【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
オタクに奴隷用の防具の素材を渡したり、錬金術の勉強をしたり、コンテナヤドカリの甲羅を肥料にしたり、ユニコーン達の餌として魔法の果実を集めてきたり、甘味を求めて桜和菓子の実を集めにマッシュルーム迷宮に潜っていると、あっという間に冬が終わり冬開けの祭りとなった。
これで俺達ドラゴンがこの世界に来て3年が終わり4年目が始まる。
冬開けの祭りが終わり、俺はユニコーンの牝馬達の餌にウォッカ鳥のウォッカを混ぜて食べさせて発情状態にさせて、牡馬のヤマトに種付けをしてもらった。
『うへー、1日に4回の種付けは辛いプボ』
「ご苦労さまヤマト。初日だけだから。これから1ヶ月は好きなタイミングで種付けして良いから」
『本当! じゃあプボ頑張るプボ!』
「よしよし良い子だ。ただ相手からの同意は取れよ。蹴られても知らないからな」
『それは気をつけるプボ!』
まぁウォッカ鳥のウォッカのおかげでほぼ100%受胎すると思うが一応である。
発情期になった牝馬達は寝る時以外は基本ウロウロしており、ヤマトを見るとヤマトに群がって種付けを望むという感じであった。
ヤマトも牝馬達と同じ放牧地で過ごすが、毎日ヘロヘロになってしまい、ヤマトにも精力剤代わりとしてウォッカ鳥のウォッカを餌に混ぜた。
すると絶倫状態になり、牝馬達が満足するまで種付けすることができ、その状態が1週間続き、ヤマトも牝馬のスピカ、シリウス、ヘゼ、ラナの4頭も発情期が終わり、後は受胎したかどうかを確認し、受胎していなかったらもう一度ウォッカを飲ませるかと言う話をしたが、俺が透視で胎内を見るとちゃんと受胎して赤ん坊ができ始めていた。
ただウォッカ鳥のウォッカが強力過ぎてスピカ、ヘゼ、ラナの3頭は双子を妊娠している状態となり、どうするものかと頭を悩ませた。
元の世界の競走馬とかは双子だと小柄な馬になったり、難産になりやすいからと片方の馬を胎内で中絶させてしまうというのが行われるのだが、専門家のエルリックやシミスターに聞いてみると
「確かに普通の馬ならそれも選択肢に入るが、ユニコーンの場合体が頑丈だし、出産の補助をしてやれば難産でもなんとかなるってのが経験則だな。出産時は母馬が暴れて補助していた人が死ぬってのが一番危険だが、ユニコーン達とコミュニケーションが取れるから事故確率も下げられるだろうし」
エルリックはそう言い、シミスターも
「双子は確かに小柄になりやすいが、母馬がしっかり食事を食べてもらえば未熟児にはならないと思う。だからこっちは栄養が高い物を沢山食べさせるのとストレスがかからない状態にする必要があるだろう」
とのこと。
ストレスに関してはヤマトがボス馬にちゃんとなってくれているので、放牧する時にヤマトも牝馬達と同じ放牧地に放してやれば牝馬達のストレスは軽減されるだろう。
というわけでヤマトは牝馬達の繁殖厩舎に引っ越し、牝馬達もストレスがかからないように自由放牧を引き続きするようにした。
ポチとタマにもユニコーン達の遊び相手を頼み、出産に備えるのだった。
「はい、100! 休憩1分したらもう1セット」
雨季になり、家に籠もる事が多くなったので、体が鈍らないように厩舎の廊下を使って皆で筋トレ大会を開いていた。
「だはぁ! ドラゴンには勝てねぇ!」
「俺達も鍛えているけどこれ以上は無理だって」
「わ、私も……」
最初に脱落したのはマリー、エルリック、シミスターでユニコーン達から野次が飛ぶ。
『マリーお疲れ様プボ!』
『エルリック! なにくたばってるのよ!』
『シミスター情けないぞ!』
