【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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 俺の班はオタクこと鈴木と元水泳部の桑原さん、元生物科学部の飯田、元図書委員会の藤原さんが班員で、図書委員の藤原さんも異世界物と呼ばれる物を結構読んでいたのでオタクと同じくらいの知識量はありそうである。

 

 飯田は一人でアワアワしていたので引き取り、桑原さんは藤原さんと仲が良かったので付いてきた。

 

 早速飯田が地面に生えている植物を触り始める。

 

 元の飯田の容姿は陰キャそのものだったが、人型ドラゴンになると紫色の前髪を下ろして目隠れキャラになっていた。

 

 他の人に比べると胸はつつましめだが、それでもDカップくらいはありそうである。

 

「飯田、何か分かるか?」

 

「うん、ここらへんに生えている草なんだけど、芝生っぽいのと薬草の類だと思う。ただ毒草の可能性もあるから生き物に塗って大丈夫か確認したいけど」

 

 そう言うとドクダミみたいな葉っぱを見せてきた。

 

 指で葉っぱを潰すと緑色の粘ついた液体が溢れ出す。

 

「匂いはドクダミみたいな強い香りはしないな……ちと失礼」

 

 俺はドクダミみたいな葉っぱを唇に付けてから舌に乗せてみる。

 

「毒物では無さそうだな。毒だったら痺れたり、強い刺激があるってサバイバル教室で習ったが」

 

「金田君、異世界の植物で僕達の世界の常識が通じるか分からないからそういうのは辞めてよ。めちゃくちゃドキドキしたから」

 

「悪い悪い」

 

 飯田に注意されたが、食べられそうな物が無かった場合、この薬草? を食べなきゃいけないかもしれないのでどうしても確かめたかったのだ。

 

 そんなことしながら湖の周りを歩いていると、湖の中に魚影を確認できた。

 

「この湖に魚が居るっぽいな」

 

「大きくなかった?」

 

「そもそもこの湖の水って飲めるの?」

 

 見た目は底まで見えるくらい綺麗な水だが、湧き水が溜まってできた湖なのか、雨みたいなのが溜まってできたのか……ちょっとよくわからない。

 

「泳いだ金やん、体調の変化は?」

 

「いや、特に無いな。どちらかと言うと水浴びしてからの方が元気が出てる気がする」

 

「ちょっとよくわからないでござるなそれは……」

 

 そうこう話していると細い川の様になっている場所と羊の様な何かがそこで水浴びや水を飲んでいた。

 

「ひつじ〜」

 

「ひつじ〜」

 

「鳴き声が羊なのかよ……」

 

「でもこの場所にも動物が居ることは確定か」

 

「かわいいね……でもこういうのって異世界だとモンスターとか魔獣って相場が決まっているけどどうなんだろう?」

 

「どう接するのが正解だと思う? 体当たりされたら結構痛そうだけど……角とかあるわけでも無いし」

 

「うーん……石投げてみる?」

 

 と藤原さんが提案するが流石に石投げて怒って攻撃してきたら対処が難しいと却下し、飯田と俺が近づいてみる事にした。

 

 ヤバかったら石を投げて牽制したり、湖の中に飛び込む事で合意し、俺と飯田はひつじ〜と鳴く羊っぽい何かに近づいた。

 

「ひつじ〜」

 

 近づくと警戒心が無いのか1匹の羊っぽい何かが俺達に近づき、ドレスをハムハムとしゃぶり始めた。

 

「敵対的では無いっぽいぞ」

 

 そう言って残りの皆も近づき、羊擬きを触ってみる。

 

「ひつじ〜」

 

 羊擬きを触っていた飯田は何かに気がついたらしい。

 

「羊の毛って体毛だから切らないと抜けないんだけど、こいつの毛綿みたいにすんなり抜けるし、動物の毛っていうより植物の木綿に近い気がする」

 

 そう言うとオタクが

 

「この羊擬きをひっくり返すか持ち上げることできないでござるか?」

 

 と俺達に提案してきた。

 

 俺は別に構わないとし、この中で俺の次に力のある桑原さんが前を、蹴られるかもしれないので少し危険な後ろ側を俺が掴んだ。

 

「「せーの!」」

 

 2人で羊擬きを持ち上げるとオタクはお腹を確認する。

 

 するとお腹にアロエの様な葉っぱが生えているのが分かった。

 

