【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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オタクの奴隷育成 お隣のクラスメイト

 夏になり、オタクの所の奴隷の育成がようやく軌道に乗ってきたらしい。

 

 やらせているのはスポーツ選手を育てる為に強豪高校の寮に缶詰にされている学生みたいな感じでとにかく食べさせる、鍛える、休ませるを続けているらしい。

 

 オタクに部分透視が便利と伝えると部分透視のスキルを取って筋繊維がボロボロになった所に強力な回復魔法をかける事で強制的に超回復を起こさせるという荒業を発明し、レベルが上がらなくても力や防御、素早さ、体力のステータスが伸びているらしい。

 

 レベルが上がらなくてもステータスって伸びるんだと思ったが、それだけ地獄のシゴキをしているらしい。

 

 トレーニングメニューを聞いたが、まずバーガータウンの外周を1日3周(1周約10キロなので合計30キロ)、腕立て、腹筋、背筋、スクワット、100回3セット、懸垂10回10セット、体幹トレーニングにオタクの家の室内に作ったトレーニングルームにダンベルやバール等のトレーニング機材を特注で作ってもらったらしい。

 

 あとは野村からアドバイスを受けてトレーニングに取り入れた石の遠投100球。(石はオタクが毎日出しているのと、郊外で石投げのトレーニングをしているらしい)

 

 それに武器の素振りも行ってをほぼ毎日行っているらしい。

 

 12、13歳の子にこれをやるとか普通に元の世界だったら虐待だが、オタクはアメとムチで毎日借金返済以上の賃金を与えているらしい。

 

 4名の戦闘要員は6日間はそのトレーニングを行わせ、1日はオタクが時間を割いて座学の勉強を教えているらしい。

 

 この為に教育(大)というコストの重いスキルも取って文字の読み書きから算術、初歩的な魔法も教えているらしい。

 

 ちなみに奴隷の子に聞いたところ、オタクの授業は頭に直接知識を刷り込まれているような感覚がするらしい……スキルの暴力である。

 

 そして元々村とかで食事量が足りてなかった子がオタクが大量に食わせたことと回復魔法が成長ホルモンを刺激したのか、125センチ前後しか無かった子達は筋肉痛と成長痛のダブルパンチに苦しみ、魔法ギルドで作られる鎮痛剤を着用しないと寝れない体になっていた。

 

 ただ購入してから4ヶ月程度で10センチ近く全員身長が伸びて筋肉も付いてきた。

 

 ちなみにルシア師匠曰く回復魔法の過剰治癒を幼い子にすると英雄タイプの子ができやすいらしいが精神が摩耗して発狂する人が続出するし、貴重な回復魔法使いを人材育成に回すよりも100人の兵士や負傷者を回復させたほうがコストパフォーマンスが良いと判断されて廃れた技術らしい。

 

 コストを気にしない領主とか王族はこの方法を使ってご子息を人造英雄にすることもあるらしい。

 

 まぁ王族とかは発狂しない程度のトレーニング方法と負荷のかけ方を秘伝技術として持っているらしいが、鎮痛剤を毎日着服しないといけないのは完全にやり過ぎらしい。

 

 ルシア師匠から1年精神が持てば上出来と言われているが、俺達には精神米という食べ物があるため、秋になれば発狂して逃げることもできないことが確定している。

 

 ちなみに他のクラスメイトもオタクのトレーニング方法を勉強して自分が奴隷を得た場合は更に効率的に鍛える気満々なので滅茶苦茶注目しているらしい。

 

 ちなみにパンドラとハートはそんな凄まじく厳しいトレーニングをしなくても十分戦力として育ててくれた俺に感謝しているらしい。

 

 いや、パンドラとハートは基礎ステータスが違うじゃんという野暮な話はしないでおく。

 

 教師である前田先生はオタク含めクラスの人達がスパルタ上等の教育に舵を切ったことに苦笑いしていたが、ルシア師匠から

 

