【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「ふぁぁぁあ……よく寝た」
俺はもそもそっとベッドから起き上がり体を伸ばした後、皆を起こさないように外に出て水を出してタオルで体を拭いていく。
「帰ったら速攻で風呂に入ろう……あー、換金作業をしてからになるか……風呂入ってラフな格好になりたいなぁ……あ、そっか夕飯宿の人に今日の分頼んでないから外で食わねぇとか……面倒くせぇなぁ」
汗や垢をタオルで拭き取ると、ドレスも軽く水洗いをする。
なぜかよくわからないが、ドレスは身につけると直ぐに乾く……というより最適な状態に修復されるので洗っても汚れが出てくることは無いのだが、気分の問題である。
「俺も現在時刻知りたいから体内時計のスキル取るか……1ポイントだし」
体内時計を習得するとデジタル時計みたいな表示が頭の中に思い浮かぶ。
現在時刻は午前6時10分……体を拭いたりしていたので6時丁度くらいに起きた事になるか。
「朝食の準備するか」
俺は朝食の準備として卵の果実を収穫し、針金草も採ってきた。
バッグからハムとフランスパンの様なパンと油を取り出して朝飯を作っていく。
塩胡椒で味付けした卵スープにハムエッグ、それにパンである。
料理を作り終わり、皿に盛り付けて皆を起こしに行く。
「朝だよー起きてー」
皆起き上がると軽く欠伸をしながら顔を洗って食事を取り始める。
「ごめん金やん、1人で朝食の準備やらせちゃって」
「いやいや、俺が早起きしただけだから。ただそろそろ7時半になるから今後を考えると起こさないとなと思ってね」
「悪いでござるな……爆睡していたでござる」
「ごめんなさい」
「謝らなくて良いから! それよりも美味しくできてる?」
「美味しいよ金田君の朝食」
「それは良かった……卵スープとハムエッグだけど不安だったんだよね」
「いやいや上出来でござるよ」
食事が終わり、皆体を拭いたりしている間に、俺は食器や鍋を洗い、コンロや燻製機を片付けたり、キャンプの掃除をして出発の準備をしていく。
掃除が終わった頃に皆体を拭き終わり、針金草やロープを使って出発準備をしていく。
行きとは違い、大量の金属や米、魔石に機械人形から奪ったミスリルの武器をバックパックや体に固定していき、1人あたりだいたい200キロくらいの荷物を背負うことになった。
200キロもあると流石に重さは感じるが、それでも多少だ。
この体で自衛隊員やれればどれだけ楽だったか……多分空挺とかのエリート部隊でもやっていけた気がする。
まぁ元の体だと1年かけて鍛えたけど普通くらいなんだろうなぁ……。
「よし、じゃあ帰りますよ」
「「「おー!」」」
俺達は飛行してピラミッドをショートカットして6階層に登るのだった。
3階層に到着すると他の冒険者達が俺達の荷物を見てスゲェスゲェと口を揃えて言う。
「お嬢さん達スゲェ荷物だな。何階層を潜ってきたんだ?」
「8階層」
「は、8!?」
「やっば」
「エゲツねぇ」
「流石に冗談だろ」
「いやバッグの後ろに背負ってる斧……あれミスリルじゃね?」
「まじかよミスリルの武器とか初めてみたぞ」
「なぁチーム名とかねーのか! そんな凄い冒険者ならあるだろ!」
そう言われても俺達今回が冒険者として初めて潜ったし、チーム名なんて無いんだが……。
俺はオタクの方を見る。
オタクならば良い名前を言ってくれるんじゃないかと思って……。
中園さんや宮永さんもオタクを見ている。
「拙者達はチームカリーナ……拙者達の居た地域では可愛いとか可憐なという意味の言葉でござるよ。女だけのチームにはピッタリだとおもわないでござるか?」
「確かに嬢ちゃん達すごい美人さんだもんな! 納得のいく名前だ」
「それに拙者達特別冒険者でござるよ」
そう言うと周囲がざわつき出す。
「特別冒険者って冒険者ギルドが功績が凄かったり冒険者ギルドで抱え込みたい冒険者に対して贈る役職だよな」
