【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ルシア師匠の授業

 翌日も買い物で、今度は足りない小物……食器やクッション、調理器具等を買っていく。

 

 あとは薪を購入したり、鍵屋に追加で1本鍵を複製してもらったり、農具を買って1日が終わる。

 

 パンドラとハートは1日掃除をしてくれて、元々ある程度は綺麗であったが、至る所をピカピカに拭き上げてくれた。

 

 そしてその次の日はルシア師匠の魔法の講義の日になった。

 

 クラスメイトも早朝に魔法ギルドで会員登録を行い、ぞろぞろとルシア師匠が待つ教室に入り、席に着席していく。

 

 パンドラとハートも含めて33名が座席に座る。

 

「うむ、全員揃ったな。まずは改めて自己紹介を……バーダグローブのルシアだ。種族はハイエルフ。よろしくな」

 

 俺達も1人1人自己紹介をしていく。

 

「うむ、1度には覚えきれないから名前を間違えたり、名前をもう一度聞くかもしれないが、それは許してくれ。あと代表者はマエダでよかったかな?」

 

 その問いに前田先生ははいと返答し、確認を終える。

 

「さてでは講義についてだが……」

 

 ルシア師匠は1週間に4日講義をしてくれるらしく、元の世界の金曜、土曜、日曜に当たる3日は講義は休みで冒険者ギルドの依頼を受けたり迷宮に潜ったりするが良いと言われた。

 

 あと講義は数年単位で行い、授業料も1回1人10G支払えと言われたが、反発は誰も言わなくて皆納得していた。

 

「今日は魔力総量についての勉強からだ」

 

 とルシア師匠はステータスの魔力という欄は使える魔力の総量ではなく魔法の最大出力を示す数値と言われ、魔力総量は基本感覚でしかわからない個人差がある物だと言われる。

 

 ただある程度の魔力の数値……出力が出ないと魔法として成立しないらしく、魔法ギルドでは魔力の数値が20以下は魔法ギルドに所属できないという決まりがある。

 

 ただレベルを上げていけば、早い人で5レベル、遅い人でも20レベルまで上がれば魔力20の値は超えるらしい。

 

 また魔力総量は感覚でわかると言ったが、魔力感知が出来る人ならば目視でもある程度測ることが出来るようになるらしい。

 

 魔力の回復方法は前にも魔法ギルドで習ったが呼吸によるもので、呼吸をしていれば自然と回復していくらしいが、体内の魔力がなくなると倦怠感だったり頭痛が起こり行動に影響してくるらしい。

 

 その状態で魔力を無理に使うと気絶という形で現れるらしい。

 

 ステータス的には魔力と精神が魔力総量に影響している可能性が高いらしいが、概念的事象なので正確には把握できていないが、ルシア師匠の経験則からも魔力と精神のステータスが影響していると言えるらしい。

 

「まずは魔力感知から」

 

 前にも使った魔力によって熱を出す魔石を使い、魔力感知を体で覚えていく。

 

 パンドラとハートがやや苦戦したものの15分以内に全員覚えることが出来た。

 

 続いて魔力操作について習う。

 

 俺達は皆スキルポイントで魔力操作のスキルを習得したが、覚え方は知っておいた方が良いと言われて、紙くずが渡された。

 

 風魔法を習う過程でも教わったが、紙を動かす事が魔力操作の第一歩。

 

 手から魔力を放出すれば魔力が空気と反応して力が発生するらしく、その力を体に纏わせれば、魔力の流れが分かってくると言われた。

 

 言われた通りに行うが、日常的に魔法を使っているためにパンドラとハート以外はすんなり覚えることが出来た。

 

 パンドラとハートも俺が魔力を手のひらに集めて押し出す感じというアドバイスを送ると紙を動かすことが出来た。

 

 そのまま風魔法習得の説明を受け、授業開始から1時間程度で、全員風魔法の初歩は習得することが出来た。

 

 それからルシア師匠は初歩的な魔法の授業が続き、そこら辺の授業を受けてきたオタクは少し退屈そうである。

 

 ただ昼食を挟んで、午後の授業は魔法は風魔法で紙を浮かせながら歴史や地理、政治をルシア師匠は教えてくれた。

 

