【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「はぁぁぁ……びびったぁ……オタクナイス」
「予備のプラン立てておいて正解だったでござるな」
「オタク、金やんナイスー」
「宮永さんと中園さんも助かったわ……ナイスアシスト」
象頭を倒して俺達は合流した。
作戦は俺とオタクがミスリルの剣を持っておいて、俺が突っ込み、象頭がモーニングスターの鉄球を投げてくると思ったので、オタクが象頭本体を攻撃して鉄球の軌道を変える。
飛んできたモーニングスターを中園さんと宮永さんが土魔法でロックして巻き戻せ無くし、その間に俺が懐まで接近する。
首を斬れば良し、駄目なら象頭の体を倒して馬乗りになった所をオタクと共同で切断。
それでも駄目なら撤退と考えていたが、作戦が見事ハマり、討伐することに成功した。
「8階層に行くならミスリルの武器が必須だわな……今回はたまたまミスリルの剣を機械人形から奪えていたから良かったけども、無かったら太刀打ちすることができなかったし」
「他の皆にも共有しておかないと」
「それもあるけど戦利品!」
宮永さんが戦利品の大きな魔石と2本の牙、それにモーニングスターを集めてきてくれた。
「機械人形の魔石が15万Gだったが、これ幾らだろうな」
「100万Gいくんじゃないの? 多分買い取り拒否されてオークション行きだと思うけど」
「高く売れれば良いなぁ……」
「牙も上物……魔石みたいに光り輝いているし、魔道具や武器の素材になったりしないかな」
「み、宮永さんの言うように杖とかの素材になりそう……私の杖ユニコーンの角って言っていたし」
「確かにそうだな……これは売らないで将来杖とかの加工に使おう」
「うん!」
中園さんや他の2人もそれで良いと頷いた。
最後に残ったモーニングスターだが、宮永さんが握り、振り回してみると
「おほほ!? 凄い! 思った通りの動きをする! 魔力を送る必要があるけど狙った場所に飛んでいく!」
大絶賛。
しかも凄いのが体力、力、器用さ、魔力のステータスが250上がり、スキルにもロックオンとか弾道予測の2つの装備スキルが付いてくるらしい。
射程距離は50メートルが限界で、この部屋も半径50メートルかつ、高さも50メートルの半球型の空間なので、中央に移動されていたらどこからでも鉄球が飛んでくる可能性があった。
そう考えると怖いな。
素材はミスリルみたいに銀色っぽくは無く、どちらかと言うと漆黒に近い。
鎖部分と柄の部分は紫色に光っているが……。
「宮永さん使いたいなら使う?」
「え? 良いの金やん」
「俺剣があるし、オタクは隠密型だからモーニングスターみたいなデカい武器とは相性悪いし、中園さんはそんな武器扱えないしさ……それにモーニングスターを扱っていて楽しそうだし」
「私そんな恐ろしい女じゃないんですけど!」
「いやいや、モーニングスターの鉄球飛ばしているとき凄いニヤけていたからね」
「え! 嘘!」
「なぁ皆」
「確かにニヤけてたよ……宮永さん」
「バトルジャンキーみたいな顔だったでござるな」
「えぇ~」
「まあでも宮永さんがモーニングスターの使い方を慣れてくれれば戦力増強は間違いないし、ゴーレムや機械人形も簡単に倒せると思うんだよね。もし次に象頭と戦うことになってもモーニングスターがあれば相手のモーニングスターを抑え込む事も出来そうだし」
「そうでござる。宮永殿使って欲しいでござるよ」
「そうだよ宮永さん!」
「じゃあお言葉に甘えて……あ、あと象頭の残骸からこれが見つかったよ」
宮永さんが渡してきたのは鍵だった。
「銀色の鍵? ……特に何も書いてないけど」
「とりあえず奥に進んでみようぜ……何かあるかもしれないし」
俺の言葉に皆頷いて、象頭が守っていた先の空間に向かってみるのだった。
道を進んでいくと豪華な扉があり、押しても引いても開きそうにないが、中園さんが鍵穴を見つけて、先ほど拾った鍵を差し込むと、ギギギと扉が開いた。
そこには畑が広がっていた。
「オタク、宝物庫じゃなさそうだぞ」
「そうでござるな……畑っぽいでござる」
そこに実っているのは赤いナス、青いキュウリ、黄色い長ネギ、水色の芋、緑色のカブ、紫色のカボチャ……そして真っ白な稲穂に実る米!
