【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
クリスマス・イブもよろしくお願いします!
「お待たせしました。オススメの物件を5つほど紹介させていただきます」
そう言われて5つの書類が出された。
まず一番安いのは場所が郊外で迷宮のあるエリアから反対にあり、冒険者ギルドからも徒歩で30分以上かかる。
確かに条件は当てはまるがこれは正直遠慮したい。
次に安いのは部屋数は5部屋の2階建ての1軒家で、狭いながらお風呂もあり、トイレとキッチンも揃っている。
ただこの物件も冒険者ギルドからやや距離があるものの、迷宮のあるエリアには近く、周りにも武器屋や雑貨屋等があるのが特徴。
次に真ん中の値段のは下級市民のエリアの物件で、平屋ながら部屋数も多く、6部屋あり、お風呂も比較的広く、庭も十分な広さがある。
次の物件は迷宮側の郊外にある家で、農地も付いてくるらしい。
部屋数も12部屋あり、田舎のデカい家というのがしっくりくる。
賃貸になった理由は住んでいた老夫婦には広すぎるのと後継予定の息子達が冒険者となり若くして同時期に亡くなってしまい後継者が居なくなったので中級市民の税金の支払いが難しくなり、賃貸として貸し出す事にしたらしい。
値段は確かにするが、田んぼ20枚分の面積の畑や宿並みに広い風呂、築年数の割にリフォーム済みなので内装は新しくなっていること等……冒険者ギルドへ徒歩で40分かかること以外は好条件と言える物件である。
最後に一番高い物件は下級市民エリアの元宿を賃貸に改造した物件で、部屋数も4人部屋が10部屋と従業員用の部屋と広いキッチン、広い風呂に複数箇所のトイレ……立地も裏道を使えば冒険者ギルドまで徒歩10分という好立地であるが……これは正直宿として商売をするのを前提とした物件な気がする。
俺的には4番目の畑付きの物件が気になり、中園さんと宮永さんに聞くが、5人で住むには少し広すぎる気がするものの、間取りを見る限り悪い気はしない。
1人1部屋でプライベートも確保できるし、トイレのスライムと風呂の魔石の定期交換のプランも組み込まれているらしい。
物置も広く、それで1ヶ月800G……1年でも1万Gを下回る事を考えれば十分に安い気がする。
「もし住んでみて気に入れば土地と建物ごと購入することもできる賃貸になっていますので、よければ今から向かってみますか?」
そう言われ、俺達はその家に向かってみることにするのだった。
ちんたら歩いていたら時間がかかるので、担当のカールさんを抱えて、空を飛んで移動すること5分、徒歩だと不動産屋から50分程度か……それくらいを移動して、カールさんが驚きで固まっていたが、気を取り直して家の紹介をしてくれた。
外装も古い感じかなと思ったが、レンガ造りのしっかりとした作りでヨーロッパの田舎の大きな家というのが一番しっくりくる……日本の平屋の田舎の家とはちょっと毛色が違うか……。
外壁はクリーム色で、母家と離れがあり、母家が7部屋、離れが5部屋ある感じで廊下で繋がっている為いちいち外に出なくても大丈夫らしい。
「前に住んでいた一家は奴隷を雇っていて、奴隷を離れに住まわせていました。最盛期には10人ほど雇っていたようですよ」
確かに離れに1部屋に2人住まわせていたら10人か……主人の一家も子供が複数人居たらしいし、賑やかだったことがわかる。
離れと母家両方に玄関があり、母家の木の扉の鍵を開けて中に入る。
中は確かに外装よりも新しい感じで掃除も行き届いている。
土足で歩いても良いらしいが、清掃の手間を考えて下駄箱に入っていたスリッパに履き替えて中を見ていく。
玄関から入って正面にはキッチン、右にはトイレ、右奥には脱衣所と風呂場があるらしい。
トイレはぼっとん便所みたいな感じで入居したらスライムが入れられるらしい。
脱衣所にはタオルラックと鏡が取り付けられており、洗面台とかはない感じ……まぁこれはここの世界では普通らしい。
魔石で水を生み出す以上、風呂場とキッチン以外は魔石で水を生み出す蛇口は付けないらしい。
