【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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精神問題と謎の種

 家に帰り、自室のベッドで横になる。

 

 やっぱり高級品の寝具を使っているおかげか前に泊まっていた宿よりも現代のホテルの寝具に近くなっている。

 

 修学旅行で泊まったホテルの寝具に近いなぁと思いながら、委員長と話した精神的限界について思い出す。

 

 精神の値がいくら高くなっても家に帰れないストレス、共同生活のストレス、異世界という環境のストレスなどが蓄積し、爆発する人物が出てきた。

 

 意外かもしれないが和田さんだ。

 

 女子グループのリーダーとして振る舞っていたが、やっぱり精神的に来ていたのか、ある日、ルシア師匠に自分がもう一人見えると相談し、精神についての授業と対処法を教えられた。

 

 今の場合は精神が上がる米があるので、それを食べることと、毎日ルシア師匠や前田先生とカウンセリングをすることで、幻覚は早期に治まったらしいが、米が無くなった時用にルシア師匠から処方されたハーブティーを毎日飲むように言われていて、授業では普通に見えるが、時々目が泳いでいたり、気分が悪くなったりと後遺症に苦しんでいる。

 

 パンドラとハートの場合は大丈夫なのか確認したが、ショックが強烈過ぎて人格が再構築され、それが日数が経過した事で元の人格と混ざり、普通に生活できるようになっているらしい。

 

 だから前田先生もストレスが発散できるなら悪酔いしない程度に酒を飲んだりすることをとやかく言うことはしなかった。

 

 和田さんの場合は現状を日常と認識出来るようになれば直ぐに治るとルシア師匠が言っているので、治らない事は無いらしい。

 

 女子グループも和田さんに負担をかけ過ぎた面を反省して少しずつ自立するようになり、男女の壁が更に薄くなっていた。

 

 まぁ豪炎寺は原村さんみたいにパートナーを見つけて互いにストレスを解消する事ができたり、委員長みたいにソロでモンスターを倒すことがストレス発散になるだとか、宮永さんみたいに絵を描くみたいな熱中出来る趣味があればストレスを気にする必要は無いのだろう。

 

 和田さんのダウンでリラックス出来る環境や趣味を見つけるというのが宿で生活しているクラスの皆は流行っているらしい。

 

「俺の場合は畑いじりか? まぁ趣味と言えば趣味になるのか……パンドラとハートの育成もどんどん成長するのを見ると楽しいんだよなぁ」

 

 そんな事を考えながら眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 雨季が終わり、夏って感じで気温が上がっていくが、カラッとした暑さというか日本みたいにジトッとした蒸し暑いって感じでは無い為、暑さの割には嫌悪感は無い。

 

 まぁ外の気候は迷宮内には関係無く、8階層でゴーレム狩りをしている俺達には今は関係ないが……。

 

「金やん抜いて90レベル到達!」

 

「そりゃ宮永さんがモーニングスターで倒しまくってるからね」

 

「でもこの方が効率いいじゃん!」

 

「「「それはそう」」」

 

 オタク、中園さん、俺、宮永さんの4人でソレンス迷宮を潜るのもかれこれ5回目。

 

 やっぱり象頭のモンスターは復活しないし、米等の作物が生えていた異空間にも繋がらない。

 

 しかし、1回潜れば全体で400万近く稼げる迷宮深層探索は辞められない。

 

 今回は宝箱から経験値増加の腕輪が複数個出たり、宝箱から謎の種が入った袋が出てきたり、赤色の手提げカバンが出てきたりと今回は大量である。

 

「いやぁ大量大量!」

 

「今回は運が良かったね! 宝箱が3箱も見つかるなんて!」

 

「そうでござるな……この種って何が育つんでござるかね」

 

「見た目はそこらの野菜の種と変わらないけどこんなのも出てくるんだな……」

 

 種は全くわからないが、形は同じなのでおそらく同じ作物が育つのだろう。

 

「まぁ戦利品は山分けで、拙者は今回は宝箱から出てきたこのローブを貰うでござるよ。魔力が300も上がるでござるし、魔力を流せば姿を消す事もできるでござる」

 

「隠密と組み合わせれば強力だな……俺は敵探知で場所が把握できるが……暗殺やり放題だな」

 

