【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

80 / 129
魔法の階級の違いと秋到来

 ルシア師匠との授業は覚えやすく、全員が5ヶ月で中級魔法を覚えきり、上級魔法の授業が始まった。

 

 スキルポイントで覚えてしまえば一発であるが、勉強していけばコストがどんどん下がっていくし、コストが軽減されているのを見ながら、今自分はどれくらいこの魔法についての理論を覚えることができているのだろうかと言うのを確認しながら習うことができるのも大きい。

 

 下級が自然への干渉。

 

 中級が魔力による現象。

 

 上級が性質の変化。

 

 聖級が対象の拡大。

 

 そして俺達の誰も取っていない最高位とされる帝級は自然の超越となるらしい。

 

 スキルポイントで取得した魔法も理論を知らなければ本来の半分の性能を引き出せないとルシア師匠は言う。

 

 ちなみにスキルポイントで今取れるのは聖級まで。

 

 帝級には俺以外の人の眷属化のスキルの様にロックがかかっている。

 

「勇者と呼ばれる者の殆どが帝級を覚えられず、超一流の魔法使いになれないのは理論を学ぶよりも実戦で覚えてしまう……スキルポイントで習得してしまうが故に理論が分からず帝級を習得することができない」

 

 ちなみにルシア師匠は土と水の帝級魔法が使えるらしく、両者の魔法と回復魔法等を複合的に絡め合うと植物の急成長や植物を操ることが出来るらしく、やろうと思えば歩いた場所を小麦の生い茂る小麦畑に変えることも出来るらしい。

 

「逆に土地の栄養を全て吸い取り、不毛の砂漠にすることも出来る……帝級だから凄まじい広範囲にそれが可能だ。やらないけど」

 

 と、ルシア師匠は言う。

 

 魔法を使えばあとはイメージ次第で色々なことが出来るが、理論を知ってないと応用はできない。

 

 ちなみに魔法工学……魔道具の作成の授業もルシア師匠は簡単に行っていたが、魔道具の修理ができるくらいで、本格的な製造方法は別の人に習えと言われた。

 

「魔法使いと言っても魔道具の技師とは技能が別系統で、私も触りは覚えてますが、本格的に習うなら魔法ギルドの魔法使い達に習った方が良いでしょう。私はあくまで実戦的な魔法を教えますが」

 

 今日の授業は上級魔法の初歩で温度の調整になる。

 

 水を氷に変化させる、水を気化させる……どちらも性質変化の分類である。

 

 フラスコの様な容器に入った水と温度計を使い、魔法で温度を調整していく。

 

 1度単位の調整ができないと水なら危険は少ないが、雷とか火とかは威力に直結するため危険なのだとか……。

 

「ちなみに普通の魔法使いはこうやって満遍なく魔法を覚えるということはしない。使える魔力総量が限られているから魔法の勉強時間が限られる。故に1つの魔法の属性を極めるという考えになりがちだ。魔力総量に優れる貴女達にはその心配は要らないけどね」

 

 ルシア師匠は水温をぴったり50度で留めている。

 

 俺もそれに習って50度を目指すが、思った以上に調整が難しい。

 

「そうそう、来週から3週間授業を休みにしようと思う。旧友が亡くなったそうなので葬儀に出向いてくる。ついでに王都に居る弟子の様子も見てくるが……ザキ(里崎)は王宮魔法使いに興味があるらしいが一緒に王都に行くか?」

 

「いいんですか!」

 

「温度が乱れている!」

 

「す、すみません」

 

「他にも王都に行きたい人が居れば連れて行くが」

 

 そう言うと野村、佐々木、二宮、加茂のスポーツ組の4名が行きたいと挙手した。

 

 二宮と加茂は元サッカー部で、王都で盛んなサッカーに似ているキックボールを観たいと言っていたので、多分それだろう。

 

 俺も王都には行ってみたいが、作物の収穫時期と被るのでパスだわ。

 

 他の人も米食べすぎてもう迷宮で取ってきた分は残ってないので収穫待ちで、俺の畑から収穫できないかと首を長くして待っている。

 

 なので多くの人が今回のルシア師匠との王都行きを断った。

 

