【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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靴屋と美人の定義

 皆やっぱり疲れていて昼寝をしていたらしい。

 

 まぁ久しぶりに体が綺麗になって味の強い物を食べたらそりゃ眠くなるわな……しかも今まではダンジョンの中で気が立っていたし……。

 

 夕飯のメニューは蒸した芋にバターを乗っけたのと、前田先生曰くフランスで食べたパン・ド・ミと呼ばれる中身がぎっしりしている歯ごたえ抜群の焼きたてパン(店の窯で店主のアルベートさんが焼いたらしい)にカボチャのスープ、メインは分厚いハンバーグにポテトサラダが付いていた。

 

 味もなかなか……ヨーロッパっぽい世界ながら胡椒が安く手に入るのか、ハンバーグは塩コショウがよく効いていて味わい深い。

 

 味変に野菜を炒めたソースをかければハンバーグの味がさらに際立ち、パンにソースを付けて食べるととても美味い。

 

 ほぼベークドポテトみたいな料理もバターと塩が効いていてお腹に溜まる。

 

 お腹に溜まる溜まる……ポンポンとお腹を擦って

 

「ごちそうさまでした」

 

 俺は食事を終える。

 

 食器を返却して夜はどうしようかなーと悩む。

 

 外はもう暗くなり、夜と言った感じでお店や街灯の光と仕事や冒険から戻ってきた人々で賑わっていた。

 

『アルスちゃん、靴屋さんってどこにあるかな。俺達素足だからさ。靴下とかも欲しいんだけど』

 

『あぁ、ここを出て左に通りを真っ直ぐ進むと靴屋があるから見てきなよ。あと2時間くらいはやってるから』

 

『ありがとう。皆食べ終わったら靴と靴下買いに行こうぜ』

 

 俺が言うと皆素足よりは靴が欲しかったのでゾロゾロと靴を買いにお金を持って出かけるのだった。

 

 外に出ると少し肌寒い感じがする。

 

 季節的には春らしいのでこれから暖かくなるらしい。

 

 四季とまではいかないけど夏が来て2ヶ月程度の秋、そして長い冬になるらしい。

 

 冬の間は一番冷え込む時期には雪が降って迷宮に潜る以外の仕事が減ってしまうのだとか……。

 

 外を歩きながら周りを見ると酒場に服屋、雑貨屋に売春宿に飯屋……魔石を燃料に光源を生み出しているのか大通りは結構明るく感じる。

 

 ただ裏道とかは暗くなっており、酔いつぶれた冒険者だったりゴロツキがたむろしていた。

 

『ねぇお姉さん達、うちで働かない?』

 

『いえ、間に合ってます』

 

 歩いていると身なりの小綺麗な男性から声をかけられるが、売春宿のボーイっぽいのでそっちの目で見られているのだろう。

 

 服装もドレスだし、見えにくいが素足で動いているので金が無いと思われたか……。

 

 とりあえず断りながら進んでいくと目的の靴屋に到着した。

 

『いらっしゃいませ~』

 

 カウンターから女性の声が聞こえ、職人らしい女性と男性が黙々と靴を作っていた。

 

 工房と一体型になっている靴屋らしく、見本のブーツや靴が並んでいた。

 

 一応実用的な長靴下も売られている。

 

 パット見可愛さやかっこよさというより冒険者や旅人が履くような革製のロングブーツが多く並んでいる。

 

 俺はカウンターに行き

 

『すみません靴を買いに来たんですけど……』

 

『足のサイズ分かりますか?』

 

『すみません測って無くて分かりません』

 

『じゃあサイズごとの見本の靴があるので履いて確かめてください』

 

 そう言われ、職人のお姉さんに店の入り口付近に並べられた靴を指さされた。

 

 21センチから40センチまであり、獣人用と書かれた特殊な靴もある。

 

 少し古びているが、目測でこれくらいかなという靴を履くと、俺の足の大きさは24.5センチの幅広くがちょうど良い……指1本余裕のあり履き心地の良い感じがした。

 

 クラスメイトの皆も靴を履いてみて、一番大きかったのは元水泳部の梶原さんで28センチ、平均は23センチくらいで一番小さかったのは前田先生で20センチだった。

 

 幅の広さも確認し、見本を見ると紙が置いてあり、何センチから何センチまでありますと番号が書かれていたので、靴の番号を覚え、サイズの合い、なおかつ自分にしっくり合うブーツを選んだ。

 