「そうでござる。訳あってこの地域で長期で活動することになったでござるから皆外で会った時はよろしくでござるよ……リーダーからも一言」
「俺かよ! 無茶振りするな……カネだ。チームカリーナの暫定リーダー……をやってる。他の階層の話しが聞きたかったら酒場で話したいが、お勧めの酒場とかあるか? まだ土地勘が浅くて良いのがあったら教えてくれよ」
「女神の涙って酒場は広くて飯が美味いからお勧めだぞ! 店主も冒険者の話しが大好きだからな!」
「じゃあ今夜そこで話すから聞きたい奴らは集まれや」
おおぉ! と歓声が上がる。
そう言って俺達は3階層、2階層、1階層と抜けていく。
衛兵は今日は別の人で、俺達の荷物を見て驚いていたが、無事に13時……ソレンス迷宮から帰還に成功するのだった。
町に行くと、俺達は町の人からも凄い驚かれて見られた。
とりあえず宿に戻り、米俵を預けたいと言うと、1俵10Gで宿の倉庫に預かってくれることになり、8俵とミスリルの武器を纏めた束を合わせて120Gを渡し、倉庫にしまってから冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドは昼過ぎということでガランとしていたが、俺達の姿を見た職員はベアトリーチェさんとリーフィアを呼び、1階のテーブルに集まった。
「大荷物なのと今の時間は殆ど人が来ないのでここでやらせてもらいます。他の職員にも手伝ってもらいますがよろしいですか?」
もちろんと言って、俺達はテーブルの上に魔石や金属のインゴットを置いていく。
「まずゴーレムの魔石……前回5万Gで買い取ってもらったのが105個、次に機械人形の魔石で前回15Gだったのが6個……そしてこれ換金できます?」
そう言って宮永さんのバッグからボーリングの玉みたいな巨大魔石がテーブルに置かれた。
「す、凄い」
「こんな魔石見たことがない!」
「サブギルド長……これは……」
職員達がざわつきだす。
「この大きさですと750万Gで買い取りさせていただきます。流石にその金額は口座に振り込みの形になりますがよろしいですか」
「買い取れるんですか? というか売れるんですかこれ?」
「ええ、買い取りの対象ですが、これは逆にオークションには出せません。国が買い取る対象で、国が運営する飛行船には巨大な魔石でないと運用することができないのです。公爵様も1隻保有していますが、これを公爵様に売ることができれば公爵様の戦力増強にもなりますし、ギルド側にも莫大なお金が流れ込みます。ただこちらで提示できる最高額が750万Gになりますが」
「値段交渉をする気は無いので大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
「次にこれも売れますかね」
とインゴットを種類別にテーブルや床に置いていく。
「試算でました!」
「リーフィアさん、幾らですか?」
「金、銀、銅、鉄、その他の順になりますが、金が75万G、銀が3万G、銅が1万G、鉄が5000G、その他が1万2000Gになります」
「この金額になりますが換金でよろしいですか?」
「大丈夫です」
「ちょっと全体金額の集計をしますね」
そう言うとベアトリーチェさんは紙に全ての金額を書いていく。
「合計1445万7000Gになります」
「4分割で口座振り込みできますか?」
「はい、可能です」
「あと10万G引き出させてください」
「わかりました」
一度俺達の口座カードが回収される。
あと職員総出でインゴットや魔石がギルドの奥へと運び出し、俺達も大変そうなので手伝ってあげる。
そして4分割かつ10万Gを引き出したお金と口座ガードが返却され、俺の口座金額は351万4250Gとなる。
「またよろしくお願いします」
そうベアトリーチェさんに言われて冒険者ギルドを後にするのだった。