「はい、一旦休憩……10分後に再開するからねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ルシア師匠との授業も終わり、夕方になる。

 

 暑かった季節も終わり始め、夕方から夜は心地よい気温で、この時期と春先が一番夜の町が賑わうらしい。

 

 夕食に豪炎寺の店に中園さん、宮永さん、パンドラ、ハートの5人で入ってみると、今日も大盛況で店の外のベンチにも待っている人が並んでいた。

 

 だいたい20分ほど待つと店内に入ることができて、ハンバーグ定食をいただく。

 

 豪炎寺のパフォーマンスが磨きがかかっていてヘラを使ってハンバーグをひっくり返したり、片手で卵を割ったりしていた。

 

「おまちどうさま! ハンバーグ定食です」

 

 マリーのお母さんが運んできてくれて俺達は食べるが、前よりも肉汁の量が凄くなった気がする。

 

 よく見るとハンバーグのタネに何か入れているのが見えた。

 

 ゼリー状に固めた肉汁の元みたいなのを詰めて、焼くと中で溶けて肉汁に変わる様にしているのか、小籠包みたいにハンバーグを割ると肉汁がジュワァと溢れ出てくる。

 

 お客さんも最初はスープ目当てが多かったらしいが、今ではハンバーグを2つ以上頼むお客さんもちらほら居た。

 

 ちなみに俺達もハンバーグ2つにパンを4個も出してもらっている。

 

 値段は1人25Gと少し高くなったが、美味いから良し。

 

 家に帰るとマリーの分の食事を作ってあげて、お風呂に入り、6人で柔軟をしていく。

 

 俺含めてガチガチだった体もだいぶ柔らかくなり、今では俺は180度開脚も出来るような柔らかさを手に入れていたし、ブリッジしてからそのままの体勢から起き上がるみたいなことも出来るようになっていた。

 

 そこからヨガを中園さんが知っていたので、ヨガをやると、凄いリラックスすることが出来るし、体の柔軟にもなる。

 

 マリーもいつの間にか一緒にやるようになり、今では寝る前には絨毯を敷いたリビングにて開脚したりヨガのポーズをしていた。

 

 そしてそれぞれの部屋に移動して眠るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 収穫まであと少しになり、米も稲穂は真っ白に、赤芋の葉っぱは徐々に黄色に変色を始めて、あと1週間程度で収穫期かなぁと思い始めていた。

 

 今日は先行して植えていたギータ爺さんの所の米と赤芋の収穫。

 

 中園さん、宮永さん、パンドラ、ハート、そしてマリーの6人でギータ爺さんの収穫を手伝う。

 

「悪いな収穫まで手伝ってもらって!」

 

「いえいえ、ギータ爺さんにはよくしてもらっているので手伝いますよ!」

 

 ギータ爺さんが雇った冒険者の方も到着し、収穫作業を始めていく。

 

 赤芋の方は土魔法で芋を掘り起こしていき、それをドンドコ手押し車に回収していく。

 

 手で掘り起こすよりも芋を傷めないし、作業スピードも早い。

 

 俺、宮永さん、中園さん、パンドラ、ハートが別れて土魔法で掘り起こし、それを後ろから冒険者の方やマリー、ギータ爺さんが拾っていく感じで、掘り起こし終わったら俺達も拾う手伝いをする。

 

 半日もかからずに収穫作業が終わり、収穫した芋の一部を使って大鍋でギータ爺さんの奥さんのザジル婆さんが芋鍋を作ってくれて、皆に振る舞ってくれた。

 

 午後からは米の収穫経験のある前田先生、オタク、原村さんの3人を助っ人として呼んで米の収穫のやり方を教わる。

 

 この日の為に武器屋に作ってもらった稲刈り用の鎌を使い、稲をまず刈っていき、地面に倒して置いていく。

 

 刈り終わったら稲架掛けと言う稲を乾燥させる巨大な物干しみたいなのを竹が無いので木で作り、そこに稲を吊るしていく。

 

 それを全部やったら1週間から2週間乾燥させて放置しておく。

 

 今回は土魔法が使えるので吊るし終わったら土魔法で残った稲の土台部分を掘り起こし、レーキ(熊手擬き)で集めて干しておく。

 

 これで今日の作業は終了で解散となるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。