【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
俺が皆の泊まる竜の巣に行き、女将さんに仲間と話したいことがあるので居ても大丈夫かと聞くと、女将さんもせっかくなら夕食も食べていきなさいよと言われたので、俺は食事代を支払い、食堂で待たせてもらうことにした。
少しするとクラスの仲間達が帰ってきて
「金やんどうした?」
とか
「誰かに用事が?」
と言われ、マリーの事を話すと皆食堂に集まって俺から話を聞き始めた。
本命の豪炎寺と原村さんも食堂の開店準備を行って宿に戻ってきたのでマリーとその両親が奴隷落ちするという話しをすると、皆マリーちゃんが奴隷落ち!? と驚いていた。
冒険者ギルドの職員だとベアトリーチェさん、リーフィアさんの次に関わりが多く、マスコット的扱いを受けていたので、このままだと彼女が娼婦落ちになる可能性が高いし、最長刑期60年と言うとどうにかして助けてあげたいという流れになった。
で、俺が200万Gの損害を貯金から出して冒険者ギルドからマリー達の奴隷の保有権を交渉して買取り、マリー達を奴隷としてクラスに貸し出そうとしていることを話す。
国の決まりでお金を払っても犯罪者の親族は刑期もしくは賠償額を支払うまで奴隷の立場から戻ることは出来ないというのも話す。
「俺的にはパンドラとハートも居るし、奴隷が増えても何も問題ないってのと、畑の管理をしているから人手が欲しい……収穫期になったら皆に依頼を出したいぐらいだし……あとパンドラとハートがレベルが上がって迷宮の深層でも荷物持ちが出来るようになったらハウスキーパー的な人が欲しくて、それにマリーを当てたいと思っている」
と意見を話す。
豪炎寺と原村さん的には
「正直マリーを含めて俺達の食堂で働いて欲しい。ただ俺達迷宮に潜る回数が減ると思うし、出費もそれなりにあるからマリーを早期に解放するとなると金やんの所で高い給金を支払うのが良いと思うんだよなぁ。金やんは幾ら支払う予定なんだ?」
「刑期で逆算するとマリーの金額は100万Gくらいになるから、毎日200Gの給金と生活費50Gを与えるとして刑期は13年半……今マリーちゃんが15歳だから13年の刑期を終えたら28歳……この世界だと十分な行き遅れになってしまうからその後も面倒見ると思うけど……」
「毎日1000Gくらい与えるのは難しいのか?」
「俺は別に良いんだが仕事によって刑期が変わるらしいんだよ。200Gってのも本来迷宮で大金稼げた時に契約者が奴隷に最大限支払う金額らしいし、それ以上支払うって言う項目が無いからなぁ……」
ちなみに高級娼婦でもマックスの返済額は1日200Gなので最短刑期13年半から短くなることは無い。
「そうなると食堂で働かせるだと幾らになるんだ?」
「マックスで50Gらしい」
うーんと皆悩みだす。
オタクが冒険者として育てようかとも考え、冒険者にするのは? と提案したが、マリーちゃんを可愛がっている人達からマリーちゃんが死ぬかもしれない場所に放り込むなんてお前は鬼畜か? と言われて沈黙してしまった。
俺的にはマリーちゃんが借金払い終わって独立するとなった場合は冒険者としての技能があった方が有利だと思うが……。
というか親のコネありでも冒険者ギルドの職員として働けているエリートだからなんだかんだ生きていけそうではあるが。
豪炎寺と原村さんと話して、マリーの両親は食堂で働かせて、マリー自身は俺預かりの方が良いだろうという結論になり、話は纏まった。
「あとはマリーと両親の権利を落札できるかどうかか」
結局はそこにかかっているのであった。
翌日、ベアトリーチェさんとギルド長にはマリーとその両親を奴隷として引き取った際には先に損害額の200万Gを俺が補填して冒険者ギルドが持つことになる奴隷保有の権利を買い取ることが出来ないか話す。
「保有権は買い取ることが出来るが、買い取ってどうする」
「奴隷期間の圧縮に使います。冒険者として扱い、最大返済額の200Gを与えることで刑期を短縮させようかと」