「米があるよ!」
白い稲穂を見つけた中園さんが興奮しながら話す。
「おお! 米だ! 真っ白の稲穂だけど米が実っている!」
「これ……前に見つけた髪留めとかヘアバンド、ヘアゴムとかの能力の上がるアイテムの色と同じではござらんか?」
確かに言われてみれば野菜の色が宝箱から見つける能力アップ系のやつと同じである。
「これ食べたら能力上がったりする作物だったりしないでござるか?」
「確かに……それならボスモンスターがここを護っていても不思議じゃないかも」
畑のある場所を散策するとゴーレムが現れ、作物に水をあげたり、収穫作業をしていた。
こちらには敵意が無いらしい。
収穫された作物を持ったゴーレムを追いかけると魔法で乾燥させてドライ野菜にして俵に詰め込んでいた。
詰め込まれた野菜は洞窟の奥に運ばれ、それが山積みになっていた。
「おいおいこれは……」
「すっご」
山積みになった俵でピラミッドができていた。
俺達はとりあえず俵を持ち運べる量……ロープを取り出して米が入れられた俵を全員両手に1俵ずつ持ち、その場を後にするのだった。
脱穀もできていない殻付きの米であるが、地上に出れば皆で食べられると思い、ルンルンで扉から全員出ると、扉がすうっと消えてしまった。
「あ、あれ!? 扉が消えた!!」
「え! また来ることができない感じ!?」
中園さんと宮永さんは軽くパニックになるがオタクが
「ダンジョンにはよくあるギミックでござるな……ボスを倒した1回こっきりのギミックでござるよ」
「そんなぁ……お米食べ放題だと思ったのに……」
「でもこれ脱穀してないから育てようと思えば育てられるんじゃね?」
「農家と契約する必要はあるでござるが確かに……」
「じゃあお米を沢山食べられる!?」
「将来的には……」
女子2人は抱きついてはしゃいでいる。
ただ俺とオタクは白が精神を上げる項目だったのを思い出し、もし育てられるとなれば食べた人の精神がガンガン上がって凄いことになるんじゃないかとも思ってしまう。
「精神のステータスはストレス耐性だったり、欲望のコントロールとかに繋がるでござるから前田先生に話してからにした方が良いでござるな」
「まぁ、今はお米が食べられることを喜ぼうぜ。オタク!」
キャンプに戻り、お米の入った俵を置いて、一度休憩にする。
まだ2時間半しか経過していないが、象頭と戦って凄い疲れた。
俺達は持ってきたビスケットに蜂蜜を塗って食べる。
甘くて疲れが飛んでいくような感覚がした。
「休憩挟んだらゴーレムと機械人形退治を続けてそしたら帰還かな?」
中園さんの言葉に皆頷く。
「そう言えば象頭を倒してレベルどうなった? 私10上がったけど」
宮永さんはレベルが10上がったらしい。
オレも確認してみると14レベル上がって80になっていた。
スキルポイントが145も余っている。
これならホバー移動と何か魔法を上級か聖級まで取ってもよさそうである。
水魔法を聖級にするのも手か……。
オタクは13、中園さんは12上がったらしい。
皆50レベル以上で10上がるとなるととんでもないモンスターだったことがよくわかる。
「俺80レベルになったし、後半はサポートに回るわ。宮永さんの経験値稼ぎでガンガンゴーレムをモーニングスターで倒してよ。俺達でアシストするから」
「了解! 皆頼むね!」
休憩を終えてもう一度狩りに行くのだった。