 俺の選んだブーツは膝下のタイプで、紐を前で止める黒いブーツだ。

 

 自衛隊で使う半長靴の丈を更に伸ばし、膝下の一番上を細いベルトで止める感じだ。

 

 ちなみに靴下は長めの奴を洗うことも含めて4足分購入した。

 

 靴下の色は茶色と黒いを2足ずつである。(茶色、黒い、ネズミ色、深緑以外置いてないのもあるが……)

 

『お会計70Gね』

 

『はいこれで』

 

『まいど』

 

 100G硬貨を渡して10G硬貨が3枚返ってきた。

 

 早速靴下と靴を履くと足に暖かさを感じる。

 

 今までは冷たい地面を素足で歩いていたが、靴下の効果も相まって暖かい。

 

 靴の値段は62Gで靴下1足2Gで70Gだ。

 

 日本円換算で6200円のブーツと考えればまぁまぁ妥当かやや安くすら感じる。

 

 まぁ全体的に物価が安いのを加味するとこんなもんか? 日給が5000円の世界だから実際は若干高いのか? 

 

 他の皆も次々に靴を購入し、靴の見せ合いっこをしながら宿に戻った。

 

 宿に戻ると風呂大好き日本人の俺達は再び大浴場に行き、さっきとは反対の浴場に入ることにした。

 

 改めてタオルをもう一枚借りて今度は足をよく洗って入浴する。

 

 どちらの浴場も建物の構造的な関係で配置が違うのはあるが、特に大きな変化は無かった。

 

 できればサウナがあったら最高だったが……。

 

 風呂から上がり、食堂で冷えた水を飲んで休憩しているとアルスちゃんが

 

『皆さんお風呂大好きなんですね。来てそうそう2回も入浴する人は始めてみましたよ』

 

 と言われた。

 

『もともと住んでいたところは毎日風呂に入る文化が根付いていたのと、迷宮の中で1ヶ月生活していたからお風呂に久しぶりに入れて体の汚れや垢を完璧に落としたいんだよ』

 

『なるほどー? その割には汚くなかったですよ? 皆さん……土足なのは驚きましたが竜人は土足が基本なのかと思ったら靴を買いに行きましたし』

 

『一応迷宮の湖で体は洗ってたから……臭いがきつく無いように心がけていたし……靴は転移したら無くなっていたんだよね。服が無くなってなくて良かったよ』

 

『なるほど……竜人と言っても清潔な生活を心がける民族だったのですね! てっきり竜人は野蛮な生活をしているのかと思いましたが』

 

『あと今の容姿は竜人だけど転移する前はアルス達と同じ人族だったからね。なぜか竜族になっちゃったけど』

 

『大変ですねー……でも皆さん容姿が凄く優れていて羨ましいなぁ……美女に胸の大きい人ばっかりだし』

 

『美人の価値観がイマイチズレているかもしれないけどアルスの思う美人ってどんなタイプなんだ?』

 

『私? うーん、髪は最低でも肩にかかるくらいで、おっぱいが大きくてお尻もおっきいと尚良し。男の人もそうだけど顔は左右が比較的対称でそばかすとか沢山のニキビ跡が無くてもちっとしているような艶のある肌が好まれるかな~。胸とお尻が大きいのは子供を産みやすいから子孫繁栄に繋がるってのもあるけどねー』

 

『それだと確かにうちの連中は当てはまるか。背の大きさとかは無いのか? 大きすぎたり小さすぎるとみたいなの』

 

『いや? そういうのは無いかなー。背の高い方が冒険者は有利って言われるけど女の人は小さくてもそこまで気にしないし……あ、冒険者の人はステータスが高いほどモテるらしいよ! 1つでも100を超えるステータスがあればモテモテだって前に宿で泊まっていたお客さんが言っていたよ』

 

『なるほどな……服とかは流行りとかある?』

 

『冒険者の人は性能や機能美で選んで、普段着はラフな格好の人も多いけどねーこの町は色街の側面もあるからどんな格好をしていてもある程度は受け入れてくれると思いますよ……流石にボロボロの小汚い服でうろつかれるのは困りますが』

 

『わかった。明日は町巡りだけどその後に服を購入する時は参考にするよ』

 

 アルスと喋り終わると、俺は部屋に戻って素っ裸になってベッドの中に移動して眠るのだった。

 

 昼寝をしていて眠れるか不安だったが、疲れているからか直ぐに眠りに落ちるのであった。




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