが、やはり大きな町になっていたので、迷宮の利益により人が集まるんだろうなぁというこの世界の人の流れみたいなのが分かって面白い。

 

 飛行すること1時間40分(10分は寄り道した分)……一際大きな都市が見えてきた。

 

 空から町をぐるっと1周してみたが、バーガータウンの4倍近く大きな都市である。

 

 町の中央には王宮があり、日本の皇居くらいの広さの敷地にヨーロッパ諸国にあるようなお城がそびえ立っている。

 

 宮永さんはぜひスケッチしたいと興奮していたが、都市の周囲は検問所みたいなのがあるので、バーガータウン側の検問所に並んでおく。

 

 結構並んでいるが、どんどん列が進んでいく。

 

 前に並んでいた商人にチップを渡してマクロに来るのが初めてで、衛兵に何か聞かれるのかと聞くと

 

「ああ、どこの村や町から来たかと目的、出入りする商人以外は通行料を1人2G支払うことになってる」

 

 そう教えてもらった。

 

 100人くらい並んでいたが、30分程度で順番となり、衛兵に

 

「どこから来た」

 

「バーガータウンから」

 

「目的は?」

 

「観光と錬金術を学びに」

 

「人数は?」

 

「3人」

 

「では6Gだ」

 

 俺が代表して金を支払うと通って良しと言われて通された。

 

 ふと衛兵が水晶玉みたいなので何かを計測しているのが目に入った。

 

 ちょっと様子を見ていると水晶玉が赤く光り、衛兵がそいつを止めろと言って、衛兵が待っていた人の1人を捕まえると何処かに連れて行かれてしまった。

 

 休んでいた衛兵に水晶玉の事を聞くと

 

「犯罪探知の魔道具だ。やましい気持ちを持った人物が水晶玉の前を通ると色が変わる。青や緑は別に大丈夫だが黄色は疑いありで事情聴取、赤は確実に犯罪を何かした人物になる。前までは行ってなかったんだが、冒険者ギルドの金を横領し、更に護衛の冒険者を殺す悪行をした者が出てから導入となったんだ。不便かけて悪いな」

 

「いえいえ、ご苦労さまです!」

 

 おそらくマリーの兄だろうなぁと思いながらもマクロの町に入るのだった。

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