【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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米の収穫 ポキウリ

 1週間ずれ込んで俺の畑の収穫も行われた。

 

 クラスの皆に今年は手伝ってもらい一気に終わらせる。

 

 魔法使いばかりなので土魔法で芋を一斉に掘り起こしてから、掘り起こした芋を台車に入れていく人と台車の芋を水洗いする人に分かれて作業を進めていく。

 

 つるを切って、水で洗った芋は庭に敷いたシートの上に並べて天日干しにしていく。

 

 ちなみに切ったつるや葉っぱは畑に撒いて後日土と混ぜることで肥料の代わりにする。

 

 赤芋の収穫が終わったら、米の収穫である。

 

 鎌で稲を刈っていく人と刈られた稲を干していく人に分かれ、効率的に収穫していき、30人近くいると1日かかること無く収穫作業は終わった。

 

 あとは乾燥させて脱穀、精米作業が待っているが、脱穀と精米はオタクと先生がすごい物を作ってくれた。

 

 回転式脱穀機と唐箕(とうみ)、精米機である。

 

 回転式脱穀機は魔石をはめ込むと脱穀するトゲが付いた部分が回転を始めて、稲を当てると米がボロボロとトゲに当たって落ちる仕組みである。

 

 落ちた米やゴミが受け皿になっている部分に溜まったら唐箕(とうみ)と呼ばれる風を送る機械に上から投入する。

 

 すると魔石を動力に石や藁屑、米、籾殻が風の強さによって分別されるので通すことで玄米が出てくる。

 

 玄米を精米機に入れると斜めに取り付けられた砥石と米が擦れ籾殻が取れた米と籾殻、米糠が出てくる。

 

 米糠は回転する途中に粉末になって取り出し口とは別の所から出てくるので、出口からでてくるのは精米された米と籾殻である。

 

 これをもう一度唐箕にかけると白米となる。

 

 まぁ精神が上がる米なので精神米と皆呼んでいるが、稲穂、籾殻、中身の実の部分含めて全て真っ白なので、玄米でも見た目は白米と変わらないのだが……。(味は凄い変わっているが)

 

 性能実験として風魔法で乾燥させた稲を使い、実験をしてみるが、どれもちゃんと動作して精米された10キロ分の米が完成した。

 

「凄いですよ前田先生! オタク! 完璧じゃないですか!」

 

「まぁ私がやったのは唐箕を米用に改造しただけですからね。殆どは鈴木君が頑張ってくれましたよ」

 

「どうでござるか! 金やん!」

 

「めっちゃ嬉しい! 天才! 流石!」

 

 米は鍋でお米を炊いて収穫した赤芋の入った豚汁と一緒に振る舞った。

 

 皆美味しいと言っていたが、オタクが

 

「金やん、そう言えば前に渡した謎の種はどうなったでござるか?」

 

 と言われたので見せに行くとスイカやウリの様に茎が伸びて地面に葉っぱと花が咲いていた。

 

「見たことがない作物でござるな……おーい飯田!」

 

 生物科学部だった飯田や前田先生にもこの植物を聞いてみたが類似するのはスイカやウリらしいが、花の色がオレンジや赤色で、スイカ等の黄色でもない。

 

 一応小さなウリみたいに実もなり始めているのでこれがどんどん大きくなっていくのだろう。

 

「多分植える時期が遅かったんだろうな……本来なら春先に植えて夏の終わりに収穫なんだろうけど」

 

「でもこの調子で育つなら来週か再来週には大きくなっているんではないでござるか? 種も全部植えたわけじゃないでござるだろ?」

 

「まぁそれはそうなんだけど……うーん本当にこれ何になるんだろうか」

 

 そんな会話をして収穫や食事会は終わり、米を食べたパンドラやハート、マリーに精神の値をみてもらったら、育てた米でもステータスが伸びるのがわかった。

 

 精神米の完全生育することの成功である。

 

 収穫量的には水田で無いのにも関わらず、田んぼ1枚くらいの広さの畑で500キロそれが5枚なので2500キロ、ギータ爺さんの畑も合わせれば3トンくらいの収穫量になりそうである。

 

「60キロ俵で50俵分でござるな。来年はどれくらい育てるでござるか?」

 

「来年は半分だから田んぼ10枚分くらいの面積の畑で米を育てたいと思うけど、豪炎寺と原村さんの所はどれくらい米持って行く? 今年は手伝ってもらったし言われた量譲るけど」

 

「おお! マジか! ……2トン貰いたいわ。代わりに金やんのグループは株主優待券みたいなの渡すからタダで食えるようにするわ」

 

「おお! それはありがたい!」

 

 クラスの皆も豪炎寺の所に行けば米が食べられるという風になってくれた方がありがたいだろう。

 

 豪炎寺も冒険者へのメニューとして早朝にハンバーグを作る時に余った挽肉をそぼろにし、それを具としたおにぎりを冒険の昼メシとして食べられるようにするわと言ってくれたので、冒険する時の昼メシでおにぎりが食べられるとなり、皆盛り上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日はギータ爺さんの所で干していた稲を脱穀や精米をし、米を1俵分ギータ爺さんに分けて、米の炊き方も教えておいた。

