【TS】クラス全員ドラゴン娘にされて異世界転生したった!【共学】   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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VSビリジラ

 続いてバンブービッグと五十嵐が戦うことになる。

 

 バンブービッグは槍を五十嵐は大剣を扱う。

 

「それでは始め!」

 

 まず動いたのは五十嵐だった。

 

 大剣をその場で振り下ろすと斬撃が飛んでいく。

 

「飛燕!」

 

 技名もあるらしく飛燕(ひえん)と叫んでいる。

 

「剣に風魔法のカマイタチを乗っけているのか? リーチの限られる剣士がやる小手先の技だな!」

 

 バンブービッグは縦斬りだったため、地面に風がぶつかり、線ができていることに着目し、槍を斬撃とドンピシャで当てる事で打ち消そうとしたが、ぶつかった瞬間にパキパキと槍が凍り始めた。

 

「水魔法との複合……しかもこれ捕獲技かよ!」

 

 斬撃に乗った冷気と空気中の水分がくっつき、槍に大きな氷柱が出現し、バンブービッグのバランスが崩れる。

 

 一気に距離を詰めた五十嵐は木製の大剣で直接バンブービッグに攻撃を仕掛けるが、バンブービッグは持ち手の部分で大剣をガードし、一瞬の拮抗を作ると五十嵐に腹蹴りをかます。

 

 五十嵐は左腕でそれをガードするが、拮抗状態が無くなり、バンブービッグが槍を回して五十嵐の体に槍を叩き込む。

 

「旋回(せんかい)」

 

 その場で五十嵐は体を捻って回転し、翼のウイングカッターと尻尾のテールアタック、それに空いた左手を手刀にし、一気に4連撃をバンブービッグの持つ槍に叩き込んだ。

 

 木製の槍がそれに耐えられるはずもなく、凍っていた部分からバキッと折れてしまい、槍が使えなくなる。

 

 するとバンブービッグは手を握ると光の槍が両腕から伸びる。

 

「武器破壊しても立て直してきた!?」

 

 バンブービッグは光の槍を五十嵐に叩き込み、五十嵐は大剣でガードするが、吹き飛ばされてしまう。

 

 地面にぶつかる前に空中で体勢を立て直した五十嵐の目の前にバンブービッグが迫っており、五十嵐は全力で回転し、自身を中心とした竜巻を発生させる。

 

「旋風!」

 

 竜巻からは斬撃がバンブービッグ目掛けて飛ばされ、バンブービッグも光の槍で撃ち落としていくが、体に冷気が当たり、動きがどんどん鈍くなる。

 

 しかし、竜巻に最接近したバンブービッグは光の槍で五十嵐を攻撃する。

 

 するとバチバチバチと金属を擦り合わせた様な火花が飛び散り、回転の勢いが落ちていく。

 

 回転が止まった時には五十嵐がガッツポーズをしていた。

 

 風に直接触れていたバンブービッグは体が氷漬け状態になり、もう動くことができなくなっていたのだ。

 

「それまで」

 

 ルシア師匠がそう叫ぶと直ぐにバンブービッグの解凍作業が始まり、勝者は五十嵐となった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺対ビリジラの対決になった。

 

 金髪というより黄色って感じの髪の毛をツインテールに纏め、短剣を持っている。

 

 王宮魔法使いなので魔法使いらしい武器……杖とかロッドを予想していただけに意外だった。

 

「私はビリジラ……知っていると思うが一応な」

 

「カネダです。カネと覚えてくれれば結構です」

 

「ああ、じゃあカネ……やろうぜ!」

 

 ルシア師匠の合図で試合が始まる。

 

 ビリジラはいきなり短剣や釘を空中に投げると投げた短剣や釘からビームが発射される。

 

「えぇ、そっち系かよ!」

 

 まさかのビーム使い……被った感じ電撃を放っている感じだが、これは接近するのは至難の技だな。

 

 俺は石の壁を作り、防ぐがビリジラは壁が無い場所から短剣や釘を動かしてビームを放ってくる。

 

 ビームはどうやら直線でしか放てないらしいが、発射点を自由に移動させることでどこからでも放てるようにしている。

 

「オラオラどうした! 守ってばかりじゃ勝てねぇぞ!」

 

 短剣や釘を集めるとビリジラの前方で円を作り出し、電撃が収縮され、極太ビームが発射される。

 

 すると石の壁がビームの威力で溶け始めた。

 

 どんな威力してるんだよ……。

 

 俺は石柱を出現させて攻撃していくが、ビリジラはそれを高速で避ける。

 

「な!?」

 

 いつの間にか目の前に移動され、俺の目と鼻の先にビリジラが居た。

 

「私の渾名は電撃の神速使いだぜ……電撃の様に瞬間移動が可能なんだよ!」

 

 電撃と同じ速さでぶん殴られ、俺は隠れていたハズの石壁にめり込む。

 

「まだまだいくぜ!」

 

 高速のラッシュを喰らうがダメージ的にはそこまででもない。

 

 思考を高速に働かせ、動体視力を上げる。

 

 ビリジラも殴っているが、ストレートばっかり、フックやアッパー等は全くない……高速状態の時は直線運動しかできない感じか? 