「この羊擬き多分バロメッツっていうモンスターだと思うでござるよ」

 

「「「バロメッツ?」」」

 

 俺、桑原さん、飯田がよくわからずにオタクに聞き返す。

 

「羊に似た伝説の植物で、羊のなる木とも呼ばれ、羊毛ではなく木綿が蹄の先まで覆っているモンスターでござるな。お腹に茎と繋がっていた部分があったから多分成長すると茎から外れてこうして歩き回るんでござるよ……伝説だと肉は蟹みたいな味がすると言われているでござるが……」

 

「茎があるということは何処かに幼体のバロメッツが居るのかな?」

 

「藤原殿の言うように多分この小さな小川の上流に居るんじゃないかと思うでござるよ」

 

「ちょっと上流に進んでみるか」

 

 川沿いに沿って上流に進んでみると、緩やかな上り坂になり、洞窟と繋がっていた。

 

 どうやら洞窟から湧き水が流れていたらしく、洞窟手前にも小さな池ができていて、そこに巨大化したチューリップみたいな感じで羊擬き……バロメッツの幼体が育っていた。

 

 ただ気になるのが成体になったバロメッツが取れたと思わしき茎と土台が無いことである。

 

 どれも小さくてもバロメッツが生えていた。

 

「仮説だけどバロメッツって果実みたいな感じで、土台の茎さえあれば次々に生えてくるんじゃない?」

 

 と飯田が言う。

 

 辺り一面に生えているバロメッツを見るとそんな気がしてくる。

 

「上流だし、ちょっと水飲んでみるわ」

 

 俺は手で小さなダムみたいになっている池の水を手で掬い、少し飲んでみた。

 

「金やんどう?」

 

「軟水……味はほぼ無いけど冷えていて美味しい湧き水って感じかな。水温は下流の湖と同じかややここの池の方が冷たいかも」

 

 そう言う。

 

「あ、あと活力が湧いてくる感じがする……エナドリを飲んだ時みたいな?」

 

「カフェインでも入っているのかこの水……」

 

「物語とかだと回復の水が湧き出る泉があったりするけど……鈴木君はどう思う?」

 

「拙者も藤原殿の意見と同じでござる。金やんの話的にこの湧き水は体に良い効能があると見てよいでござるな。温泉の効能が強いバージョン……みたいな?」

 

「これ飲んだらちんこ生えてきたりしないよなぁ……」

 

「あんまり女の私達の前でちんこ言わないで欲しいんだけど……セクハラだよ」

 

「ごめんごめん……でも今まであったハズの物が無くなると……こうね」

 

 うんうんと男達は頷く。

 

 元から女性の人達はそういうものかと納得していた。

 

 とりあえず持ち運べる大きさのバロメッツを収穫して俺が抱えて広場の方に戻ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 広場に戻ると他の班の人達は既に集まっていて話し合いを始めていた。

 

「はい、全班集まったのでこの場所についての情報を纏めていきます」

 

 前田先生の言葉でまずは学級委員長の前園の班が話し始める。

 

「俺達の班は湖からまっすぐ北? ちょっと方角が分からないからとにかくまっすぐ進んでみた。すると木の実が実っている場所を見つけた。ここにも持ってきたけど桃みたいなんだけど色がオレンジ色で、食べてみたんだが桃の様な食感のオレンジだった。いっぱい実ってたから穫れるだけとってきた。ただ大きさがこのサイズだったわ」

 

 と出されたのはスイカサイズであった。

 

 スイカサイズの桃みたいなオレンジが木に沢山実っていたらしい。

 

「あとこの木の実を食べる首の長いカバみたいなキリンがいた。一応刺激しないように逃げてきたけど……カバって思ったよりも素早くてワニを食い殺す事があるんだよな……そう考えたら危害が無ければ温厚だけどって生物かもしれない」

 

 と報告してくれた。

 

 続いて野村の班は元男で固め、元柔道部や剣道部等のクラスでも武闘派と言えるメンツが揃っていた。

 

「俺の班は金やんとは反対方向に湖を回ってみたが、湖のそばでピンク色の恐竜みたいなのがいたんだよな。確か首長竜って恐竜の図鑑で書かれていたみたいな姿をしていた。氷の塊を口から発射してきたから避けて石投げたら頭に当たって湖に浮かんでいたから運んできたわ」

