【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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アトリエ建築 1

「へぇ……意思のあるゴーストって奴初めて見たわ」

 

「俺達も魔法使いの護衛でゴースト狩りを見たことはあったけど……もっと火の玉みたいなのをイメージしていたなぁ。……でも、下半身は透けてるけれど上半身はしっかりしているな」

 

 エルリックとシミスターの2人も他の従者をしていた時にゴースト退治に駆り出されたらしい。

 

 迷宮に潜らなくても墓地だとゴーストが湧く事があるし、普通のゴーストは魔法を使ったりは出来ないし、物理的干渉もしてこない為経験値稼ぎとして活用される事もある。

 

 俺達ドラゴンにはそんな簡単な依頼は基本回ってこないし、バーガータウンの墓地は教会がしっかり管理している。(聖水や清めるアイテムでゴーストが極力湧かない工夫がされているらしい)

 

 メアリとエレナの2人をエルリックとシミスターがまじまじと見るが、エルリックがエレナの胸を触ってビンタされていた。

 

「すげぇ冷たいけど感触あったわ」

 

「変態! やめてくださる! これでも私元貴族よ」

 

「いや、死んでるんだから貴族も何も無いだろうが……触ったのは謝る。ごめん」

 

「次はやらないでくださいね」

 

 エルリックとシミスターにも俺が特殊な魔法で使役していることと、2人のゴーストに錬金術を教えてもらうということを言うと

 

「まー、田舎に錬金術を勉強する人は来ないもんな」

 

「ゴーストを師にするって、ずいぶんと勇気いるけどな」

 

 言いたい放題である。

 

 とりあえずエルリックとシミスターの2人もゴーストの2人が居着くというのは了承され、ゴースト達も俺の敷地から出ることはしないことと、他の人には見られないようにすることを了承したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、俺はエレナとメアリの2人とアトリエの構想を練っていた。

 

「とりあえず土地はここからここまでは使って良いが、足りるか?」

 

 〈十分〉

 

 〈自由にアトリエを作れるだけの土地があるだけ恵まれてるよ。普通は師のアトリエを御下がりとして活用するものだからね〉

 

 だいたい25畳ほどの広さの室内、形からこだわっていく。

 

 建物はフラスコ型で長方形と円を組み合わせた形に設計し、床に敷き詰める素材、壁に使う素材、日光を取り込む位置、竈の大きさ、水場の位置、地下室の広さ、煙突の向きなんかを決めていく。

 

 〈床は迷宮の石材を敷き詰めた上にオークの木材で覆う。断熱性と空気中の湿気を吸わすために〉

 

 〈竈の素材は耐火煉瓦の方が火力が出る。ただ火は魔石でとにかく火力が出るバーナーコンロを使いたい。あの黄金の錬金釜は超高温でも溶けることが無い特殊な加工が施されているから火力が上がればより効率的に錬金することができるわ〉

 

 あーだこーだ言っているが、材料を買ってくるのは俺である。

 

 ただ賢者の弟子だっただけあり、スラスラと図面を描いていく頭脳は本物である。(脳みそはもう無いけど)

 

 ただ聞いているだけで凄まじい金額が吹き飛びそうだが大丈夫だろうか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、マクロの冒険者ギルドに錬金術の書籍を貰う為とアトリエを作る建材を買うためにマクロに再び向かった。

 

 マクロの冒険者ギルドに到着し、マーズに確認すると

 

「とりあえず錬金術師の方に聞いて入門から中級になるまでの教科書的な錬金術の本を教えてもらい、集めてきました……それでもこれだけありますが……大丈夫でしょうか」

 

 そこには40冊ほど山積みにされた本があり、一応持ってきた尻尾に付ける籠とバックパックに入れて入った。

 

「おお、その量を運べるんですね!」

 

「ええ、鍛えてますから……あとこの素材を買いたいのですが冒険者ギルドで扱ってますか?」

 