脱衣所の広さは6畳くらいの広さがあり、タオルやシャンプー、石鹸の備蓄を置いておいたり、4人くらいだったら同時に着替えをすることができそうである。
横開きの扉を開くとお風呂場であり、10人くらいが同時に入れそうな浴槽にタイルが敷き詰められた床、曇り止め加工された鏡付きの洗い場が4台ある。
あとは洗濯物を洗うための釜があり、お湯を汲んできて、洗濯板を使って洗うことができる。
ちなみに洗濯物を干しやすい様に庭に出る裏戸もあった。
イメージ的には洗濯物のエリア以外は古い民泊でありそうな作りだなぁと思った。
魔石を組み込む場所を教えられ、基本お湯を垂れ流しにするらしく、お湯を抜いて掃除する時の栓の場所や魔石の取り外し方を教わり、食事場とキッチンへ移動する。
食事場は奴隷達もいっぺんに食べるために広く作られており、長テーブルを置けば15人くらいならいっぺんに食べられそうである。
食事場の端には地下に続く階段があり、冬場に食糧を備蓄しておくための部屋があった。
地下の広さはだいたい20畳くらいと広く、少し肌寒い。
「ここであればワインを熟成させておいたり、夏でも肌寒いので食糧の長期保存が可能なのです」
と担当のカールさんも言う。
キッチンはコンロが6つ、広いシンクに調理台も別にあり、イメージ的には小さな食堂の感じで、システムキッチンみたいなのではない。
それぞれ役割事に分離されている。
コンロは魔石を取り付けることで火を出す仕組みらしく、普通に使ってだいたい半年に1度交換らしい。
あとパンを焼くためのもあり、それは薪を入れて火力を保つらしい。
パンだけでなくピザやタルト、肉料理とかにも使えそうである。
調味料等を入れておくための収納スペースも広く、空きスペースもあり、前の人はオリーブ油を入れておく大きな壺を置いていたと説明された。
玄関から見て左にはリビングがあり、暖炉と薪を少量置いておく為のラックが置かれており、ソファも元はあったのか、ソファの脚があった場所が少し跡になっていた。
リビングの奥には廊下があり、リビングを囲む形で廊下があるようだった。
玄関が左としてコの字型に廊下があるイメージだ。
コの下にトイレ、風呂場、コの右に食事場とキッチン……コの上には離れに続く通路と部屋が2部屋と2階に続く階段があり、部屋の片方には骨組みだけのベッドが置かれていた。
「ベッドなのですが2階の部屋にはセミダブルが4台、離れにはシングルベッドが10台置かれています。マットレスやシーツなどは売られてベッドの骨組みだけ置かれている感じになります」
まぁそこら辺は買えばいいだけである。
ベッドが無い部屋は糸紡ぎ機が数台置かれており、農閑期には奴隷に糸紡ぎをさせていたのだろう。
2階はだいたい10畳くらいの部屋が5部屋ある感じで、ベッドの枠組みだけが置かれていた。
窓もガラスがある感じでは無く、板を外すと陽の光が入ってくる感じ、陽の光の当たらない1部屋は物置として使われていたらしく、ベッドの枠組みも無かった。
離れも見てみるが、離れは平屋で、トイレと小さなキッチンがある程度で1部屋の広さも8畳くらいだった。
シングルベッドが2つ枠組みが置かれているので思ったよりも窮屈に感じる。
寝るためだけの場所という印象が強かった。
他には庭には井戸と倉庫がある感じだ。
倉庫の中は何も無く、畑も雑草が生茂っている感じだ。
「いかがでしょうか……冒険者ギルドから補助金がでますので1ヶ月480Gでお貸しすることができますが……」
俺は中園さんと宮永さんを見て、2人が頷いたので
「この家にします」
と契約を決めた。
俺達は再び不動産屋に飛んで戻り、契約の書類にサインすると
「魔石取り付けが3日後になります。住み始めるのは何時でも大丈夫です。鍵はこちらになります」
と4本の鍵が渡された。
1本の鍵で母家も離れの扉も開けられるらしい。
人数的にあと1本は作らないといけないな。
俺は不動産屋を出て、明日から引っ越しの準備をして、パンドラとハートの宿代を今日含めて5日分支払ってあるので5日後に引っ越す事にしようと決めるのだった。
ムーミンの家が一番しっくりくるかもしれない。