 

 確かに湖の岸にピンク色の首長竜みたいなのが頭にでっかいコブを作って首を項垂れて、舌を出して打ち上げられていた。

 

 流石武闘派である。

 

「じゃあ次は私達ね」

 

 ギャルズのグループが発表を始める。

 

「私達は野村君が石を投げた時に壁があるっぽかたったからこの空間が壁に囲まれているか調べたんだけど、1時間くらい歩いたら壁があったわ。壁は水晶みたいな感じで地面や天井の光景を反射していてここから見ると壁があるようには見えないんだけど確かに壁があって、だいたいここの広場から壁まで5キロってところかな?」

 

「あと沢山歩いたけど全く疲れませんでした。私達この体になる前は体力が無いから体育とかも上手く出来なかったけどこの体ならマラソンで走りきれそうと思いました」

 

「じゃあ次は私から」

 

 前田先生と一緒に行動した6人班はスライムと出会ったらしく。緑色でゼリーの様なプルプルする物体が弾んでいたらしい。

 

 先生は昔のゲームとかに出てくる雑魚モンスターのイメージが強くて触ろうとしたらしいが、生徒達が強酸とかで溶かしてくる場合があるからと止めたらしい。

 

 木の棒を拾ってきてスライムを突いたらしいが特に枝が溶ける事は無く、雑魚モンスターの方のスライムだったらしい。

 

 今はその拾ってきたスライムを先生は敷布団として乗っていた。

 

 先生曰くビーズクッションの様な座り心地らしい。

 

 ちなみにスライム軽々と持つことが出来たらしいが、他に持った人曰く先生と同じくらいの重さだったと言っていたので、俺達の体重がわからないけど、ドレスが結構地面に脱いで下ろした時にズドンと10キロのバーベルの重りを地面に落とした時と同じ様な音がしたのでそれを俺達は軽々着こなしていることになる。

 

 しかもこの巨乳だ。

 

 70キロ……いや100キロ近くあっても驚かない。

 

 つまりスライムも70キロから100キロ近くある感じで間違いない。

 

 少なくとも先生に言って持ち上げたけどドレスより重いのは確かだ。

 

 先生達の班はスライムの検証で終わってしまったらしく、次の班は動く木に出会ったらしい。

 

 文字通り木が根っこを動かして移動し、近づいた相手を木の枝をツルの様にしならせて首を絞めに来たらしい。

 

 反応が遅れた1人が捕まって首を絞められたらしいが、苦しいということは無く、手で力を入れたらメリメリと言って枝が折れたらしい。

 

 もう1人が木に思いっきり蹴りを入れたところ、幹に足がめり込んで8割くらい切断したところで止まったらしい。

 

 慌てて引っこ抜いたら木はメキメキと上下に折れてしまったとのこと。

 

 折れると顔みたいなのが木の幹に浮かび上がってムンクの叫びみたいな苦痛の表情の模様になっていた。

 

 本人達曰く軽かったので全員で半分にへし折った木を持ってきており、広場の端に置かれていた。

 

 最後に俺の班はオタクがバロメッツのことと湧き水を飲んでみた話、上流の奥に上に続く道があることを話してくれた。

 

「今までの話を聞いて質問なのでござるが、首長竜擬きを倒した野村と木を蹴り倒した豪炎寺はステータスのレベルが上がったりしてないでござるか?」

 

 そう聞くと2人はステータスオープンをして数値を見ると

 

「上がってる。俺は10になってるな。ステータスの数値も少し上がってる」

 

 首長竜を倒した野村は9レベル、動く木を倒した豪炎寺は5レベル上がって6になっており、木に捕まっていた原村さんも2レベル上がってていたらしい。

 

「モンスターを倒せばレベルが上がる……まるでゲームみたいだな」

 

 ステータスの数値やレベルアップによる数値の上昇。

 

 スキルポイントもレベルが1上がると5ポイント入るっぽい。

 

 そう考えるとレベルをガンガン上げて重いスキルを取りに行っても良いかもしれない。

 

 特に病気や毒等の耐性が上がったり、ステータスの数値に成長補正がありそうなスキルは教え合う事も出来ないので早めに取っておいて損は無いだろう。

 

「さて、ただ話しているうちにお腹が空いてきたな……食べられそうな物について話をしようか」

 

 先生は話題を食事に移していく。

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