【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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異世界人とのコンタクト 2

 キッチーナとの話は続き、先ほどのドラゴンの話に戻る。

 

『さっきも言ったがドラゴンは人類じゃなくてモンスターと認識されている。だから人語を話すとなると竜人と表向きは言っておいた方が良いと思うぞ』

 

『なるほど……確かにトラブルになるよりは良いな』

 

『スープでも飲むか? 俺達はこの魔石が貰えただけでも十分に黒字だから譲るぞ』

 

『じゃあこっちも燻製肉を譲るよ。たぶんそっちの干し肉よりは美味いハズだ』

 

『そうかサンキューな』

 

 とりあえずキッチーナと食事交換をし、スープをいただく。

 

 すると口の中に懐かしい味が広がった。

 

『こ、これは……味噌!』

 

『お、味噌 は知っているのか?』

 

『俺達の地元の郷土料理によく使われていた調味料なんだ……味噌 があるってことは醤油もあったり?』

 

『醤油? 誰か分かるか?』

 

『うーん……あ、溜まり味噌の事じゃない? 味噌屋が瓶に詰めて売ってる味噌 を作ると出てくる液体』

 

『溜まり味噌は醤油の原型でござるな。それを濾したり最初の水分量を多くしたりすると醤油と言う調味料が出来るでござる』

 

『ふーん、そんな調味料があるのか……』

 

『キッチーナが拠点にしている町ってどれくらいの規模なんだ? できれば主な産業も聞きたい』

 

『町の名前はバーガータウン……パン作りが盛んで、周辺は農地が広がっている。町の規模的には数千人が暮らしているかな。迷宮が近場に3つあるから外部から迷宮探索するための冒険者が流入して賑わっているよ』

 

『国とかは無いの?』

 

『国としては公爵領だが王領とも言われているな……ちょっとややこしいけど、領主さまが元々公爵だったんだが、王様が亡くなって貴族の間で選挙が行われ、公爵様が国王に選ばれたから今は王様でもある。王国の中に公爵領がある感じといえば良いかな』

 

『貴族の権力が強いタイプの王政か……税とかは厳しいのか?』

 

『冒険者は冒険者ギルドで換金する時に税を抜かれているし、高い物だとギルドがオークションにかけて、値段の一割が税金として取られる事があるけど冒険者は冒険者ギルドという別の枠組みに所属しているのが強いから、国からの税は比較的安いと思うぞ……ただ店を持ったりすると売り上げの2割近くを持っていかれると聞いた気がする』

 

『江戸時代とかに比べたら税は低い感じかな?』

 

 中園さんの意見に俺も同意しておく。

 

『文字の読み書きは全員できるのか?』

 

『俺のパーティーだとジュークだけできないな。冒険者になるような奴は最初は覚えてないのが殆どだと思うぜ。商売やってる奴は皆覚えていると思うが』

 

『識字率はそんなに高くない感じか……』

 

『たぶんそういうのもギルドに金を支払って覚えるでござるよ』

 

『オタクだったか? そいつの言うようにギルドで金を払って覚える感じだ。だいたい半年くらいでよほどの馬鹿じゃ無ければ覚えられるんだがな』

 

『スキルを習得で覚える感じではないのか?』

 

『スキル? あー、技能を鍛錬していけばステータスに偶に技能が付くあれか? スキルでポンポン覚えられたら苦労はねーよ』 

 

『なるほど……あと何か聞いておきたいこと皆、他にあるか?』

 

『じゃあ拙者から』

 

『オタクか、答えられる範囲にしてくれよ』

 

『拙者達は町でも生活することは可能でござるか?』

 

『獣人とか人類の枠組みに竜人も入るから大丈夫だと思うぞ。ただ容姿が凄い整っているからガラの悪いのには声を掛けるかもしれないがな』

 

『なるほどでござる。それだけでも助かるでござるよ』

 

『じ、じゃあ私からも……私達30人近く居るんだけど部屋は別でも一緒に泊まることのできる宿とかってありますか?』

 