「そんな恐ろしいことには使わないでござるよ」

 

「パンドラちゃんとハートちゃんに腕輪を渡すとして、宮ちゃんと鈴木君も腕輪でしょ?」

 

「そうでござるな。あと経験値増加の腕輪を買い取りたいって言っていた子が居たからその子に売るでござるよ」

 

「売値どうする?」

 

「お友達価格で5万Gで良いでしょ」

 

「そうでござるな。高過ぎて関係が拗れるのも嫌でござるし」

 

「残った腕輪は備蓄しておくか。オタクも奴隷使うようになったら使うかもしれないからオタクに多く渡しておくぞ」

 

「10個も入っていたでござるからな……経験値の腕輪……じゃあ残りの5つ貰うでござるよ」

 

「じゃあこっちはミスリルの手斧4本と謎の種と赤色のカバン貰うぞ」

 

 7階層のベースキャンプで戦利品の仕分けを行い、もう1サイクル潜るか相談する。

 

「いや、今回はこれでやめておくでござるよ。十分に稼いだし、ミスリルの武器が増えると持っていくのもかさばるでござるし」

 

「ミスリル武器もギルドで買い取ってくれたら最高なんだけどなぁ……オークションに他の人が出品している間は値崩れ気にして売れねぇし」

 

「まぁ手斧だったら薪割りとかでも使えるから良いんじゃない?」

 

「そうそう、あって困ることはないでしょ」

 

「それもそうだな……」

 

 そんな会話をしながら外を目指して登り、4階層で飛竜を倒してブラッキーに4頭渡し、外に出るのだった。

 

 

 

 

 

 

「いやぁ暑いなぁ。日本の都心の夏よりはカラッとしている暑さだから過ごしやすいけど」

 

 俺の言葉に3人も頷くが、中園さんが

 

「でも冬が長いのもあるし、地理的にはドイツみたいな気候なのかもね。どちらかと言うと王国の北部らしいし」

 

「王国南部はオリーブの産地で、北部は小麦の産地だっけか。南部は海もあるんだろ?」

 

「ルシア殿曰くそうでござるな。ライン王国が肥沃な平野の多い農業に適した土地らしいでござるし、迷宮も多いから迷宮の間引きさえしっかりしていれば食糧も鉱物資源も困ることのない強国らしいでござるからな」

 

「まぁそうでないと複数の小国の連合国家が団結するのは難しいよね」

 

 そんな事を話しながら冒険者ギルドに行き魔石を換金していく。

 

 今回も1人当たり約100万Gで分配し、冒険の成功を祝い、酒場で食事をするのだった。

 

「この体になって食べても全然太らないから女性としてはありがたいなぁ」

 

「確かに! しかも沢山食べられるから色々な料理を味わえるし」

 

 中園さんと宮永さんがそんな事を話しており、確かに目の前のパスタとピザを美味しそうに食べていた。

 

「沢山食べる女性は健康そうで拙者は好きでござるよ」

 

「えー、私達金やんが好きだし」

 

「ごめんね鈴木君」

 

「あらら、振られたでござる。金やん慰めて!」

 

「やめろやめろ、悪ノリが過ぎるぞオタク!」

 

 アハハハと笑いながら食事を進め、そう言えば他のグループはどうなっているのか話をオタクに聞く。

 

「拙者が知っている範囲では、拙者達は休みの初日に深層まで潜ることが多いでござるが、他のグループは日帰りで行ける階層に挑む事が多いらしいでござるよ。日帰りでも十分に稼げるのが大きいらしいでござるな。まぁ貯金もあるし、散財しようと思わなければ大丈夫でござるから余裕があるでござるよ」

 

「なるほどねぇ」

 

「あとマッシュルーム迷宮が人気でござるよ。食べられる植物が多いらしいでござるし、飛行すれば簡単に6階層近くまで2時間程度で行けるらしいでござるからな。そこでモンスターを狩れば魔石で25万から50万は行くらしいでござるよ」

 

「日帰りってのを考えればそっちの方が良いともなるか……ありがとうオタク」

 

「なんのなんの……チーム内の情報共有は密にしていくでござるよ!」

 

 それ以降はほぼ雑談になって解散するのだった。

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