【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
罠が無いことを確認してから象頭を倒してドロップした宝箱を開けてみると小さな黄金の茶釜みたいなのが入っていた。
手のひらに乗るサイズだったが両手で持ってみるとどんどん大きくなり、両手で持てるサイズじゃなくなり、慌てて宝箱に戻すとシュルシュルと小さくなり、先ほどと同じ指輪サイズまで小さくなってしまった。
オタクが
「この宝箱自体が宝でござるな」
「オタクどういう事?」
「物体を小さくして収納することが出来る宝箱でござるよ。実面積より内容物を小さくし大容量を実現する……アニメであった異次元のポケットみたいなイメージで良いでござるよ」
「なるほど……中に入っている黄金の茶釜みたいなのも実際の大きさは大きいのかな?」
「他の物を入れてみれば分かるでござるよ」
そう言われて象頭が落としたボーリング玉みたいな魔石とモーニングスターが目に留まり、宮永さんも自分のモーニングスターと解く事ができたので、象頭がドロップしたモーニングスターを渡してくれた。
宝箱に入れてみるとシュルシュルと小さくなり、小指の第一関節くらいになってしまい、ボーリング玉みたいな魔石は豆粒の様になってしまった。
魔石は角に行ったりしたら見つけられなくなりそうなので取り出して元の大きさに戻す。
「便利っちゃぁ便利でござるな。できれば欲しいでござるが……」
「まぁ俺達だと農作物を入れるくらいしか使い道無さそうだしオタクに地上に戻ったら箱はあげるよ」
「ありがたいでござる」
「茶釜みたいなのが何なのか……地上に戻ったら確認してみるか」
「そうだね〜」
「うんうん」
とりあえず鍵みたいなのは無く、異空間に繋がる扉とかも見当たらないので、今回の宝物はこれらしい。
もしかしたら精神米よりも有益かもしれないので期待は膨らむ。
とりあえずこの階層で一番の強敵は倒したので後は消化試合である。
寄ってきたゴーレムや機械人形を宮永さんのモーニングスターでバンバン倒していき、単体のゴーレムとかはパンドラとハートの経験値稼ぎに利用させてもらう。
宝箱も複数個見つけて、手に持つと適温で熱してくれるミスリルのフライパンやホームベーカリーみたいな機械、俺が身につけているのと同じ敵探知のチョーカー、ミスリルでできた釣り竿なんかも宝箱から出てきて、アイテムボックス(象頭のドロップした宝箱)の中に入れたり、オタクが身につけたりしていく。
アイテムボックスに入れると重さも軽くなるらしく、アイテムボックスを背負っても全然軽いままだと運んでいるオタクは言う。
4時間の1サイクルの探索が終了して俺達は7階層のキャンプに戻り、針金草で宝箱に即席の背負いベルトを付けながら、敵探知のチョーカーが2つになったし、チームを分けるか? と提案する。
「チームを分けて宝箱を見つける確率上げないか? パンドラとハートの育成もしたいし」
「じゃあ拙者、宮永殿、中園殿の3人でゴーレムと機械人形をバンバン倒して稼いでくるでござるよ」
「宮さんと中さんもそれでいい?」
「OK!」
「私も大丈夫だよ!」
「よっしゃぁじゃあ行こうか」
休憩を終えて2サイクル目に突入する。
俺はゴーレムが少ない場所を確認しながら進み、パンドラとハートに奇襲の指示を出したり、落とし穴を掘って生き埋めにして機械人形を倒していく。
「いい調子だ! パンドラ、ハート疲れてないか?」
「大丈夫です!」
「まだまだいけます!」
「よし! ……と、その前に宝箱だ」
2サイクル目の探索開始から2時間、最初の宝箱を発見した。
箱を開けると木の苗みたいなのが入っていた。
「なんだ? 果実の苗か?」
「苗の所々に窓枠みたいな穴があるのは何なのでしょう?」
「面白い物だと良いのですが」