「上位者に保護してもらって教育を受けられるというのは凄まじく恵まれていることで、普通なら使い潰すのが当たり前の世界なのだからオタクがやっていることは素晴らしいことだと私は思うよ」

 

 と言われて価値観が違うことを再認識しているのであった。

 

 ちなみに他のクラスメイトもこの時期には中級市民になる条件を満たして中級市民分の税金を納め、町中だったり郊外に土地を買うようになっていた。

 

 いつの間にか俺の横の農家もクラスメイトと交渉していたらしく、元吹奏楽部の正木さんと木戸が付き合い出し、2人で横に新しく家を建てていた。

 

「なんだ木戸と正木さんがお隣になるのかよ」

 

「なんだ? ワイじゃいけんのか? 金やん」

 

「いや、知り合いが隣の方が色々やりやすいんだけどさ……何木戸も農家やるの?」

 

「おう、ワイ達も米を育てたくてな。金やんに農業教わりながらできるからお隣や」

 

「なるほどなぁ……木戸は奴隷雇ってみたいな感じにするのか?」

 

 木戸に聞くとルシア師匠の授業が終わったら奴隷を雇って農業を手伝わせるのと冒険者やらせるのに分けるらしい。

 

 お隣さんが住んでいた家は奴隷達が住む家として残し、自分達は新居に住むのだとか。

 

 育てる作物は米を中心で、赤芋、大豆を育てていきたいらしい。

 

「ワイ達も農業忙しい時期以外は冒険するんやが、基本中層までやな。2人だと深層潜るには厳しいし……まぁその分奴隷でカバーするんやがな」

 

「なるほどなぁ」

 

「金やんの所はチームが完成されているから入れて欲しいとも言えないねんからな……まぁお互い仲良くやりましょ」

 

「おう」

 

 正直木戸って何か企んでいる事が多いから今回も何か企んでいる可能性もあるが、俺には害は無いだろう。

 

 胡散臭い雰囲気なんとかした方が良いと思うが、それが女になったことで妖麗な雰囲気に変わって、魅力の1つになっているから……。

 

 正木さんと中園さんや宮永さん仲も良いし揉めることは無いだろう。

 

 引っ越しは新居が出来てからになるらしいので秋以降になるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏真っ盛りの時に風の噂でバーガータウン出身の勇者がパーティーメンバーを引き連れて帰ってくるらしいという話が広まっていた。

 

 酒場で俺、中園さん、宮永さん、パンドラ、ハートの5人でテーブルで飲んでいると吟遊詩人が歌っていた。

 

 何でも6年前にバーガータウンを出発し、公爵家のお抱え勇者として活躍していたらしく、公国で騒がせていた盗賊団を仲間と共に壊滅させたり、北の海に出現したクラーケンを一刀両断した逸話や、普段は軍に属して騎手として公国の大きなレースを連覇したりとバーガータウンの誇りとして語られる女性らしい。

 

「新たな魔王が暴れていた東のヘブンス平原に赴いて魔王の部下をなぎ倒し! 魔王の側近に魔法で左目を呪われ、失明してしまったが、仲間や他の勇者と共に魔王を打ち倒し、王国の平和を守ったバーガータウンの至宝コニーが6年ぶりに凱旋だ! 皆お祝いしてやろうぜ!」

 

「「「おおお!」」」

 

 俺は酒場の親父にコニーについて聞く

 

「俺達他所から来たから知らないんだが勇者コニーってバーガータウンの皆に愛される人なのか?」

 

「ああ、緑色の髪が特徴的な女の子でな。冒険者をやっていた時もいつもニコニコしていてバーガータウンではアイドルの様な人気者だったぜ。バーガータウンに住んでいる奴で勇者コニーを知らない奴はモグリだな」

 

「なるほどねぇ……」

 

 そんな人気者が帰ってくると知ると酒場の皆も浮かれている。

 

 俺たちもルシア師匠から勇者の様にスキルを取るという言葉を度々言われるが、本物の勇者というのを一目見たいと思うようになるのだった。

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