【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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馬の競りと今後皆の進路に向けて

 隣の人が住んでいた古い家を更地にして従業員用の平屋と厩舎を建てる準備を進める。

 

 餌を備蓄しておくサイロを建てる必要もあるので、そこら辺を計算しながらクリノさんに意見を聞きながら要望を建設会社に伝えていく。

 

 とりあえず俺の牧場予定地では種牡馬1頭、繁殖牝馬5頭を繋養していこうと思う。

 

 種牡馬は捕まえてくるとして、繁殖牝馬は競り落とすか、捕まえてくるか……こればっかりは後々考えないとな。

 

 厩務員の社宅はストレスかかる仕事だし小さい平屋を2軒建てることにし、キッチンとトイレと個室2あれば良いかと思い大工さんに予算を計算してもらい、木造なのでそこまで高くは無く、10万G程度で建てられるとのことなので2軒建造の予約を行った。

 

 あとはどんな馬が良い馬なのか見極める為にクリノさんに引っ付いて馬の競りに一緒に行って、アドバイスをもらった。

 

「馬を見極める時に種牡馬として見たほうが良いのが馬格と脚の形、そして筋肉の付き方だ。馬格が大きければそれだけで軍馬として見栄えが良いのでレースで走らなくても大切にされることが多い。脚の形は真っすぐ伸びていると故障することが少なく、ハードな調教に耐えられたり、重い物を運べたりもする。ただ曲がっているのにも偶に凄いのが紛れ込んでるから80点をアベレージに当てたいなら真っすぐ、100点狙って0点かもしれないのギャンブルの曲線と覚えるといい」

 

「そして筋肉の付き方……競りに出てくるような種牡馬目的のユニコーンは野生が殆どだ。だからトレーニングも殆ど受けていない。にも関わらず筋肉が発達しているようなユニコーンは肉が付きやすい。痩せにくいのもあるが、痩せにくいは大きな資質だ」

 

「軍馬でも農耕馬でも痩せにくい馬は基礎体力が落ちにくく、長時間の行軍や農作業も耐えられるとみなされる。子供にも遺伝することが多いから狙い目だ」

 

 等と教えられた。

 

 前の世界の競走馬とかが分かる人が居れば意見を聞きたいが、前田先生もよく分からないと言っていたのでこればっかりは仕方がない。

 

 今回はクリノさんの馬の競りなので競りの様子も見ていく。

 

「クリノ牧場、5000Gから」

 

「1万G」

 

「1万2000G」

 

「1万5000G」

 

 どんどん値段がつり上がっていく。

 

 他の牧場のバイコーンが1万Gで取引されていく中、クリノさんのバイコーンは2万3000Gの値が付いた。

 

「やっぱり庭先よりも値段が付かねぇな」

 

 他にも10頭ほど売られたが、だいたい2万G前後で売却されていく。

 

 従業員の給料や馬達の餌代を考えるとこれでもギリギリ黒字らしい。

 

 一方で捕まえられたユニコーンはだいたい3000Gから6000Gの間で値がつけられる。

 

 調教していない野生のユニコーンの値段だとその程度らしい。

 

 いや、いい勉強になった。

 

 その後クリノさんの牧場で種付けする為の場所だったり、お腹が張ってきた繁殖牝馬を見せてもらったりもしたが、受胎確認するのに牝馬の肛門に手を突っ込み、卵巣の様子を確認する必要があるのだとか……。

 

 こればっかりは経験でわかるようにならないといけないらしく、受胎確認ができないと腹が出てくるまで種付けをすることになるので無駄が多いらしい。

 

 それに馬にも繁殖期等があるので、それを見極めるのもポイントなのだとか……。

 

 俺も経験させてもらったが、素人ではどんな塩梅か全く分からず、どうしたものかと頭を悩ませるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 家に帰りスキルで良さそうな物が無いかと調べていると、部分透視というスキルがあることに気がついた。

 

 1ポイントのスキルなので習得してスキルを発動してみると、見た物の断面……レントゲンやCT検査を色付きで見ている気分で、その気になれば服を透視して相手の裸を見れる男子にとっては夢のスキルであった。

 

 ただなんというかこの体になってからそういう性的な感情が全然湧かないので今だと医療用目的でしか使い道が無さそうである。

 

 ああ、料理で生焼けかどうかを切らなくても判断できたりもするか……。

 

 これならば直腸検査をしなくても受胎確認ができそうである。

 

 今度クリノさんの牧場で繁殖牝馬を見せてもらって違いを確認してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 雨季になり、毎日の様に雨が降り続く今日このごろ。

 

 迷宮に潜っていたクラスメイトが体温計みたいなのを持ってきてルシア師匠に鑑定してもらっていた。

 

 どうやら体の異常を測定器する器具だったらしく、俺達は異常があればステータスに表示されるため、基本無用の長物である。

 

 ただユニコーンやバイコーンを扱う予定の俺にとってはモンスター達の体調不良をいち早く知ることのできるこの器具は是非とも欲しいということで1本50万Gで譲ってもらう事にし、5本購入した。

 

 部分透視とこの器具が組み合わされば大抵の病気は早期発見できそうである。

 

 

 

 

 

 

 感覚が鈍らないために偶に家の皆で日帰りで迷宮に潜るが、深部に行かないと歯ごたえが全くない。

 

 パンドラとハートも迷宮に潜るペースが落ちてから3ヶ月近く経過したがレベルが1しか上がってないし、俺、宮永さん、中園さんは1レベルも上がってない。

 

 正直コネを作るためとはいえ、停滞している現状がもどかしく感じる。

 

 雨季で畑仕事もできないのでストレスが溜まっているのかもしれないなぁと思いながら、マッシュルーム迷宮3階層のウォッカ鳥からウォッカを拝借していくのであった。

 

 

 

 

 雨季が明ける頃にはルシア師匠との授業で上級魔法の授業が終わり、聖級魔法の授業を教わる。

 

「聖級を教えたら私の授業は終わりにしようと思う。帝級を覚えたかったら王都の魔法ギルドで授業を受けるか王宮魔法使いになるかした方が良いからね……というか帝級は国家機密を含んでいるから民間で教えるのが禁止されていてね……だから私との授業も聖級を覚えたら終わり。皆のペースなら来年の雨季前には覚えられると思うから頑張ろうね」

 

 と言われた。

 

 このルシア師匠との授業が終われば皆もそれぞれの進路に動き始めることになるだろう……また王都に行く人、王宮魔法使いになる人、職人の道を目指す人、冒険者を続ける人、旅立つ人……前田先生が言っていたが

 

「本当は事件が起こらなければとっくに進路はバラバラになっていたハズだったのに、それが約2年も皆と一緒に冒険することになってとても楽しかった」

 

「まだ帰れる手段が見つかっていないので今後もこの世界で生きていかなければなりません。この町を拠点にするにせよ、違う場所に旅立つにせよ……クラスの絆は無くなることはありません」

 

「自立する時が来たのです。自分で考え、誰かの手を借りること無く自分の進路を模索し、授業が終わるその時に新しい1歩が踏み出せる準備を進めていきましょう」

 

 と……。

 

 当面は俺もこの町を拠点に生活するが、コネを広げてどう生活を良くしていくのかを考える必要があるだろう。

 

 そういう段階に来たと俺は感じるのだった。

 

 

 

 




5万UA突破ありがとうございます!今後も頑張るのでよろしくお願いします!
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