『30人か……無くも無いが、ほぼ占用になると思うから普通よりも多く金を支払う必要があると思うぜ。まあ30G支払うところを1人40Gに変わる程度だと思うがな』

 

『ありがとうございます』

 

『おう』

 

『じゃあ俺からも』

 

 野村が最後の質問をする。

 

『ここから迷宮を出るのにどれぐらい時間がかかる?』

 

『だいたい4時間程度だな。なんなら俺達と一緒に外に出るか? 手間賃は貰っているからな』

 

『いや、辞めておく。仲間と相談して全員で外に出ようと思う』

 

『なるほどなぁ……ノムはああ言っているが、他の奴も良いのか?』

 

『問題ない』

 

『拙者もノムに同意でござる』

 

『私も』

 

『……良いパーティーだ。町で会ったらまたよろしく頼む。じゃあ俺達は戻ることにする』

 

 俺達も食器を水魔法で水洗いしてから彼らに返却した。

 

 キッチーナ達は水魔法に少し驚いていたが、特に何か言うわけでも無く、食器を受け取った。

 

 俺達は窓から再び飛び降りて、降下し、彼らと別れるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「キッチーナ、凄い奴らだったな」

 

「ああ、最下層で生き抜いた奴らが30人近くも地上に上がってくるとなったら町の冒険者の派閥も大きく変わるだろうよ……俺達は良い取引が出来たと思うぜ」

 

「それよりも魔石! 売れば幾らになるのかな〜!」

 

「10万Gは硬いな……オークション次第ではもっと釣り上がるかもしれないな」

 

「もっと質の良い防具とかにもできるかも〜! 最新の杖にしたり、ローブももっと良いのを〜」

 

「おいおいミリア。気を抜くなよ。ここは迷宮。最後まで何が起こるかわからないからな」

 

「はーい」

 

 俺達は迷宮から出ると直ぐにオークションにかけて大金を手に入れることになる。

 

 そしてその大金で宿ではなく家を購入し、仲の良かったリリスと結婚し、パーティーは円満解散。

 

 冒険者ギルドの教官として仕事をすることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「色々な情報が得られたな。スキルは俺達だけっぽいな」

 

「普通の人はスキルを訓練とかで身につけるらしいでござるからな。少し違うでござるな」

 

「となると俺達の方が優遇されていることになるのか?」

 

「まぁそうなるでござるな」

 

 俺達はキッチーナ達からの話が本当であることを前提に話を進める。

 

 町の名前や金のこと、冒険者ギルドや味噌、国の事にこのダンジョンの階層について。

 

「ようやく大きな進展でござるな」

 

「あぁ、次は外に出て俺達のような異世界人が居るかどうか等の確認をしないと行けないな」

 

「そうだな。あとはドラゴンではなく竜人であると口裏を合わせておかないと……冒険者ギルドの魔道具でステータスを看破されるとしても口で言う分にはドラゴンではなく竜人とな……オタク的には竜人とドラゴンの違いってどうなんだ?」

 

 野村の発言にオタクは

 

「ゲームや小説、漫画で出てくる竜人のイメージはドラゴンを人型にした生き物で、顔とかもトカゲや恐竜の頭に近いイメージが強いでござる。ただ顔とかが人間に近いのも、もちろん居るでござる。ただ拙者達はドラゴンと表記されている以上ドラゴンになる事が出来るんじゃないかと思うでござる」

 

 と言い、スキルの欄を確認するとスキルポイントが100かかるエリアに変身というスキルがあることを発見した。

 

「オタク、この変身ってスキルで俺達ドラゴンに変身できるんじゃないか?」

 

「うーん、ありそうでござるな」

 

「まぁとりあえず遠くの国で魔法の事故でダンジョンの中に飛ばされた竜人って設定で良いだろう。そうすれば常識に疎くてもある程度は納得してくれるだろうし」

 

 そう言いながら下の石畳の階層へと戻り、マッピングのスキルを駆使して最短距離で下の階層へと潜っていく。

 

 道中のモンスターを倒しながら、8時間かけて最下層へと到着するのであった。

 

 

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