バッグの中に入れて次に進む。
「ゴーレム3体! 1体は俺がやる!」
「「はい!」」
「右は私がやるからハートは左を」
「わかった!」
俺は中央のゴーレムをウォーターカッターの魔法で一瞬で首を切断すると、パンドラとハートもナタとナイフを使って首を切断していた。
「やりました!」
「上出来上出来!」
時間的にはまだ余裕があるが、2人の疲労を考えて、7階層に戻るルートに入る。
「2人はレベルどうだ?」
「ゴーレムや機械人形を倒して今日だけで40レベルになりました!」
「私もです!」
一流の冒険者が到達できるレベル50まで彼女達もあと10レベル……俺達は今日で90、宮永さんなんかはゴーレム倒しまくって既に100の壁を超えている。
とりあえず眷属化というのは才能の付与でもあると思って良いな……というより身体そのものを作り変えているし、年齢項目が0歳にリセットされているのを見るに寿命とか老化とかも大きく変わってしまっているかもしれない。
「カネダ様?」
「いや、何でもない。よし、キャンプまでもう少しだ! 頑張ろう!」
「「はい!!」」
「アイテムボックスがあるお陰でミスリルの武器が大量に入って持ち運びが楽だな」
「そうでござるな。前までは持ちきれないミスリルの武器は7階層のキャンプに置いていっていたでござるからなぁ」
「そう言えばようやくミスリル武器の相場も分かってきたよな」
「1振り500万Gだっけ冒険者ギルドがミスリルの武器では無くミスリルの素材として買取りたいってこの前言っていたね」
「それだとミスリル1キロで250万だっけ? だいたいのミスリルの武器って1振りそれくらいだよね」
「中園殿の言うようにそれくらいでござるからミスリル武器4本売れば1000万G……巨大魔石よりも高くなるでござるな」
「でも大きな都市に流せばそれだけ利益になるんでしょ? バーガータウンの冒険者ギルド的には実績や利益になるから良いんじゃない? まぁ武器として売られても私達は別に気にしないけどさ」
「鈴木君はそう言えばどんな奴隷を購入するの?」
「そうでござるな……冒険者をやっていく以上強い奴隷が欲しいでござるが、ソレンス迷宮は6階層が普通の種族だと進むことのできない危険地帯でござるから、マッシュルーム迷宮の深部に潜ることが出来るチームを作りたいでござる」
「なるほど……今度はマッシュルーム迷宮に潜ってみる?」
「マッシュルーム迷宮も最深部が何階層ある迷宮か分からないでござるが、他のクラスメイトと6階層までは潜ったでござるよ」
「どうだった?」
「稼ぎ的にはソレンス迷宮の6階層の方が鉱石を採掘出来る分稼げるでござるが、マッシュルーム迷宮は飛行できるのが大きいでござる……飯田がマッシュルーム迷宮の動植物を纏めた図鑑を作成していたでござるから見せてもらえば良いと思うでござるよ」
「飯田そんなの作ってたんだ……ありがとうオタク。じゃあ次の迷宮へのアタックはマッシュルーム迷宮だな」
「そうでござるな。とりあえず初回は6階層まで潜ってみて、行けたら7階層に潜るのでも良いかもしれないでござるな」
「さて眠って最終サイクル頑張りますか」
最終サイクルでは宝箱から蜂のマークが描かれた樽が手に入り、一部ガラスになっていたので中を見ると黄色い液体が底の方に溜まっていた。
「なんだこれ?」
よくわからないが魔道具だと思うので持って帰る事にし、最悪ルシア師匠や魔法ギルドが迷宮から出土した魔法の鑑定をしている部署があるので鑑定を依頼しても良いかもしれない。
そんなこんなで4時間みっちりゴーレムと機械人形を倒し、パンドラとハートは背中に薪を背負うみたいにミスリルの武器を背負い、7階層のキャンプに戻り、収穫物を見せて、オタクのアイテムボックスにしまい、地上に戻るのだった。