 

 残りの米を麻袋に入れていき、家の地下室に積んでいく。

 

 ギータ爺さんに渡した米を抜いて440キロだが、地下室はまだまだ空きがあり、豪炎寺と原村さんに言われて先行分の300キロを彼らに譲った。

 

 それから数日すると豪炎寺の経営する食堂ジャパンでライスメニューが登場し、ドラゴンの俺達が毎日の様に食べていると、周りの人達も触発されて食べるようになり、また食べた人達の間で、食べると精神の値が伸びるとわかると、魔法使い達や精神的に弱っている人達が食べるようになり、弱っている人が目に見えて元気になると米を食べようと店に長蛇の列が出来るようになる。

 

 豪炎寺から悪いが2トンと言ったが追加で500キロ欲しいと言われたのでそれも譲ってやるのだった。

 

 

 

 

 

 

 赤芋も自分達が食べる分を除いて食品業者に売り払い、今年は藁の使い道が限られていたので、燃やして灰にして肥料として撒いてしまった。

 

 冬の間は土地を休ませることにした。

 

 芋の次に小麦を育てるのでも良いが、そうすると春に米と種類が被ってしまう。

 

 水田で米が育てられない以上、土地の栄養素管理には気をつけなければならないのでね……。

 

 そうこうしていると謎の野菜が大きくなって食べ頃の様に見える。

 

 表面の皮は黒っぽい茶色に変わり、触り心地は若干ザラザラしている。

 

 収穫して割って見ると皮の周りは緑色で硬く、中はオレンジ色の果肉がたっぷり……なんだけど魚肉の様なブヨブヨした肌触りであった。

 

 スイカの様に中に種が入っていたのでスプーンで掬って種を取り除き、果肉部分もスプーンで掬ってお皿に乗っけていく。

 

 皮も漬物にできるかなと思い、触っていると、黒茶色の硬い皮の部分は剥けることがわかり、剥いていくと緑色の柔らかい皮部分が現れ、触ると皮を剥いたアボカドの様な感触がし、サイコロ状に切って食べてみると

 

「アボカドだわ……」 

 

 緑色の部分はまんまアボカドであった。

 

 逆にオレンジ色の果肉部分はなんだろうと思い、食べてみると新鮮なサーモンの味がした。

 

「え? サーモンの実ってこと?」

 

 魚肉の代用品になりうるし、大きさが大玉スイカくらいで5キロ近くあり、サーモンの骨や内臓等が無い分食べられる量は断然こっちの方が多い。

 

 アボカドとサーモン……何処かで見たことのある組み合わせである。

 

 試しにもう1玉収穫してきて割って見ると今度は真っ赤。

 

 ただこちらもスイカというより赤身の魚の様に感じる。

 

 スプーンで掬って食べるとマグロの味わいがした。

 

「アボカド、サーモン、マグロ……ポキ丼じゃねぇか!」

 

 ポキ丼……ハワイの料理で刺身とアボカドを醤油とごま油を混ぜたソースで絡めた海鮮丼である。

 

 ハワイだとサーモンは入ってないので日本アレンジのハワイ風ポキ丼もしくはサーモンマグロアボカド丼と呼ばれる物である。

 

 米が進む食材の組み合わせだ。

 

 俺はこのスイカ擬きをポキウリと命名し、たまり醤油とごま油、青唐辛子を入れたつけダレにスプーンでくり抜いたサーモンとマグロの果肉とサイコロ状に切り刻んだ皮部分のアボカドをホールに投入して蓋をして漬けて冷蔵庫の中に入れる。

 

 そのまま庭に出てポキウリの収穫をし、収穫したのはシートを敷いて地下室に入れておく。

 

 スイカと同じならば2週間程度は持つハズだ。

 

 中身が魚肉と同じならばもっと早く腐り始めるだろう。

 

 とりあえず30個程収穫できたのでそのうちの1つを持って豪炎寺と原村さんの居る食堂ジャパンに持って行った。

 

 まだ米ブームが到来していないのと、時間が開店前だったので駆け込んで豪炎寺と原村さんを呼び出してポキウリを見せると2人は色々な計算を瞬時に行った。

 

「今年は全然収穫できなかったんでしょ?」

 

「ああ」

 

「なら商品として売ることは出来ないが、来年量が取れるならフィッシュステーキ擬きとして売ることが出来そう」

 

「絞められたマグロの味がするから鮮度の高い状態だな……バロメッツみたいに羊なのに蟹の味がするやつも居るしこういうのがあっても不思議じゃないけど……迷宮からこんなのも出てくるのか……」

 

 あと食べてもステータスが変化する系では無く、ただ単純に美味しいだけというのも付け加える。

 

「でもこれで魚料理に近い料理も作ることができる! 金やん、来年は沢山育ててくれよ!」

 

「おうよ!」

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