「うっせぇシリウス! 普通の人間はこれでも頑張った方なんだよ!」
「ヘゼ勘弁してくれ!」
次に倒れたのはメアリとエレナであり、腕立て、腹筋、背筋、スクワットをそれぞれ100回、懸垂20回を5セットは耐えたが、6セット目で限界を迎えて藁ロールに突っ伏している。
「これは再教育か?」
パンドラが恐ろしいことを言っているが気にしないことにしよう。
まぁメアリとエレナは迷宮にレベリングしながら、俺達に錬金術の講義をしたり、時にはマリー、エルリック、シミスターの3人に魔法を教えたりもしているし、夕食後も魔法や錬金術の研究をしているから毎日の体操や筋トレは不参加だしな。
しっかしマリーが毎日俺達の筋トレに参加していたためか元従者として鍛えていた男達と競えるくらい筋肉が付いていることに驚いた。
ちなみに残った5人(俺、宮永さん、中園さん、パンドラ、ハート)は10セットクリアしたが、それ以上は不毛として筋トレ大会は終了となった。
翌日から早朝にパンドラが鬼軍曹になって筋トレさせられるメアリとエレナの姿が……。
俺はパンドラに調子に乗りすぎとポコっと叩いてメアリとエレナを解放してやるのだった。
雨季が終わり、冒険者ギルドから街道整備の依頼を受けて俺の冒険者チーム(俺、宮永さん、中園さん、パンドラ、ハート、エレナ、メアリの7人)で2日かけてバーガータウンから各村に続く街道を整備したりする過程でバーガータウン付属の村に立ち寄った。
その中にはパンドラとハートの出身の村もあるが、パンドラとハートは出身の村は気まずそうなので別の村に立ち寄る。
まず村の居住地区は堀と木の柵で囲まれており、物見櫓が建てられている。
だいたい50軒から200軒くらいの家が建てられており、その他に共有の食糧庫だったり共有井戸が存在する。
町は魔石を使った魔道具が溢れていたが、各村はそういう道具を売ってくれる店が無いので生活レベルが大きく低下している。
町が明治から大正くらいの文明レベルとしたら、各村は江戸時代初期くらいの差がある。
収入源も農作物くらいしか無く、税金も村単位で徴税されるとのこと。
それでも行商人が1週間に1度程度の頻度で村と町を繋いでくれたり、他の町に行く通り道として村に商人や旅人が立ち寄ってくれてお金を落としてくれるので町と村の繋がりは深いし、重要である。
普通の町は食糧生産を村の農作物に依存し、バーガータウンみたいな迷宮都市は労働力を村から吸い上げる事で人口を維持するらしい。
バーガータウンに毎年やって来る村からの若者の数はだいたい200人から300人そのうち約半数が1年で奴隷か死亡し、5年程度で下級市民まで成り上がれるのが50人居るか居ないからしいので良く出来た仕組みだと思う。
「街道の整備助かります! 僅かばかりですがこれがお礼になります」
街道整備の依頼は基本不人気らしい。
長期間拘束されるし、常にゴブリンや野生のモンスターの襲撃に怯えないといけない。
しかもキツイとなれば受けたい人は少数なので遅々として作業は進まない。
俺達みたいに魔法でちゃちゃっとするのも普通の魔法使いは街道1本を整備するのでも魔力が足りずに、30人近く必要になる。
俺達ドラゴンが来てからは街道の整備はドラゴンの人々に依頼していたらしいが、今回ちょうど俺達が空いていたので冒険者ギルドから頼まれたというのが正しい。
普通の村でもこの有様なので、開拓村なんかはもっと厳しそうである。
オタクと話をした事を思い出す。
(好きな事をやってみろ……か)
将来的に牧場を大きくするために開拓に従事することもあるかもしれないと思いながら、俺は村の設備等を眺めるのだった。