 

 俺は殴られ続けながらもタイミングを見計らい、ビリジラの右腕を掴む。

 

「な!?」

 

「捕まえた♡」

 

 俺は思いっきりビリジラを地面に叩きつけるとビリジラの腕が変な方向に曲がってしまった。

 

「あ、ヤベ」

 

 しかしビリジラは一瞬で腕を元の形に回復すると、蹴りを入れてくるが、もう目がだいぶ慣れて腕で防ぐ事が出来た。

 

 しかしビリジラがニヤリと笑っている。

 

 後ろからバチバチと言う音がし、振り向くと短剣や釘が円を描いて電気を纏って高速回転している。

 

「チェックメイト」

 

 ビームが俺の体に直撃し、焼けるような痛みが体を襲う。

 

 象頭に翼を貫かれた時よりもはるかに強烈な痛みで意識が飛びそうになるが、舌を噛んで意識を保ち、口にエネルギーを集める。

 

 火炎放射よりも強力な何が放てそうである。

 

 頭の中で何かのロックが外れる感覚がした。

 

 口の中に溜まったエネルギーを右腕を抑えて動けないビリジラに叩き込む。

 

 発射の瞬間に頬を殴られて首の向きが変わる。

 

 ピジューン

 

 口から光線が放たれ、光線が通り過ぎた場所が爆発していく。

 

 俺も至近距離で爆発に巻き込まれて吹き飛ばされる。

 

 翼で飛ぼうとしたが、翼を動かす部位が焼き焦げていて上手く動かせずにドサッと落ちてしまう。

 

 もう一度立とうと足に力を入れた所で首元にバチバチと言う音がし、ビリジラが短剣を俺の首に当てようとしていた。

 

 俺は両手を上げて降参するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 火傷を負った部分を治しながら俺はビリジラと喋っていた。

 

「いやぁ! 私の速度に追い付くとはね! 他の猛者でもなかなか私の速度に付いてくる人は少ないんだけど……」

 

「完敗ですよ……最初に受け身に回ったのがいけませんでした……まさかビームを放ち、近接戦闘もできる武闘派魔法使いとは……」

 

「それが王宮魔法使いの隊長になれてない原因でもあるんだけどね」

 

「どういうことですか?」

 

「王宮魔法使いの隊長は戦略をひっくり返せる1対多……広範囲を攻撃できる魔法を多数保有しているんだけど、私の場合は1対1が一番得意なステージなんだよ。だから晩年補欠扱い……コニーに引っ付いていって名声は得られたけどなかなか隊長職のお誘いが来ないんだよね」

 

「でもあのビームは1対多で通用すると思いましたが……敵兵が金属製の鎧を身に着けていたら電撃で一瞬で無力化できるのでは?」

 

「革製やゴム製の防具だと効かないのが欠点なんだよねぇ。高出力集めるとなるとこっちの消耗も激しいし……ちなみにさっきの戦闘あと5分続けてたら私魔力切れ起こしていたからね」

 

「魔力の消費が激しい……なるほど……体を高速に動かしていたのは魔法なのですか?」

 

「ああ、聖級魔法の体を魔法に組み込むという魔法で私は体を電撃に変化させていた。極めれば物理攻撃を完全に無効化できるんだけど、私はまだその域には到達できていないんだ」

 

「なるほど……」

 

「しっかし、最後の大技……あれやばかったぜ。直撃していたら体がバラバラになってただろうし」

 

「意識が飛びそうになってタガが外れて火事場の馬鹿力みたいに普段できないものができてしまいました……あれは申し訳ない」

 

「いいよ、お互い無事だったし……しかしビームの直撃受けて背中焼ける程度とは頑丈だね」

 

「ええ、まぁ……」

 

「私速さに振っているから防御力は英雄と呼ばれる人種でも全然ないんだよね……」

 

「そうなんですか?」

 

「そう、だから土魔法で土石流みたいなのを叩き込まれたら逃げ切れずに負けていたと思う。できるでしょカネの魔力なら」

 

「ええ、やろうと思えば……」

 

「かぁ! これだから魔力総量の多い人種は……こっちはいっつも魔力がカツカツなのによー!」

 

 ちなみに野村対コニーの試合はコニーが短剣を一振しただけで野村が血を噴き出して終わった。

 

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