【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
確認作業をしながら中園さんと宮永さんが俺に問い詰めてきた。
「金やん強引すぎない」
「け、眷属化ってやらない方が良いってルシア師匠にも言われていたよね」
「それはそうだけど相手が浄化は嫌だと言っていたし、マーズさんから賢者の弟子のゴーストが居るって聞いていた時点でなるべく眷属にしたいと考えていたんだよね」
「その心は?」
「俺のメリットは賢者の弟子として知識のある人物が自我を持ってゴーストになっていた場合、知識を得れる良い教材となってくれるんじゃないかと思って……これは俺に殆ど知識がない錬金術を知る上で大きなメリットになると思っている」
「2つ目はモンスターにも眷属化が効くかの実験になる。元が人間とはいえモンスターにも眷属化が効くかどうかは実験したいと思っていたことだからやってみたかった」
「これが俺にとってのメリットで、俺達の依頼は浄化及び退治だからこの屋敷から幽霊の2人を追い払うのは確定していたし、本人達も浄化は望んでいなかった。なら実験してみるくらいなら良いと俺は判断した」
「いやいや金やん、その思考は危ないよ。そうなるとモンスターを次々に眷属にしていこうと考えていることになるし、今の生活を捨てることに繋がるよ」
「多用する気は無いよ宮さん。ただ錬金術の教師を得たいというので俺は今回の事をチャンスと考えただけ」
「うーん、少し話が食い違っていると思うけど……私や宮ちゃんは別に眷属化をしなくても幽霊を縛り付けられる方法があったんじゃないかとか、世間体を気にするんだったら幽霊をテイムする様な真似はしない方が良かったんじゃないかとも思うんだよね」
「……俺が先走り過ぎたな。ごめん」
「やってしまった事は仕方がないからこの後どうするかを考えよう霊体のまま移動させるのも凄い目立つと思うからそれもどうするかというのもあるし」
「……それも考えないとな」
「考えてなかったんかい!」
滅茶苦茶中園さんと宮永さんに怒られ、反省し、今後眷属化は2人の許可が無い場合は使わないと決め、屋敷の毒を全て洗い流し、確認できる全ての罠が機能しないことを確認してから屋敷を出た。
すると火の玉みたいに小さくなった幽霊2人が庭の片隅で縮こまっていた。
「どうした?」
〈日に焼けて暑い〉
〈日陰だと落ち着くので……〉
「そ、そうか……とりあえず何処かに避難するか?」
〈体内に隠れてもいいですか? 〉
〈憑依はしないので……〉
「分かった。俺の体内に入れ」
そう言うと幽霊2人が俺の中に入っていった。
体に不自由がある感じではなく、体の中の隙間に入った感じがする……というより下腹部辺りに感触がある。
「おい、お前ら何処にいやがる」
〈ら、卵巣に……〉
〈ここが落ち着くので……〉
変な場所にいつきやがって……まあ良いや。
「とりあえず俺が良いと言うまで出てくんなよ」
〈〈はい〉〉
上下関係は俺が契約したからかしっかり服従しているっぽい?
とりあえず冒険者ギルドに向かう。
「いやぁ~助かりました! これで物件を売ることができます!」
「いえいえ、物とかは価値が不明なので毒が塗ってあった部分を洗い流す以上の事はしていないので……地下室に前に挑んだ弟子達の亡骸がそのまま放置されていますが……」
「ああ、それならこちらがやっておきます。依頼内容は罠の停止と幽霊の浄化でしたので大丈夫です。錬金術の本を所望されていましたがどんなのが良いとかありますか?」
「全体的に幅広く学べるのがあると助かります。まだ自分初歩の初歩しか学べてないので」
「分かりました。見繕っておきますので5日後にお越しください」
そう言われて解放され、俺達はホテルに戻る。
ホテルの部屋に到着してから出てきて良いぞと言うと、モクモクと下半身から幽霊の2人が出てきた。
〈冒険者ギルドめ……私達を浄化しろと依頼を出しやがって〉
〈まあまあメアリ、こうやって外にでられたんだから〉
〈う、うぅ……25年耐え忍んできた甲斐があった……〉
とりあえずお互いに自己紹介をしていく。
「俺はカネダ。こっちがミヤナガで、ナカゾノ」
「ミヤナガです!」
「ナカゾノだよ」
〈う、口ではタメ口で言いたいのに様付けしないといけない気がしてならない〉
〈眷属化の影響出てる……〉
〈私はメアリ〉
〈私はエレナ……2人共に元貴族なのですが、幽霊になる時の魔法で対価を支払わねばならなくて家名を互いに捨てたのでもう貴族でもなんでもないです〉
〈死後25年経過しているので親族からも除籍されているので今さらだけどね〉
「メアリとエレナな。魂状態だとどっちがどっちか分からないから幽霊の時は容姿を変えてくれ」
〈〈分かりました〉〉
そう言うと上半身だけ人間の様になり、全体的が薄い水色であるが、大きなリボンで頭を結んでいるメアリとベレー帽を被っているエレナで分かりやすくなった。
顔立ちは20代前半で、両者共に少しふっくらした顔立ちをしている。
「デブ?」
〈あぁん? 〉
〈当時の貴族は少しふっくらしているのがモテたんです! 〉
「25年だとそこまで変わらねーだろ」
〈た、確かによく食べてましたが……〉
〈デブじゃないもん〉
「いじけるなやめんどくせぇ……眷属化した理由は俺に錬金術を教える教師役だ。賢者の1番弟子、2番弟子だったんだろ? 出来るよな」
〈ええできますとも! 肉体を捨ててゴーストに種族を変えた私達ですよ! それくらい容易いですわ〉
〈カネダ様が馬鹿じゃなければ良いですけど〉
「若干馬鹿にしてるよな……錬金術で人体錬成とかあるだろう。もし出来るんだったらお前らに新しい肉体を与えてやるから頑張れ」
〈まぁ! それは俄然やる気がでてきますわね! 〉
〈頑張りますわ! 〉
いや、やっぱり人体錬成あるんだな……一応物語とかではあるから言ってみた感じであるが……。
とりあえずマクロに居る時はホテルで休む時以外は体内に居るように言いつけて、夕食を食べてから眠るのであった。