【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ソレンス迷宮 2 魔盾の宝石と敵探知のチョーカー

「ふう、キャンプ到着!」

 

 キャンプに荷物を降ろして休憩の準備を始める。

 

 3階層で狩った角うさぎの皮をナイフで剥いで肉にバラしていく。

 

 宮永さんがやって来て

 

「金やん上手いじゃん」

 

 と言っていた。

 

「なんか手がスルスル動く……器用さが上がったおかげかもしれない」

 

「これ解体のスキル取ったらどうなるんだろう?」

 

「1ポイントだし取ってみようか」

 

「お願い」

 

 俺は解体のスキルを取ってみると、うさぎのどこにナイフを入れれば良いのか何となく分かるようになった。

 

 その手順通りにナイフを動かすと綺麗に皮を剥ぐことができた。

 

「さっきよりも綺麗じゃん!」

 

「器用さにも関係あるかもしれないけどどこにナイフを入れればどう解体できるか分かったような感覚になれる。熟練度が低いから何となくしか分からないけどこれは便利だわ……あー原村さん異常に解体が綺麗なのこのスキルを早期に取ったからもあるかもしれねーな」

 

「確かに首長竜やワニ擬きの解体上手くなってたよね最後の方」

 

「とりあえずうさぎ捌くわ……次のちょうだい」

 

「はーい」

 

 宮永さんにお願いして次のうさぎを持ってきてもらい、俺はぱぱっとうさぎを解体するのだった。

 

 その間にオタクと中園さんは食材を集めてもらった。

 

 卵みたいな果実を取ってきてもらい、今回は調味料を持ってきたので作れる。

 

 集めてきた卵みたいな果実を宮永さんは持ってきた鍋の中で卵黄を入れてよくかき混ぜて、油、酢、塩を少々入れて即席マヨネーズを作る。

 

 別の鍋で魔法で出した水に塩と卵白を入れてかき混ぜて卵スープにする。

 

 最後にマヨネーズを別の皿に移してうさぎの肉と持ってきた野菜を油を敷いた鍋で炒め、マヨネーズを絡めれば肉野菜炒めの完成である。

 

 あとは硬いビスケットを出して料理と一緒にいただく。

 

「「「「いただきます」」」」

 

 味は悪くない。

 

 ただ料理が上手い豪炎寺や原村さんならもっと美味く作れたんだろうなぁと思いながらも食事を食べていく。

 

 あと食べながら余ったうさぎ肉をキャンプに置いてある燻製機で燻製にして後で食べれるようにしておく。

 

 あっという間に食事が終わり、一度仮眠をとることにする。

 

 キャンプで皆服を着たままバロメッツの綿で固めたベッドに転がって眠りにつく。

 

 ただ宿のベッドを知ってしまうとなかなか寝付けないので、仕方なく安眠のスキルが1ポイントだったので取って目を閉じると数秒で眠ることができるのだった。

 

 

 

 

 

「金やん、起きるでござる」

 

「んん~よく寝た……おはようオタク」

 

「おはようでござる……よく眠れたでござるか? 拙者は宿のベッドを知ってしまってなかなか寝付けなかったでござるよ」

 

「安眠のスキル取って無理やり眠った。目覚めバッチリよ」

 

「あちゃー取っておくんだったでござる」

 

「宮永さん、時間ってどれぐらい?」

 

「えっと、今外が14時くらいだから出発してから6時間経過かな。予定通りっちゃ予定通りじゃない?」

 

「そうでござるな。ただ採掘した荷物で帰りは時間がかかると思うでござるから作業は5時間の2サイクルくらいにするでござるよ」

 

「そうだな……さてと、じゃあ準備して行きますか!」

 

 バックパックはキャンプに置いていき、麻袋を全員1枚尻尾に巻き付ける。

 

 宝箱や機械人形の武器が手に入ればそれを入れておく袋だ。

 

 魔石はポケットに入ってしまうのであんまり関係ないが……。

 

 8階層に降りると早速ゴーレムが襲いかかってきた。

 

 水魔法で、水を勢いよく発射すると、当たった部分から崩れ始め、手足を切断してダルマにして倒れ込ませると頭を採掘魔法で魔石をほじくり出して倒すことに成功した。

 

 手慣れたもので5分もかかってない。

 

「さてちゃっちゃとやりますか」

 

 俺達はゴーレムを倒しながら進むと、機械人形と出くわす。

 

 手にはミスリルの片手剣が握られており、両手で2本持っていた。

 

「一気に畳み込むよ!」

 

 俺の号令にまず中園さんが機械人形の足元に穴を開けると機械人形が落下、落下した所に俺が土を魔法で生み出して生き埋めにする。

 

