聖地カリンに到着したが、人造人間達はまだここには来ていない様だ。
豊かな森と恐竜や獣たちが共存している、うん。恐竜が居るんだよこの世界は。転生したばかりの時は混乱したものだが今は慣れた。
「あの一際長い物が、カリン塔か…悟空達も登って修行したとか」
悟空達にあやかって登ってみるか…っとその前に
「スゥー…私の名は無名!守り人の方、カリン塔に登って構わないだろうか?」
塔の前に立って声をかけると、背後から大きなインディアン風の男と青年が出てきた。
「気付いておられたか…私は守り人のボラ、貴方からは邪な気配は感じない。好きにするが良い」
「同じく、私はウパです。先程、悟空とおっしゃいましたね?もしかして、父と私を助けてくれた悟空さんですか?」
青年の方が悟空のことを聞いてきたので、話す事にした。
「ああ、そうだ。悟空を知っているんだね?」
「はい。かつて桃白白という殺し屋に父が殺され、悟空さんが仇を討ってくれました。それだけでなく、ドラゴンボールで父を蘇らせてくれたのです」
なるほど…あの殺し屋、悟空が倒したのか。確か私も桃白白とやらと戦った事がある。
「そうか、我が恩人の知り合いか。確か以前に数人カリン塔に登った若者達が居たな…素晴らしい武術家であったが、貴方はそれ以上だ。それに邪な気を持つものは聖地カリンに来る事は出来ぬ。結界があるからな」
結界…人造人間に効果があるのかわからないが、とりあえずは守られているようで良かった。
「それで…悟空さんは」
「…3年前に心臓病で死んだ」
「!?な、なんと…あの強き者が病で…」
2人は目を見開いて驚き、涙を流した
「私も死に目には会えなくてね…すまない。では、登らせて頂こう」
「…せめて冥福を願います。ありがとうございました、教えてくださって」
「…精霊よ、英雄達よ…安らかに眠りたまえ」
膝を着き、祈りを捧げ始めた2人に背を向け、塔を掴み、登り始める。ゆっくり、ゆっくり登る。暫く無心で登ると入口が見えてきた。
「御免、カリン様はいらっしゃいますか」
「…上じゃ、上がってくるが良い」
階段を見つけ、上がって行くと白くもふもふとした毛の猫が立っていた。
「仙猫、カリン様とお見受けします。私は無名、孫悟空の友です」
「うむ。ここから地上を見ておった…儂では見ていることしか出来なかったがのぅ。神様も亡くなり、この上の天界も番人のみじゃ」
ピッコロが死んだ為、一心同体である神様もお亡くなりになったという事か。カリン様は私と話しているというより、独白のように話し続ける。
「お主の要件はわかっておる。仙豆じゃろう…かつては沢山あったのじゃ…しかし、地上から登ってくる邪気に当てられ腐ってしもうた。ヤジロベーという者が無事じゃった仙豆を食ったり、持って行きよったせいで、儂が長年かけて蓄えた仙豆がもはやこれしかない」
カリン様が袋をテーブルに乗せた。おそらく10粒くらいだろうか
「それをお譲り頂けると?」
「うむ。もはや儂には何も出来ん、結界がどれほど持つかわからんが、ここから見ているぞ」
「感謝致します。カリン様」
それから一言も話す事がなくなったカリン様、静かに眠っている様だ。私は地上へ向かって飛び降りた。地面に着地する前に舞空術でふわりと衝撃をゼロにした。
「それではお二人とも、巷では人造人間が猛威をふるっています…出来れば戦ったりせず、逃げて下さい。悟空の仲間達も奴らに殺されたのです」
「…我が一族は聖地カリンと共に生き、共に死ぬ…聖地カリンが滅びる時、我らは共に滅びるだろう」
「今は私にも家族がいます。例え、敵わないとしても最期の時まで抗います。悟空さんのようにね」
「…承知しました。それではこれにて」
彼らの覚悟を見た私には、何も言えなかった。飛び去った後、ボラとウパに抱き着く、嫁や子供を見て、今は少しでもこの光景、景色を目に焼き付けよう。そう思った
戦闘力推移
無名…わざと気を体内に収め、外に出す気を限りなく0にし、素の肉体を鍛える修行を常におこなっている。
無名 戦闘力 6000万(基本) 激昂拳50倍→30億 激昂拳80倍(興奮状態+最大倍率)48億
無名 戦闘力 1億(最大) 激昂拳50倍→50億 激昂拳80倍→80億(興奮状態+最大倍率)
孫悟飯 戦闘力 3000万 超サイヤ人→15億
クリリン 400万 界王拳40倍→1億6000万 超界王拳(界王拳で強化に+10倍)→16億…ただし一瞬だけ