 風魔法をやりながらなのは熟練度を早く上げるためらしい。

 

 普通の人だと最初は10分程度風魔法で紙を浮かせ続けるのでも魔力切れで倦怠感が襲ってくるらしいが、皆の魔力総量なら大丈夫だろうと言われた。

 

 ルシア師匠は黒板に簡単な大陸の地図と方位を描き

 

「まずバーガータウンはシホン公国とライン王国の両方に所属している都市であり、シホン公国がライン王国の構成領土であるからして」

 

 現代風に例えるとライン王国は王国と言っているが帝国に近く、複数の貴族の領地が纏まって王国を形成し、シホン公国の公爵がライン王国の現国王を兼任しているため、シホン公爵領でもあるが王領でもあるというややこしい状態になってしまっているらしい。

 

 近い国として昔の王国時代のイタリアだったり神聖ローマ帝国とかが近いかもしれない。

 

 ライン王国の王都はベルンで人口25万人の大都市で、シホン公国の首都はマクロ、人口15万人のこちらも大都市らしい。

 

 現代日本の感覚だとたったそれだけで大都市? と疑問を持つかもしれないが、現代のような高層建築が難しかったり、食糧の供給が難しかったりする時代だと10万人を超える都市は大都市なのだとか……。

 

「私が産まれるよりも前に……大魔王による疫病とモンスターの大進撃により世界の人口が10分の1になる前までは100万人の都市とかもあったらしいが、今なお世界人口が最盛期まで戻っていない現代だと世界都市と呼ばれる隣国のサイレンス帝国の帝都でも人口は50万だ。まぁ大魔王を初代勇者が倒した後数百年は文明レベルが大幅に後退した暗黒期と呼ばれる時代、複数の魔王と幾つもの小国が乱立した戦国時代を得て、現代がある」

 

 小国を吸収して膨張したのが王国の成り立ちらしく、なので今でも名残りで領主は自身の領土を国と表現しているらしい。

 

 ライン王国の王は直系が断絶してから有力貴族の持ち回りで王位が動くが、王になった所で大きな権限は無く、政治等は貴族から推薦される大臣や宰相によって行われ、王位は象徴的意味合いが強いらしい。

 

 軍も王国軍と各領主が保有する地方軍があり、それらとは別に魔法使い達からなる王宮魔法使いという部隊もあり、カオスながら、そんなカオスな状況から這い上がって将軍だったり王宮魔法使いの部隊長や隊長に就任する人物は勇者と引けを取らない凄まじく強い人物になるのだとか……。

 

「権力を得るんだったら王都に行き、中級市民以上になり、王宮魔法使いを目指してみると良い。そこから成り上がって宰相にまでなった男も過去には居たからな」

 

 とルシア師匠は言う。

 

 そんな大変そうなのになりたがるやつなんか……ん? 里崎……お前目をキラキラさせて……まさかな……。

 

 そこからバーガータウンについて話が移り、バーガータウンは迷宮が発見されてから35年前で人口数千人の町まで成長したとのこと。

 

 このバーガータウンの人口は下級市民以上の人口でそれ以下の冒険者だとかを含めれば1万は行くだろう。

 

「とは言え私もバーガータウンに前に来たのは30年前……だいぶ様変わりしていて驚いた」

 

 30年前には教会と市場と冒険者ギルドがあるだけの町だったらしいが、それが様々な商店が建ち並び、活気づいているのは町長がしっかりしているからだという。

 

「上級市民から選挙で町長が選出される仕組みであるが、まだ出来たての町というのもあって上が腐ってないのが大きい。冒険者ギルドも治安維持に注力しているからな」

 

 ちなみに衛兵とかは冒険者ギルドが雇っているベテラン冒険者だったり中級市民以上の子供とかで、冒険者ギルドでしっかり学び、迷宮やゴブリン退治でレベリングをして基礎はしっかりしている為、そこらの冒険者よりは強いらしい。

 

「と、まだ魔力に余裕がありそうだな。次は部屋でもできる魔法の熟練度の上げ方の授業を行うことにしようか」

 

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