「カネにメリットが無いのでは無いか?」
「いやいやギルド長、マリーみたいな冒険者ギルド職員という能力的に優れている人物を雇えるだけでもこっちとしてはありがたいのですよ」
「まぁ確かにマリーや両親を含めた有益な職員が3人も抜けるのは損失額以上に痛い。はぁ……全くなんであの馬鹿(マリーの兄貴)はあんな事をしたのやら……」
ベアトリーチェさんが話を進め
「冒険者ギルドとしても早期補填が出来るのならばありがたい話です。奴隷商人にもこちらから根回ししておきましょう。支払額ですが……」
とりあえず3人の刑期が40年プラス落札金額にもよるが、最低でも15万Gは初期費用として必要らしい。
刑期掛ける1000Gの貯蓄金が発生するからだ。
まぁ13年で解放する場合はその差額分後で戻って来るが……あとの競りの相場的に1人1万G程度と計算して15万G、冒険者ギルド職員という技能持ちで競り上がっても20万Gで落札できるだろうという話であった。
ギルド長達からマリーとその家族に俺達が購入予定であることと、命に関する職業や性風俗系とかはやらせるつもりは無いことを伝えられるとホッとしていたらしい。
マリー達は冒険者ギルドの牢屋から奴隷商館に移動させられ、競り当日になった。
クラスの代表として俺が奴隷商館に向かうと俺が今奴隷を2人保有しているため残り3枠になることを伝えられ、会場に移動した。
競り会場では思ったより客数は少なく、50人くらい入れる広さがあったが20名も入ってない程度だった。
労働奴隷は競りは行わないらしいので、戦争奴隷か犯罪奴隷のどちらかになり、人気の戦争奴隷は今回競りには出ないので、競り自体が人気が無いらしい。
犯罪奴隷も普通はいつ誰が売られるか分からないので、日付を教えてくれただけでも有利だった。
司会の方が来て競りが始まる。
「それでは奴隷の競売を始めたいと思います。犯罪奴隷、年齢18歳、罪状窃盗、刑期3年、4000Gからー」
ボロ布に身を包んだ男性が壇上に現れ、客から傷が無いか見せてくれとかの声が投げかけられて腕を掲げたり、ポーズをしていく。
「4500G」
「10番様4500G……他ありませんか……ありませんか……落札。10番様4500Gで落札になります」
こんな感じで奴隷が売られていき、マリーのお母さんと思われる方が出てきた。
「犯罪奴隷、年齢49歳、罪状縁座(血縁関係がある場合の連座)、刑期40年、4万Gからー」
俺は直ぐに4万500Gと声を上げると、どこからか5万Gと声がし、俺が5万500Gと言うと更に6万Gと誰かが釣り上げる。
結局7万Gで落札となり、初っ端から暗雲が立ち上る。
続いてマリーのお父さんが壇上に現れ、競売が始まる。
「5万G」
「3番5万G……」
「7万G」
「12番7万G……」
さっきも競ってきた人物が声を上げる。
7万5000Gまで釣り上げられて俺が競り落とした。
他の犯罪者は最初に言った人の言い値だっただけに俺だけピンポイントに釣り上げられている感じがして凄い嫌な予感がする。
マリーが壇上に上がるとボロ布ゆえにエロい目で見ている客も居てマリーが怖がっている。
「4万Gから……」
「5万G」
俺が5万Gと言うと先ほどの12番が
「10万G」
と言いやがった。
俺は直ぐに11万Gと言うが更に12万Gと値を吊り上げる。
「15万G!」
俺は15万Gを提示するとさすがに競りかけてくるのを辞めて落札となり、無事にマリー達を買うことが出来た。
戦争奴隷の相場の3倍である。
馬鹿げている。
イラつきマックスで俺は金を商館の職員に渡すと、さっき俺と競り合っていた奴が出てきた。
彼は職員と談笑していたが、耳が良くて聞こえてくる。
「ぼろ儲けですな」
「ええ、買うとわかっている客からなら値段を釣り上げられますからな」
冒険者ギルドから連絡が入った為にサクラを用意して値段を吊り上げやがった。
もうこの奴隷商館は二度と利用するかと思いながら引き渡されたマリーとその両親に俺は買っていたコートを渡して俺の家に来てもらうのだった。