 俺はアトリエ建築に必要な建材を書き出したメモを提示する。

 

「はい、冒険者ギルドも卸している建材屋にこれらの材料はあると思いますよ。地図を描きましょうか」

 

「お願いします」

 

 俺は地図を描いてもらい、直ぐに建材屋に向かった。

 

「あいよ。これだけの建材だと3日ほど建材を集めるのにかかるが本当に運ばなくて良いんだな」

 

「バーガータウンまで運ぶとなると凄い時間がかかるから俺が運ぶよ。建材だけ集めてくれ」

 

「あいよ」

 

 というわけで建材屋に建材を依頼し、そのままバーガータウンの家に戻り、空き部屋に本を置いた。

 

 〈本当に初級からの錬金術の本だな〉

 

 〈へぇ、最近はこれも初級に組み込まれたんだ〉

 

「メアリとエレナはとにかく受肉する人体錬成を俺に教える道筋を考えておいてくれ。俺は今から迷宮に潜ってヤドカリからコンテナを回収してくる」

 

 〈1人で大丈夫なのかい? 〉

 

 〈迷宮だろ? 危ないんじゃないか? 〉

 

「空飛べるから交戦はしねーよ。1度潜って危険度も把握してある。それに敵探知のスキルもあるから大丈夫だ」

 

 俺は他の皆にもマッシュルーム迷宮からコンテナヤドカリのコンテナを回収してくると伝えて出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マッシュルーム迷宮は空を飛ぶことができればほぼ危険は無い。

 

 迷宮が広いので移動に時間はかかるが、正午に出れば夕食には帰ってくれる。

 

 時速100キロで飛べば2時間で最深部に到着し、砂浜で埋まっているコンテナを引っこ抜いてヤドカリを抜き取り、コンテナ部分だけを回収して持って行く。

 

 ご丁寧にコンテナには扉部分は施錠できるような突起があり、とりあえず魔法で作った石の棒をストッパーにしてパカパカ開かないようにし、その石部分を手で吊り下げながら運んでいく。

 

 重くても速度は出せるので時速100キロ出して2時間程度で入り口まで戻る。

 

 コンテナが空を飛んでいるのを見て他の冒険者達が驚いていたが、一番辛かったのは入り口の高さがコンテナ通るギリギリの大きさだったので、引っ張り出して運ばないと行けなかった。

 

 そのまま家に持ち帰り庭に横にして置く。

 

「ふぅ……次マクロ行く時、これに建材を入れて帰ってくるんだよな……重そうだなぁ……宮さん(宮永さん)か中さん(中園さん)……いやパンドラとハートの2人に手伝ってもらおう」

 

 そう決めて建材を3日後に取りに行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 3日後……。

 

「おいおいそんな馬鹿デカい箱をどこから持ってきやがった!」

 

 建材屋のおじさんが資材置き場に置いた俺用の建材を俺、パンドラ、ハートがどんどんコンテナの中に詰めていく。

 

 入り切らない木材とかはコンテナの上に積んでロープで縛り付けて固定する。

 

 ただ1往復では入り切らないのでもう1往復する必要があるが……。

 

 今回購入した建材は床材の迷宮産の石材、オークの木材、壁に使うコンクリート擬きの触媒となる魔石と鉄粉混じりの特殊な砂(袋に詰めてコンテナに入れている)、耐火煉瓦、煙突に使う黒色煉瓦、大型モンスターの骨材、窓の板ガラスにガラスが割れない様にするための緩衝材と箱である。

 

 総額250万G……大型モンスターの骨材と板ガラスが相当高く付いた。

 

 日本円換算で2億5000万円である……。

 

 建材屋のおじさんに材料費だけでこんなに高いのは貴族の家とかと同じだぞと言われ、相当無茶苦茶な値段らしい。

 

 とりあえずコンテナに詰められるだけ詰めて半日かけて運ぶのだった。

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