 宮永さんが穴を掘る魔法で機械人形の頭を出して、オタクがそれを手に持っていたロッドで思いっきり後頭部叩くと機械人形の顔から赤い魔石が飛び出て、機械人形の顔や体が崩れていった。

 

 オタクが魔石を拾いながら俺は土の中に埋まったミスリルの片手剣を発掘し、土の塊をつけながら袋の中に入れた。

 

 水で洗って綺麗にしてしまうとミスリルの剣の斬れ味が戻って麻袋を簡単に斬り裂いてしまうのでそうならないための鞘代わりである。

 

 最悪さっき抽出した鉄を成形して鞘擬きにしても良いかもしれない。

 

 帰る時にやろうかな。

 

「金やん剣でたけど使わないの?」

 

「スキルツリー的には魔剣士っぽく進めているけど、肝心の剣術が体育の剣道くらいしか経験ないからな。今度時間ある時に冒険者ギルドで講習受けてから剣を扱うようにしたいからこのミスリル剣ストックさせてくれない?」

 

「いいんじゃない? 冒険者ギルドからもミスリル製の武器のオークション出品は小出しにして欲しいって言われているし」

 

「そうでござるな。なんなら取っておいて加工できそうな所に持っていって拙者達の杖にしたいでござるよ」

 

 そう言ってオタクが杖を見せると球体部分がへこんでいた。

 

 機械人形を殴った衝撃で陥没したらしい。

 

「あちゃー」

 

「鈴木君これ大丈夫なの?」

 

「性能的には問題ないでござるが、1発でこうもへこむと機械人形の倒し方は棒で殴るはあんまりしない方が良いかもしれないでござる」

 

「となると頭蹴るか? 少しつま先痛んだよなあれ」

 

「頭引き抜いてから魔石引き抜くんじゃ駄目なのかな」

 

「頭引き抜きで……まあ俺達の力で普通の武器を使ったらこうなるって高い勉強料になったな」

 

「うう、無駄な出費になったでござる」

 

「あ、宝箱発見」

 

「宮永さん気をつけてね」

 

「大丈夫……罠は無さそうだね……ご開帳!」

 

 宮永さんが見つけた宝箱を開けると魔石とは形状が違う……魔石がだいたい角張った丸氷みたいな形をしているのに対して綺麗なハートの様な形だったり長方形だったり円盤型だったりした指の第一関節くらいの宝石が幾つか入っていた。

 

「綺麗〜」

 

「魔石とは形も輝きも違うでござるな」

 

「ステータスオープンっと」

 

 俺がステータスを開くとスキル欄に魔法盾というのが追加されていた。

 

「魔法盾ってスキルが装着に増えてる……魔力流してみるか」

 

 魔力を流してみるとブォンという音とともに宝石の形と同じ半透明の盾が出現した。

 

 重さは無いがオタクが叩いてみるとコンコンと硬い音がする。

 

「魔法の盾を展開する魔道具でござるな……防御のステータスも100上がるでござる」

 

「これ宝石の形が盾の形と一致している感じか……指輪とかに加工して使うのが良いのかね」

 

「そうでござるな。指輪だったら咄嗟に守ることができるでござるし、翼の盾だと体の一部だからダメージを受けると痛みを感じるでござるが、こっちはあくまで魔道具だからダメージが体に入ることはなさそうでござるよ」

 

「それもそうだな……地上に戻ったら指輪に加工しておくか……」

 

 そう言って魔盾の宝石を宝箱から集めて一旦中園さんに預ける。

 

 10個くらいあったが全部ポケットの中に入りそうでござる。

 

「さてと、ゴーレムや機械人形をもう少し探しましょうか!」

 

 俺達は更に探索を続けるが、また宝箱を見つけた。

 

 今日は運が良いらしい。

 

 宝箱の中身は黒いチョーカーが入っており、俺が着けてみると、敵の位置みたいなのが頭に浮かんできた。

 

 スキル名は敵探知となっており、モンスターや敵意がある人の位置を直感的に分かるようになった気がする。

 

 マッピングと組み合わせるとどこにどれだけの敵が居るか分かるようになった。

 

「こりゃ便利だ! モンスターの位置が手に取るようにわかる!」

 

 ゴーレムの反応や機械人形の反応……ただマッピングの反応によれば別のモンスターが居る反応がこの階にある。

 

 マッピングでも行ったことの無い位置だ。

 

「なんかこっちに別のモンスターの反応があるんだけど……」

 

 俺は皆を引き連れてマッピングに反応がある場所に行くとただの壁だったが、反応が壁の奥にある。

 

「掘ってみるか」

 

 壁を掘ってみると別の通路が姿を現し、俺達は先に進むのだった。

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